第5話「ブラック・サタンの学校給食!?」(1975年5月3日)
待ちに待った給食の時間である。
冒頭、茂とユリ子が仲良くバイクを走らせていると、下の道路から助けを求める男の声がして、見下ろすと、酒屋の前掛けのようなものをつけた男性が、毒でも飲まされたように喉に手をやりながら呻いてた。
二人は「めんどくせ」と思いつつ(註・思ってませんっ!!)、下に降りるが、

一足遅く、男性は左右から突っ込んで来たトラックに潰され、せんべいになる。
で、結局この男性が何者で、なんで殺されたのか、最後までさっぱりわからないのであった。
毒薬の実験台?
それはさておき、トラックからわらわらとピカチュウ戦闘員が出て来て茂に襲い掛かるが、

戦闘員「ミュウ!!」
戦闘員「ミュウ!!」
相変わらず悪の手先とは思えぬほどラブリーな姿と鳴き声なので、久しぶりに飼い主に会った黒猫が大喜びで抱きついているようにも見えるのだった。
戦闘員「貴様は誰だ?」
茂「城茂」
番組が始まってひと月経つのに、まだ敵に名前を覚えてもらえない茂ちゃん。
無論、ちびっ子に名前を覚えてもらうためだが、いささかしつこい。

茂「変身、ストロンガー!!」
手袋を脱ぎ、両手を擦り合わせて変身する茂。
以前、手袋を脱いだのに、銀色の筈の両手が黒いままだと突っ込んだが、スタッフもそれに気付いてか、手袋の下の手が、多少白っぽくなっている。
ここで早速バトルシーンとなるのだが、これが長いのよ……
その間に、天竺にありがたいお経を取りに行けるくらいに長い。

戦闘員「ミュウ!!」
ユリ子「えいっ」
ストロンガーに投げ飛ばされた戦闘員を、サディスティックに踏みにじるユリ子姉さん。

戦闘員「……」
ユリ子「……」
戦闘員「キュウッ!!」
さらに、
「もっと、もっとぉ!!」とでも言いたげに無言でユリ子の顔を見上げる戦闘員に、望みどおり豪快な蹴りを入れてあげる、
わかってるユリ子姉さんでした。
も、最高ですね。
ま、肝心の服が、田舎のコンビニの制服みたいなのが残念だが。
続いてタックルに変身するが、

タックル「電波人間タックル!!」
戦闘員「お前がタックルか」
タックルになっても大人気で、握手会に並ぶドルオタのように、切れ目なく戦闘員が群がり寄せてくる。
そりゃ、男なら誰だって、カブト虫人間よりミニスカギャルのほうが良いもんね。
戦闘員は幌付きトラックと砂利トラにそれぞれ乗り込んで別方向に逃げ出し、ストロンガーとタックルも二手に分かれて追跡するが、ストロンガーの追った砂利トラはいつの間にか無人になっており、ストロンガーが急いで引き返すと、

戦闘員「ミュウ、ミュウ!!」
タックル「うっ、うっ」
タックルは戦闘員たちに捕まり、リンチを受けていた。
いくら悪人でも、か弱い女性を集団で暴行するなど最低であり、あまりに卑劣で大人気ない振る舞いといわざるをえない。
どうせならもっと
スケベなことしてくれれば良いのに……
あ、たった今、浜松市にお住まいの読者の方から、
「お前こそ最低だよ!!」と言う、心温まるメッセージが届きました。これからもご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。
そこへストロンガーが突っ込んできて戦闘員を蹴散らすと、

ライダー「どうしたんだ、戦闘員ごときに?」
タックル「最初に奇械人とぶつかったのよ」
ライダー「なに?」
タックルの不甲斐なさを責めるが、タックルが言い訳する。
肝心の怪人登場のシーンを見せずに、タックルの台詞だけで説明するとは、なかなか斬新な演出だと言いたいところだが、ちゃんとやれ。
だいたい、だったらその奇械人は何処行っちゃったんだってことだよね。

タイタン「邪魔なストロンガーめ、トラフグン、例のものは大丈夫だろうな」
トラフグン「はい、無事に持ち出しました」
タイタン「よし、では急いで誰かに乗り移り、例の作戦を開始するんだ」
その奇械人トラフグン、タイタンに会って報告し、新たな命令を受けていた。
ちなみに「例のもの」とは透明なカプセルに入った無色透明な毒薬のようであったが、それを何処から手に入れたのか、冒頭の男性と何の関係があるのか、さっぱり分からない。

ライダー「で、あの奇械人は何処行ったんだ?」
タックル「この先の街よ」
ついで、並走しながら会話するストロンガーとタックルの映像となるのだが、戦闘員にボコられていたタックルに、なんで奇械人の行き先が分かったのか、謎である。
また、細かいことだが、ストロンガーが自分では見ていない相手のことを「あの奇械人」と呼ぶのも変で、「その奇械人」が正しい。
ライダー「よし、俺は先に行ってるぞ」
タックル「待ってよーっ!!」
ストロンガーのカブトローのほうが性能が上なのか、途中でストロンガーがぐいぐいタックルのテントローを引き離す。

茂「これが相模湖か……」
で、その街と言うのが、相模湖の藤野町なのだが、そこは偶然、茂の大学時代の親友・三杉が小学校の教師をしているところでもあった。
てっきりタイアップロケになるのかと身構えたが、湖面を進む遊覧船が映し出されるくらいで、特にそう言うことでもなさそうだ。
茂、その学校に向かう途中、危うく中年男性とぶつかりそうになり、相手は持っていた風呂敷包みを落としてしまうが、その中にはあの透明カプセルが入っていて、おまけに顕微鏡で覗いた細菌のようなカットまで入るので、視聴者にはそれがトラフグンの乗り移った人間であり、カプセルの中身が毒物であることまで丸分かりと言う、視聴者に何か恨みでもあるのかと思いたくなるほど至れり尽くせりの親切設計なのだった。

茂「ああ、失礼」
守戸「いいよ」
茂「あ、あの……」
男は、手伝おうとする茂をにべもなく拒否すると、自分でカプセルを拾い集め、茂をひと睨みして無言で学校のほうへ向かう。
茂「怪しい奴だ」
で、今回のシナリオ、シーンのつなぎ方もめちゃくちゃで、次のシーンでは何故か深夜になっており、そこへエンジン音を響かせてユリ子がやっと学校に到着する。
いや、いくらマシンの速度差があったとしても、たかが相模湖まで来るのに、数時間もの遅れが生じるだろうか?
まあ、実際はもっと早く着いて、茂の行方を探し回っていたのかもしれないが……

エンジン音に気付いて、木造校舎から懐中電灯を持った男が出てくる。
ユリ子「あの、ちょっとお伺いしたいんですが」
男「はあ?」
ユリ子「この学校に元城南大学のアメリカンフットボールのチームにいた先生がいらっしゃると聞いたんですが……」
男「城南大学?」
ユリ子の台詞で、彼女が既に茂からその教師のことを聞いていたことが分かる。
それならもっと明るいうちに学校に来ていただろうから、やはりユリ子は今藤野に着いたことになり、さっきの疑問が再び蒸し返されることになる。
まあ、途中で観光でもして、道草を食っていたのかもしれないが。
で、その男性も、アメフトって聞けば一発で三杉のことだと分かりそうなものなのに、小首を傾げて考え込むと言う、不自然な挙動を見せる。
が、彼はブラックサタンの一味ではなく、ただの記憶力の悪い人だったらしく、給食室で物音がしたので、ユリ子に断って一旦校舎に戻る。
給食室に行き、懐中電灯で照らすと(電気付けろよ……)部屋の隅で誰かごそごそやっているのが見えたが、

守戸「いやぁ、どうも」
男「守戸さん、一体どうなさったんです、こんな時間に?」
それは出入りの仕出し屋の守戸と言う、茂が怪しい奴と睨んだ男であった。
守戸「いや、ちょっと、明日の給食の材料に仕込み違いがあったんじゃないかと思いましてね……相手は子供たちでしょ、楽しみにしてる給食が足りないとなると、それこそ大変ですからね」
男「で?」
守戸「ええ、用は済みました。私の勘違いでして、どうもご心配かけました」
男「じゃ、戸締りをよろしく」
男は何の疑いも持たず、部屋を出て行く。
しかし、翌日の給食の食材を、前日のうちに納入するのか、この業者は?
つーか、彼も茂と同じく日のあるうちに学校に着いたと思われるのに、なんでその時にちゃっちゃと毒を仕込んでおかなかったのだろう?
正規の業者なんだから、昼間から毒を仕込んでいても誰にも怪しまれなかっただろう。
だいたい、茂とぶつかりそうになったときは、別に食材など持っている様子はなかったのに、一体いつ納入したのか?
一旦学校へ行き、毒を置き、それから店に戻って食材を持ってきて、夜になるのを待って毒を仕込んだの? いや、そもそも、この人が仕出し屋のあるじなんだろうから、学校に持ってくる前に毒を仕込んどけって話なんだけどね。
とにかく、このくだりはもうわやくちゃで、いくら突っ込んでもキリがない無間地獄が待ち構えているようなので、今日はこのくらいにしといたるわ。
その後、男性がユリ子のところに戻ってきて、
男「失礼、思い出しました、三杉先生ですね、で、あなたは?」
ユリ子「はい、もしかしたら、私の友達がその三杉先生をお訪ねしてないかと思いましたので」
んで、結局、この忘れっぽい男性が、教師なのか、用務員なのかも分からないままなのだった。
あーっ、イライラする!!
まあ、普通考えれば用務員なんだろうけどね。
一方、意味もなく守戸の体から抜け出たトラフグンの前に、靴音を鳴らしてタイタンがやってくる。

トラフグン「タイタン様」
タイタン「トラフグン、嗅ぎつけられなかったろうな」
トラフグン「大丈夫です、たっぷり毒カプセルを仕込んでおきました」
タイタン「明日の給食の時間が楽しみだ、ふっふっふっ」 ここでタイタン様の、以前のレビューでもネタにしていた爆笑台詞が炸裂する。
あと、
トラフグン「あ、幸楽のご主人ですか?」
タイタン「角野卓造じゃねえよっ!!」 と言うギャグを考えたが、当然ボツになりました。
ただ、このタイタン様の顔が角野卓造に似てるなぁと思ったのはほんとである。
翌日、茂と三杉の再会のシーンを描くこともなく、茂があれから何をしていたのか何の説明もないまま、茂がアメフトのプロテクターを着けて、三杉の審判で子供たちと一緒に校庭でアメフトの真似事をしている図となる。

ユリ子「まあ、シゲルったら」
ユリ子もあらわれて、応援している女の子たちの後ろに立つのだが、それがまるっきり小学校の先生にしか見えないのがテラ萌えるのである!!
ほんとはまだ16才なんだけどね。

色々あって、茂が見事なキックを決めて、ボールが校舎のほうへスーッと吸い込まれるように落ちていくが、

戦闘員「キュウッ!!」
その時、
たまたま校舎の前を横切っていたのがピカチュウ戦闘で、運悪くボールが命中し、実に可愛らしい声を出すが、慌てて近くのトーテムポールの後ろに隠れる。
しかし、普通に戦闘員が校舎の前を歩いている小学校ってやだなぁ。
と言うか、そもそも何をしていたのだろう?
既に毒は仕込み終わっているのだから、戦闘員が何かする必要はなかった筈である。
さいわい、子供たちには気付かれなかったが、

茂(今のは確か……)
さすがに茂が見逃す筈がなく、トーテムポールの前に立って考え込むが、

戦闘員「チュウッ!!」
隠れていた戦闘員が、いきなり蹴りを入れてくる。
いやー、何度見ても笑えるシーンだ。

茂「あっ」
そして一目散に逃走!!
戦闘員にしては、見事なヒットアンドアウェイであった。
戦闘員「チュウ!!」
茂「待て、待たんか!!」
茂もいたずらをした生徒を叱る校長先生のように追いかけるが、裏手で見失ってしまう。
結局、茂もユリ子も敵の陰謀に全く気付かないまま、タイタン様今年一番のお楽しみの時間となるが、
本日の献立 ・パン
・牛乳
・みかん
・お茶
肝心の給食のメニューと言うのが、思わず目頭が熱くなるほど貧相なのだった。
そりゃスタッフが経費をケチりたい気持ちも分かるけど、明日を担う子供たちの食事にはもうちっと金をかけて欲しかったところだ。
おまけに、牛乳とお茶って、飲み物が二つもあるし……
ともあれ、食べ始めてすぐ、子供たちが次々と苦痛に顔を歪めて倒れていく。
子供「お茶に毒が……」
茂とユリ子は事件を聞いて直ちに学校へ向かうが、途中でトラフグンたちの妨害を受ける。

トラフグン、ユリ子目掛けて腰の棘をミサイルのように発射するが、

ユリ子がしゃがんだので、後ろにいたピカチュウの目に突き刺さってしまう。
茂「同士討ちとは間抜けな奇械人だぜっ」
トラフグン「何者だ?」
茂「知りたいか、知りたければ教えてやろう……変身、ストロンガー!!」
で、まだラス殺陣じゃないのに、このアクションシーンがまた長くて……

トラフグン「この俺に近寄ってみろ、こいつの命がないぞ」
守戸「ああ、ああっ」
トラフグン「死ねーっ!!」
さっきまで憑依していた守戸じじいを人質にしてストロンガーを牽制するが、その舌の根も乾かぬうちに巨大なギロチンを突きつけてじじいを殺しに掛かるが、何故かギロチンは使わず、じじいの口の中にあのカプセルを多量に放り込むという、やることなすこと支離滅裂なトラフグンなのであった。
ま、この短いシーンだけでも、今回のシナリオのスットコドッコイぶりが良く分かると思う。
ライダー「それは?」
トラフグン「知りたければ教えてやろう」
ライダー(教えてくれるんだ……)
相手の優しさに感激するストロンガーであったが、思わぬ邪魔が入る。

立花「こぉのっ!!」

トラフグン「ううーっ!!」
トラフグンの死角から、獲物を狙う黒豹のようにおやっさんが殺到し、長い棒で思いっきりその頭をぶん殴ったのである。
その勢いが激し過ぎて、スーツの棘が取れてしまったほどである。
おやっさん、年を重ねるごとに強くなってるような気がする……
と言うより、年々「悪の組織」が弱体化しているというべきか。
多勢に無勢、トラフグンはとっとと退却するが、
立花「うん、なんだこら?」
ライダー「うん?」
おやっさん、足元に落ちていた透明なカプセルを拾い上げる。
「いや、あんたが余計なことしなきゃ、トラフグンが教えてくれてたんだけどな!!」 と、言いたいのをぐっと堪える大人なストロンガーであった。
一方、トラフグンはタイタンの待つアジトに逃げ帰る。

トラフグン「邪魔が入りました、タイタン様」
タイタン「誰が戦えと言った、お前の役目はただひとつ、次の給食室にもぐりこんで給食に毒カプセルを仕込むことだ」
トラフグン「グーフーッ!!」
タイタン様、怒りを見せつつ、冷静に次の命令を与える。
タイタン様の的確な状況判断であったが、裏を返せば、早くもこの時点で
「奇械人ではストロンガーには勝てない」と、大幹部が認めてしまっているようで、いささか情けない。
しかし、世界征服を狙う悪の秘密結社の栄えある怪人の仕事が「小学校の給食室にもぐりこむこと」って……
そんなの、バイトにやらせとけ!!
ともあれ、4人は急いで町の診療所へ行き、同じ病室に押し込められている三杉たちを見舞う。

茂「なんだい、このざまは? お前らしくもないぞ」
三杉「いやぁ、めんぼくない、あいたたた……」
んで、ブラックサタンが苦心して仕込んだ毒であったが、これが、びっくりするくらい
大したことないのだった。
これじゃあ、普通の食中毒のほうがよっぽど大変である。

関係ないが、親友を見詰める茂のアップが、一瞬、マジで藤岡弘さんに見えてしまった。
茂「しっかりしろよ、君たちも、あの時のタックルは勢いはどうしたんだ?」
茂、視線を転じると、床にじかに寝かせられている子供たちを叱りつけるように激励する。
子供たち(むちゃくちゃ言うなぁ、この人……) 正直、今それどころじゃないと反論したかったであろうが、ヒーローに言われてやむなくさっきのアメフトの様子を思い浮かべ、気力を振り絞ろうとする健気な子供たちであった。
でも、病気ならまだしも、毒で苦しんでる状況では、そんな精神論などクソの役にも立たないのは事実である。
一方、おやっさんの持ち込んだカプセルを医者が分析して、それがフグ毒として有名なテトロドトキシンとほぼ同じだと判明する。
立花「中毒の原因が分かったぞ、テトロ……え、なんとかって言う、つまり、フグの毒に似てるそうだ。今、先生が解毒剤調合してる」
しかし、解毒剤を調合って、診療所の医者にそんなこと出来るかなぁ?
つーか、テトロドトキシンの解毒剤って、ないんですけど……

茂「フグ?」
ユリ子「とするとやっぱり、ブラックサタンの奴ら……」
茂「なるほど、まだまだどっかが襲われるってわけだ」
顎を撫でながら茂は言うのだが、なんでそんなことが言えるのだろう?
別に給食とは限らず、一般の飲食店を狙うかもしれないではないか。
さいわい、守戸が食材を卸している小学校のリストを持っていたが、かなりの数であった。

ユリ子「手分けをして探すにしても大変ね」
茂「いや、最初に当たるのは決まってる、ここだ」
ユリ子は嘆息するが、茂は何の迷いもなくひとつの学校を指差してみせる。

ユリ子「何故?」

茂「頭悪いぞ、ユリ子」

茂「俺たちが奇械人に襲われた場所に一番近いじゃないか」
ユリ子「あ、そうか」
……
はい、全く意味が分かりません!! さっきのは、単に茂たちをこの小学校に行かせない為に待ち伏せしていたとしか思えず、次の標的とは何の関係もないのでは?
あ、まあ、次の小学校に向かう途中、たまたま茂たちと遭遇したので、思わず攻撃してしまったということはあるかもしれないが……
だいたい、既に他の小学校に毒を仕込んだあとだったのかもしれず、近くだからって、その小学校が次の標的になると言うのは、やはりおかしな推理だと思う。
それより、急いで地域の全ての学校に連絡して、給食を一時ストップさせたほうが確実だったのではあるまいか?
どっちにしても、こんな考察が全て無意味だったことがすぐ分かる。
何故なら、二人が向かったのは学校ではなく、

茂「その車、待て!!」
支配人「なんですか、あなたたちは?」
この地域の給食センターだったからである!! だったら、次の標的が何処だろうと関係ないよね。
配送トラックを片っ端から停めれば良いんだから……
あるいは、各学校ごとに給食センターが違うのかと思ったが、こんな田舎でいくつも給食センターがあるとは思えない。
そもそも、守戸が直接各小学校に食材を卸しているのか、給食センターにまとめて卸しているのかも分からず、この給食問題を考えると、ほんと、頭がウニになりそうである。
で、二人と支配人が押し問答するのだが、このシーンがまた無駄に長くて……
アクションシーンは別にして、茂と三杉の再会シーンと言う、こういうストーリーでは絶対省いちゃいけないシーンを省いて、こういうどうでも良いシーンに時間を割くという、今回のシナリオの筆舌に尽くし難い杜撰さを象徴しているようなちぐはぐぶりである。
こう言っちゃ何だが、島田真之さんよりひどい。
この後、やっとラス殺陣となり、特に波乱もなくトラフグンを倒して事件は解決する。
子供たちも、医者が解毒剤を調合して全員助かる。
ほんとは、ノーベル賞ものの発明なんだけどね。

ラスト、子供たちに見送られながら小学校を後にする茂とユリ子であったが、
立花「おーっ!! あはは……あっ、お、おいっ!!」
子供たちと一緒に手を振っていたおやっさんが、急に自分も帰らなければならないことに気付き、

立花「おーい、待ってくれ!!」
慌てて茂たちを追いかけると言う、管理人の書くギャグみたいなオチとなるのだった。
以上、ストーリーが退屈な上にツッコミどころだらけの、書くのに疲れるエピソードであった。
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