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「仮面ライダーX」 第26話「地獄の独裁者ヒトデヒットラー!!」


 第26話「地獄の独裁者ヒトデヒットラー!!」(1974年8月10日)

 と言う訳で、シリーズ随一のキワモノ怪人の登場である。

 しかし、ヒトデヒットラーって……今ではあらゆる意味で不可能なキャラだろうなぁ。

 冒頭、羽田の前で敬介とおやっさんがとある人物の到着を待っている。

 
 敬介「いよいよ4枚目の設計図がアメリカから到着ですね」
 立花「江川博士といえば世界に誇る物理学者だ」
 
 彼らがどうやってそれを知ったのか謎だが、江川博士が4枚目の設計図を持っていることが判明したのである。

 敬介「じゃあおやじさん、作戦通りよろしくお願いします」
 立花「わかった」

 既にGODの襲撃に備えて作戦を立てているらしく、敬介はそう言っておやっさんと別れる。

 
 チコ「あ、出て来たわ」
 マコ「あーっ、ほんとだ、すぐお出迎えしなくちゃ」

 同じく空港の外で博士夫妻の到着を待っていたチコとマコ、空港から出てきた江川夫妻らしい男女を見掛けると、急いで駆け寄る。

 
 チコ「博士ーっ!!」
 マコ「おめでとうございます」
 記者「失礼、あの、ユナイテッド工科大学の江川博士ご夫妻ですね」
 江川「はい」
 記者「お話はホテルのほうでお伺いします。社の車を用意しておりますから、どうぞ」

 二人は真っ先に夫妻に声を掛けて花束を渡すが、傍若無人の記者に押しのけられ、トンビに油揚げを攫われたような格好になる。

 あらかじめ独占インタビューの約束でもしてあったのか、そう言われて、博士たちは迷うことなくその車に乗り込む。

 
 チコ「むーうっ、バカにしてるわ」

 
 マコ「うんっ」

 その様子をいかにも不服そうに膨れっ面で見送るチコたち。

 ああ、かわええ……

 当時の女子高生としては、奇跡的な美しさだよね。

 彼女たちが普段、セーラー服を着て学校に通ってたかと思うと……うう、心が弾みますなぁ。

 それはともかく、一見、意味のない二人の行為であったが、実はこれもちゃんと敬介の作戦の一部だったのである。

 チコ「なぁによ、ふざけちゃってえ」
 マコ「ねえ、せっかくお出迎えに来たのにねえ」

 なおも不満が収まらず、ぶつぶつ言いながら空港を後にする二人、向こうから来た分かりやすいヒッピー風のカップルとぶつかりそうになるが、

 
 江川「やあ」

 
 チコ&マコ「えっ?」

 男ににこやかに挨拶され、思わず声を上げる。

 江川「へーい、ミス・チコ、マコ、へーい、シェイクハンド、プリーズ」

 なおも親しげに二人に話しかけるヒッピーであったが、この二人の反応だけでは、相手が本物の江川夫妻だと気付いたのか、単に二人が江川夫妻そっくりなのに驚いているだけなのか、判然としない。

 どうでもいいが、アメリカの大学で研究している割には、江川の話す英語がかなりへぼいのが悲しい。

 ちなみに江川を演じるのは中井啓輔さん。

 江川夫人の知子は、この年に地井さんと結婚した真木沙織さん。

 一方、新聞社の車で真新しいハイウェイを移動中の偽江川夫妻であったが、窓の外にヒトデが張り付いたかと思うと、

 
 ヒトデ「ヒットラー!!」
 偽沢井「なんだ貴様は?」
 ヒトデ「ヒトデヒットラー!! 我輩はGOD悪人軍団の一人、ヒトデヒットラーである」

 走行中だというのに非常識にも車の外に立って名乗ったのが、名前が似てるからと言う理由だけでヒトデと総統閣下を融合させて作り出された、エキセントリックどころの話じゃない、色んな意味でヤバ過ぎる怪人であった。

 
 偽沢井「ヒトデヒットラー? スタッフ、正気か?

 ともあれ、ヒトデの台詞から、GOD秘密警察の調べで、南原博士の弟子である江川博士が、アメリカで設計図を受け取ったことを突き止めたことが分かるのだが、南原博士、逃走中の身でありながら、よく国際郵便なんて出す余裕があったな。

 あと、何気に、GOD秘密警察が、諜報機関らしい仕事をしたのはこれが唯一無二の例ではあるまいか?

 偽江川、咄嗟に、花束に仕込まれていた小型マイクを自分のポケットの中に入れる。

 そう、チコたちが(敬介の指示で)花束を渡したのには、そんな意味が隠されていたのだ。

 ま、チコたちの様子では、そこまでは教えられていなかったみたいだけどね。

 さて、敬介はバイクでその車を追尾していたのだが、途中、おやっさんから通信が入る。

 

 
 敬介、通信機を取り出すと、口でアンテナロッドを咥えて引っ張り出し、運転しながらおやっさんと通信するのだが、宮内さんと比べると、やっぱりどことなくおっかなびっくりでやってるような感じがする。

 なんと言うか、友達に見栄を張って、無理に自転車を片手運転している中学生みたいで。

 立花「思ったとおり、あの新聞記者たちはGODの怪人だ」
 敬介「了解、そのつもりでつけております!!」

 おやっさんからの、「それ、言う必要あります?」的連絡に、ケロロ軍曹みたいな口調で答える敬介であった。

 戦闘員「総統、オートバイが後を追ってきます」
 ヒトデ「なに、神敬介の奴だな、構わん、やれ」

 で、今回は戦闘員がちゃんと怪人のことを「総統」と呼ぶのも芸が細かい。

 敬介、あっさりヒトデたちにまかれるが、車の中に放置された花束の中に小型マイクがないことに気付き、その電波から偽江川たちの居場所を探ってくれるようおやっさんに頼む。

 もっとも、小型マイクが花束の中になかったからって、偽江川が身に付けているとは限らないんだけどね。単に、怪人に見付かって取り上げられた可能性もあるわけで。

 閣下たちは既にアジトに帰還していた。

 
 ヒトデ「ヒトデヒットラー!! キングダーク様、南原博士から設計図の一部を預かった江川博士夫妻を連れてきました」
 キングダーク「さすがは悪の独裁者ヒトデヒトラー、見事な腕前と褒めてやりたいが、バカモノ!!」

 キングダーク、珍しく左手を動かして床に叩きつけ、怒りをあらわにする。

 
 ヒトデ「はぁ……?」

 全力で戸惑ってるヒトラーって、初めて見た。

 キングダーク「その二人は江川博士夫妻ではない。アメリカで入れ替わった真っ赤な偽物なのだ!!」
 ヒトデ「な、なんですと」
 キングダーク「速やかに本物を押さえ設計図を手に入れよ」
 ヒトデ「承知しました、必ず」

 しかし、仮にも総統なのに人に扱き使われてるのって、なんか変だよな。

 「スピルバン」の、皇帝なのに女王に仕えているギローチンも大概変だったけど。

 その頃、おやっさんは無線機を搭載したジープに本物の江川夫妻、チコ、マコを乗せて気分良く飛ばしていた。

 
 チコ「敬介さんの考えた身代わり作戦、これでどうやら成功ってわけね、マスター」
 立花「ああ、そうだな、博士も奥さんもお疲れになったでしょう」
 知子「いいえ、ちょっとスリルがあって」
 江川「しかし、身代わりになってくれた二人はだいじょぶかなぁ」
 立花「ええ、敬介がついてますから」
 チコ「絶対大丈夫よね」

 江川博士の心配に、自信たっぷりに言い切るおやっさんたちであったが、

 
 全然大丈夫じゃありませんでしたぁーっ!!

 ところで、今回の身代わり作戦、いくつか疑問がある。

 まず、どうやってそんな都合のいい身代わりを見付け出すことが出来たのか?

 博士だけならともかく、その奥さんそっくりの女性まで見付け出すなんて、ほとんど不可能に近いだろう。

 また、ヒッピーたちが、いくらお金を貰ったとしても、GODなどと言うイカれた集団に狙われるかもしれないなんてことを知っていればそんな危険な仕事を引き受ける筈がなく、半ば彼らを騙して偽者に仕立てていたのは確実で、道義的にも問題がある。

 それ以前に、そもそも敬介たちはどうやって江川博士が設計図を持っていることを知ったのか? 知ったとしても、外国にいる江川博士をどうやって信用させ、今度の作戦に協力させることが出来たのか?

 現時点で、彼らの身元を江川博士に保証してくれそうなのは、24話に出て来た矢沢圭子だけだと思うが、どう考えても江川博士と面識があったとは思えない。

 それに、ぼんやりと世界征服を企んでいるGODなら、世界中に支部を持っている筈で、博士が邪魔者のいないアメリカにいるうちにさっさと設計図を奪えばいいのに、わざわざXライダーのいる日本に戻ってきてから狙うというのも、考えればおかしな話である。

 閑話休題、偽の江川夫妻の身の上に話を戻そう。

 ヒトデ「拷問開始」
 偽江川「やめろ、やめてくれーっ」
 偽知子「ああっ、ああっ!!」
 ヒトデ「電圧を上げろ」

 電気椅子に座らされ、金属製のヘルメットを被せられて高圧電流を流される偽知子。

 
 ヒトデ「ふっふっふっふっ」

 にしても、この顔と、

 
 偽知子「ああ、ああ……」

 頭から煙を出して悶える女性と言う「絵」の組み合わせは、割とシャレになりません。

 ヒトデ、一旦電圧を下げさせ、

 
 ヒトデ「どうだね、話してみる気になったかね」
 偽江川「……」
 ヒトデ「我輩は残酷なことでは世界じゅうを震え上がらせたヒトラーの化身だ。口を割らせる方法はいくらでも持っているぞ」
 偽江川「俺たちはただのヒッピーだ、江川博士から金を貰って身代わりの契約をしただけなんだ」
 ヒトデ「GODを相手にいい度胸だ」
 偽江川「俺たちが偽者だと分かったら逃がしてくれるだろうって、そいつが言ったんだ」
 偽知子「人のせいにしないで……あんたがお金に目が眩んで引き受けたんじゃないか!!」

 脅されるとあえなく正体を明かし、仲間割れを始めるヒッピーたち。

 当時のスタッフのヒッピーへの偏見が反映されているシーン……と言うのは考え過ぎだろうか。

 二人は詳しい事情は知らされていないようであったが、偽江川が、博士夫妻が真鶴に行くつもりだと話していたのを覚えていた。

 やがて敬介が隠しマイクの電波を頼りにアジトに接近するが、隠しマイクに最後まで全く気付かないというのは、総統にしてはいささか抜けている。

 森の中の細い道を進んでいた敬介、ふと右手を見ると、

 
 立ち枯れている木の幹に、GODの看板が麗々しく打ちつけてあった。

 それを見て、

 
 敬介(ひょっとして、俺は、とんでもないバカと戦っているのではあるまいか?)

 と言う深刻な疑問に突き当たる敬介だったが、それは後でゆっくり考えることにする。

 続いて、木の上に引っ掛かっていた座布団みたいな巨大なヒトデが落ちてきて、

 
 二匹のフェイスハガーに襲われているような状態となる。

 それをなんとか引き剥がすと、今度はそれが合体して人間サイズほどもある巨大なヒトデとなって敬介に体当たりしてくる。

 ヒトデは石段にぶつかって粉々に砕けるが、

 
 その中から、閣下が賑々しく登場する。

 ヒトデ「ヒトデヒットラー!!」

 これは無論、総統への忠誠を示す「ハイルヒットラー」のもじりなのだが、それを自分で言っちゃうのがヒトデヒットラーのタダモノではないところなのである。

 
 敬介「出たな、GODの怪人め」

 相変わらず惚れ惚れするほどイイ男。

 ヒトデ「いかにも、我輩は、GOD悪人軍団の一人、地獄の独裁者・ヒトデヒットラー」

 しっかし、これだけ何度も自己紹介する怪人ってのも珍しいな。

 ちびっ子にはあまり馴染みがないだろうからと、何度も名乗らせる必要を感じたのだろうか。

 ナチスの親衛隊っぽい制服をまとった戦闘員たちのマシンガンをよけると、お堂の上でXライダーに変身する敬介。

 
 さすがヒトラーの化身だけあり、ヒトデ、なかなかの強さを見せ付ける。

 なお、ヒトラーは自殺しておらず、密かに南米に逃げ延びたと言う有名な都市伝説(陰謀論?)があるが、もしオンエア時に本当にヒトラーが存命で、この番組を見ていたら、どんな反応を示しただろう?

 「俺、めっちゃ強いやん」とか、「ダジャレかよっ!!」とかツッコミを入れただろうか?

 さらに妄想を膨らませれば、実はヒトラーを保護したのは他ならぬGODであり、ヒトデヒットラーは、そのヒットラー本人の遺伝子を基に作られた怪人だったということもありうるのではないだろうか。

 ひとしきり戦った後、

  ヒトデ「なかなかやるな、Xライダー、だが我輩はこれ以上貴様を相手にしている暇はないっ」

 負け惜しみとしか聞こえない台詞を口にして、姿を消す閣下。

 その後、ライダーは、なんとかアジトへの入り口を発見する。

 なお、その扉を開けて入るまでの描写がトホホなミニチュアまで使って描かれているのだが、そんなシーン要らないから、その分、チコたちの水着タイムを充実させて欲しかった。

 内部には戦闘員もおらず、アジトは既に放棄されているようであったが、

 
 それでも通路を進んでいると、壁の一部が郵便受けのようにパカッと開き、そこからマシンガンを撃って来る。

 
 ライダー、銃弾をかいくぐりながら銃口のそばに立ち、それを破壊するのかと思いきや、

 
 ライダー「……」

 普通に閉めるのだった。

 なるほど、それは盲点だった。

 ライダー、壁を突き破って奥の部屋に入るが、

 
 暗い部屋に、ヒッピーたちと思われる、二人の首吊り死体のシルエットが見えた。

 これがもし本当にヒッピーたちの惨殺死体だったら、ライダーに「我々が危険な仕事を頼んだために……」と、かなりの精神的ダメージを与え、ついでに視聴者にも強烈なトラウマを植えつけることに成功していたかもしれないが、変なところで仏心を出してしまった総統は、何故か二人の息の根は止めず、

 
 その死体もマネキンに過ぎなかった。

 なお、ライダーがマネキンの胸に差し込まれた総統からのレターを取るシーンがあるのだが、その仕草があまりにフツー過ぎて、これまた妙に可笑しいのだった。

 やっぱりヒーローは、どんな時も真っ直ぐ前を向いて行動しないとサマにならないという例証であろう。

 で、案の定、マネキンには時限爆弾がセットされていて、ライダーが逃げる間もなく爆発する。

 はい、皆さん、大変長らくお待たせしました。

 ここでやっと本日のメインディッシュの登場となるのです。

 
 そう、前回に引き続き、真鶴の海岸で海水浴をしているチコとマコの可愛らしい水着姿を拝めるのである!!

 ま、前回と同じ、ミニスカ風パレオ付きのがっかりワンピースなのは残念だが……

 早速ですが、この画像、小さいのでわかりにくいと思うが、マコのミニスカがめくれて、お尻が剥き出しになっているのが見えると思う。

 こんな場合、その真後ろにいた小林さんや中井さんが、「おっ、良いケツ!!」などと、スケベ根性丸出しの感情を抱いたのかどうか、尻フェチとしては大変興味がある。

 そうそう、尻で思い出したけど(なんでだ?)、小林さんと中井さんは「V3」でも共演してたんだよね。

 なお、「がっかり」と書いたが、この水着にもひとつだけ利点があることが分かった。

 
 それは、ミニスカ部分がめくれてお尻が見えると、まるで、豪快なパンチラが起きているような錯覚を味わえることである。

 しかも、絶好のカメラ位置で、見てるだけで恥ずかしくなるほどでっかい女子高生のお尻を、それも二ついっぺんに見られるというのが、尻フェチ的には実に嬉しいカットとなっている。

 この辺、もっとたっぷり時間を掛けて撮って欲しかったという管理人の気持ち、きっと皆さんにもご理解頂けると思う。

 
 知子「あなた、私たち、こんなにのんびりしたことって久しぶりね」
 江川「たまには研究室を出て太陽に当たるのもいいな」
 チコ「GODのことなんて嘘みたい」
 マコ「でもいいのかしら、こんなことしてて」
 立花「こうやっていかにも暢気な風を装っているのもGODの目を眩ます為さ」

 さすがに気が咎めるマコであったが、おやっさんはそう言って自分たちの行為を正当化する。

 ただねえ、博士夫妻だけならともかく、おやっさんたちが一緒では、GODにバレバレなのではないかと思うのだが……

 立花「あ、ところで、設計図はだいじょぶでしょうな」

 おやっさんが思い出したように肝心なことを訊くと、

 
 江川「……」

 江川、無言で妻の手を取り、左手首に嵌めている金属製のブレスレットを見せる。

 それにしても、以前のレビューではノーマークだったが、知子夫人もなかなか別嬪だよね。

 しかも、その年でホルターネックと言うのが立派である。

 なにより、少したるんだお腹が実にセクシーだ。

 
 立花「あ、なるほど、その中に? いやいやー」

 って、まあ、そんなに感心するような隠し場所じゃないと思いますが……

 だが、その様子は、沖合いの海底に潜んでいる総統の潜水艦、すなわちUボートの潜望鏡でばっちり見られていた。

 
 ヒトデ「見付けたぞ、今度こそ騙されはせん。戦闘開始ぃ!!」
 戦闘員「ヒトデヒットラー!!」

 潜水艦の表面や、艦内の壁にちゃんとハーケンクロイツが描いてあるのが芸が細かい。

 その後、江川夫妻は真鶴のホテルの一室でくつろいでいたが、ノックの音がしてボーイがルームサービスを運んでくる。

 無論、ホテルの周囲にはおやっさんたちがいて、警護を続けていた。

 と、そこへあらわれたのが、左腕を三角巾で吊った敬介であった。

 
 立花「一体どうしたんだ」
 敬介「不覚でした、時限爆弾でもろにやられました」

 考えたら、「悪の組織」の仕掛けた時限爆弾でライダーが負傷するって、実はかなり珍しいケースなんだよね。たいてい、直前で脱出して無傷の場合が多いから。

 敬介「それより江川夫妻に変わりはありませんか」
 立花「ああ、だいじょぶだ……身代わりの二人は?」
 敬介「助け出しましたが、重体で病院へ」
 立花「命だけは取り留めたんだな」
 敬介「はい」

 敬介の口から、何故か偽江川夫妻が生かされていたことが判明するが、なんでヒトデがひと思いに殺さなかったのか、謎である。

 でも、命は助かったからって二人が重傷を負ったのは事実なので、敬介たちは後々そのことで責任を追及されたのではあるまいか?

 と言うより、追及されるべきだろう。

 いくら納得ずくとは言え、無関係の第三者をもう少しで殺されるほどの目に遭わせたのだから。

 再びホテルの一室。

 
 すっかり安心した夫妻は、鬱陶しいヒッピーの扮装も脱ぎ、船盛を前にシャンパン(?)で乾杯としゃれこんでいたが、いざ食事に取り掛かろうとした途端、恐怖に顔を引き攣らせる。

 
 知子「ああっ!!」
 江川「ヒトデが!!」

 そう、いつの間にか刺身の中にヒトデが紛れ込んでいたのである。

 うーん、正直、これはちょっと分かりにくいなぁ。

 続いて部屋が暗くなり、てっきりそのヒトデが巨大化して総統になるのかと思ったが、

 
 ヒトデ「ふっはっはっはっ、ヒトデヒットラー!!」

 何故かヒトデは、船盛とは全然離れた床の上に寝転がった状態であらわれるのだった。

 
 江川夫妻「そっちかよ!!」
 ヒトデ「え?」

 その、いまひとつ意味不明の行為に思わずツッコミを入れる二人であったが、嘘である。

 ま、たぶん、総統を船盛の上に登場させると、あとで刺身をスタッフが美味しく頂けなくなるからだろう。

 江川「さてはGODの怪人?」
 ヒトデ「そのとおり、GOD悪人軍団の一人、地獄の独裁者ヒトデヒットラーだっ!! ……って、何回同じこと言えば気が済むねんっ!!

 勢い良く名乗ってから、自分で自分にツッコミを入れるヒトデであったが、嘘である。

 しかし、実際、同じ台詞がこれだけ繰り返されると、見ているほうもいささかウンザリなのは確かである。

 敬介たちが駆けつけるが、既に設計図の入った腕輪を奪われた後だった。

 だが、負傷している敬介ではヒトデたちを止められない。

 
 敬介「待てえっ!!」
 立花「敬介、その体じゃとても無理だ」
 敬介「おやっさん、放してくれ、設計図が奴の手に入ったらどんなことになると思うんです?」

 敬介の問い掛けに、しばし考えていたおやっさんは、

 立花「別にどうにもならないんじゃないか? 2枚は俺たちが持ってるんだし……」
 敬介「まあ、そうなんですけどね……」

 と言うのは嘘だが、別にヒトデに設計図を持ち去られても、特に支障はないのは事実である。

 何故なら、RS装置を作りたがっているGODにとっては、一枚たりとも欠かせない設計図だが、それを阻止したい敬介たちにとっては、全部渡しさえしなければ、それで済む話だからである。

 もっとも、それを言い出すと、これ以降の争奪戦が成り立たなくなるので、

 立花「よし、俺も行く」

 敬介に説得されて、おやっさんも同行することになる。

 
 岩場を削って作られた細い道を走って逃げる総統&親衛隊と、それを追いかける敬介たち。

 何度見ても、物凄い「絵」である。

 
 向かって来た戦闘員を蹴り上げ、

 
 その体を飛び越えてその向こうに着地する敬介。

 平地ならどうってことのないアクションだが、あまり幅のない段差でやっているのはちょっと凄い。

 
 さらに、宮内さんもかくやと思われる、見事な前蹴りを披露する。

 負傷している敬介、戦闘員相手に苦戦するが、

 

 
 おやっさんは鬼神のごとき形相で、調子に乗って襲って来た戦闘員を返り討ちにする。

 おやっさん、いくらなんでも強過ぎやろ……

 さらに、浜辺でヒトデたちにいたぶられている敬介の姿と並行して、

 
 三人の戦闘員を相手に奮戦するおやっさんの様子が映し出されるので、どう見ても敬介よりおやっさんのほうが強く見えてしまう異常事態となる。

 もっとも、敬介がライダーに変身すると同時に、怪我も「なかったこと」になってしまい、いつものラス殺陣に雪崩れ込む。

 敬介がライダーになった際、

 
 ヒトデ「来たな、Xライダー!!」
 ライダー(いや、さっきからいたけど……)

 微妙にズレた発言をするヒトデであったが、今回、もう相当総統にツッコミを入れてきたので、いい加減勘弁してくださいと言う感じである。

 ヒトデ、かなり善戦するものの、いかんせん決定力不足で、最後は普通にXキックを決められて沈む。

 
 ヒトデ「この設計図はお前には渡さん、俺と一緒に爆破してやる。ヒトデヒトラー……」

 それでも死に際、総統の意地を見せて設計図もろとも爆死しようとする。

 ……いや、設計図燃やしたらあかんやろ。

 一枚でも欠けたらRS装置が作れなくなるのだから、GODの作戦を台無しにしかねない暴挙であった。

 最後までなにを考えているのか良く分からない総統であったが、結局ライダーに腕輪を奪われ、爆死する。

 あるいは、そう言えばライダーが抱きついてくるだろうから、爆発に巻き込んでライダーを地獄の道連れにするのが狙いだったのかもしれない。

 でも、一度は設計図を奪ったことといい、敬介に負傷させたことといい、指揮官としてはなかなか優秀で、ヒトラーの化身と言うのもまんざら嘘ではないかもしれない。

 以上、強烈な印象を残す怪人や、替え玉作戦、チコたちの水着姿など、突っ込みどころも多いが、見所も多い力作であった。
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コメント

この扱いにも慣れてきました

まあヒトラーがこの番組見てたとしても「日本じゃとうとうこれかよ」ぐらいで終わるんじゃないですかね
何しろヒトラー生存説の陰謀論やそれを元ネタにした小説・漫画・映画・ゲームは世界中に数え切れませんから、「ナチスはフリー素材」なんて言葉があるくらいですし

割と真面目寄りの小説としては映画化もされた『帰ってきたヒトラー』がお勧めです
ある日ヒトラーが目を覚ますとそこは現代のドイツだった、という所から始まるのですが、この小説は全てヒトラー視点から描かれており、現代のあれこれについて勘違いしたり困惑したりといったところが非常に楽しいです

替え玉

どうやって敬介は2人組のヒッピーを雇って替え玉にしたのでしょうか?最後はGODに始末されたので、リスクを考えると片手間のバイト(仕事)ではない筈ですよね😅まあ今回は面白かったですが

人手が足らずに人でなし

江戸川乱歩の『黒蜥蜴』じゃないんだからそっくりさんを連れて来て身代わりにするのはやめましょうよ、正義の味方として以前に人として
これが『ゴレンジャー』だったら身代わり役はゴレンジャーが変装するかイーグル隊員からそっくりなのを探してくるかするんだろうけど、基本味方は一般人でバックアップ組織無しのライダーではそういう手は使えんだろうしなあ(変装やる事があっても基本的にライダー本人かおやっさん枠ですし)

パンチラ の錯覚

やはり、スカートの中が見えるという事は興奮しますな。
自分は女子のスカートの中が、例えブルマでも喜んでいました。

ヒトラーネタ

ナチス残党がショッカーの構成員という設定がありましたな。
「ブラジルから来た少年」という映画ではヒトラーをクローンで
蘇らせようとする話でナチス残党がパーティーをやっている場面には
壁にショッカーそっくりのエンブレムが貼ってありました。

>ヒッピーへの偏見
「怪奇大作戦」でも流行に浮かれるチャラチャラした連中扱いでしたね。

ナチス

昔の特撮にはナチス関連用語を彷彿とさせるネーミングの悪役がうじゃうじゃ出てきますが、やはりコイツは露骨にして別格ですね。

他はというと…ヘドラー将軍、指揮官へスラー、ヒドラー兵、ケムラー、ヒムリー、メッツラーなど。
あと、
ワイアール星人(ワイマール共和国)
デスマルク総統(ビスマルク皇帝)
メッサージュウ(航空機メーカーのメッサーシュミット)

東映さんのやることなんで細けえことはどうでもいいのかも知れないけど
・制服が褐色だけど、褐色は突撃隊の色
・襟の階級章と肩章が国防軍将官のもの
・制帽は国防軍風
など、親衛隊の要素がどこにもないというのが…
さらにこの制帽、のちに江戸川総司令とかに流用されてたようにも思われる。流石に国家鷲章は隠してたけど、柏葉円形章がそのまんまだったかで、ヤバい要素が残ってるというのは如何なもんかと。

Re: この扱いにも慣れてきました

> 何しろヒトラー生存説の陰謀論やそれを元ネタにした小説・漫画・映画・ゲームは世界中に数え切れませんから、「ナチスはフリー素材」なんて言葉があるくらいですし

そうですね。映画製作者はだいぶ助かってるでしょうね。

> 割と真面目寄りの小説としては映画化もされた『帰ってきたヒトラー』がお勧めです
> ある日ヒトラーが目を覚ますとそこは現代のドイツだった、という所から始まるのですが、この小説は全てヒトラー視点から描かれており、現代のあれこれについて勘違いしたり困惑したりといったところが非常に楽しいです

おすすめありがとうございます。

自分なんかナチが月に移住して世界征服を企むアホ映画「アイアンスカイ」くらいしか見たことがないです。

Re: 替え玉

無理がある話ですよね。

Re: 人手が足らずに人でなし

> 江戸川乱歩の『黒蜥蜴』じゃないんだからそっくりさんを連れて来て身代わりにするのはやめましょうよ、正義の味方として以前に人として

ですよね。以前やったように敬介が変装した方が良かったかな。

Re: パンチラ の錯覚

結局、頼りになるのは想像力(妄想力)ですよね。

Re: ヒトラーネタ

> 「ブラジルから来た少年」という映画ではヒトラーをクローンで
> 蘇らせようとする話でナチス残党がパーティーをやっている場面には
> 壁にショッカーそっくりのエンブレムが貼ってありました。

自分も見たことありますが、内容はすっかり忘れました。

Re: ナチス

> 他はというと…ヘドラー将軍、指揮官へスラー、ヒドラー兵、ケムラー、ヒムリー、メッツラーなど。

悪役がドイツっぽい名前と言うのはありがちですよね。

自分は、ヒドラー兵は、ギリシア神話のヒドラから来てるのかと思いましたが。

Re: タイトルなし

> ・制服が褐色だけど、褐色は突撃隊の色
> ・襟の階級章と肩章が国防軍将官のもの
> ・制帽は国防軍風

そうなんですか。恥ずかしながら全然知りませんでした。

キングダーク以降

キングダーク以降の怪人はどうも過去の偉人(或いは悪役)+生物の合成がパターンとなっているようですね😅(間抜け振りは変わらずですがね😖)

No title

>しかし、仮にも総統なのに人に扱き使われてるのって、なんか変だよな。
宇宙戦艦ヤマトの白色彗星帝国編でデスラーがズォーダーの配下になっていたのを思い出しました。(もっとも松本 零士氏はDeathに太陽神をつけてデスラーという名前を創造したと主張していてヒトラーとは関係がないようなのです)

Re: キングダーク以降

良くも悪くも統一されてますよね。

Re: No title

> 宇宙戦艦ヤマトの白色彗星帝国編でデスラーがズォーダーの配下になっていたのを思い出しました。

そういう発音しにくい敵がいましたね。

しかし、ヤマトは昔のも最近のもほとんど見たことないなぁ。

V3でも

爆発に巻き込まれるのはV3でも17、18話でもありましたね。改造人間でもかなりのダメージを受けるので、怪人を戦わせるより有効かもしれません。

Re: V3でも

> 爆発に巻き込まれるのはV3でも17、18話でもありましたね。

全くない訳じゃなかったですね。

単発では面白い

悪人軍団編はゲストのキャスティングに当たり外れがありこの回は当たりでしょう。全体として見たときに整合性がないのと怪人の扱いが雑なのでシリーズとしては低評価になりますが。
私独自の基準としては戦闘BGMがストロンガーとスカイライダーの客演時に使用された「Xライダーアクション」だと当たりというところです。

Re: 単発では面白い

ヒトデヒットラーのキャラだけじゃなく、ストーリーも面白いですよね。

色々あった

今回も色々あって楽しい作品でしたね😅以外と魅力的な知子夫人や戦闘員相手に無双の強さを発揮するおやっさんのシーンなど見逃せない場面が多かったですね😊

Re: 色々あった

面白いですよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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