第29話「海賊の宝を探せ!」(1984年7月27日)
特別企画【夏の水着シリーズ】第2弾 なんでこういう企画やってる時に台風が来るんだよ……やっぱ先週やっとくんだった……
それはともかく、久しぶりの「マシンマン」のお時間です。
冒頭、フック船長と言う有名な海賊が、リトルジョンと言う手下一人を連れて、ゴムボートで海岸に辿り着くと言う、ビンボーの嵐が吹きまくっているシーンに続き、その二人が、何故か、オクトパスのアジトの天井から降ってくるという、珍妙な展開となる。
フック「久しぶりだな、トンチンカン、7つの海を荒らして回る海賊フック船長、ただいま参上!!」
リトルジョン「ジャンジャジャーン!!」
トンチンカンとは知り合いらしいフック船長の大声に、ネグリジェ姿が悩ましいレディーMがあくびをしながら寝室から出てくる。

M「いい気持ちで寝てたのにぃ……どうしたって言うのぉ?」
フック「いつ見てもお美しい……」
M「フック船長!!」
レディーMはとにかく服を着替え、酒を酌み交わしながら、フック船長の用件を聞く。

M「なんですって、宝探しに?」
フック「さよう、私の祖先が今を去ること100年前、この日本の何処かに宝を隠したことはご存知ですな? 金銀宝石ダイヤモンド、それはそれは凄い宝物」
M「でも、その隠し場所を書いた地図が何処にあるか分からないって……」
フック「ところが見つけたんですよ、とうとう!!」
フック船長、持参した大きな地球儀を真っ二つに割ると、その中に隠してあった宝の地図を取り出して見せる。
宝石に目のないMは、一もニもなくその話に乗り、フック船長とともにその場所に向かう。
次の日、健や亀太、勝たちが、夏休みを利用して旅行に出掛けていた。

美佐「海よ、海が見える!!」
子供たち(見りゃあ分かるよ!!) じゃなくて、
子供たち「わー、綺麗だなー」

勝「健さん、行川アイランドまであとどれくらい?」
健「そうだなぁ、15分くらいじゃないかな」
亀太「早く着かないかなぁ」
そう、
【タイアップの鉄則 その4】 ロケ地の地名・施設名を出演者に言わせろ! である!!
今回は、由緒正しい地獄のタイアップロケなんである!!
でもまあ、めんどくさいので、これ以降、いちいち鉄則を書くのはやめにします。
一方、肝心の真紀は、編集部に残って、休暇をくれとルミ子と一緒になって編集長に直訴していた。

真紀「だって私、ずっと休み取ってないんですよ」
ルミ子「私だって海行くの楽しみにしてたのにぃ」
編集長「ダメだ、俺が休みが取れんと言うのに、お前らだけ楽しませてたまるか」
真紀「そんなー」
いかにも編集長らしい器の小さな発言に真紀が不満そうな声を上げる。
編集長(ワシだって海へ行きたいんだ……)
と、その時、電話が鳴り、編集長に朗報をもたらす。

編集長「えっへへへ、喜べ、真紀、ルミ子、海へ行けるぞ」
真紀&ルミ子「ええーっ!!」
編集長「あの有名な海賊フック船長が行川アイランド付近に現れたと言う情報が入ったんだ」
編集長の言葉に、二人はキョトンとして、

真紀「行川アイランド?」
間違えました。
真紀「フック船長?」
怪訝な顔で聞き返す。
編集長「知らんのかー、7つの海を荒らして回る大泥棒だ、ファイルを持ってこい、ファイルを……ははは、取材にかこつけて遊べるぞー」
ひたすらせこい編集長であったが、お陰で真紀たちも行川アイランドに行けることになる。
ほんとはディズ……いえ、なんでもないです。

一足先に行川アイランドに着いた健たちは、休む間もなく、地獄のフラミンゴショーの洗礼を受けることになる。
それにしても、物凄ーく微妙な観客の数だ。
混んでるような、まばらなような……
子供たちと一緒に見物していた健、園内を日傘を差して歩いているトンチンカンらしき人影を見掛けるが、美佐にホテルに行こうとせがまれた(註1)ので、うやむやになってしまう。
健たちはホテルにチェックインするが、フロントの人から、あとから真紀たちもやってくると聞かされ、大喜びする。
註1……この文章を読むと、真性ロリコン戦士の皆さんが何故かニヤニヤするそうです。
やがて真紀たちも到着し、

早速、真紀とルミ子が水着を披露してくれるが、真紀の水着が、28話で着ていたものと同じなのはちょっと残念。
つーか、特撮ドラマで水着ギャルが複数いたら、少なくともひとりはビキニを着用しなきゃいけないってマグナ・カルタにも書いてあるでしょおおおおおっ?
でも、まあ、二人の股間を見ると、ついニヤニヤしてしまうので、ここは大目に見よう。
真紀「フック船長の取材、しなくていいんですか」
編集長「そんなものはあとだ、あとだ」
今ではまず見なくなった全身タイツのような水着を来た編集長、真紀の言葉を聞き流し、子供のようにプールに飛び込む。
真紀「もうっ」

健「真紀さん、どうかしたの」
真紀「あ、健さん」
残念ながら、真紀の水着が大きく映し出されるのは、この冒頭のシーンだけなんだよねえ。
あとはみんなロングで、スタッフ、どうしたんだ、勇気を出して股間にクローズアップするんだ!! と、思わずどやしつけたくなる意気地のなさ。
その後、健と真紀が海に面した手摺のところでコソコソ話している。

健「え、海賊フック船長?」

真紀「そうなのよ、この辺にいるらしいの、それで取材に来たって言うのに……」
くぅ~、ここは是非、もっと寄りで、真紀の足元から舐め上げるように撮って欲しかったと言うのが、難治性の尻フェチである管理人の偽らざる願いです。
健、ふと、さっき見たトンチンカンらしき人物のことを思い出す。
健「ひょっとしたら、オクトパスが関係してるかもしれない」
真紀「えっ?」
二人はひとまず、何事もないように子供たちのところへ戻るが、

プールに向かって走る真紀の瑞々しい肢体を、望遠鏡で覗き見している不届きな奴がいた。
フック「ふひゃひゃひゃひゃ、水着姿のカワイコちゃん!! 素敵なプロポーションだぁ」

M「何見てんのよー、宝の隠し場所はまだ見付からないの?」
フック「はいはい、ちゃんと探しますよ」
森の中に溶け込むようにして建つロッジから、宝の隠し場所を示す目印を探しているレディーMたち。

レディーMに叱られて、真面目に探索を行っていたフック船長の目に、他の特撮ロケでもしばしば使われる、キラキラ光る巨大なオブジェが飛び込んでくる。
フック「あそこに間違いはないーっ!!」
……
……
……
ちょっとカメラ止めろ。
なんで、100年前に埋められた宝の地図に、1964年に開園した行川アイランドの施設が書いてあるんだーっ? それはともかく、トンチンカンとリトルジョンは、地図を頼りにオブジェの近くの地面をツルハシで掘り始める。

続いて、毎度お馴染み、ステージで繰り広げられる南洋音楽ショー……かと思いきや、

叩いているのは、なんか、へんてこりんな衣装を付けた和人の皆さんでした。
あの陽気でワイルドな、南洋諸島っぽいお兄さんやお姉さんたちは何処行っちゃったの?
就労ビザが切れたのかしら?
しかし、さすがにこれはないよなぁ……
一同(我々は、一体何を見させられているのだろうか? このショーの存在意義とは果たしてなんなのか? 彼らは何のために生まれてきたのだろうか?) それを見ている健や子供たちも途方に暮れたような顔になり、思わず、哲学的な疑問を抱いてしまうのだった。
しかし、まあ、こんな半死半生の施設が、それでも2001年まで存続していたと言うのは凄いことである。
太鼓ショーには「無の境地」に行ってしまった子供たちだが、世界のサルを集めた動物園には目を輝かせて見入っていた。

美佐「可愛いお猿さんね」
勝「うん、面白い恰好だねえ」
亀太「ねえ、そろそろ帰ったほうがいいよ、みんなからあまり離れちゃいけないって言われてるじゃないか」
勝「だーいじょぶだよ、今度は向こう行こうぜ」
お目付け役の亀太が注意するが、二人は亀太の言うことなどてんで聞かず、また別の方向へ走り出す。
と、その三人が偶然、穴を掘っているトンチンカンたちを見てしまう。
勝「おじさん、何やってるの?」
トンチンカン「あ?」
勝「あ、おじさんはオクトパスの!!」
なにしろ、前回、トンチンカンに危うく殺されかかった勝である、その顔を見るなり脱兎のごとく逃げ出す。
二人も全力で追いかけてきて、滑り台の下で捕まりそうになるが、そこに悲鳴を聞いた健がマシンマンとなって駆けつける。

マシンマン「さ、早く逃げるんだ」
勝「あ、マシンマン」
リトルジョン、ボクシング男と言う、戦闘アンドロイドの姿になり、マシンマンと激しく戦う。
つまり、フック船長はオクトパスから戦闘アンドロイドを支給されている訳で、一応、オクトパスのメンバーだったようである。
まあ、メンバーと言うより、同盟者と言うべきか。
マシンマンがボクシング男に梃子摺っている隙に、トンチンカンはなおも三人を追いかける。

勝「助けてーっ」
美佐「きゃーっ」
トンチンカンに追われて斜面を走っていた勝と美佐の足がもつれ、

ころぶが、

……
残念!!(何が?)
いや、お父さんお母さんは安心だから、これで良いのである!!
結局トンチンカンはマシンマンに撃退されるが、勝と接触した時に、大切な地図を落としてしまう。
CM後、

ビーチパラソルの下で寝そべっている、美味しそうな水着ギャルの体が映し出されるが、

M「背中もちゃんと塗ってよ」
フック「はいはい」
残念ながら、それは真紀ではなく、日光浴を楽しんでいるレディーMなのだった。
なんか今回、やたら残念なことが多いレビューとなってるなぁ。
せめて、ビキニだったら……
そこへトンチンカンとリトルジョンが息せき切ってやってくる。

トンチンカン「大変です、マシンマンがあらわれました」
M「なんですって」
フック「そんなことより宝は見付かったのか?」
トンチンカン「それがですね、あのあたりをいっくら掘り返しても……あ、あらっ、地図がない」
フック「なにぃ」
M「どうしたのよ?」
トンチンカン「そうだ、あの時……」
トンチンカン、勝と揉み合った時に地図を落としたことに気付き、青褪める。

M「ドジ、間抜け!!」

M「すぐに取り返してくるのよ!!」
手近にあったものを投げつけ、トンチンカンを怒鳴り散らすMだったが、その際、体が横向きになって、ワンピースはワンピースでも、モノキニだったことが分かり、ちょっとだけ嬉しくなる。
あと、物を投げたあとのMの顔が、なんとなく夏樹陽子さんに似てると思いました。
慌てて走り出した二人をフック船長が止め、
フック「良いことを思いついたぞ、子供たちに宝を捜させ、見つけたところでこっちが頂く、どうです?」
M「頭いいわねえ、フック船長!!」
大人気ないショッカーでさえしなかった、子供の手柄を横取りしようと言う、プライドのカケラもないアイディアを提案するが、レディーMは一もニもなく賛成するのだった。
ま、一口に「悪の組織」と言っても、オクトパスやテンタクルは、組織と言うのが憚られるような劣弱な組織で、ほとんど自営業みたいなもんだから、余計な見栄やプライドなどとは、首領と言えど無縁なのである。
一方、勝が偶然手に入れた地図を見た編集長は、即座に「宝の地図だ」と断言する。

その言葉にくるっと振り向く美佐の髪がメリットのCMのようにふわっと広がるのが美しいと思いました。
だから貼りました。
とても良かったです(小学生の作文か!!)

ついでに真紀の驚き顔も貼っておこう。

編集長「フック船長の資料に書いてあっただろう、今から100年くらい前フック船長の祖先がこの日本の何処かに宝を隠したって」
真紀「じゃあ、この地図にそれが?」
編集長「フック船長がこの日本にあらわれたのが何よりの証拠だ」
真面目な健、地図を警察に届けようとするが、編集長は慌ててひったくり、
編集長「馬鹿を言うな、これは滅多にない特ダネだ、スクープだ、みんなで宝探すんだ」
健「危険ですよ。フック船長が攻めて来たらどうするんですか、それにオクトパスだっているんですよ」
健が必死に危険性を訴えるが、
編集長「特ダネに危険はつきものだ、なぁ」
真紀「ええ」
しかし、特ダネと言うより、金に目の眩んだ編集長が健の忠告に耳を貸さないのは当然としても、さっき健とオクトパスについて話していた真紀まで、それにあっさり乗ってしまうのは、いささか不自然のような気もする。
真紀も、前回、危うくトンチンカンと結婚させられそうになったと言うのに……
結局、地図をコピーして、いくつかのグループに分けて周辺を探すことになり、仕方なく、健も同行する。

真紀、ミニのタイトスカートで、ルミ子や亀太たちと岩場の上を走り回る。
もうちょっとで見えたのだが……(何が?)
だが、そう簡単にお宝が見える、いや、お宝が見付かる筈もなく、飽きっぽい勝は本物の地図を池に投げ捨ててしまう。

と、水に濡れた地図の上に、今まで見えなかった線とドクロのマークが浮かび上がる。
編集長「あ、地図の下に、別の地図がある」
そう、炙り出しならぬ、濡らし出し(?)の地図だったのである。

美佐「水で濡れて出てきたんだわ」
……
そうじゃ、貼りたいだけなんじゃ。
色々あって、編集長、美佐、勝の三人は、本物の地図を頼りにトンネルを抜けた先の廃墟のような建物に辿り着く。
トンチンカンがぴったり後をつけているとも知らず。

勝「ひゃっー、きったねえなーっ」
美佐「勝君、ここ、行川アイランドホテルの中よ……」
勝「えっ?」
じゃなくて、
美佐「宝物は何処にあるのかしら」
編集長「おかしいなー」
勝「なんだ、何にもないじゃないか」
勝がぶつぶつ言いながら歩き出すと、落とし穴のように床が抜け、

勝、

美佐、

編集長が次々と真っ暗な穴の中に落ちていく。
……
今、何か見えてはいけないものが見えたような気がしたが、気のせいだろう。
三人は洞窟の底に落ち、そこは小さな浜辺につながっていた。
おそらく、その穴からでないと辿り着けない、秘密の場所だったのだろう。

美佐「見て、編集長さん、これ」
編集長「うん、これだーっ!!」
三人はあっさり岩の下に隠されていた宝箱を発見する。
この手の話では、宝箱が見付かっても、子供たちへの教訓も込めて(?)中身がカラだったり、金銭的に価値のないものだったりすることが多いのだが、

ここではちゃんと金銀財宝が入っていて、編集長たちを狂喜させる。
編集長「わあ、これで、貧乏ともおさらばだ、まず何しよう? 車買おうかなー、外国旅行行っちゃおうかなーっ」
美佐「うふふふふ」
お宝まみれになってはしゃぐ編集長に、美佐も嬉しそうに笑う。
と、そこへフック船長たちがあらわれ、予定通り宝を横取りしようとする。
……
もっとも、これはフック船長の祖先が埋めたものなんだから、フック船長が所有権を主張するのは至極当然とも言えるのだが。
続いて、異変を知った健がドルフィンで駆けつけ、ラス殺陣となる。
激闘の末、ボクシング男を撃破し、フック船長にもカタルシスウェーブを浴びせて事件解決。

フック「ワシを何していたのだ?」
マシンマン「海賊をしたり、
子供たちをいじめたり、恥ずかしいと思わないのか?」
善人になったフック船長に説教するマシンマンだったが、後半部分は、是非、ショッカーや他の悪の人たちに聞かせてやりたい台詞である。

フック「ワシが海賊? そんな馬鹿な……信じられん、やっぱり信じられん、警察に行かなくちゃ……」
フック船長、自分の行いを深く反省し、ふらふらとその場を立ち去るのだが、警察も、こんな人に来られたら扱いに困っただろうなぁ。
ラスト、財宝を囲んでワイワイ騒いでいる一同。

ルミ子「ねえねえ、これどうするの、みんなで分けるんでしょう?」
健「やっぱり警察に届けた方がいいと思うな」
編集長「もったいない!!」
真紀「編集長、そんなに欲張らない方がいいですよ、特ダネもできたんだし」
編集長「やだー、お金持ちになりたい!!」
駄々っ子のように財宝にしがみついて叫ぶ編集長の姿に、みんながドッと笑う。
だが、この後、欲に目が眩んだ編集長が真紀たちを皆殺しにするという痛ましい事件が起きたり起きなかったりするそうです。
いつもの質問コーナーを挟み、最後は再びプールシーンとなるが、ここでも、真紀の水着姿をろくに見せてくれないまま終了となる。
以上、ストーリー自体は面白いのだが、せっかくの真紀の水着を生かせていないのがとても残念な作品であった。
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