第30話「きみにも見えるウルトラの星」(1972年10月27日)
冒頭、ダンが友人たちと一緒に空き缶の竹馬で遊んでいると、不意に、上空から墨を流したような真っ黒な雲が垂れ込めてくる。
虚言癖……とまでは行かないが、大言壮語癖のあるダンは、

ダン「あの雲の中に超獣が住んでいるんだ!!」
公園の石段を登って仁王立ちすると、友人たちを見下ろして断言する。
ま、結果的にそれは正しかったのだが、この時点ではそんな気配は全くないので、
子供「ほんとかなぁ」
子供「変な奴が引っ越して来たなぁ」
子供「超獣バカだぜぇ」
前回同様、子供たちから変人扱いされるのだった。
前回、姉が工場をクビになったので、心機一転、その近くに引っ越して来て新生活を始めているのだろう。

ダン「違う、俺はウルトラ兄弟の上から6番目の弟だ!!」
子供「げーっ、ウルトラバカかぁ」
ダン「君たちは俺のことを信じないんだな?」
子供「わかった、わかった、信じるよ」
ダンの目付きがマジだということに気付き、迎合するように同意する子供たちであった。
……
にしても、なんですか、この挑発的且つ絶望的なアングルは? 尻フェチの管理人に対する宣戦布告ですか?

さて、その雲の存在は勿論TACのレーダーにも引っ掛かり、竜隊長はとりあえずその地区一帯の住民を避難させるとともに、外部からの立ち入りを禁じる措置を取る。
K地区はあっという間にゴーストタウンと化すが、北斗が検問を張っていると一台の救急車がやってくる。

女「すいません、通してください」
北斗「駄目です、K地区は完全に通行止めです」
女「母が危篤なんです、早く病院に行かないと命が危ないんです」
北斗「しかし……」
この女優さん、なかなか綺麗なのだが、なんと、今回はOPクレジットには、大泉滉さん以外のゲストの名前が一切入っておらず、名前が分からない。
しばし考え込む北斗だったが、結局通行許可を出す。
少し遅れてやって来た山中隊員は、サイレンを鳴らして走っていく救急車を見て激昂する。

山中「北斗ぉ、あれはなんだーっ?」
北斗「救急車です」
山中「救急車ってなんだーっ?」
北斗「あ、ピーポー車のことです」
山中「なんだ、ピーポー車か、それならよし!!」
だが、山中隊員が底抜けのアホだったので、事なきを得るのだった。
嘘である。
山中「北斗ぉ、あれはなんだーっ?」
北斗「重病人を運んでるんです」
山中「バカーッ、今は誰も入れちゃいかんのだ、あの車を追うんだ」
二人はすぐパンサーで追いかけるが、後ろから自転車に乗った女の子が走ってきて、スーッと美川隊員の横をすり抜けて、K地区に入ろうとする。
美川隊員が慌てて追いかけて引き止めるが、
陽子「おかあさーん!!」
その言葉で、重病人の娘であることが分かる。

だが、次の瞬間、救急車の前方に黒い雲が流れ、その中から巨大な超獣の足が出現し、

救急車は避ける間もなく激突し、爆発炎上する。

陽子「……」
幼い娘の目の前で、その母親と姉が殺されるというハードなシーン。
しかもそれが間接的に主人公の責任であるのだから、なおさら重い。
超獣レッドジャックは、北斗たちに銃撃されるとたちまち黒い雲の中に消えたので、それ以上の被害はなかったが、本部に戻るや、山中隊員は声を荒げて北斗を罵倒する。

山中「見ろ、お前の甘い判断が人を殺したんだぞ!!」
美川「山中隊員、あの場所にあなたがいたら、きっと北斗隊員のようにしたと思いませんか?」
夕子タンのいない今、その役割を一部担うようになった美川隊員が必死に北斗を庇うが、
山中「立ち入り禁止は立ち入り禁止なんだ、おらぁ任務は忠実に守る」
美川「でも救急車が遠回りをしてたら、病人は助からなかったかもしれないわ」
山中「しかしぃ、道路工事かなんかだったら俺もそうしたかもしれんが、超獣のいる場所にむざむざ飛び込ませるなんてことはやらん!!」
この場合は、どう見ても山中隊員のほうが正しい。
確かに遠回りしていたら病人は死んでいたかもしれないが、少なくとも同乗者は死なずに済んでいた筈だからである。
よってあの場合の最善手は、K地区以外で最も近い病院に搬送先を変えることではなかったか?
竜「まあ、待て、あの時はまだ超獣がいると言うことは分かってなかったんだ。北斗の判断も決して間違ってたわけじゃない」
山中「しかし……」
どっちかと言うと、北斗の肩を持つことの多い竜隊長、今回もそう言って北斗を弁護すると、

竜「今野、君だったらどうする?」
民主的に、他の隊員たちの意見も聞こうとする。
真っ先に振られた今野は、
今野「すいません、聞いてませんでした……」 竜「……」
じゃなくて、
今野「はぁ……」
悩ましい顔つきで考え込み、すぐには答えを出せない。

竜「吉村、君だったら?」
吉村「僕も北斗隊員と同じようにしたと思います」
続いて聞かれた吉村は、迷うことなく即答する。

竜「うん……」
今野「……」
唸りながら、宿題の提出を待つ教師のような視線を今野に向けると、
今野「あ、じゃあ、僕も同じで……」 竜「ファミレスで注文決めてんじゃねえんだよっ!!」 今野「ヒィイイッ!!」
じゃなくて、
今野「……」
結局最後まで今野は即答を避けるのだった。
竜「うーん、難しい判断だったわけだな、しかし今、あれが超獣だということが分かったんだ、北斗、同じ過ちは繰り返さないようにしろ」
北斗「はい」
で、竜隊長の下した処分は、ただの訓戒と言う、いささか甘過ぎるものだった。
もしこれがMACだったら、ダン隊長にどれだけひどい目に遭わされるか、想像するだに恐ろしいことである。
北斗、私服に着替えてぶらぶら家路を歩いていると、ダン隊長ならぬダン少年が話しかけてくる。

ダン「北斗さーん」
北斗「どうしたんだ、こんなところで?」
ダン「こんなところって、俺の今度のうちはここなんだぜー」
北斗「ここ? はっ、僕のアパートと一緒じゃないか」
ダン「へーっ、偶然じゃんかーっ」
北斗(たぶん偶然じゃない……) と、いきなり前方から自転車に乗った女の子が突っ込んでくるが、北斗がよけたので、ガードレールにぶつかって止まる。

北斗「君、怪我はなかったか?」
陽子「お母さんを返してよ、お姉さんを返してよ!!」
北斗「……」
それがあの時の娘だと知り、言葉を失う北斗であった。
ダン「陽子ちゃんのお母さんとお姉さんは超獣に殺されたんだ」
陽子「違う、違う、違う、TACに殺されたのよ、あの時、この人が救急車を通したりしなきゃお母さんもお姉さんも超獣に殺されなかったかもしれないわ」
北斗「君のお母さんとお姉さんが……」
ダン「陽子ちゃん、北斗さんはそんな悪い人じゃないよ、ね、北斗さんのせいじゃないよね」
前回と比べると妙に物分りの良くなったダンは、何も聞かずに北斗を庇うと、陽子を促してその場を離れる。
うん、と言うことは、陽子も同じアパートに住んでるの?
少なくともこの近所に住んでるのは間違いなく、いくらなんでも偶然の度が過ぎるというものだろう。
その後、再び同じ場所に超獣が出現したとの知らせが入ったので、北斗は本部に戻らず直接現場へ急行し、パニック状態で逃げ惑う住民の間を掻き分け、検問所に到着する。
と、ダンと陽子が連れ立って駆けつけ、K地区に入ろうとする。

ダン「陽子ちゃんが自転車を忘れてきちゃったんだよ」
警官「自転車? バカなこと言っちゃいかん。ワシと一緒に来なさい、早く」
陽子「いやよ、あの自転車は誕生日にお母さんが買ってくれたのよ。私の宝物よ」
で、そこにいた警官を演じているのが、前述した大泉滉さんなのだった。
しかし、そもそも自転車なんで大きな物を忘れるかなぁ?
本人も言ってるように、そんなに大事な宝物であれば、なおさらである。
なので、本当は、母親の仇を取るために陽子がわざとK地区に自転車を置き忘れ、それを北斗に取りに行かせて超獣に踏み潰させようとしたと言う、子供のダークサイドが垣間見えるようなストーリーもありだったと思うが、まあ、超獣がいつ、どんなタイミングで現れるのかは予想がつかないし、北斗が自転車を取りに行ってくれるという保証はないので、いささか無理筋か。

北斗「そうか、よし、僕が取ってきてあげよう」
警官「おい、やめなさい、命と自転車では引き換えに間に合わん」
北斗「いいんです、お巡りさんは子供たちを連れて逃げてください」
分別顔で引き止める警官を押し切り、単身K地区に入ろうとする北斗。
ダン「俺も行くよ」
北斗「ダン、お前も逃げろ」
ダン「俺はウルトラ6番目の弟なんだぜ……俺が自転車を持って逃げるから、超獣を食い止めてくれよ」
警官「冗談言っちゃいかん、早く逃げんか、この子、少し狂っとるな」
北斗「分かった、お巡りさんは陽子ちゃんをお願いします」
ダンが無謀にも同行を申し出るが、北斗は無分別にも許可してしまう。
ちなみに大泉さんの出番はこれだけで、これではわざわざ大泉さんが演じる意味はないが、
警官「心配ですぞ、早く、触らぬ神に、お先っ!!」
陽子の手を引いてその場を離れる時のアドリブ交じりの台詞に、かろうじて大泉さんらしさが顔を覗かせている。
ちなみに大泉さん、自他共に認めるロリコンだったそうです。
心配なのはむしろ陽子ちゃんのほうじゃなかったかと言う説が急浮上!!
北斗「ダン、今、お前にウルトラの星が見えるか?」
ダン「うん、見える」
北斗「よし、行こう!!」
などと言う、
余人には意味不明の会話を交わすと、北斗とダンは黒煙たなびくK地区に突入する。
その直後、無人のバリケード前にやってきたのが、4人組の暴走族であった。

バカ夫1「よお、立ち入り禁止だぜ」
バカ夫2「待つ(構う?)ことはねえぜ、派手に突っ走ろうぜ」
バカ女「かっこいいーっ」
バカ夫3「だいじょぶかなー?」
バカ女「ナニ言ってんのよ、君は男の子でしょ? 臆病ねえ」
バカ夫1「ばっかやろう、俺たちに怖いモンなんかねえよ!!」
4人は全員足しても知能指数3の会話を交わすと、バリケードを突破してK地区の中に入り込む。
ちなみにこのバカ女がちょっと可愛い顔をしているのだが、あいにく、大きく映してくれない。
クレジットがないので名前も分からない。

んで、無事にレッドジャックの火炎放射を浴び、全員死亡!!
見ているほうはむしろスカッとするシーンだが、北斗が検問所にいれば4人は助かっていただろうから、またしても北斗の責任で民間人が犠牲となってしまったわけである。
TACが出動して猛攻撃を加えるが、相変わらず効き目はない。
山中「ううーっ、ちくしょうーっ!!」 再び黒雲の中に消えていくレッドジャックを見て、まるで、尿意が限界まで高まっているのに、ファスナーが引っ掛かってなかなか下ろせないでいる時のような、猛烈に苛立たしげな唸り声を上げる山中隊員。

山中「北斗、お前の耳は何のためについてるんだ? この前隊長に言われたことをまるで聞いてないじゃないか!! 弁解の余地はないぞ!! 北斗、なんとか言ったらどうだ?」
北斗「すいません」
山中「すいませんで済むか!!」
北斗の明々白々たる命令違反に、山中隊員が激怒したのは言うまでもない。
竜「もういい、山中、時間だ。K地区を中心に超獣の再度の出現に備えてパトロールを行う」
竜隊長、相変わらず北斗に甘い態度を見せるが、パトロールの割り当てには北斗の名前が抜けていた。

北斗「隊長、僕は?」
竜「君は今から当分の間、TACの仕事から離れてもらう」
北斗「しかし……」
竜「理由は私が言うまでもないだろう。制服はロッカーに戻しておきたまえ」
北斗「……」
竜「お前の気持ちは良く分かる。しかし事件が起きてしまった以上、責任ははっきりさせなければならない、分かるな、北斗?」
竜隊長は噛んで含めるように北斗を諭し、遠回しに謹慎を命じる。
しかし、仮にも隊長にしては、あまりに北斗に気を遣い過ぎているようにも見える。
ちなみに「事件」と言うのは、やはりあの暴走族のことを指しているのだろう。犠牲者をあえてあんなバカたちにしたのは、ここでまた善良な市民が犠牲になれば、主人公の立場が余りに悪くなるからと言う配慮だったのだろう。
つまり、暴走族なら死んでもあまり良心の痛みを感じに済むということなのだろうが、よくよく考えればひどい話である。
もっとも、彼らの場合は自ら危地に飛び込んだ、いわば自業自得と言う面もあるので、北斗もあまり気にしてはいないようだった。
CM後、北斗の気も知らず、友人たちにさっきの「武勇伝」を、あることないこと織り交ぜて得々と語り倒しているダン。
調子に乗って、今度は超獣の爪を取ってきてやると、また大言壮語してしまう。
北斗はアパートに帰るが、夕子がいなくなった今となっては、その心を慰め理解してくれるものはおらず、ひとりで孤独に耐えねばならないのだった。
……と思いきや、

香代子「お隣が北斗さんだって、さっき弟から聞いたんです。いつ帰ってくるかと思って待ってたんです。どうもこの前はありがとうございました」
北斗「いやぁ」
香代子「これ、さっき田舎から送ってきたの、新鮮でとっても美味しいのよ。どうぞ」
北斗「それじゃひとつ……」
香代子「ちょっと、それは私の頭よ!!」 などと言うボケはともかく、大変都合のいいことに、北斗には既に新しいヒロインキャラが用意されていたのである!!
どうでもいいが、香代子の家って両親が既に亡くなってるのに「田舎から送ってきた」と言うのはちょっと変だよね。
まあ、祖父母はまだ健在なのだろうが……

香代子「へえ、感心なのね、私、男の人の一人暮らしって、もっとごちゃごちゃして汚れてるのかと思った。北斗さんて、綺麗好きなのね」
それはそれとして、香代子がちゃんと特撮ヒロインの心得を守って、超ミニのプリーツスカートを履いていることを、皆さんと一緒に寿ぎたい管理人でありました!!
おまけに、白いセーターの胸に透けて見える、ブラジャーの健康的なエロさ!!
香代子と話して、多少は気分のほぐれる北斗であった。
その後、レッドジャックが再びK地区にあらわれる。
……しかし、この超獣、一体何を考えているのだろう?
別に何か好物を求めている訳でもなさそうで、これだけ目的意識のない怪獣も珍しい。
つーか、そもそも超獣ってヤプールが作り出したものだよね? そのヤプールが滅んだのに、なんでこう次から次へと新たな超獣が生まれるんだってことなんだけどね。
ダンは、友人に約束した手前、ほんとに超獣の爪を取ってこようと、陽子の自転車を借りてレッドジャックに向かっていく。
ダン、大風呂敷は広げるが、広げっぱなしにせず、必ず約束は守る快男児なのである。
要するに、一番周りが迷惑するタイプの子供なのである。
TACが性懲りもなく出動し、激しい攻撃を加える。
山中隊員は地上から銃撃していたが、超獣に向かっていくダンを助けようとして、怪我をしてしまう。
他の隊員に助けられて安全な場所まで後退するが、

北斗「ダン、止まれ!!」
……って、
北斗、なんで普通に戦列復帰してるのよ!! 前回は、どうでもいいことまでいちいち上司にお伺いを立てていたのに、なんで今回は上司の許しも得ずに勝手に復帰しちゃってるの?
おまけにロッカーに入れた筈の制服をちゃっかり着こなしちゃってるし……
無論、謹慎中だからって仲間の危機を見捨ててしまうのはヒーローにあるまじきことなのだが、この場合は、せめて私服で駆けつけて欲しかった。

ダン、口から炎を吐いている超獣に真っ正面から向かっていくという、完全な自殺行為に走るが、北斗によってなんとか救出される。
北斗「ダン、どうしてこんなことをしたんだ?」
ダン「超獣の爪を取りに来たんだ」
北斗「バカァッ!!」
正直に理由を話すダンの横っ面を思いっきり張り倒す北斗。
ダンもさすがにショックを受けてその場に座り込むが、たまたま手に触れたジュースの王冠をバッジのように翳すと、
ダン「だって俺はウルトラ6番目の弟だ」
北斗、この期に及んでトンチンカンなことを言うダンに回し蹴りを叩き込みたい衝動をなんとか押さえると、

北斗「ダン、今お前に星が見えるか?」
ダン「……」
北斗「ウルトラの星はな、本当に頑張る奴にしか見えないんだ」
ダン「ごめんなさい」
北斗の言葉を理解して、素直に謝るダン。
相変わらず困った奴だが、前回に比べると、だいぶ性格が良くなったようである。
改めて互いの心を覗き込むように、力強く見詰め合う二人。

……
にしても、もう少し見栄えのいい子役はいなかったのだろうか?

……
まあ、バランスが取れていると言えば言えるが……
北斗、山中隊員のことをダンに任せると、単身、超獣に向かって走り出す。
ここからバトルとなるが、特筆すべきことはなく、

せいぜい、Aが両手に雷のような電気をまとった状態で、

レッドジャックの体を殴ると言う、珍しい技が見られることぐらいだ。
しかし、この光学作画、死ぬほど大変だったろうなぁ。

おまけに、ひび割れが入ったように、光の中に稲妻っぽい線まで入っていると言う凝りよう!!
どうせならこの技でトドメを刺してほしかったところだが、最後は普通にメタリウム光線で片を付けるのだった。
ラスト、夕闇が迫る中、高台にある公園に集まっているレギュラー陣プラス陽子。

ここで、香代子のスカートがふわっと風に舞い上がり、ほとんど足が剥き出しになるセクシーショットが炸裂するが、この距離とアングルではチラは発生せず、惜しい結果に終わる。

山中「北斗、ありがとう、君に助けてもらわなかったら俺は今頃天国だったに違いない」
なんだかんだでさっぱりした気性の山中隊員、今までの行きがかりを水に流して、北斗に礼を言う。
自分で天国行きを決めてるのが、ちょっと図々しいが……

竜「北斗、傷が治ったら真っ先にTACに戻って来い、お前の銃が錆付かんうちにな」
美川「……」
気取った台詞で北斗の謹慎を解く竜隊長を、頼もしそうに見詰める美川隊員が可愛いのである!!

北斗「ダン、まだ超獣の爪が欲しいか?」
ダン「爪なんて要らないよ、俺、もっといいもの持ってるもん」
ダンが誇らしげに手のひらに乗せて見せたのは、あの変哲のない王冠であった。
香代子「なに、それ?」
ダン「姉ちゃんには分からないことさ、ね、北斗さん、俺、今日の記念にこれを取っとくんだ」
香代子「あら、一番星よ」
香代子の言葉にみんな夕空を見上げるが、北斗とダンにだけには、一番星の他にウルトラの星も見えていたのだった。
気付けば、北斗とダンが星を見上げているツーショットと言う前回とまるっきり同じ構図で幕となるが、そんなことはどうでも良くて、透けて見える香代子の清純そうなブラがエロいのである!!
以上、今回も北斗とダンの「友情」をテーマにした物語で、超獣がただの添え物に過ぎない不満はあるが、前回よりは台詞が少なく、レビューするのが楽な作品であった。
ただ、母親と姉を殺された陽子の悲しみについて、ドラマの中できっちり決着を付けることなく、なし崩し的にうやむやにされてしまったのがちょっと残念である。
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