「ジャッジ・ドレッド」（2012年）

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　ツタヤ独占するなよ。

　それはさておき、1995年のスタローン版が懐かしい「ジャッジ・ドレッド」の再映画化作品である。近未来を舞台に、警官と裁判官の職権を併せ持つ「ジャッジ」と呼ばれるものたちが治安維持を担っている世界。「ジャッジ」たちの中でも特に優秀なのが、主人公のドレッドである。多分、そうである。

　ついついスタローン版を思い出してしまうと言うのはウソで、見たことはあるが、内容はほぼ覚えていない（悲）。確か、スタローンが濡れ衣を着せられて……みたいなストーリーじゃなかったかな。

　どっちにしろ、この新作はスタローン版とは全然つながりはない。元はコミックなので、原作素材はいくらでもあるだろう。

　

　主人公ドレッドを演じるのはカール・アーバンとか言う人だが、ずーっとこの状態なので、誰がやっても同じである。

　中盤、仲間のジャッジも登場するが、これまたパッと見ただけでは区別がつかない。

　彼は、見習いジャッジと一日だけ一緒に仕事をして、適性があるかどうか調べてくれと上司に頼まれる。

　

　で、その見習いを演じているのが、オリヴィア・サールビーと言う人。これが、妙に可愛くて管理人の心に訴えかけるものがあるのだ。なんとなく日本のタレントを連想させる顔立ちで、親近感が湧く。

　ふたりがやってくるのが、麻薬組織に支配されたある高層ビル。そこで発生した殺人事件を捜査するうち、ママと呼ばれる組織の女ボス（レナ・ヘディ）と全面的な戦いに発展する。しかも、ビルのシャッターがおろされて、彼らは応援もなく孤立してしまう。

　つまり、物語はその中で終始するわけだ。スタローン版はとにかく大作だった気がするが、この2012年版はこじんまりした印象だ。それでも50億円くらいかかってるのかな。

　

　硬質な映像自体は綺麗で、時間が引き延ばされる感覚に陥るスローと言うドラッグを吸った人間の視点で描くスローモーション映像なんかはなかなか面白い。
　ただ、ジャッジ・ドレッドは、基本的にでかい銃を撃つだけなので、アクションのバリエーションに乏しいのも確か。

　ストーリーもさほど波乱があるわけでもなく、ごくごく平凡なアクション映画である。

　

　ほんと、オリヴィアちゃんがいなかったら途中で見るのやめてるだろうな、俺様。
　ちょっと前歯が出てるのがいいのかな。

　

　終盤、彼女が敵に捕まってしまう。荒くれ男どもの待つアジトへ連行されたオリヴィアちゃん。これから彼女がどんなひどい目に遭うか期待いや、心配したが、

　

　劇中の荒くれ男ども以上に、観客（特に男）が激しくがっかりした瞬間。

　でも、ほんとにハードなエッチシーンとかに突入して、オリヴィアちゃんがガンガン脱いでしまうのも、それはそれで残念なので、これで良かったのだろう（死ぬまでそうやってバカ言ってりゃいいんだよ）。

　無論、最後はドレッドによって麻薬組織は壊滅させられるのだった。オリヴィアちゃんも無事に生還する。

　一応、続篇も企画されてるみたいだが、是非オリヴィアちゃんには続投して頂きたい。

　彼女、他には「ダーケストアワー　消滅」にも出てるが、こちらも結構面白いので是非見よう。

　

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