fc2ブログ

記事一覧

「仮面ライダーストロンガー」 第12話「決闘!ストロンガーの墓場!?」


 第12話「決闘!ストロンガーの墓場!?」(1975年6月21日)

 冒頭、白いビートルに乗ったタイタンが、風の吹きすさぶ荒野にやってくると、何処からか火の付いたオイルライターが飛んできて、タイタンの手に収まる。

 タイタン、それで煙草に火をつけると、

 
 丸太を組んだ足場の上に立っている男に投げ返す。

 
 男が掴んだ手を開くと、一瞬で、ライターが大きなクモに変わっていた。

 
 一郎「!!」

 その正体がクモ奇械人なのにクモを見てびっくりするお茶目な一郎であったが、演じるのは、「快傑ズバット」の首領Lこと、はやみ竜次さんである。

 タイタン「クモ奇械人、手を見せてもらおうか」

 
 一郎は即座にクモ奇械人の姿になると、同じく一つ目タイタンの姿になったタイタンと戦い、デモンストレーションを行う。

 タイタンの火炎攻撃を防護膜で防いだり、タイタンの体を腕で貫いたり、そこそこの強さを見せ付けるクモ奇械人。

 タイタン「それまでだ、クモ奇械人、さすがは大首領がご自慢のブラックサタン最強の奇械人だけのことはある」

 タイタン、涼しい顔で塵を払うと、怪人の肩に親しく手を置き、その実力を褒め称える。

 クモ「肝心のストロンガーは何処にいるんだ?」
 タイタン「まあ、待て、ストロンガーの前に一仕事やれ」
 クモ「一仕事? そんな暇があるのか」
 タイタン「慌てるな、最後まで聞け、その仕事でストロンガーにも会える筈だ」
 クモ「なに、ストロンガーに会えるのか、で、その仕事とは一体なんだ?」

 この導入部のモタモタした感じを見ただけで、「あ、これは駄作だな」と直感する管理人であった。

 つーか、このシーンまるごと要らなくね?

 それはさておき、とある公園では、

 
 大和田「これを見て下さい、これは私の息子です、この息子がどんな目に遭わされたか、あまっている皮を無理やり剥かれ、要らんちゅうのに真珠を埋め込まれ……」

 間違えました。

 大和田「どんな目に遭わされたか、皆さん、皆さん、聞いて下さい」

 ベンチの上に立ち、胸に息子(クモ奇械人の人間態)の遺影を下げた老人が、メガホンで道行く人たちに懸命に訴えている。

 70年代の特撮では、たまに出てくる光景である。

 
 大和田「聞いて下さい、私の息子だけではありませんぞ、今、日本は、目に見えない敵に狙われているんです」
 通行人「いい加減にして下さいよ」

 通行人を呼び止め、必死に訴える老人であったが、なにしろここは世界に冠たる無関心国家・日本である。

 誰も彼も、興味なさそうに素通りするだけであった。

 もっとも、こんな抽象的で曖昧な演説を聞かされて、関心を持てというほうが無理なのだが。

 その様子を、物陰からユリ子が見ていた。

 
 ユリ子「ブラックサタンのことを知ってる」
 茂「よお、何のんびりしてんだい」
 ユリ子「ちょっとあのおじいさんの話を聞いて」
 大和田「ブラックサタンは人類を狙っているんですぞ。私のたった一人の息子はブラックサタンに改造されたんです」

 ここで漸く話が具体的になってくるが、相変わらず通行人の反応は鈍い。

 ユリ子「ねえ、私たちあの人を応援しましょうよ」
 茂「いやぁ、無駄だな。誰一人信用するもんか、それに俺達をおびき寄せる罠かもしれない」

 心優しいユリ子はそう呼びかけるが、リアリストの茂は醒めた見方をしていた。

 ただ、「も」って言ってるけど、まだ誰も老人を応援してないと思うんですが……

 もっとも、その直後、初めての賛同者があらわれる。

 
 大和田「人類は一致団結して、今こそこの敵に立ち向かうときです」
 立花「そのとおりだ!!」

 そう、何処にでもダニのように湧く、立花のおやっさんであった。

 おやっさん、本人以上の熱意と、香具師の手先みたいな手管で通行人を掻き集め、

 立花「本当に狙われているんです!!」
 大和田「あなたは?」
 立花「はっ、立花藤兵衛です、ブラックサタンと戦うひとりです」

 ほとんど上官に対する軍人のような口調と姿勢で、大和田に名乗るおやっさん。

 
 茂「あーあ、困ったオヤジさんだ」
 ユリ子「年甲斐もなく、すぐカッと来ちゃうんだからもう!!」
 茂「そこがオヤジさんの良いところだけどな」
 ユリ子「うふふ」

 おやっさんの「若気の至り」に呆れつつ、同時に、限りない親しみを覚えるヤングたちであった。

 大和田のジジイも調子に乗って、

 大和田「皆さん、神は私に力強い味方を与えてくれました!!」

 おやっさんの腕を高々と持ち上げ、大仰な言い方で喜びを爆発させる。

 二人が交互に演説をぶっていると、

 
 一郎「お父さん」
 大和田「一郎!!」
 一郎「やめて下さい、みっともない真似は……僕はこの通り無事なんです。さあ家に戻りましょう」

 そこへ突然あらわれたのが、死んだ筈の息子の一郎で、有無を言わさず父親を連れて行く。

 しかし、既に視聴者には、それがクモ奇械人の人間態だと分かっているので、この後の展開に意外性と言うものが全く望めないのが憾みである。

 どうでもいいが、なんで大和田は、息子が改造されたことを知っていたのだろう?

 目の前でブラックサタンに拉致されたとしても、それから何をされたかまでは分かるまい。

 一方で、遺影を作って死んだことにしちゃってるのは矛盾してる気がする。

 立花「どうなってんだい……」

 屋根に上がって梯子を下ろされた格好のおやっさんであったが、なにしろ「悪の組織」との戦いにおいて人類最長のキャリアの持ち主なので、へこたれずになおも人々に呼びかけていたが、

 
 立花「なにすんだよ」
 救急隊員「みなさん、お騒がせしてすみません、この人は精神病院から抜け出してきたんです」

 これも70年代のドラマや特撮でありがちだが、今やったらプロデューサーの首が飛ぶ差別的演出で無理やり退場させられてしまう。

 さすがに放っておくわけにも行かず、茂がおやっさんを、ユリ子が大和田老人をそれぞれ担当することになる。

 おやっさん、救急車に押し込まれ、何処かへ搬送されていたが、案の定、途中で救急隊員たちがピカチュウ戦闘員の姿になっておやっさんに襲い掛かる。

 だが、突然救急車が停まったので、慌ててピカチュウたちが出てくると、いつの間にかドライバーがぶちのめされていた。

 ついで、積まれたコンテナの上に茂が悠然と現れる。

 
 戦闘員「貴様は城茂」
 戦闘員「たたんじまえ!!」

 時代劇のチンピラみたいなことを言う戦闘員。

 これに対し、

 茂「よせやい、シャツじゃあるまいし、そう簡単にたたまれてたまるかっ!!」

 みたいな返しをしたら面白かったと思うのだが、

 茂「よせやい、お前たちにやられるなんてみっともなくていけねえや、行くぜ」

 あくまで普通に答えて彼らの前に飛び降りるのだった。

 茂がべらんめえ口調なので、戦闘員もついそんな喋り方になっちゃうんだろうね。

 茂、変身もせずに戦闘員たちを倒しつつ、

 
 茂「おやじさん、逃げろ」

 救急車に背中をくっつけ、中にいる筈のおやっさんに呼びかけるが、

 
 その手を掴んで出てきたのは、おやっさんではなく、タイタンその人であった。

 慌てて手を離した茂に、

 
 タイタン「好きっ!! 大好きぃ~っ!!」

 とでも言いたげな笑みを浮かべるタイタン。

 
 タイタン「茂君、おひとりか」
 茂「それがどうした」

 めちゃくちゃ人の良さそうな笑顔をキープしたまま、世間話でもするように、

 タイタン「ユリ子君は大和田老人をつけたらしいな」
 茂「だとしたら」
 タイタン「クモ奇械人にとっては相手が違うんで不足だろう」
 茂「なんだと、ユリ子だって電波人間タックルだ、そうむざむざやられてたまるか」
 タイタン「相手が悪いんでね、なにしろブラックサタン最強の奇械人」
 茂「なるほど、それじゃ助けに行くか」
 タイタン「君の相手は……」

 タイタン、煙草を捨てると、一つ目タイタンとなる。

 茂もストロンガーに変身して小競り合いを演じるが、

 
 背後から、いきなりおやっさんがタイタンに飛び掛かり、

 
 立花「ストロンガー、早く行け」
 
 シーツをタイタンの頭に被せて、命懸けでタイタンの動きを封じると、

 ライダー「オヤジさん」
 立花「タックルを助けろ」
 ライダー「うん」
 立花「俺は死んでも良い!!」

 ストロンガーをユリ子の元へ急がせる。

 しかし、まあ、ただの人間で、「悪の組織」の大幹部にこんなことが出来るのって、おやっさん以外にいないよね。

 ライダーマンでも無理っぽいのに。

 ただ、ストロンガーがあっさりおやっさんを見捨てて走り去るのは、いささか薄情に過ぎるような気がする。

 それこそ、今なら蹴り放題なんだから、とりあえず電キックをタイタンに放って、おやっさんともどもユリ子のところへ向かうべきではなかったか。

 確かに、この後、タイタンは何故かおやっさんを殺さずに放置するのだが、そんなことが前以てストロンガーに分かる筈がないからである。

 もしタイタンにおやっさんがサクッと殺されていたら、一体どうするつもりだったのか?

 一方、ユリ子は大和田家まで尾行して、庭に回り、吸盤状の聴診器のようなものを窓に貼り付け、家の中の会話を盗み聞きしていた。

 
 大和田「お前は本当に一郎か」
 一郎「いやだな、お父さん、本当の一郎ですよ」
 大和田「しかし、あの手紙、ブラックサタンに改造されようとしていると伝えて来たあの手紙は?」

 なるほど、それで大和田は改造のことを知っていたのか……

 しかし、ブラックサタンに捕まってる状態で、良くそんな手紙を書いて投函できたものだ。

 一郎「危ないところを逃げ出して来たのです」

 一郎はこともなげに説明するが、無論、実際は身も心も完全に奇械人に改造されてしまったのであろう。

 
 ユリ子(おかしいわ……)

 聞き耳を立てているユリ子の真剣な顔がとてもラブリーなのだが、何が「おかしい」のだろう?

 
 大和田「お前の耳にはそんなほくろはなかった筈だ。お前は本当の一郎ではない」
 一郎「お父さん、いや、大和田鉄平」
 大和田「一体何者じゃ」
 一郎「お前の息子の姿であって、息子ではない。大和田一郎は脳まですっかり改造されて今ではブラックサタンに忠誠を誓った奇械人」
 大和田「やっぱり息子はこの世にいないのか」

 ブラックサタンの紋章を指摘されると、一郎はあっさり本性をあらわす。

 今回のシナリオのつまらないところは、一郎が完全に洗脳されているので、肝心の親子のドラマが平板なことである。

 もし一郎に、なにがしかの人の心が残っていると言う設定だったら、ブラックサタンへの忠誠と、親への情愛のハザマで葛藤して苦悩する……みたいな人間ドラマもありえたと思うのだが。

 一郎「鉄平、ブラックサタンの演説などするから命を落とすことになる」

 絶望に声を震わせる老人の首を、容赦なく絞めようとする一郎。

 考えたら、改造されたとは言え、実の息子に父親を殺させようとしている訳で、ブラックサタンの残酷さが実に良く出ているシーンである。

 ……であるのだが、その辺の描写があっさりしているので、あまりそう感じられないのが残念である。

 と、ここでやっとタックルが突入して老人を庇うように立ちはだかる。

 
 タックル「奇械人、正体をお見せ!!」

 こんなマスクをしていても、ユリ子は可愛いなぁ。

 タックルの仮面、もうちょっと洗練されたデザインだったら、ユリ子の魅力をもっともっと引き出せていただろうに……

 一郎はすぐクモ奇械人の姿になり、タックルはひとまず老人を部屋から逃がす。

 だが、タックルでは、自称・最強の奇械人であるクモ奇械人には歯が立たず、逃げようとした老人もクモの糸を巻きつかれて奇械人の体に引き寄せられる。

 
 クモ「シェエエッ!!」
 大和田「ぐはぁ……」

 羽交い絞めにされ、実にイイ顔でおののく鉄平ちゃん。

 タックル「電波投げーっ!!」
 クモ「ふふふふふ」

 
 タックル「電波投げーっ!!」

 タックルも、やや野太い声で、それしか能がない電波投げを連発するが、クモ奇械人には全く効かない。
 
 
 タックル「うっ」

 逆にクモの糸(どう見ても鎖)にからめとられて手繰り寄せられ、

 
 挙句の果てに、おっぱいを鷲掴みにされるという屈辱を受ける。

 さっさと殺せばいいのに、クモ奇械人は緑色の液体をその体に注入して眠らせる。

 で、冒頭でタイタンの言っていた「一仕事」と言うのは、目障りな大和田老人を始末することだったのだろうが、肝心の鉄平ちゃんがどうなったのか、これっきり何の説明もないのが片手落ちもいいところである。

 普通に考えれば、あの場でそのまま殺されてしまったのだろうが、だとすれば、あまりに救いのない話である。

 関係ないが、管理人、「夜店の一平ちゃん」ならぬ「夜店の鉄平ちゃん」と言う商品があるとして、パッケージに、さっきの鉄平のイイ顔が刷られているのを想像して、ちょっと笑ってしまったことを告白しておく。

 CM後、毎度お馴染みの段差状になったお墓までおびき寄せられた茂の前に、クモ奇械人が現れる。

 ちなみにサブタイトルにある「ストロンガーの墓場」と言うのは、その中のお墓のひとつに「ストロンガー之墓」と白い字で書いてある、ただそれだけに由来しているのである。

 茂「親切なこったぜ、俺の墓まで用意してくれるとはな、これでいつ死んでも安心だ」

 いかにも茂らしい言い草で応じると、ストロンガーに変身する

 
 ライダー「クモ奇械人、タックルをどうした?」
 クモ「あの裏切り者は、ブラックサタンの裏切り者にふさわしい殺し方で殺す。心配するな」
 ライダー「言え、タックルをどっかに隠したんだな」
 クモ「死ね!!」

 クモ奇械人、口から糸(鎖)を吐いてストロンガーの手に巻きつけるが、逆に電気を流されてよろめく。

 ……

 最大の武器が絶縁仕様になってない時点で、クモ奇械人が見掛け倒しのボンクラだということは一目瞭然である。

 
 ならばと、タイタンの火炎攻撃にも耐えた防護膜の中に縮こまるが、

 
 ライダー「電ショック!!」
 クモ「シィエエエエエッ!!」

 その防護膜も絶縁体じゃなかったようで、外側から電気を流されると、コタツの中に潜り込んで暑さにうなされているように、強力な電熱に悶え苦しむ。

 ……

 これのどこがブラックサタン最強なんだーっ!!

 まあ、前評判と実力が釣り合わない怪人は過去にもいたが、これだけ乖離が甚だしい怪人も珍しいのではあるまいか。

 これでは、クモ奇械人に太鼓判を押した首領の権威にも関わるではないか。

 
 ライダー「言え、タックルは何処だ?」
 クモ「……」

 あっけなく防護膜を破られ、取り押さえられて手も足も出ないクモ奇械人。

 と、横からタイタンがあらわれ、

 タイタン「ストロンガー、貴様、こんなことをしてていいのか?」

 
 指先を二人に向けると、超能力でクモ奇械人の身柄を奪還する。

 恥も外聞もなくタイタンの袖に隠れるクモ奇械人の情けなさ……

 ブラックサタンの暗い未来を暗示しているようでもある。

 逆に言えば、こんなへっぽこ組織に最後まで忠誠を貫いたタイタン様カッケーッ!! てことにもなるんだけどね。

 タイタン「岬ユリ子、立花藤兵衛は人質として取ってある、下手に動けば命はない」

 そう釘を差してから、タイタンはクモ奇械人を連れて姿を消す。

 アジトの一室で、一郎の姿になって手術台の上に横たわっているクモ奇械人。

 タイタン「口ほどにもない、何がブラックサタン最強の奇械人だ」

 さすがにタイタンもクモ奇械人の見掛け倒しに呆れ果てていたが、

 一郎「頼む、今一度チャンスを」
 タイタン「さあ、大首領がなんと言われるかだ」
 首領「タイタン、クモ奇械人に強化手術を行いたまえ」
 タイタン「強化手術を?」

 いや、そんな驚くことじゃないと思うんですが……

 だって、一郎の胸が開いて機械が露出してるんだから、それ以外にすることないでしょ?

 ともあれ、首領の口添えもあって、クモ奇械人は強化手術を施され、最後のチャンスを与えられる。

 その後、戦闘員たちを相手に強化されたパワーのお披露目をしているクモ奇械人。

 

 
 その中で、戦闘員の首を引っこ抜くと言う残酷なシーンが出てくるが、これを見ると、戦闘員が人間ではなく、ロボットであることが分かる。

 タイタン「良く分かった」
 クモ「今度こそストロンガーを殺す」

 でもねえ、戦闘員をいくら倒したところで、その実力の証明にはなるまい。

 つーか、戦闘員くらい、強化される前だって余裕で倒せただろう。

 一方、敵の手に落ちたユリ子とおやっさんは、港に停泊している貨物船の船倉に押し込められ、フォークリフトに仲良く吊るされていた。

 
 立花「おい、俺達を一体どうするつもりなんだ」
 ユリ子「それより一体何を企んでいるのかしら、ブラックサタンめ」

 と、そこへクモ奇械人があらわれ、

 クモ「どうせ死ぬお前らだ、ブラックサタンの計画を教えてやろう。ここにある積荷は世界各地に送られる輸出食糧だ。その食糧が毒ガスに汚染されて世界中に届けられる。これがタランチュラガスの発生装置だ」

 視聴者にとっても初耳の、壮大な計画がその口から語られる。

 
 立花「ばかやろう!!」

 
 立花「そんなことしたら、世界中の人間から日本が憎まれるじゃないか」

 
 ユリ子「なんと言うことを!!」
 立花「そんなことをして何になるんだ、やめろ、やめるんだっ!!」

 ほんと、何になるんでしょうね?

 つーか、いつからブラックサタンの目的は、世界征服から日本征服にダウングレードしちゃったんでしょうか?

 あと、日本はあんまり食べ物は輸出してないんじゃないかと……

 むしろガンガン輸入してる側だから、物凄い違和感のある作戦に聞こえるのである。

 それはそれとして、表情豊かなユリ子の顔、何枚貼っても飽きないなぁ。

 ガス発生装置のタイマーをセットすると、急いで甲板に上がるクモ奇械人であったが、いつの間にか見張りの戦闘員たちがぶちのめされていた。

 慌ててさっきのところに戻ると、その僅かの間に、ストロンガーによって二人は救出され、発生装置も壊されていた。

 ライダー「タイタンの罠になど落ちん、先回りだ」
 クモ「くそう、ライダーストロンガー!!」

 ブログでは省略したが、タイタンはわざと自分の後をつけさせ、この貨物船までストロンガーをおびき出したのだが、終わってみれば全てが裏目に出てしまった。

 タイタンがどんな罠を仕掛けていたのかも不明だし、せっかくの毒ガス作戦を、自らの手でぶち壊しているようにしか見えないのも不可解である。

 何故、毒ガス作戦を、人質&ライダー抹殺作戦と一緒くたにしてしまったのか、それが今回の一番の疑問点である。

 ともあれ、ここからラス殺陣となるが、見所は強化クモ奇械人とストロンガーの激闘……では勿論なくて、

 
 タックル「電波投げ!!」
 立花「……」

 タックルの電波投げの真似をしてみせるおやっさんとか、

 
 タックルにやられた戦闘員が動かないのを確認してから、

 
 その体に馬乗りになって、

 
 立花「いやぁああああっ!!」

 物凄い形相でチョップを叩き込むおやっさんなど、年の差コンビの活躍の方だったりする。

 ちなみに最後の画像、単に雄叫びを上げているだけなのか、叩いた右手が痛かったのか、良く分からない。

 さて、パワーは二倍になったクモ奇械人だが、絶縁対策を怠ったため、エレクトロファイヤー&電キックであえなく爆死する。

 よ、弱い……

 これだけ弱い怪人って、ちょっと他にはいないのではあるまいか?

 その癖、「最強の奇械人」と言う触れ込みだったのだから、なかなか衝撃的な弱さであった。

 
 立花「ところでライダー、一体何処行っちゃったんだ?」
 ユリ子「でも奇械人はもうやっつけたんだから」

 今回はストロンガーの手を借りずに(おやっさんの手は借りたが)戦闘員を撃滅したユリ子の、子供のような得意顔が可愛いのである!!

 ちょっぴり巻き舌なのも、辛抱たまらん!!

 やがてお待ち兼ねのストロンガーがカブトローに乗ってやってくる。

 
 立花「おい、ストロンガー、見てくれたかい、屋根の上にニ、三人、さらに聞いて驚くなよ、甲板の上に五、六人、取っては投げ……」
 ユリ子「何言ってんのよ、あたしがやっつけたんでしょう」

 ストロンガーに自分の手柄をアピールして、遂には喧嘩を始める二人だったが、ストロンガーは「やれやれだぜ」とでも言わんばかりに、無言で走り去ってしまう。

 
 立花「あ、あ……」
 ユリ子「待ってよーっ!!」
 立花「またまた、おい、今更そりゃないぜぇ」

 悔しそうにその後ろ姿を見送る二人であったが、その場に膝をついて嘆くおやっさん、さすがにオーバーなのでは?

 だいたい、戦いのあと、ライダーが何処かへ走り去るって、いつものことでしょうが。

 以上、はっきり言って、ユリ子の可愛らしさ以外は取り柄のない凡作であった。

 老父と、改造人間にされた息子とのドラマもまるっきり盛り上がらず、印象に残るのは、クモ奇械人の規格外の弱さだけ。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

No title

普通に考えれば、あの場でそのまま殺されてしまったのだろうが、だとすれば、あまりに救いのない話である。

殺されています。

人工クモ糸はパーカー・インダストリーズの特許です

どうせ改造するなら糸を絶縁体にでもしておけばストロンガーに吹き付けてワンチャンあったかもしれませんが、さてはブラックサタンの技術では人工クモ糸が作れなかったな
ちなみにスパイダーマンのクモ糸は絶縁体だったりします(宿敵の一人が電気人間エレクトロなので)

マンモス怪人かも

今回の作戦も嫌がらせの域を出ませんねぇ。検査がより厳密になっていたちごっこになるだけでしょうに。
ところで前評判と実力が乖離している怪人ですが、個人的にはBlackのマンモス怪人のほうが上だと思うんですが、どうでしょう?
最強の怪人と言われて骨だけになっても生きていられるという設定だったのにAパートであっさり撃退されましたし、エキスでパワーアップした後もそこまで強い印象はなかったです(サイ怪人やトカゲ怪人のほうが強かった気がします)。
ただクモ奇械人が弱いというのは同感です。

Re: No title

そうでしたか。見落としたのかな。

Re: 人工クモ糸はパーカー・インダストリーズの特許です

これだけがっかりな怪人も珍しいですよね。

11話のラストの首領の自信たっぷりの台詞とあわせて。

Re: マンモス怪人かも

> 今回の作戦も嫌がらせの域を出ませんねぇ。検査がより厳密になっていたちごっこになるだけでしょうに。

いかにもとってつけたような作戦でしたね。

> ところで前評判と実力が乖離している怪人ですが、個人的にはBlackのマンモス怪人のほうが上だと思うんですが、どうでしょう?

確かにあいつも見掛け倒しでしたね。

見掛け倒し

確かに今回は管理人様の仰る通り見掛け倒しの作品でしたね😅“ブラックサタン史上”最強の怪人”ならせめてストロンガーと闘って相討ちで終わるとかして欲しかったですね😅それに一郎の父親が息子の遺影を持って演説するのも何か不自然でしたね😑後はおやっさんが大和田氏の肩を持つのもなんだかなあって感じですね

No title

ブラックサタンって怪人も組織も全体的に弱めな気がします
強いのはジェネラルシャドウを除けばタイタンとケムンガくらいな気が

Re: 見掛け倒し

最強どころかほとんど最弱でしたね。

Re: No title

そうですね。その弱さが、シャドウのクーデターに説得力を与えてますね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

カテゴリー

カレンダー

11 | 2021/12 | 01
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター