第42話「暗黒星雲を呼ぶ悪魔!!」(1973年1月19日)
とても時代劇とは思えないサブタイトルである。
ちなみに「暗黒星雲」なんて出て来ません!!
冒頭、大魔王サタンがいつものように自ら円盤に乗ってヨーロッパはブルガリアの、トランシルヴァニアまで行き、巨大な一つ目の妖怪バックベアードを3000年の眠りから呼び覚まし、日本へ連れ帰る。
無論、その任務は、ハヤテを殺し、彼が持っているサタンの鈴を奪うことであった。
その円盤が飛んでいくのを見た飛脚姿のハヤテは、当然それを追いかけるが、

ハヤテ「どうした?」
お蝶「お腹が痛い」
その途中、道端にしゃがんで苦しそうにしている旅姿の少女を見付け、持っていた腹薬を飲ませている間に見失ってしまう。
だが、ハヤテは心の中で、
「この選択に一片の悔いなし!!」と叫んだと言う。
何故なら年頃の女の子がお腹が痛いと苦しがっている様子が、たまらなくエロかったからである!!
一方、円盤の向かった先の村では、バックベアードの失明光線を浴びた村人が次々視力を失い、

庄屋の家の土間に、そのバックベアードが忽然とあらわれる。
「嵐」サタン編の怪人は、「バロム1」のドルゲ魔人を思わせるような奇抜なデザインの怪人が多く、この、巨大な顔に足が生えたようなバックベアードの造型も、実に素晴らしい。

母親「はっ」
いきなりそんなものが目の前に現れたので、庄屋の妻はギョッとするが、

バックベアードが目から放った特殊な光線を浴びると、

母親「目が、目が見えない。目が見えなくては人攫いに攫われた娘を探すことが出来ない、ああ……」
両目が白く濁り、盲目となってしまう。
はっきり言って、この特殊メイク、稚拙ではあるんだけど、稚拙な分だけかなり気持ち悪いです。
特に、女優さんはイヤだったろうな、このメイク……
ちなみに、ほとんどのシーンでこの顔なのがもったいないが、演じるのは「イナズマン」で渡五郎の母親を演じている浜田ゆう子さんである。
まあ、こっちの方が先なんだけどね。

お蝶「おかあちゃーん、おかあちゃーん!」
母親「お蝶ーっ!」
ついで、そのゆう子さんが、数年前、娘を人攫いに攫われた時のシーンが回想される。
必死の叫び声とは裏腹に、ワルモノに抱えられている幼少時のお蝶が割りとリラックスしているのが笑えるが、

お蝶「私は今年になって人攫いの手を逃れ、母を捜しに旅に……」
それに続くカットで、それはゆう子さんではなく、お蝶の回想だったことがわかる。
まあ、二人が同じシーンを回想しているとも取れるが……
つまり、ハヤテが偶然出会ったお蝶こそ、攫われた庄屋の娘だったのである。
いくらなんでも話の展開が早過ぎるが、おまけに、
ハヤテ「して、母の手掛かりはあるのか?」
お蝶「牛首村の庄屋の娘とだけ覚えております」
ハヤテ(手掛かりどころか、答え出てるじゃん!!) この手のストーリーには欠かせない、生き別れの母子再会の困難さと言うものがほとんど期待できないのだった。
また、お蝶が人攫いに攫われて今まで、一体どんな
いやらしいことをされてきたのか、その説明がずっぽり抜け落ちているのも物足りない。
そのこざっぱりした旅姿を見る限り、女郎屋に売られたとか、奴隷のように扱き使われていたとか、そういう悲惨な状況にあった訳でもなさそうだし……謎である。
あ、肝心なことを言い忘れていたが、お蝶を演じるのは、多分、まだ16、7才くらいの小林伊津子さんである。
話を戻して、
ハヤテ「牛首村? うん、この先にある村だ」

お蝶「じゃあ、そこに母が?」
ハヤテの言葉に、満面の笑みを浮かべるお蝶。
いいなぁ、このあどけなさ……
お蝶「あなたのお名前を聞かせてください」
ハヤテ「ハヤテと人は呼ぶ、さ、一刻も早く母に会うが良い」
お蝶「ありがとうございました」
お蝶は立ち上がると、一礼して牛首村へ向かう。
んで、次のシーンでは早くも勝手口から庄屋の家に入るお蝶の姿があった。
うーん、さすがにお手軽過ぎないか?
それに、今この村は、盲目にされてしまった村人たちの呻き声が溢れ、地獄絵図と化している筈なんだけどね。
ともあれ、土間に立ったお蝶は、座敷に人影があるのを見て、

お蝶「ここは庄屋のおうちですね、私の母のおうちですね? 私はハヤテと言う旅の人から、牛首村はここだと教えられて……」
一方的にまくし立てるが、声と口の動きが全然合ってません!!
でも可愛いから許す!!

バックベアード「なに、ハヤテが?」
お蝶「あっ」
ハヤテの名を聞いた途端、その影がバックベアードの姿に変わる。
お蝶が母親と同じく盲目にされたのは言うまでもない。

その頃、伊賀の里で円盤を見たツムジは、ムササビ飛行機と言うハイテクメカで空を飛んで追いかけていたが、途中で火薬がなくなったので、傘をパラシュート代わりにして飛び降りる。

イタチ「いてえっ!」
で、そのツムジが偶然落ちたのが、田んぼのそばに積み上げられた藁束の中で寝ていたイタチ小僧の上だった。

イタチ「ああ、いてて」
ツムジ「なんだお前は?」
イタチ「なんだお前は、とは、なんだお前は?」

イタチ「人がせっかく、
えー気持ちで眠ってるところを、いきなり踏みつけにしやがって」
いちいち身振り手振りを交えながら台詞を言う潮さん。
子供向け番組だからって手を抜かず、全力で役を演じる潮さんの役者としての姿勢に敬意を払わずにはおれない管理人であった。
ツムジ「おいら、急いでるんだ、お前なんか相手にしてる暇はないんだ」
イタチ「やい、待て、小僧!!」
どう考えても自分が100パーセント悪いのに、ごめんなさいの一言も言わずに逃げ出すツムジ。
これじゃあ、前回の六助と五十歩百歩だが、ツムジは顔つきが可愛らしいので、六助ほどには憎たらしくは見えない。
二人のコミカルな追いかけっこを挟んで、何処とも知れぬ場所にあるバックベアードのアジトの地下牢に別々にぶちこまれているお蝶とその母親。
母親「そこにいるのは誰なの?」
母親が、お蝶の泣き声を聞いて呼び掛けると、

お蝶「あっ、その声は?」
これまたえぐい顔にされたお蝶が、すぐに反応を見せる。

母親「そう言うお前は?」
あれ、ゆう子さん、さっきと顔が違ってるような気がするんですが……

お蝶「お蝶です!」
母親「えっ、お蝶? お蝶!」
お蝶「お母さん!」
牢獄の仕切りの壁越しに手を伸ばし、互いの手をしっかり握り合って再会を喜ぶ母子。
……
うーん、これだけ盛り上がらない、生き別れの親子の再会シーンがかつてあっただろうか? いや、ない!!
せめて親子だと判明するのは、二人の視力が戻ってからにして欲しかった。
第一、お蝶は5才か6才の頃に攫われて、恐らく10年近くは経ってると思うが、一言、それも壁越しに聞いただけで、それが母親の声だと分かると言うのは、いくらなんでも不自然だろう。
ゆう子にしても、相手の
「あっ、その声は?」と言う言葉だけで、相手が生き別れの娘だと気付くと言うのは、いくら毎日娘のことを思っていたにしても、察しが良過ぎるというものだろう。
あと、母親のことばっかりで、父親、つまり庄屋について、お蝶もゆう子も全く言及しないのも、相当不自然である。
それとも既に庄屋は亡くなっているのだろうか?
でも、お蝶が真っ直ぐ庄屋の家を訪ねているということは、ゆう子の家が引き続き庄屋を務めていると言うことになると思うのだが……
母親「お蝶、お前の姿が見たい、だけどこの目が……」
お蝶「お母さん、私も目が見えないの」
母親「えっ?」
と、牢獄の外にバックベアードがあらわれ、視力を奪われた人間は日暮れまでに死んでしまうと告げ、弥が上にも二人を怯えさせてから、
バックベアード「ハヤテが持っている二個の鈴が発する光、その光を浴びれば目が見えるようになるのだ」
お蝶「えっ、鈴?」
しかし、「日暮れまでに死ぬ」って、物凄い漠然としたルールだよね。
日没までに死ぬとかだったらまだ分かるけど、日暮れって言われても、明確な基準はないからね。
たとえば、日暮れの最中に浴びたら、浴びた途端に死ぬのか、それとも、翌日の日暮れまでは生きていられるのだろうか?
バックベアード自身、後にそのことをハヤテに告げて揺さぶりをかけているが、実際に日暮れと共に人が死ぬシーンは出て来ないので、サタンの鈴で目が治るという与太と同じく、それも単なるハッタリだった可能性も捨て切れない。
まあ、きりがないので話を続けよう。
バックベアードがアジトの入り口(註1)から出てくると、近くにツムジがいた。
註1……入り口と言っても、石垣が積まれた斜面に、ドアをくっつけただけだが。
慌てて逃げ出したツムジは、またしても藁束の中で寝ていたイタチを踏んづけてしまう。
ツムジ、ここでも謝らず、しかもイタチに危険を知らせることもなく、自分だけさっさと逃げるという腐れ外道な行動に出る。

イタチ「ふぁあーああ、ははっ、またカゲリさんの夢の続きでも見るかな」
今度はツムジを追いかけず、よだれでも垂らしそうな顔で再び横になろうとするイタチ。
前にも書いたけど、イタチ小僧のメイクや仕草が、昔ナンチャンがやっていたナン魔くん(だっけ?)と言うキャラを連想させるんだよね。
だが、イタチが横になるより先に、頭上にバックベアードがあらわれる。

イタチ「うわああっ、怪獣だ、お、俺が何をしたって言うんだい?」
バックベアード「目を貰う」
イタチ「えっ、目を? じょ、冗談じゃねえよ、おめえ、目がなけりゃおめえ、歩くこともできねえや」

イタチ「へへっ、それに、商売のこれもな……ほらっ? そーっと」

イタチ「これ、分かる、これ? いっひひ……」
ここでも、抜き足差し足忍び足で歩いてみせたり、鼻の下で手拭を結ぶ仕草をして見せたり、指を鉤型に曲げて物を盗む仕草をしたり、潮さん一流のゼスチュアたっぷりの台詞回しが堪能できるが、

イタチ「……」
やかましいっ!! とばかりに、バックベアードがまだイタチが喋ってる途中にビームを放つのが、かなりのツボである。
しかも、光学作画が、動画ではなく静止画に描かれているので、ほんの一瞬だが、イタチ小僧が両手を広げたまま固まっている姿が見れて、これまた爆笑必至の光景となっている。
イタチ小僧はたちまち視力を失うが、イタチ小僧を見捨てて逃げたツムジも、天罰覿面と言うべきか、先回りしたバックベアードにあっさり盲目にされてしまう。
CM後、バックベアードのアジトを探して川岸を走っていたハヤテは、河原に見覚えのあるお蝶が倒れているのに気付き、慌てて駆け寄る。
ハヤテ「母に会えなかったのか?」
お蝶「……」
ハヤテ「そ、その目はどうしたんだ?」
抱き起こしたお蝶の目が、ハマーフィルムの蛇女(超弱い)みたいになっていたので、さすがのハヤテも動転する。

お蝶「妖怪バッグベアードに」
ハヤテ「え、なに?」
お蝶「母も村人もみんな目を……」
ハヤテ「……」
お蝶「このままでは、私たちは日暮れまでに死んでしまいます。あなただけが私たちを助けることが……鈴を見せて!!」
ハヤテ、怪訝な顔をしつつも、懐からサタンの鈴を二つ取り出し、お蝶の前に差し出す。
ハヤテ「この鈴がどうかしたのか?」

お蝶「これが鈴? この鈴の光で目が見えるようになるの」
ハヤテ「え……君のお母さんが何処にいるのか教えてくれ、俺が必ず救い出す」
お蝶「……」
バックベアードに言い含められていたのだろう、お蝶は鈴を掴むと、その場から逃げようとする。
ハヤテ「何をするんだ?」
お蝶「どうしても、この鈴が要るの」
ハヤテ「返すんだ、さあ」
ハヤテ、穏やかな、しかし厳然とした口調でお蝶に呼びかけるが、いつの間にか、頭上の橋の欄干に、バックベアードが、ツムジを連れて立っていた。

ハヤテ「ツムジ!」
バックベアード「ハヤテ、3000年の眠りより醒めたバックベアードだ」
ハヤテ「すると、サタンの円盤に乗ってやって来たのはお前だったのか」
バックベアード「そうだ、お前を殺し、二個の鈴を奪い返すためにな。サタンの鈴は貰った」
ハヤテ「そうはさせない」
ハヤテ、おぼつかない足取りでその場から逃げようとしているお蝶を追いかけようとするが、動けばツムジを殺すと脅され、みすみすお蝶を行かせてしまう。
バックベアードはその場でハヤテも殺そうとするが、そこにカゲリとツユハがあらわれ、ツムジを助けてハヤテのそばへ飛び降りる。
バックベアード「ハヤテ、お前は甘い、めくらの女に同情し、大切なサタンの鈴を奪われるとはな」
バックベアードは姿を消すが、ハヤテを嘲る声が谷に響き渡る。

ツムジ「ごめんよ、ハヤテさん、おいらさえバックベアードに捕まってなかったら……」
ハヤテ「いいんだ、ツムジ……おい、その目はどうしたんだ?」
ツムジ「バックベアードにめくらにされてしまったんだ」
ハヤテ、ここでやっとツムジの異常に気付く。
ハヤテ(すると、ツムジまでが日暮れまでの命か……)
生命保険に加入させとくんだったなぁと思うハヤテだったが、嘘である。
ツムジ「ちくしょう、せっかくハヤテさんに会えたのに顔も見えないのか……」
ハヤテ「ツムジ、勝手に伊賀の里から飛び出すから、こんな目に遭うんだ!!」 直前まで優しかったのに、突然、ツムジを厳しく叱り付けるハヤテ。
いささか分裂気味ではあるが、ツムジの命があと僅かと知って動揺し、それが苛立ちとなって口を出たと解釈すべきか?
にしても、なんかハヤテらしくない態度である。
珍しく叱られたツムジは、ひとりでよたよたと歩き出すが、ハヤテは追いかけようともしない。

ツユハ「待って、ツムジ!! ハヤテさん、ツムジは好き好んで伊賀の里を飛び出してきたとは思わないわ、その叱り方は何よ!!」
当然ながら、そばで聞いていたツユハも疑問に感じてハヤテを責めるが、
カゲリ「ツユハ、余計な口を出すんじゃないよ」
いかにも大人らしく、カゲリがツユハを黙らせる。
ま、大人って言っても、菊さん、まだ22才なんだけどね。
ツユハ「姉さん!! 忍者だから、心を鬼にしろって言うの?」
カゲリ「バカ!! そんなことよりバックベアードをどうやって倒すかだよ」
いまひとつ噛み合わない姉妹の会話であったが、

ハヤテ「ツムジ!」
ツムジ「ハヤテさ~ん!」
もっと噛み合わないのが、それに続くハヤテの行動であった。
つと、ツムジに歩み寄ると、一転、その体を強く抱き締めてやるのだった。
ツユハ(だったら最初から叱るなよ……) カゲリ(あんたを庇った私の立場は……?) その様子を、いかにも腑に落ちない様子で見ている忍者姉妹であったが、たぶん、ほんとである。
このシーンの一連の会話、なんとなくシリアスなドラマを描こうとしたが、筆力がそれに追いつかずに中途半端になってしまった印象だが、てっきり島田アニキか生朗ちゃんだろうと思ったら、高久進さんだったので意外だった。
さて、アジトに戻ってきたお蝶は再び牢にぶちこまれるが、サタンの鈴では目が治らないと聞かされ、愕然とする。

お蝶「お母さん!!」
母親「お蝶!!」
しっかし、何度見ても気持ち悪いメイクだなぁ。
バックベアード「お前たちの目が見えるようになるには、このバックベアードを倒さなければ駄目だ。間もなく日が暮れてお前たちは死ぬのだ」
抱き合って悲しむ親子の隣の房には、今度はイタチ小僧が入れられていた。

イタチ「ちくしょう、よくも俺様のことをめくらにしやがって……これじゃ泥棒もできやしねえや。
いやな、渡世だなぁ……」
己の不運を嘆くと、カメラに向かって当時流行っていた(?)「座頭市」の決まり文句をつぶやくお茶目なイタチ小僧であった。
これは、潮さんのアドリブなのかなぁ?
バックベアード、アジトの外に出ると、サタンの鈴を二つ並べてみるが、

バックベアード「おかしいぞ、鈴が光を発しない……こんな筈はないのだが」
サタン「そのサタンの鈴は真っ赤なニセモノだ、重ねても光を発しない」
不審がるバックベアードに、水晶球で見ていたサタンが指摘する。
バックベアード「ちくしょう、ベアード!!」
腹いせに鈴を蹴落とすと、その鈴が爆発する。
その音は、ツムジを連れて歩いていたハヤテの耳にも届く。
ハヤテ「バックベアードめ、見事、ニセの鈴に引っ掛かったな」
そう、ハヤテは念のためにニセの鈴を用意していたのだ。
その後、ハヤテはツムジを残してひとりでアジトに向かっていたが、その足を掴むものがあったので下を見ると、

カゲリ「ハヤテ、罠だよ」
ハヤテ「なにっ?」
ツユハ「周りを見て」
ハヤテ、目だけ動かして周囲を見ると、山のあちこちに、竹筒を持った村人たちが隠れていた。
しかも全員、バックベアードに目を潰されていた。
カゲリ「村人は知らずに火薬を抱かされているんだ」
ハヤテ「なんだって?」
カゲリ「バックベアードは村人たちを人間爆弾にしてハヤテを殺すつもりなんだよ」
ハヤテ「なんて卑怯なんだ、くそ~」
カゲリ「
気付かぬ振りをしてそのまま進むんだ」
カゲリ姉さんの頼もしい助言に従い、ゆっくり歩き出すハヤテであったが、
ハヤテ(いや、これ、気付かない方がおかしいだろ……) なんか根本的に間違ってるような気がするハヤテであったが、たぶん、ほんとである。
まあ、脚本家は草木の生えた普通の山の中を想定して描いてるんだろうが、番組の都合上、遮蔽物のない採石場での撮影となってしまい、何もかも
「わや」になってしまったのであろう。

村人たちはハヤテの足音と気配を頼りにハヤテの周りに集まってくるが、ハヤテは気付かない振りをして歩き続け、遂には取り囲まれてしまう。
カゲリの助言、意味なし!! つーか、そのまま駆け抜けていれば、何の問題もなかったのでは?
何しろ村人たちは目が見えないんだから。

バックベアード「死ね、ハヤテ!!」
それはともかく、山の上から見ていたバックベアード、ここで破壊光線を放って村人たちもろともハヤテを爆死させようとする。
少なくとも村人たちは全員死亡したと思われるから、なかなかえげつないシーンである。
無論、ハヤテは生きていて、嵐に変身してバックベアードと戦う。
ちなみにその際、サタンの呪いで苦しむシノブの姿が見えるが、その背景から、どうやら、またサタンに捕まって、円盤の中にいるらしいことが分かる。
新生嵐のパワーは凄まじく、バックベアードの光線を浴びても平気で、逆にガンビームでバックベアードを一撃のもとに葬り去る。

母親「あっ、見える」
お蝶「お母さん!」
それと同時にお蝶たちの視力が戻り、二人は晴れて数年ぶりの再会を果たすのだった。
ハヤテ、バックベアードが持っていた鈴と、自分の持っていた二つの鈴を地面に並べるが、

まだ何も起きてないのに、

ハヤテ「ひょっとしたら、これは、母さんが言っていた妖怪城?」
と、ハヤテがつぶやくのは、明らかに編集ミスである。
何故なら、その次のカットで、

三つの鈴から不思議な光が放たれ、その中に、妖怪城らしき建築物がおぼろに浮かび上がるからである。
ハヤテ「消えていく……多分まだ、サタンの鈴が足りないのだ」
つまり、サタンの鈴がすべて揃えば、妖怪城の場所が分かる仕組みなのである。
……
つーか、なんでそんなものをわざわざ作って、ひとつひとつ部下に持たせているのだ、サタンのおっさんは?
バカなの? ねえ、そうなの?
以上、滑り出しは期待できるのだが、途中から失速してしまった感のある惜しいエピソードであった。
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