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「熱中時代」傑作選 第20回「若草物語 熱中篇」 前編


 第20回「若草物語 熱中篇」(1979年2月16日)

 冒頭、3年4組で算数の授業が行われている。

 黒板に計算問題を書き、それを生徒たちに解かせていたのだが、

 
 広大「あれー、戸塚、おい、どうした?」
 由加利「……」
 広大「おい、全然書いてないなー、どうしちゃったんだ?」
 由加利「……」
 広大「わかんないか?」
 由加利「……」
 広大「全然わかんないってことはないだろう、戸塚はー、こないだのテストでは100点取ったじゃないか」

 戸塚由加利と言う女の子が、出来る筈の問題に全然手をつけてないのを見て、不審に思ってあれこれ聞くが、由加利はいかにも元気がなさそうに首を振ったり頷いたりするだけで、ろくに広大の目を見ようともしない。

 広大「おいおい、ほら、ボタン、取れかかってるぞ。ちゃんとつけてこい」

 ここでチャイムが鳴ったので、ひとまず授業は終わるが、

 
 男子「由加利ちゃん、連絡帳は?」
 由加利「……」
 由美子「また忘れたの?」
 男子「お前どうして忘れたんだよ」

 今度は、提出しなければならない連絡帳を忘れたといって、同じ班のものから吊るし上げられることになる。

 教室を出た広大、由加利のことが気になり、教室の戸の隙間からそっと覗いてみると、

 
 画面の中央で友達と遊んでいるのが管理人イチオシの平山君子ちゃんなのだが、それはおいといて、

 
 由加利は、さっきまでとはうってかわって、友達と楽しくふざけているではないか。

 広大「……?」

 職員室に戻ると、経験豊かな同僚たちに相談してみる。

 
 広大「口も利かなくなっちゃったんですよ、僕の前では」
 前田「ちょっと気になるわねえ」
 桃子「体の具合が悪いんじゃないかしら」
 広大「いやいや、あの、友達といるときは普段と全く変わらないんですよ」
 小嶋田「分かった、これはね、原因ははっきりしてますよ。その子ね、北野先生に叱られたがってるんですよ」
 広大「は?」
 小嶋田「要するに先生の関心を自分にひきつけたいんですね」
 桃子「あははっ」
 前田「そうねえ、きっとその子、北野先生が好きになっちゃったのよ」
 広大「はははは、まさか」
 桃子「北野先生はとっても人気があるし、それに独身だし」

 小嶋田先生の推理に他の教師たちも同調し、くすぐったそうな顔になる広大であったが、

 広大「でもなぁ、なんか変なんだなぁ」

 それだけではどうにも説明が付かない気がするのだった。

 一方、その由加利、

 
 人待ち顔で廊下の壁にもたれて立っていると、そこに高学年の、小鹿のようにすらっとした足をしたブルマ女子がやってきて、ぐるっと体を回転させて辺りを見回し、全国津々浦々の孤高の真性ロリコン戦士たちを悶絶させてから、

 
 真由美「ちゃんとやった?」
 由加利「うん、ちゃんとやった」
 真由美「北野先生、なんか言ってた?」
 由加利「ううん、何も言ってなかった」
 真由美「そう」
 由加利「大丈夫、真由美姉ちゃん、あたし頑張るから」
 真由美「よし、頑張れよ」

 二人は姉妹のようで、人目を避けるようにしてこそこそと密談を交わすのであった。

 どうやら由加利の不可解な態度・行動は、この姉の差し金によるものらしい。

 
 広大「戸塚美千代、26才、本人との続柄・姉……戸塚真由美11才……父、昭和51年死亡、母、昭和48年死亡……そっかー、お姉さんと三人暮らしか」

 一方、どうにも由加利のことが気になる広大は、その身上書を見て、家庭環境に何か問題があるのではないかと睨むのだった。

 OP後、夕食をとりながら、その話で盛り上がっている桃子たち。

 
 天城「なるほど、しかし可愛いじゃありませんか」
 桃子「とにかく大モテなんだから、北野先生は」
 広大「いや、そんなことないですよ、また、もてるだなんて」

 口では謙遜しつつ、頬の緩むのを抑え切れない広大。

 しかし、まあ、実際、水谷さんは子役たちからガチで慕われていたらしいから、物凄く説得力がある話である。

 
 恵子「うちのクラスにもいるわよ、北野先生が大好き、北野先生のお嫁さんになりたいって作文書いた子」

 恵子もとっておきのネタを披露して、みんなを驚かせる。

 しかし、あれだね、小学校教師の中には、こう言うことを言われたいがためにこの仕事を選んだ「真性」が少なからずいたことだろうね。

 早苗「それじゃ5年生にもいるんですか?」
 八代「じゃああれですか、北野先生の人気は全校的規模ってワケですか」
 広大「いや、そんな全校的だなんてもう……」

 広大、すっかり調子に乗って舞い上がり、

 
 綾子「バレンタインデーにチョコレート40何枚貰った人だーれだ?」

 綾子のからかうような問い掛けに、

 
 広大「やだな、もう……47枚」

 照れながら、きっちり自慢する広大であった。

 考えたら、こんな頃から、バレンタインにチョコを贈ると言う邪教徒の因習が蔓延ってたんだなぁ……

 
 天城「私なんかね、半カケラももらえませんでしたよ」

 天城が広大の人気に感心しつつ、ひがんでみせるが、

 綾子「あら、あなた一枚お貰いになったじゃありません」
 天城「いいえ、一枚も貰ってませんよ」
 綾子「あんなことおっしゃって、私が差し上げたじゃありませんか」
 天城「ああ、あれ、100円の、こんな薄い奴」

 妻に指摘されて、漸く思い出すのだった。

 でも、桃子たち若い女性と同居しているのに、天城が彼女たちからも一枚もチョコを貰っていないと言うのは、いささか不自然なような気もする。

 八代「まあまあまあ、良いじゃありませんか」

 八代は姉夫婦をなだめると、

 
 八代「しかしね、作文に書いたり、わざと叱られて見せるってのは良いんですよ、まだ無邪気でね……しかし、中学生になるともう大人ですから、本物のラブレターが来るわけです、終わりのところにキスマークなんてつけましてね」

 中学教師としての自分の経験を話して聞かせる。

 恵子「まあ」
 八代「いやいやほんとですよ、中学生のセックスってのは完全に市民権を得てますからね。ま、教師といえども油断大敵だ。はっはっはっ」

 その後、話題は近頃帰りの遅い天城家の一人息子のことに移るが、

 綾子「近頃はろくに口を利いてくれないんですから」
 八代「それですよ、それ」

 綾子の嘆きをすかさず八代が引き取り、

 
 八代「近頃の中学生・高校生はめっきり無口になったというんだな、一日にたった三つの言葉しか喋らんのですよ」

 再び一般論に話を引き戻す。

 恵子「言わせて!!」
 八代「あれ、あんた知ってますか?」

 
 恵子「知ってますとも、メシ、金、うるせえっ!!」

 恵子、身振り手振りをまじえて、三つの言葉を実際に言って見せる。

 八代「そう、正解、正解、それからもうひとつね、何を聞いても『別に』ってあるんですよ」

 八代たちが教育の話題で盛り上がっている中、広大だけは何やらむっつりと考え込んでいるのに気付いて、

 
 天城「北野さん、何考えてんです?」
 広大「あ、いや、あの、あ、さっきの話の子なんですけれども、(普段は)良く喋る子なのに、ここニ、三日、首を縦と横に振るだけなんですよねえ、なんかこう、不自然と言うか……僕の気を引くと言うようなこととはちょっと違うような気がするんですけど」

 広大がさっきの話を蒸し返してみんなの意見を仰ぐと、

 八代「そりゃ君、心因性失語症じゃないかな」
 広大「なんですか、それ」
 八代「うん、近頃子供に増えてる傾向があるんだけどね、何か心理的な原因でね、口が利けなくなっちまってんだよ」
 広大「じゃやっぱり家庭の環境とか、そういうことも影響してるんでしょうか」
 八代「う-ん、そりゃ色々あるんだろうけどね」

 議論が一段落したあと、

 八代「おい、メシだメシだ」
 桃子「うるせえ」
 八代「あんた、これ、美味しいですか」
 早苗「別に」
 八代「別にと来たよ」

 沢尻エリカごっこならぬ、最近の中高生ごっこに興じる八代たちであったが、広大はひたすら首を捻って考え込んでいた。

 この後、育民の様子が最近おかしいということで天城夫妻が頭を悩ますことになり、これが今回のサブテーマとなるのだが、誰も育民には興味がないと思うので、全部カットします。

 一方、思いあぐねた広大は、由加利の姉であり保護者でもある美千代宛に手紙を書き、真由美の手から渡してもらおうと考える。

 翌日、図画工作の時間となるが、

 
 広大「おい、戸塚、どうした? 材料忘れたのか?」
 由加利「……」
 広大「時間割で工作があるのは知ってたんだな?」
 由加利「……」
 広大「由加利ちゃん、図工大好きじゃないか、おい、どうしちゃったんだ?」
 由加利「……」

 またしても由加利は必要なものを忘れ、広大が優しくあれこれ話しかけても、口を開こうとしない。

 それはそれとして、由加利の横にいるのが、珍しく髪を上げているので最初は分からなかったが、管理人イチオシの茂木由美子ちゃんなのである!!

 広大「よし、じゃあ、先生の材料使いなさい……お、なんだ、ボタンそのまんまか」

 広大、昨日注意した、取れかかっている服のボタンがそのままになっているのに気付いて手に取るが、由加利、そのボタンを引きちぎると、床に叩きつけてしまう。

 授業のあと、広大は恵子の席へ行き、彼女のクラスにいる由加利の姉・真由美のことを訊くが、

 恵子「あら、分かっちゃった?」
 広大「はぁ?」
 恵子「ふふふ、作文で北野先生にラブレター書いた子」
 広大「あ、その子なんですか?」

 他ならぬ真由美こそ、恵子の言っていた女の子だと知り、びっくりする広大。

 折りも折り、そこへノートの束を抱えた真由美が入ってくる。

 
 真由美「ノート持ってきました」
 恵子「ごくろうさま、あのね、戸塚真由美ちゃん、由加利ちゃんのお姉さんよ」
 広大「えっ」
 真由美「北野先生、こんにちは」
 広大「はい、こんにちは」
 真由美「北野先生、妹がこの頃忘れ物して来ませんか」
 広大「おお、そうなんだ、何だ、知ってたのか? ちょうど良かった、あのな、真由美ちゃんにな、お手紙言付けようと思ってたんだ。おい、うちで何か忙しいことでもあるのか」

 広大、これ幸いとばかり、用意していた手紙を取り出すが、

 
 真由美「あ、あたし良く分からないから、美千お姉ちゃんに聞いてくれますか?」
 広大「そしたらこれな、お姉さんに渡しておいてくれないか」
 真由美「あの、先生、手紙より美千お姉ちゃんにあって話したほうが早いんじゃないかしら」
 広大「うん?」
 真由美「家庭訪問してもらったほうがいいと思います」
 広大「いや、あのな、家庭訪問と言うほど大袈裟なもんじゃないと思うから」
 真由美「……はい、失礼します」

 真由美、いかにも残念そうだったが、結局諦めて退室する。

 と、ニヤニヤしながらその様子を窺っていた小嶋田先生と桃子が来て、

 
 小嶋田「なるほどね、あの子ですか、ラブレターの主は」
 桃子「いかが、ご感想は?」

 冷やかすような目を向けてくる同僚に対し、

 広大「あ、いやいや、別に取り立ててまあ、どうと言うことはありませんね」

 平静を装う広大であったが、

 小嶋田「……と落ち着いて見せるところがもう既に上がってる証拠ですよね」
 桃子「うん」
 広大「またまたなにを言ってるんですか、小嶋田先生、5年生ですよ!!」

 ……

 敬介&電&疾風「サイコーじゃないかぁああああっ!!」

 と、どっからか特撮界の真性ロリコン戦士たちの雄叫びが聞こえてきたが、幻聴であろう。

 恵子「北野先生、真由美ちゃんのほうがよっぽど堂々としてましたよ~」
 広大「またぁ、花井先生までも、何を言ってるんですか、もう、やんなっちゃうなぁ、ここは働くみんなの明るい職場ですよ」

 しつこくからかう恵子の肩を思いっきり叩き、意味不明の言葉を吐き散らして心の動揺を誤魔化そうとする広大であった。

 しかし、ここまで露骨におたつくのを見せられると、ひょっとして広大も、実は電や疾風の仲間なのではないかと勘繰ってしまうなぁ。

 翌日は日曜であったが、天城の発案で、家の庭に立って、ありったけの大声を出すという運動を天城と広大が行うことになるが、特にどうでもいいのでカット。

 
 代わりに、それを見て笑っている桃子タンの画像を貼っておこう。

 あれこれやってると、真由美から広大に電話が掛かってくる。

 由加利の具合が悪く、姉もいないとのことで、広大は何はともあれ真由美たちのアパートへ急行する。

 息せき切って部屋に飛び込む広大であったが、

 
 真由美「いらっしゃい」
 由加利「こんにちはー」
 広大「おい、由加利ちゃん、具合悪いんじゃなかったのか」
 由加利「ううん、もう平気」

 予想に反して、二人ともケロッとした顔で広大を出迎えるではないか。

 
 真由美「どうぞ先生、今お姉ちゃん帰ってきますから」
 由加利「どうぞ」
 広大「でも何処が悪かったんだ?」
 由加利「お腹、でももう何ともないの」

 そして、まるであらかじめ予行演習でもしたかのように、テキパキと広大を部屋に上げ、コタツの上座に座らせる。

 
 広大「……」
 由加利「お花綺麗でしょう、先生が来るから特別に買ったの」

 真性ロリコン戦士的には、夢にまで見た理想のシチュエーションであったが、

 広大「あのな、先生な、由加利ちゃんが具合悪いって言うからな……」

 まだ状況が良く分かっていない広大は、ひたすら戸惑い、同じ言葉を繰り返すだけだった。

 と、ドアが開いて、広大と同じくらいの年の理容師の格好をした女性が入ってくる。

 二人の姉の美千代である。

 美千代「ただいまー」
 広大「どうもお邪魔してます、北野です」
 美千代「あ、いつもお世話になっております……あの、さっき突然妹たちが、北野先生がいらっしゃるからすぐ戻って来いって言うもんですから……」
 広大「いや、なんですか、あの、由加利ちゃんが具合悪いと聞いたもんですから」
 美千代「いいえ」
 広大「は?」

 と、不意に真由美が由加利の手を引いて、逃げるようにアパートから出て行ってしまう。

 
 広大「あのー」
 美千代「先生、何か御用でしょうか?」
 広大「あ、いえいえ……じゃ、あの、せっかく来たんですから、昨日のお手紙のことを」
 美千代「お手紙ってなんでしょうか」
 広大「あ、あの、真由美ちゃん言付けたんですが……」

 話が全く噛み合わず、途方に暮れる広大であったが、

 
 美千代「あれ、あの子忘れてるのかしら、あの、とにかくあの子たち、朝からいろんなもの作ってるんですよね、お汁粉とかカレーとか」
 広大「……」

 この辺りで漸く、由加利たちが自分を騙して美千代に引き合わせたのだと気付く。

 美千代を演じるのは、ゲストヒロインがあまりいない本作では、一番の美女かもしれない木内みどりさん。

 part2では、同僚の教師としてレギュラー出演することになる。

 正直、子供の頃はあまり木内さんの魅力が分からなかったが、亡くなった今になって見ると、身内から気品と知性が溢れているのが良く分かる。

 
 由加利「寒いね、お姉ちゃん」

 一方、由加利たちは、喫茶店に入る金もないので、アパートのすぐそばで身を寄せ合うようにして寒さを凌いでいた。

 
 真由美「美千お姉ちゃん、カレーとお汁粉、ちゃんと出してるかな」
 由加利「見て来ようか」
 真由美「ダメ、二人だけにしとくの」

 しかし、カレーとお汁粉って、冷静に考えたら、凶悪な組み合わせだよね。

 まあ、いかにも子供らしいといえば子供らしいのだが……

 広大、せっかくなのでカレーとお汁粉をご馳走になりながら、由加利のことについて美千代と話している。

 
 美千代「そんなに忘れ物してるんですか、でも、工作の材料とか私ちゃんと揃えましたけど」
 広大「じゃあわざと忘れてるんでしょうか、何故かなぁ」

 ……って、まだ気付いてなかったのかよっ!!

 いくらなんでも鈍すぎる。

 美千代「色々とすみません、私が昼間、働いてるものですから」
 広大「いや、理髪店にお勤めだそうですね。大変ですね、ひとりで」
 美千代「いや、そんなことないんですよ、田舎の叔母も多少援助してくれてますし」

 なんとなく気詰まりな雰囲気が漂う中、広大は、カレーとお汁粉を交互に掻き込む(うげっ!!)のだったが、たぶん、ほとんど味は分からなかったのではないかと思う。

 やがてアパートから広大が出てくるが、すぐに由加利たちに気付いて走ってくる。

 
 広大「おい、寒かっただろ、二人とも」

 そして、いきなり二人の首に腕を巻きつけ、その小さな体を抱き寄せる。

 
 広大「何してたんだ」
 真由美「待ってたの」
 広大「先生も待ってたんだぞ」
 由加利「先生、私、ジュース飲みたい」
 広大「えっ、よし、じゃあどっか入るか」

 ……

 敬介&電&疾風「ぢぐしょおおおおっ、羨ましいぃいいいいいっ!!」

 と言う、特撮界のロリコン戦士たちの歯軋りが聞こえてきそうなシーンである。

 その後、近くの喫茶店に行き、望みどおり二人にジュースを振舞っている広大。

 二人に美千代の印象を聞かれ、当然広大は褒めちぎるが、

 
 由加利「じゃあ気に入った?」
 広大「えっ」
 由加利「美千姉ちゃんも前の授業参観のとき、北野先生素敵ねって言ってた」
 広大「おいおい、ちょっと待て、どういう意味だ」
 真由美「私たちね、先生と美千お姉ちゃんのお見合いを計画したの」
 広大「お見合い?」

 
 真由美「色々作戦立てたんだけど、先生なかなか来てくれないんだもん」
 広大「作戦って……じゃ、忘れ物わざとやったのか、テストで0点取ったのも、先生に家庭訪問させるための……」
 由加利「そう、ほんとは私、いやだったんだけどぉ」

 
 広大「そっかぁ、しかし、そりゃないぞ、いきなりお見合いなんて、それにな、お姉ちゃんだって迷惑だろう」
 由加利「そんなことないもんねー」
 真由美「うん、美千お姉ちゃん、先生と結婚したら絶対幸せになれるもん」
 広大「おい……」
 由加利「そしたら北野先生、私たちの本当のお兄さんになるんだよね」

 由加利の不可解な態度や行動の謎は解けたものの、今度はもっと厄介な問題を持ち込まれ、これ以上ないと言うほど困惑する広大。

 広大「ちょっと待て、ちょっと待て、な、ちょっと待ちなさい、な」
 真由美「お願い、美千お姉ちゃんと結婚してください!!」
 広大「いや、しかしな、君たち、こういうことはな……」
 由加利「先生絶対素敵だもん」

 段々聞いていると、姉妹がコトを急いでいるのには理由があることが分かる。

 最近、金田と言う男が美千代に好意を抱いてまとわりついているそうなのだが、真由美たちはその男性があまり好きではないらしい。

 広大「お姉ちゃんもその人が好きなんじゃないのか」
 真由美「ううん、お姉ちゃん結婚しないんだって、その人とは」
 広大「だからさ、お姉ちゃんと先生が結婚すれば、金田さんも来なくなるし」

 で、その金田だが、真由美たちの語る回想シーンの中に出てくるのだが、

 
 よりによってサン・ドルバだったので、管理人が大笑いしたことは言うまでもない。

 棚を作ろうとして失敗し、

 美千代「大丈夫ですか、金田さん」
 金田「すみません、不器用なもんだから」

 高倉健みたいなことを言ってもう一度チャレンジするところで早くも西田さんの出番は終わりとなる。

 
 真由美「お姉ちゃんの前に出るとね、あがっちゃって失敗ばっかりしてるの」
 広大「その人、大工さん?」
 由加利「ううん、商社マン」
 真由美「でも良かった」
 由加利「うん」
 広大「うん」

 吊られて何気なく頷いてから、

 広大「おいおいちょっと待て、勝手にそう言うこと決めるな、君たち」

 慌てて異議を唱えるが、

 
 真由美「お姉ちゃん、ずっと苦労して来たんです、だからお姉ちゃん幸せにしてください」
 由加利「お願いします」
 広大「……」

 二人に手を合わせて懇願されると、むげには断れなくなる広大であった。

 後編に続く。
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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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