第32話「対決!キングダーク対Xライダー」(1974年9月21日)
冒頭、サングラスを掛けた若い女性が喫茶店コルの前に立つが、「本日休業」の札が下がっていて、貼紙に、連絡先と立花藤兵衛の名前が記してあった。
女性は電話番号を記憶して立ち去るが、それをGODの戦闘員が見張っていた。
それを踏まえて、キングダークのアジト。

戦闘員「女の名前は野田幸子、南原博士の教え子の一人です」
キングダーク「南原の教え子? その女、設計図のひとつを持っているな、よし、Xライダーの手に入る前に、奪うのだ」
戦闘員「ジーッ!!」
男「その役目は勿論、私が」
戦闘員の足元から渋い声がしたかと思うと、

パナマ帽にステッキ、蝶ネクタイに咥え煙草と言う、怪人の人間態にしては珍しくスタイリッシュな男がどこからともなくあらわれる。
キングダーク「ゆくがよい、アリカポネよ」
男「シー、キングダーク」
アリとアル・カポネが合体した、ダジャレ怪人を演じるのは、声優の堀勝之祐さん。
ちなみに「シー」は、イタリア語の「はい」である。
男はまず野田幸子(さちこ)の自宅を襲う。
家には、幸子の夫と、娘の七恵がいた。

男「ミセス幸子にお会いしたいのだが」
野田「幸子は留守だ、君は一体幸子に何の用だ」
男「南原博士から送られた設計図を頂く、で、どちらへ行かれたのかな」
野田「あの設計図を? 知らん、幸子は何処行ったのか知らん」
男「愚かな、夫が妻の行き先を知らん筈がない」
野田「一体君は誰だ?」

野田の問い掛けに、男は一際大きく煙草を吹かすと、アリカポネの姿に変わる。
アリカポネ「アリカポネだ、言え。言うんだ。幸子は何処へ行った?」
野田「知らん」
アリカポネは吹き矢を野田の腕に刺し、気絶させると、七恵にアリの毒を注入して意のままに操り、口を割らせる。
七恵「ママは、那須ビューホテル」
アリカポネ「良く言った、娘、お前は俺と一緒に来い」
アリカポネ、七恵の体を抱き上げ、お持ち帰りする。
こいつもロリコンか……
ちなみに野田を演じているのは山本廉さんだが、この1シーンだけと言うのは勿体無い。
あと、アリカポネが幸子の居場所を知らなかったということは、幸子を見張っていた戦闘員が幸子の行方を見失ったってことだよね?
だいじょうぶか、GOD?
続いて、

その那須ビューホテルのプールを貸し切り状態で楽しんでいる敬介たちの姿が映し出されるのだが、この、画面左下に小さく映っているのが、管理人が大きな画面で死ぬほど見たかった、白いワンピースに包まれたチコのおっきなお尻である。
マコ「頑張って、早く、早く、チコ、ほら、もう少し」
敬介と一緒にプールに飛び込んで競泳するのだが、

マコ「頑張って」
プールの中から声援を送るマコの顔がちらっと映るだけで、泳いでいるチコの顔や体は、ほとんどと言っていいほど映してくれない。
ちなみにマコの水着は、以前にも着ていた、スカート付きの赤い水着のようである。
敬介「チコ、もう一回行くぞ」
チコ「うん」
で、カメラはプールから上がった敬介の姿は映しても、横にいるチコは全く映さない。
代わりに、

彼らの背後に見える、ビューホテルの外観を画面一杯に映す。
そんなにタイアップが大事なのかよぉ……
敬介が飛び込もうとすると、
立花「おーい、敬介、電話だぞ」
敬介「電話?」
立花「女性からだ」

敬介「女性?」
首を傾げつつ、部屋に戻る敬介であったが、

なんと、カメラはそのまま敬介が電話に出ているシーンに飛んでしまう。
そう、結局、チコの水着はおろか、顔さえ映さないまま終わってしまったのである。
……
スタッフ、どうした? 早く正気を取り戻すんだっ!! と、画面に向かって吠えてみても、後の祭り。
プールシーンなのに、ヒロインの水着が出てこないって……特撮史上に残る痛恨事と言っても過言ではあるまい。
ただ、いくらなんでもカメラワークがあまりに不自然なので、泳いでいたのは仁和さんではなかったのかもしれない。
体調が悪くて泳げなかったとか……
せっかくハイレベルのライダーガールが揃ったというのに、その魅力をあまり引き出せていない点も、この番組の残念なところのひとつである。
それはともかく、電話の主は野田幸子であった。
敬介「えっ、南原博士の設計図を?」

幸子「私たち南原グループはあなたのことをお聞きしてお渡しする決心をしました」
敬介「すぐお迎えに行きます。ただ、僕はあなたの顔を知らないから」
幸子「胸に赤い花を付けておきます」
……
いや、ビューホテルに泊まっているのなら、直接敬介の部屋に持ってくればいいのでは?
屋外で会うより、ホテルの中のほうが安全だろう。
敬介がバイクで待ち合わせ場所に向かう途中、早くもGODの戦闘員が攻撃を仕掛けてくる。
だが、それは敬介の予想通りで、

立花「野田幸子さんですな、お迎えに上がりました、どうぞ」
幸子「あ、あの……」
立花「申し遅れました、私、立花藤兵衛です」
幸子「あなたがあのコーヒーショップの?」
自分が敵をひきつけている間におやっさんに幸子を迎えに行かせると言う、彼らの巧妙な作戦だったのである。
ところが、
敬介「これで十分時間は稼いだな、お前たちザコの相手もこれまでだ」
敬介がバイクで走り去ったあと、倒れていた戦闘員たちがむっくり起き上がり、
戦闘員「いやぁ~、いい仕事しましたね、ワシら!!」 戦闘員=やられ役としての職務を全うしたことを自画自賛するのだった。
じゃなくて、
戦闘員「ふっふっふっふっ」
不敵な笑い声を響かせ、敬介たちの上手を行く策が用意されていることを仄めかす。
こういう善と悪の騙し合いは、伊上さんが殊に得意とするプロットなのである。
立花「いやぁ、GODの連中、裏を掻かれてさぞ悔しがることでしょう」
ノースリーブの美女を助手席に乗っけてご機嫌のおやっさんだったが、

アリカポネ「GODを甘く見ているようだな」
いつの間にか、アリカポネが巨大なアリとなってジープの車体に張り付いていて、それが怪人の姿になって背後から現れる。
おやっさん、アリに噛まれ、七恵と同じく、アリカポネの奴隷となる。
幸子もアリに噛まれ、アリカポネの性奴隷になる……んだったら良かったのだが、何故かならない。
ちくしょう。
ただ、真面目な話、なぜ幸子もおやっさん同様、自分の操り人形にしようとしないのか、その辺が理解に苦しむ。
言いなりにさせてしまえば、設計図だって簡単に入手できていただろう。
ほどなくやってきた敬介、道に幸子がわざと落とした赤い花を見て、幸子の身に異変が起きたことを察する。

チコ「ううん、マスターはまだ帰ってこないわよ」
マコ「部屋には誰もいないけど」
ここでやっと、ホテルの部屋に留まっているチコたちの姿が映し出される。
敬介「聞いてくれ、二人とも、いいか、おやじさんのカバンの中に追跡用レーダー装置がある。それを使って俺に連絡するんだ」
チコたちに電話で指示を出す敬介だったが、実際にチコたちがレーダー装置を使って敬介に連絡するシーンはない。
ただ、敬介がXライダーに変身すれば、そんな道具に頼らずとも、おやっさんが持っているであろう発信機を辿ることぐらいできそうだけどね。

アリカポネ「設計図を渡せば放してやる」
幸子「そんなもの知りません」
アリカポネ、そのままアジトに連れ帰ればいいものを、中途半端な場所で木に縛り付け、幸子を脅す。
アリカポネ「女、周りを見ろ」
幸子が周りを見れば、巨大なアリがうじゃうじゃいて、自分の体の上を這い回っていた。
うーん、ここも、せっかく七恵と言う人質を得ているのに、なんでこの場でそれを使おうとしないのか、理解に苦しむ。
娘の命と引き換えなら、幸子だってすぐに設計図を差し出していただろう。

アリカポネ「一匹のアリでは催眠アリに過ぎん、しかし、あのアリ全部がお前に掛かれば数秒で全身の血が吸い取られるのだ」
……と言うのだが、普通に毒が回って即死、のほうが分かりやすかったような。
アリカポネ「言え、設計図は何処だ?」

幸子「設計図は……」
なんとなく、パリコレの奇抜なアクセサリーをつけてるモデルみたいな顔になったサッチャン、脅しに屈して喋ろうとするが、
敬介「むわぁてえええーいっ!! イッてはいけない!!」
間違えました。
敬介「むわぁてえええーいっ!! 言ってはいけない!!」
そこへ颯爽と敬介が登場。
敬介、幸子の前に飛び降りると、彼女の顔にくっついていたアリを掴み、傍らの戦闘員の顔に押し付けるが、

戦闘員「ジーッ!!」
戦闘員、たちまちその場にぶっ倒れてしまう。
……
え、え、戦闘員って、そんなに抵抗力弱いの?
つーか、一匹だけなら催眠アリって言ってたのに……
敬介、ライダーに変身してアリカポネと戦うが、そこへまだ催眠状態のおやっさんがジープでやってきて、ライダーに蹴りを入れる。
おやっさんの相手をしている間にアリカポネに逃げられるが、首に噛み付いていたアリを剥がすと、おやっさんは正気に戻る。
うーん、これじゃあ、ずーっとアリが食いついていないと催眠効果が持続しないみたいで、効率が悪いよね。
ただ、七恵の場合はアリに刺されたあと、自分の手で投げ捨ててるんだけどね……

立花「お、そうだ、あの人は何処行った?」
ライダー「幸子さんは無事です。きっとホテルで待ってますよ」
だが、ホテルに戻っても幸子は一向に姿を見せない。

立花「もう5年経つ、あの人は何処行っちゃったんだ?」
チコ「番組もとっくに終わったのにね」
じゃなくて、
立花「もう5時間経つ、あの人は何処行っちゃったんだ?」
チコ「怖くなって、東京に帰ったのかもよ」
マコ「誰だってそうするわ」
敬介「東京に戻って狙われるのは同じことだ。あの人は
それほどバカじゃない」
二人の推測を即座に否定する敬介だったが、なんか、遠回しにチコたちのことをバカだと言ってるようにも聞こえる。
それにしても、こういう格好をすると、マコがまるっきり子供にしか見えない!!
今なら、これくらいの小学生ざらにいるよね。
敬介「設計図さえ渡せば安全なのを知っている筈だ」
立花「すると、GODに見付からずに渡す方法を考えてるのかな」
などとやってると、ノックの音がしてボーイがメッセージを届けに来る。

ボーイ「神敬介様にこれを」
敬介「ありがとう」
立花「なんだ」
敬介「レストランシアターの招待状です」
チコ「招待状ですって?」
マコ「うわーっ!!」
チコ「嬉しいーっ!!」
それを聞いた途端、それこそ子供のように飛び上がって喜ぶ二人。
これが、
【タイアップの鉄則 その6】タイアップ先のイベント・施設を全力で楽しめ!! である。
CM後、

司会「本日は那須ビューホテルへようこそおいで下さいました。これからのひと時をジャンボアフリカンショーでお楽しみいただきましょう。それでは参りましょう、レッツゴーアクション」
なんとなく、木村一基九段みたいな風貌と喋り方の司会の声で始まったのは……
そんなこったろうと思ったよ!! と言う、那須高原との関連性ゼロのアフリカンショーが、ステージ上で臆面もなく繰り広げられるのだった。
ほんと、なんでアフリカ?
あと、この人たち、どれぐらい給料貰ってたのかなぁ?
月給制? それとも1ステージいくらとかいう決まりなのか?
マコ「ジャンボーッ!!」
無論、マコたちはアフリカンビートなダンサーたちの踊りに瞳孔を開いて夢中になり、狂ったように声援を送っていたが、

立花「いい気なもんだ、人の気も知らないで」
敬介「……」
横にいる大人たちは、それどころではないのだった。
ま、仮に幸子との件がなくても、反応は似たようなものだったと思われる。
民族衣装を着た人が、藁で作った人形に槍を突き刺すクソみたいなパフォーマンスに、

満面の笑みで拍手を送るチコ。
ああ、かわええ……
かえすがえすも、水着姿が見れなかったことが悔やまれる。

そして、以前のレビューでも貼ったと思うが、
魂のリンボーダンス!! ただし、ステージでは炎が使えないので、代わりにたくさんのナイフを並べて、その下をくぐるという変則的なものである。
観客の目がステージに釘付けになっている中、さりげなく幸子があらわれ、空いている席に腰掛ける。

敬介「やっぱりあなたでしたか」
幸子「大勢の中のほうがかえって目立たないと思って」
敬介「で、設計図は?」
幸子がバッグをテーブルの上において開こうとするが、それをさっきのボーイが横から掻っ攫う。
そう、彼らの動きはGODに筒抜けだったのである。
その後、ステージの上でライダーと戦闘員が戦い、アフリカンショーならぬヒーローショーが始まり、半分寝ていた観客は大喜び。

ダンサー「私のショーはめちゃめちゃにした、よろしない。早く逃げなさい」
幸子「ありがとう」
そして、廊下で戦闘員に襲われていた幸子を、たどたどしい日本語の、雲突くような巨漢ダンサーが助け、戦闘員をぶちのめすと言う心温まるシーンとなる。
幸子、自分の部屋に逃げ込むと、
幸子「早くあの設計図を神さんに渡さなければ……」
男「設計図を渡すがいい」
と、部屋の中からあの男の声がして、衣装ダンスの中から男が出てくる。

男「設計図を渡さんときは、お前の一人娘・七恵の命はない」
男の背後には、七恵もいた。
七恵「ママーッ!!」
幸子「七恵」
男「設計図は?」
幸子「ハンドバッグの中に」
男「明日午後9時、お前一人で茶臼岳に来い。七恵と引き換えだ」
男はそう言うと、七恵を抱いて再び衣装ダンスの中に隠れる。
しかし、この段階では、ハンドバッグ、すなわち設計図はまだGODの手にあるように思えるので、ここでそんな取引を持ちかけると言うのは、なんかおかしくないか?
幸子「七恵!!」
男「神敬介に言ってみろ、七恵はすぐさま殺す」
幸子が途方に暮れていると、敬介とおやっさんが入ってくる。

敬介「大丈夫ですか」
立花「この通り、バッグは取り戻しましたぞ」
結局、バッグは敬介たちの手に戻ったことが判明するのだが、戦闘員、何をやらしてもダメだなぁ。
アリカポネが、先んじて幸子に取引を持ちかけたのも、それだけ戦闘員が頼りにならないことを熟知していたとも考えられる。
ま、少なくとも、あの場で敬介の手に設計図が渡ることは防いでいるので、全く意味がなかった訳ではないが……
敬介「さ、改めて設計図をお預かりしましょう」
幸子「許して下さい、南原博士から送られた設計図はなくしてしまったんです」
考えたら、このシーン、引き続き衣装ダンスの中にアリカポネが入っていたのかと思うと、なんか笑える。
立花「なんですって、しかし、さっきはそのバッグの中から取り出そうとしたじゃないですか」
幸子「私の命が狙われました。それで設計図を渡す真似をすれば安心だと思ったんです」
立花「そ、そんな」
幸子「本当にお許し下さい」
タンスの中のアリカポネとの約束を遵守し、苦しい言い抜けをする幸子に、当然おやっさんは納得行かない顔になるが、
敬介「GODは確かに僕があなたから設計図を受け取ったと思ってる。安心してお帰りなさい」
幸子「では、許して下さるのですか」
敬介「許すも許さんも、なくしたものは仕方ありません」
敬介はあっさりその言い分を認め、引き下がるが、無論、その言い訳を全面的に信じた訳ではなく、その不自然な態度から、幸子がGODに脅されていることを見抜いていたのだろう。
翌朝、幸子は約束どおり茶臼岳に行く。
出迎えた戦闘員たちが、彼女をロープウェーに乗せて山頂まで運ぶので、てっきり、ここでロープウェーを使ったアクションになるのかと思いきや、普通に山頂まで登るだけだったので、思わずコケそうになった管理人であった。
要するに、ロープウェーの映像を出したかっただけと言う、まさに究極のタイアップシーンであった。
ま、霧がだいぶ出ているから、どうせアクションは無理だったろうが。
霧の渦巻く岩がちの荒涼とした山頂では、七恵を抱いたアリカポネが待っていた。

幸子「七恵!!」
アリカポネ「その前に設計図だ」
そこが何処なのか、とても分かりやすいところに立っているアリさんたち。
そう、
【タイアップの鉄則 その1】対象となる施設名を、さりげなく画面に映し込め! である。
幸子は唯々諾々、コンパクトから設計図を取り出してアリカポネに差し出す。

アリカポネ「……連れて行け!!」
アリカポネ、設計図をあらためると、部下に命令を下す。
戦闘員「ジーッ」
幸子「何をするんです、約束が違います」
彼らは二人を崖の端まで連れて行き、

アリカポネ「一度GODに逆らった人間は、生かしてはおかん、親子揃って殺す!!」
と、悪人らしい対応を示すのだが、GODにとっては彼らの生死など問題ではないので、この場はさっさと引き上げたほうが正解だったろう。
案の定、グズグズその場に留まっているうちに、ライダーが駆けつける。

アリカポネ「Xライダー、どうしてここへ?」
ライダー「幸子さんの態度が急に変わった。それで後をつけてきたんだ」
アリカポネ「もう遅い、設計図はここだ」
ライダー「そうかな、それが本物の設計図かな? 私が摩り替えていたとしたら?」
アリカポネ「くそお」
ライダーの言葉を真に受け、思わず手元の設計図に目を落とすアリカポネであったが、それはライダーの小汚い詐略で、設計図は間違いなく本物だったのである。
その一瞬の隙を衝いて、ライダーが高所から飛び降り、設計図を怪人の手からもぎ取る。
ただ、それについて二人とも何も言わないのが凄く物足りない。
ライダー「引っ掛かったな、これは正真正銘、本物の設計図だ」
アリカポネ「おのれ、よくも騙したな~」
みたいなやり取りが欲しかった。
第一、映像だけ見ると、ライダーが設計図を奪い返したのかどうかさえ良く分からないくらいだから、説明不足と言われても仕方あるまい。
なにしろ白くて小さな紙で、おまけにまわりは同じ色の霧で塗り潰されてるからね。
アリカポネ、同じロリコン仲間のトカゲバイキングよりは善戦するも、あえなくライダーに撃破される。
と、いきなり茶臼岳が噴火したかと思うと、

地の底から、遂にキングダークが立ち上がる。
キングダーク「見ろ、俺様の姿を」
ライダー「キングダーク!!」
キングダーク「この手でXライダーを握り潰す日も近いのだーっ」
要するに、
「今日はこのくらいで勘弁しといたるわ」ってことですね。
ライダー「恐るべき大巨人、キングダークの挑戦か」
で、ここで切っておけば、「仮面ライダーにしては綺麗な合成だね」って褒められて終わることができたのに、

調子に乗って、手前にXライダーの人形を置いてしまい、すべてを台無しにしてしまう。
それにしても、立ち上がったキングダークほど情けないものはないなぁと言うことを、改めて再確認させられた映像であった。
寝そべってる時の圧倒的な存在感との落差があまりにひどい。
今更言っても仕方ないが、無理にキングダークを立たせず、等身大のキングダークっぽい怪人として戦わせたほうが、絶対良かったと思う。
以前にも書いた気がするが、岩石大首領しかり、ネオショッカー首領しかり、仮面ライダーJしかり、基本的に、ライダーと巨大キャラとは、相性が良くないようである。
以上、久しぶりの伊上脚本であったが、ここ最近の凡作とあまり大差のない、込み入っている割にフックのない、退屈なストーリーであった。
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