第21話「雨雨降れ降れ!」(1984年6月1日)
冒頭、黒いタキシードにシルクハット、マントをつけた長身の男が、デパートの服飾品売り場のようなフロアに侵入する。

その名も怪盗ソルトマ、演じるのは説明不要の団次朗さんである。
同じ団さんでも、こないだやった19話の団さんとはえらい違いである。
ソルトマは警備員に見付かると窓からひらりと飛び降り、その後、空き地の隅に追い詰められるが、今度は逆に三階あたりまで一気に飛び上がるという、超人的な身体能力を見せてまんまと逃げおおせる。

そして警備員の足元には、こんなメッセージカードが残されていた。
ソルトマと言うのは、戦前、銀幕で活躍した怪盗ファントマ+ソルト(塩)を組み合わせたものであろう。
ちなみにナレーションによると、ソルトマは「世界でも一、ニを争う大泥棒」らしいが、20話の怪盗黒猫と23話の怪盗ウルフの時も、似たようなこと言ってたような気がする。
続いて、トンチンカンの運転で、オープンカーに乗って街中を堂々と走っているレディーMの姿が映し出される。
考えたら、仮にも「悪の組織」の首領がこうやって素顔を人前に晒すというのはかなり珍しいケースではあるまいか。
ま、それ以前に、普通の人間が首領を務めること自体、稀なんだけどね。
街並みを眺めながらMは、
M(帽子のつば、でか過ぎじゃね?) ある重大な事実に気付くのであったが、嘘である。
M、手鏡に自分の顔を映し、
M「トンチンカン、世界中で一番美しいのは誰?」
トンチンカン「勿論、
生田絵梨花ちゃんでございますです」
じゃなくて、
トンチンカン「勿論、レディーM様でございますです」
「デンジマン」でヘドリアン女王がミラー相手に言っていたのと同じ戯言を口にするM。
ま、実際、湖条さんは美人なので、ヘドリアン女王に比べれば罪は軽い(註1)
そう言えば、湖条さんは曽我さんとこの番組で再会してるんだよね。
無論、劇中で顔を合わすことはないが、アフレコで一緒になった筈である。
そこでどんな会話が交わされたのか、興味あるなぁ。
註1……どういう意味なのかは深く考えないように。
やがてアジトのあるビルの前に到着するが、そのそばを数人の子供たちが通り掛かると、

M「鼻が……」
それだけでMの業病と言うべき子供アレルギーが発症し、鼻の頭が赤く腫れ上がってしまう。
ただ、憤然とアジトに入って来た時は、すっかり元に戻っているのは変だよね。
ともあれ、アジトの中には流行の服をまとったマネキンが所狭しと立っており、二人は目を丸くする。
ソルトマの粋なはからいであった。

ソルトマ「お久しぶり、レディーM」
M「ソルトマ!!」
ソルトマ「いつ見てもお美しい」
マネキンの陰から現れると、Mの前に膝を突き、その手に口づけする。
団巌さんがやるとただの変態にしか見えないが、団次朗さんがやると実にサマになる。
M「嬉しいわ、こんなに早く来てくれるなんて」
ソルトマ「お嬢様のご用命とあればこのソルトマ、すぐに飛んでまいります。ここにあるドレスはほんの手土産、美しいレディーMを飾るにはやはり美しいドレスが一番」
トンチンカン「さすがソルトマ様!!」
Mはそれを見てうっとりしているが、いくらブランド品のドレスと言っても、前回黒猫が盗んできた宝石よりは遥かに安い筈で、あちらには見向きもしなかった癖に、若干引っ掛かるが、やっぱり、自分よりスタイルの良い同性に贈られた宝石より、モデル並みの美男子に贈られたドレスの方がお気に召すのだろう。
ちなみに、ソルトマがMのことを「お嬢様」と呼んでいることから、ソルトマは、Mがまだ少女の頃から、Mの父親あるいはおじのKのところに出入りをしていたのではあるまいか。
Mの(恐らく故人と思われる)父親については何のデータもないが、娘を犯罪組織に留学させるくらいだから、彼らの同業者だった可能性が高い。
ソルトマ、視線を転じると、

ソルトマ「トンチンカン、久しぶりに君の料理が食べたい」
にしても、団さん、「新マン」から10年以上経ってるのに、全然変わってないなぁ。
このままウルトラシリーズに主役で復帰できるほどである。
しばらく後、二人は細長いテーブルを挟んで、トンチンカン手作りの料理を堪能している。
ソルトマ「さすがトンチンカン、塩が程よく聞いていてとても美味しいよ」
ソルトマはトンチンカンの腕前を褒めてから、
ソルトマ「ところでレディーM、私を呼び寄せた理由は?」

M「実はその塩に関係してることなの」
ソルトマ「塩?」
M「子供たちの笑い声や嬉しそうな顔を見ると、私の鼻が赤くなるの、だから子供たちをうんといじめて、この世から子供を抹殺したいの」
ソルトマ(塩、カンケーねえじゃん……) しかし、子供たちをいじめるのと、子供を抹殺するのとでは似ているようでも大きな開きがあるので、最後の台詞は「この世から子供たちの笑顔を抹殺したいの」あたりが穏当かと。
一方、健は真紀を追いかけながら葉山家から出て来る。
健「ね、真紀さん、ソルトマってなんだい? ね、教えてくれたっていいじゃないか」

真紀「知らないのぉ? ほんっとに健さんって世間のことに疎いんだからぁ」
健「ごめん、ちゃんと勉強します」
おそらく、真紀の口からソルトマのことを聞いて、興味をそそられたのだろう。
真紀はいつものように健の無知に呆れつつ、丁寧にレクチャーしてくれる。
真紀「ソルトマってね、世界的大泥棒よ。昨日高級ブティックから毛皮のコートを服を盗み出したんだけど、狙いはもっと大きい筈だわ」
健「大きい?」

真紀「だってソルトマが今まで盗み出したものはどれも凄いものばかりよ、名画や、ダイヤやジャンボジェット機だって盗んだことあるんだから……それにとっても良い男って噂、どっかの誰かさんと大違いね」
健「えっ?」
ひとしきり説明してから、遠回しに健にイヤミを言うのだった。
しかし、ジャンボジェット機盗んでどうすんだ?
なんか、怪盗と、何でも消すマジシャン(例・デイヴィッド・カッパーフィールド)とを混同しているようにも聞こえる。
ともあれ、健は事件の裏にオクトパスの存在を嗅ぎ取り、ボールボーイを偵察に出す。
さて、ここに、鼻歌交じりにトラックを運転している中年ドライバーがいた。

ソルトマ「来たぞ、トンチンカン、やれ」
それを歩道橋で待ち伏せしていたソルトマたちは、トラック目掛けていきなりバズーカ砲をぶっぱなす。
もっとも、発射されたのは砲弾ではなく小型のメカで、それが車体にぴったり張り付くだけだった。
そしてソルトマがラジコンのコントローラーのようなものを操作すると、トラックのハンドルが利かなくなり、右に左に蛇行運転を始める。
色々あって、トラックは停止し、トンチンカンはドライバーに頭突きを食らわせて気絶させる。

ソルトマ「しばらくおねんねしてなさい」
例のカードをドライバーの胸に置くと、ソルトマはトラックごと荷物を奪う。
ボールボーイが上空からそれを見て健に知らせ、健はバイクでトラックを追尾するものの、あえなくまかれる。
健は気絶している男を揺り起こす。

山崎「トラックがない!!」
健「何を積んでいたんですか?」
山崎「塩5トン」
健「塩って、あのしょっぱい塩のことですか」
運転手の山崎を演じるのは、名バイプレーヤーの河原さぶさん。
ソルトマたちはその後も次々とトラックを襲い、大量の塩を強奪する。
さすがの健にも、オクトパスが何を企んでいるのかさっぱり掴めずにいた。

M「雨雨降れ降れ母さんが、蛇の目でお迎え嬉しいな~♪」
Mは、童謡を歌いながら、可愛らしい人形を部屋に吊るしていた。
オウム「テルテル坊主なんか作って遊んでる場合か」
M「うふっ、テルテル坊主じゃないの、これは雨降り坊主」
雨降り坊主のお陰か、待ちに待った雨が降り始める。
Mはすぐソルトマに連絡し、作戦開始を指示する。
ソルトマとトンチンカンは、古めかしい複葉機で空を飛んでいた。

ソルトマ「了解、さあ、どんどん塩を撒くんだトンチンカン」
トンチンカン「はぁーい」
ソルトマ「私の作ったサビ促進剤をたーっぷり混ぜて日本中を錆びさせるんだ」

トンチンカン「イエッサー!!」
後部座席に座っていたトンチンカン、銀色の放水ノズルのようなものから、空中に向けて勢い良く塩を噴射する。
CM後、雨の中、美佐たちが山崎の娘・由美子と一緒に傘を差して歩いている。

美佐「じゃあお父さんの運んでいる塩が盗まれたの?」
由美子「うん、それでパパ、会社から随分叱られて元気ないの」
由美子を演じるのは佐藤美和さんで、なかなかの美少女である。
何気に「マシンマン」って、美少女子役の宝庫なのである。
勝「ひでえ泥棒がいたもんだよなぁ」
美佐「かわいそう、由美子ちゃんのパパ」
美佐たちは由美子に同情していたが、ふと、雨水を口に入れた勝が、素っ頓狂な声を出す。
勝「おい、この雨、しょっぺえぞ!!」

みんなも口々に雨水を舐めるが、それだけではなく、彼らの差している傘の柄がみるみる錆びていく。
勝「傘が急に錆びるなんてどうなってんだ、これ」
由美子「この雨のせいよきっと、塩があると錆びやすいって、パパが言ってたことがあるもの」
無論、それは、ソルトマたちが盛大にばら撒いているサビ促進剤入りの塩のせいだった。
しかし、少なくとも5トン以上の塩を奪ってるわけで、それを複葉機ですべて空から撒こうと思ったら、空と地上を何度も往復しなくちゃいけないから、物凄い重労働だろう。
おまけに、それで何か金銭的利益が得られる訳でもなく、混乱を起こして世界征服の足掛かりにする訳でもなく、

子供「お母さん、テレビが映んないよ、壊れちゃったよ」
雨でアンテナが錆びてテレビが見れなくなり、この世の終わりみたいな物凄い顔で泣き喚いてる子供の顔をMに見せて、

M「うっはは、子供たちが泣いている、作戦大成功だわ」
そのご機嫌を取るためだけにやってるのだから、つくづく、「悪の組織」と言うのは割に合わない仕事であることよ(詠嘆)
だが、塩の雨で迷惑をこうむったのは子供たちだけでなく、影響は人間社会全体に広がりつつあった。

編集長「なに、印刷機械が錆びて本が印刷できない? そんなバカな、とにかく何とか印刷してくれ、じゃないと我が社は倒産だ」
週刊ヒットでは、印刷工場がダウンして雑誌の発行自体が困難になるが、通常は屋内にある印刷機が、直接雨水に触れてもいないのに、そんなに早く錆びるものかしら?
なので、これは、印刷工場の人が、塩の雨にかこつけて、週刊ヒットに嫌がらせをしている可能性が高い。
編集長、破れかぶれになって、真紀にこの雨の取材をして来いと怒鳴りつけるが、真紀は申し訳なさそうにチョコレート色に変色した愛用のカメラを見せ、

真紀「それがダメなんです、私のカメラも錆びてしまって」
編集長「うん、お前はそれでもプロか、日頃の手入れがなっとらんからだ!!」
塩の雨が原因だっつってんのに、真紀の不心得のせいにして罵倒する。

真紀「……」
真紀、むくれていたが、

真紀「あーっ、編集著の頭も錆びちゃった!!」
突然、編集長のテカテカ頭を指差して叫ぶ。
編集長、慌てて自分の頭を触るが、無論、頭が錆びるわけがない。

真紀「なんちゃってぇええ~、あははっ」
編集長のおたつく様子を見てケラケラ笑う真紀。
……
惚れてまうやろ!! もう、あまりに可愛くて、胸が苦しくなるほどである。
なお、このドラマの七不思議のひとつは、真紀がこれだけ美人で可愛いのに、編集長が彼女を雑誌のグラビアのモデルに使おうとは一切しないことである。
一方、健は、塩の雨を採取してスペースコロニーの設備で分析し、その正体を突き止める。

健「やっぱりそうだ、今度の錆事件はソルトマの仕業だ、雨の中に混じっていたのは塩だけじゃない、錆を促進させる薬も入ってたんだ」
ボールボーイ「そんなことをしても、何の得にもなんないじゃないかー」 ごもっとも。 ボールボーイの当然の疑問に、
健「子供たちをいじめるのが目的かもしれないな」
ボールボーイ「ええーっ?」
健「テンタクルと同じようにオクトパスも子供がだいっ嫌いなら十分考えられる」
千里眼のごとく、オクトパスの真意を見抜いてしまう健であった。
ただ、今度の一件では、子供も大人も関係なく広範に被害が発生しており、子供たちの悲嘆はむしろ付随的なものなので、この段階で健がそこまで推定するのは不自然だし、その必要もなかったと思う。
さて、山崎がトラックに荷物を積んでいると、娘の由美子がやってきて、

由美子「パパ!!」
山崎「今学校の帰りか」
由美子「元気出してよね、パパ、そうだ私もトラックに乗せて、そうすれば元気出るでしょ」
山崎「今日はダメ、また泥棒が出たら大変だからね」
由美子が上目遣いでお願いするが、山崎は頑として聞き入れず、由美子も諦めて帰っていく。

社員「山崎さん、この納品先のことなんですけども……」
ところが、山崎が仕事のことで社員と打ち合わせをしている隙に、帰った筈の由美子がこっそり荷台に忍び込む。

ソルトマ「はっはっはっはっ」
その後、山崎は何も知らずにトラックを運転していたが、その途中、ゴムマスクの覆面を脱いでソルトマの姿に変わり、助手席に隠れていたトンチンカンが顔を出す。
そう、この山崎は最初からソルトマの化けた偽者だったのである。
何もそこまでしなくても……
つーか、塩なんて安いんだから、普通に買えば良いのでは?
第一、ソルトマと山崎では、背丈があまりに違いすぎて化けるのは不可能だろう。
ちなみに本物の山崎は、縛られて猿轡をかまされた上、倉庫の奥に放置されていた。
ソルトマたちは走行中、侵入者の存在に気付き、埋立地にトラックを停めてハッチを開き、荷台の奥に隠れていた由美子を発見する。

トンチンカン「これは良い、この子を塩と一緒に空から撒いたら、レディーMがどんなに喜ぶことか」
由美子「キャーッ、助けてーっ!!」
トンチンカン、由美子の体を抱えて肩に担ぐ。
このスカートの長さから見て、絶望的(何が?)かと思われたが、

ここで奇跡が起きる!!
そう、喜んだのはレディーMではなく、全国の真性ロリコン戦士たちだったのである!!
それにしてもこのシーンをキャプしてしみじみ考えさせられたことは、人生、どんな時も諦めてはいけないと言うことである。
一見、絶望的な状況に思えても、可能性(だから何の?)は必ず秘められているのである。

由美子「いやーっ、きゃーっ!!」
トンチンカン「黙らんか、この」
……
もうひとつ思ったのは、「悪の組織」のやることって、変態ロリコン野郎とあんまり変わらないなってことである。
その様子を見ていたボールボーイは、トンチンカンに体当たりして由美子を逃がす。
ソルトマ「な、なんだあれは」
トンチンカン「マシンマンの手先です、プロフェッサーK様から聞いたことあります」
ソルトマ「マシンマンの手先だって?」
色々あって、ボールボーイの知らせを受けた健が、マシンマンに変身してドルフィンで飛んできて、ラス殺陣に雪崩れ込む。
ソルトマ、腕っ節は大したことはなく、イクシードパンチ一発で倒されたかに見えたが、

マシンマン「おっ、マネキンだ」
その体をひっくり返すと、いつの間にかマネキン人形に摩り替わっていた。
さらに、どういう仕組みか、人形の手がマシンマンの右足を掴み、

マシンマン「うおっ!!」
自爆してマシンマンを巻き込もうとする。
ソルトマ、サビ促進剤を自力で開発したことと言い、科学者としての一面も持っていることが分かる。
それに加えて、忍者のような早業に、超人的な身体能力、さらには天知先生並みの変装も可能で、はっきり言ってトンチンカンよりよっぽど頼りになるキャラだと思う。
そんな有能な部下を、塩の強奪などと言う単純な仕事にいつまで従事させていたのは、Mの判断ミスであったろう。
ソルトマ、フェンシングやブーメランなど、いささか節操がないほど多彩な武器を操り、

ソルトマ「ははははは」
さらにソルトマ大砲と言う、携帯用のサビ促進剤発射砲を撃ち、ボールボーイを錆だらけにして行動不能に追い込む。
ついでマシンマンにも浴びせるが、マシンマンのボディーは全く錆びない。
ま、何か特殊な加工が施してあるんだろうが、何か一言説明が欲しかった。
不利と見るや、トンチンカンはソルトマを置いてさっさと逃走してしまう。

ソルトマ「ああああーっ!!」
すかさず胸にレーザーサーベルでMマークを刻まれ、ジ・エンド。
団さん、めっちゃ楽しそう……
最後はカタルシスウェーブを浴びせ、ソルトマを真人間にするマシンマン。

ソルトマ「俺は何をしていたんだ?」
マシンマン「二度と泥棒をしたり、子供を泣かしてはいけない、わかったな」
ソルトマ「私が泥棒を? はっはっ、そんなバカな……もしそれが本当なら、警察いかなきゃ……警察何処ですか?」
ソルトマ、ぶつぶつ独り言を言いながら、自首する為に立ち去る。
しかし、カタルシスウェーブって、人道的なように見えて割りと残酷だよね。
オクトパスやテンタクルにそそのかされて悪事の手助けをした程度ならともかく、ソルトマのような本職の犯罪者の場合、かなりの重罰が待っている訳で、すでに真人間になった人間がそんな目に遭うかと思うと、自業自得とは言え、気の毒に思えてくる。
なので、ソルトマは23話の怪盗ウルフのように、マシンマンには人格改造されずに退散するだけで良かった気もする。
そうすれば、後に再び登場させることも可能だからね。
戦いのあと、マシンマンと由美子がトラックのそばで話していると、山崎がやってきて由美子と抱き合って再会を喜ぶ。
質問コーナーでクソみたいな質問に答えたあと、健が葉山家に行くと、真紀と勝が庭に色んな什器や道具を並べて、ごしごしタワシで擦っていた。

健「何やってんだい?」
真紀「錆落としよ、こないだの塩混じりの雨で家じゅうのものが錆ちゃって大騒ぎ」
勝「ほらぁ、ぼやっと見てないで健さんも手伝ってよぉ」
しかし、さっきも書いたように、いくら促進剤入りの雨が降ったからって、直接触れてもいない家の中のものがこんなに錆びるだろうか?
それに、どう見てもまだ梅雨入り前で、それほど長時間雨が降った訳でもあるまいし……

ラスト、錆だらけの鍋をタワシで擦ると言う、およそヒーローらしからぬ仕事をしている健の姿を映しつつ、幕となる。
ソルトマのキャラクターはなかなか魅力的だが、肝心の山崎親子の存在があまりストーリーに関与していないのが惜しい作品であった。
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