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「仮面ライダーX」 第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」 後編


 第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」(1974年9月28日)
 の続きです。

 CM後、敬介がコルに戻ってくる。

 立花「みんなの手掛かりはつかめたか」
 敬介「いやぁ、それがさっぱり」
 少女「きゃあー」

 二人がカウンター越しに話していると、店の外から少女の気の抜けた悲鳴が聞こえてくる。

 敬介「お嬢さん!!」

 敬介は、戦闘員たちに車に連れ込まれる少女を見て、血相変えてバイクにまたがる。

 この様子から見て、やはり敬介は少女の正体を知らないように見えるのだが……

 
 少女「馬鹿め、罠とも知らずに夢中で追って来るわ」

 どうでもいいが、なんか、サザエさんみたいな髪型しとるな。

 色々あって、敬介は、彼らを追って、砂防堰堤の水抜き穴から洞窟の中に入り込むが、あえなく落とし穴にハマる。

 そこにはチコとマコが先客としていた。

 
 チコ「敬介さん」
 敬介「おお、君たち、ここにいたのか」

 と、杭の上に乗っかったシャレコウベから、キングダークの声が聞こえてくる。

 キングダーク「神敬介、まんまと罠に嵌まったな」
 敬介「黙れ、貴様のアジトを突き止めるためにわざと罠に嵌まったんだ」

 と、敬介は言うのだが、敵がアジトに誘い込むと決まってる訳じゃないので、ただの強がりにも聞こえる。

 
 敬介「ヤン博士は一週間前から家族と一緒にジュネーブに発っている、ヤン博士のお嬢さんはこの人だ!!」

 ついで、何処から、いつ入手したのか不明の白黒写真を取り出して、視聴者が先刻承知の衝撃の事実を告げるが、この写真がまた、男なのか女なのかも良く分からない曖昧な写真で、なんとなく、このエピソードの体たらくを象徴しているような気がするのである。

 で、敬介が、一体どうやってそれを知ったのかが全く示されていないのが、さっきも言ったように一番の問題である。

 映像で見せずとも、「新聞社の友人に調べてもらったんだ」みたいな台詞ひとつで済むのにね。

 また、敬介がそれをいつ知ったのかも、謎である。

 部屋でムカデヨウキヒを見たとき、少女のことを尋ねた敬介の様子は、とても芝居をしていたようには見えなかったが、仮に芝居をしていたとしても、正直、そこまでムカデヨウキヒに付き合う必要はないと思うんだけどね。

 さっきの喫茶店のシーンもしかり。

 そもそも、繰り返しになるが、湖畔のシーンで、敬介の視線を受けた時点で、少女自身、敬介に見破られたことに気付いてる筈なんだけどね。

 とにかく、この、少女の正体発覚問題については、どんなに推論を並べて継ぎ接ぎしようとして、覆い隠し切れない穴が多過ぎる。

 キングダークは地底に毒ガスを流し、チコとマコはたちまち気を失う。

 とりあえずライダーに変身するが、

 キングダーク「Xライダーに変身しても無駄だ、その小娘どもは死ぬ」
 ライダー「なにっ」

 
 見れば、チコとマコの皮膚が早くも変色し始めていた。

 キングダーク「設計図は何処にある?」
 ライダー「分かった、言うからガスを止めろ」
 キングダーク「ようし、分かった、さあ何処だ、言え」
 ライダー「設計図はクルーザーの中だ」
 キングダーク「よし、ここへ呼ぶんだ」

 ライダー、二人の命には換えられないと、クルーザーを呼ぶ。

 
 ライダーに呼ばれて自動で走るクルーザーであったが、

 
 バイクの右側にしがみつくようにして運転しているスタントの顔が見えちゃってます。

 これは、ライダーのコスチュームに、仮面だけ外してるように見えるが、良く分からない。

 で、ちょっと分かりにくいのだが、

 
 V3「とおっ」

 「ちゃちゃちゃちゃっちゃーっ!!」と言う、お馴染みの曲に合わせて壁を突き破って突っ込んできたのが、ハリケーンならぬクルーザーに乗ったV3であった。

 ライダー「V3!!」
 V3「さ、はやく」

 二人はチコとマコの体を抱えて、V3の開けた穴から脱出する。

 ここも、カメラ割りが紛らわしく、V3の開けた穴の反対方向に逃げているように見える。

 
 キングダーク「おのれV3め、もう少しのところを……このカタキはきっと取ってやるぅ」

 いや、カタキって、誰かお亡くなりになったんですか?

 敬介たちは、とにかく堰堤から河原に出て、チコたちの介抱をする。

 
 敬介「ありがとう、先輩、お陰で設計図はこのとおり無事だ」
 志郎「そうか、いや、お前の危機を知ってな、飛んできたんだ」

 胸ポケットから設計図を出して見せる敬介。

 ……いや、設計図はクルーザーに隠してあったんじゃないんですか?

 それともクルーザーを呼び寄せ(て脱出す)るための方便で、実はポケットに入れてたとか?

 ついでに言えば、V3が乗らずともクルーザーは同じように壁をぶち抜いて突入していただろうから、V3がいてもいなくても、結果は同じだったんじゃないかと思えるのが悲しい。

 
 やがて、チコとマコが目を覚ます。

 
 マコ「私たち、助かったのね」
 チコ「うん……」

 ああ、かわええ……

 かわええは良いのだが、さっきまで爛れたようになっていた顔が、治療も受けてないのに元に戻ってるのは、さすがにどうかと思う。

 毒ガスって、そんなに甘いものじゃないだろう。

 それにしても、パトラッシュ、もうツッコミを入れるのに疲れたよ……

 
 敬介「風見先輩のお陰だぞ」

 敬介に頭をナデナデされながら、笑顔で振り向くチコがめっちゃ可愛いのである!!

 ムカデ「喜ぶのはまだ早いぞ」

 だが、その時、どこからかムカデヨウキヒの声が聞こえてくる。

 視線を上げれば、目の前の吊り橋に、ムカデヨウキヒがおやっさんを人質にして立っていた。

 
 立花「敬介ーっ!!」
 敬介「おやっさん」
 ムカデ「さー、こいつを助けたかったら設計図をこっちにお寄越し」
 立花「敬介、俺はどうなっても構わん、設計図を渡しちゃ行かんぞ」
 ムカデ「くそお」

 敬介が判断を仰ぐように志郎の顔を見ると、

 志郎「敬介、こうなったら仕方がない、設計図は渡そうじゃないか」
 敬介「いや、しかし、先輩……」
 ムカデ「さあどうなんだい、早くおし」

 
 痺れを切らしたムカデヨウキヒが催促するが、おやっさん、体をのけぞらせて反動をつけると、手摺をつかんで思いっきり身を乗り出す。

 ここでおやっさんが盛大にゲロを吐いていたら放送事故になるところだったが、

 
 おやっさんはそのまま橋から飛び降りる。

 そう、自ら命を絶つことで、敬介たちの負担をなくしてやろうという、戦前生まれらしい決死の判断だった。

 しかし、以前も「舌噛んで死んでやる」と言う名言を吐いたおやっさん、ことあるごとに死にたがるが、心の奥底に自己破壊衝動でもあるのだろうか?

 あるいは、喫茶店コルに全然客が来ないのでヤケクソになっているのだろうか?

 チコとマコは思わず目を背け、敬介たちも咄嗟にどうすることも出来なかったが、

 
 そこへ颯爽とあらわれ、おやっさんの体を掴んだのが、2号ライダーであった。

 立花「2号!!」

 ただ、投身自殺の途中で、一目どころかろくに見もしない相手が、よく2号だと分かったな。

 この場合は、「ライダー!!」くらいのほうがリアルだったかもしれない。

 これに対し、

 敬介「あれは……」
 ムカデ「くそお、またしても邪魔が入ったか」

 と言うのだが、別にムカデヨウキヒがおやっさんを殺そうとした訳ではないので、それを阻止した2号のことを「邪魔」と表現するのは、なんかおかしくないか?

 まあ、そう言いたくなる気持ちは分かるが。

 2号はすぐ隼人の姿に戻って、敬介たちと合流する。

 
 立花「敬介、志郎」
 
 ちなみにこのシーン、チコが、いかにもいそいそと言う感じで決められた位置に立つのだが、

 
 後ろから来たマコの勢いがあまってその背中にぶつかり、ちょうど「膝カックン」されたように座り込むのが、微笑ましいアクシデントとなっている。

 実際、マコが「痛い」(なんと言ってるのか、はっきりしないが……)と、思わず漏らしてしまった声がしっかり聞けます。

 普通ならNGだろうが、当時のスタッフはそんな細かいことよりフィルム代のほうを優先させるのである。

 敬介「おやっさん、あんまり心配かけちゃ困るじゃないですか」
 志郎「ほんとほんと、びっくりしましたよ、おやじさん」

 敬介がおやっさんの「年寄りの冷や水」を叱るようにたしなめると、志郎もおどけた口調で続く。

 
 隼人「全く、俺が来なかったらどうなっていたか」

 
 立花「いやぁ、俺がいない方が、みんなの決心がつくと思ったんだ」

 それにしても、隼人とおやっさんのアップが並ぶと、ゾクゾクしますなぁ。

 志郎はちょくちょく出てるからそうでもないが、隼人は久しぶりの客演だしね。

 あと、今更言うことでもないが、レジェンドライダーたちは、おやっさんも含めてみんな声が良い!!

 
 敬介「おやじさん、で、この人は?」
 志郎「ああ、俺たちと同じ仮面ライダーさ。仮面ライダー2号の一文字隼人先輩だ」
 隼人「一文字だ、君がXライダーなのか」
 敬介「神敬介です、よろしく」

 ほんとは劇場版で会ってる筈なんだが、ここでは初対面と言うことになっている二人は互いに自己紹介し、三人ががっちり手を握る、レジェンド感溢れるシーン。

 ……

 いや、待て、なんかおかしいぞ。

 えーっと……あれ……

 ……

 ……

 ……

 ……って、チコとマコに、敬介がXライダーだってこと思いっきりバラしてんじゃねえかっ!!

 番組の基本設定を根底から覆すようなとんでもないシーンである。

 それとも、いつの間にか、チコとマコはそのことを知ってることになってたんでしょうか?

 うーむ、そんなシーンなかったけどなぁ。

 しかし、これ、監督もスタッフも出演者も、誰も気にしなかったと言うのが凄いよね。

 ま、志郎と隼人はともかく、敬介のことだけは秘密にするくらいの配慮が、何故現場でシナリオに反映出来ないのだ?

 立花「これで三人ライダーが揃ったんだ。もう怖いもんなしだぞ」
 チコ「はいっ」

 おやっさんに言われて素直に返事するチコたち。

 内心では、「あれ?」と思ってたんだろうなぁ。

 一方、敬介一人に手を焼いていたキングダーク、志郎と隼人の参戦に、夜逃げしたい心境であったろうが、

 「悪の組織」の法則 その52

 大幹部or首領は、ライダーが増えれば増えるほど元気になる。

 超久しぶりに追加された法則にもとづき、

 
 キングダーク「ハッハッハッ、喜ぶのは今のうちだぞ」

 むしろ嬉しそうに笑うと、

 
 キングダーク「三人揃ったところで地獄へ送ってやるう!!」

 ダチョウ倶楽部の「ヤーッ」のようなポーズを取って、雷鳴を轟かせ、敬介たちの目の前の山を噴火(爆破?)させ、その岩石で彼らを押し潰そうとする。

 キングダーク「ムカデヨウキヒ、何をグズグズしている、早く奴らの死体を探せ、そして設計図を奪うのだ」

 ムカデヨウキヒ、敬介たちのいた場所に降りるが、無論、それくらいでライダーが死ぬ筈がなく、Xライダー、V3、2号が、堰堤の水通しの上に勢揃いしてお出迎えとなる。

 Xライダーは一騎打ちでムカデヨウキヒを倒し、キングダークと対峙していた先輩ライダーたちと合流する。

 
 泣く子も黙るトリプルライダーの勇姿を前に、

 
 キングダーク「ぬっはっはっはっ、今は、お前たちと争ってるときではない」
 ライダーたち(さっきと言うてることが違う!!)

 絵に描いて額縁に飾りたくなるような負け惜しみを言うと、黒い煙の中に消えていくキングダークであった。

 以上、正直、途中で死ぬかと思ったぐらい、突っ込みどころの豊富な珍作であった。
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コメント

キングダーク

“3人まとめて地獄に送ってやる”と言いながら“今はお前達と相手にしている場合ではない”と言ったのはどっちが本音なのでしょうか?自分で矛盾に気付かないようですね😅

雷鳴 威力50 射程2~8

さては近接戦闘用、というより対人用の武器が付いてないなキングダーク
最初からワンチャン狙いで一発爆破して、失敗してアジトに乗り込まれたら撤退するつもりだったっぽいですねこれは

毎度毎度特撮ではよくある事だが現実世界の毒ガスより効き目の無い悪の組織の毒ガスである
まあ殺しちゃ人質には使えないから意識を失わせて肌を変色させるだけの虚仮脅し用のガスという事も考えられますが(すると滅多に当たらないマシンガンとかも狙った相手には絶対当たらない脅し専用だったりするんだろうか)

Re: キングダーク

情けないですよね。

Re: 雷鳴 威力50 射程2~8

> さては近接戦闘用、というより対人用の武器が付いてないなキングダーク
> 最初からワンチャン狙いで一発爆破して、失敗してアジトに乗り込まれたら撤退するつもりだったっぽいですねこれは

もう、絵に描いたようなデクノボウですよね。

横になってるときはカッコイイだけに余計情けないです。

佐々木剛さんも

結構、「ライダー」以降は悪者も演じた人だったでしょうか。

昨晩、「桃太郎侍」の再放送を観ていたらゲスト出演。
主人公の友人キャラという善玉で、
小林昭二さんと佐原健二さんが悪として斬られました。
善悪キャラに振り分けられた双方に絡みが無かったのは残念。

>敬介がXライダーだってこと思いっきりバラしてんじゃねえかっ!!
まあ作り手が隠す展開をメンドクサクなった事で、周囲も何時の間にか
受け容れてる作品ってたまにあります。(「らんま1/2」とか)
そもそも志郎と純子さんの関係ならともかく敬介とチコ&マコでは
隠したくなるほどの重みのある関係では無かったという事かな?

Re: 佐々木剛さんも

> 結構、「ライダー」以降は悪者も演じた人だったでしょうか。

時代劇では善玉が多かった気がします。

逆に小林さんは悪役が多い印象です。

> そもそも志郎と純子さんの関係ならともかく敬介とチコ&マコでは
> 隠したくなるほどの重みのある関係では無かったという事かな?

まあ、それはありますね。

ただ、それまで必死に隠してきたのに、急にバラしちゃうと言うのは解せません。

一方で、それを知った二人が何の反応も示さないから「?」となるんです。

仮面ライダーシリーズの真の誕生およびヌンチャクについて

>以上、正直、途中で死ぬかと思ったぐらい、突っ込みどころの豊富な珍作であった。

おっしゃる通りだと思いますが、
仮面ライダー2号、V3の登場により、
真の意味で「仮面ライダーシリーズ」の誕生となった、
ということで意味のあるエピソードだったと思います。
「帰ってきたウルトラマン」にウルトラセブンが登場して、
真の意味で「ウルトラシリーズ」となったように。
もっとも円谷プロと違い、それをエピソードに生かせないのが
東映の残念なところですが。

それにしても同時期のウルトラマンレオもヌンチャクを
使って戦ったりしていましたが、
この当時のブルース・リーのインパクトが強かったのだとよくわかります。
そういう意味で興味深いエピソードで、個人的には面白かったです。

Re: 仮面ライダーシリーズの真の誕生およびヌンチャクについて

> 仮面ライダー2号、V3の登場により、
> 真の意味で「仮面ライダーシリーズ」の誕生となった、
> ということで意味のあるエピソードだったと思います。

そう言えばそうですね。

> それにしても同時期のウルトラマンレオもヌンチャクを
> 使って戦ったりしていましたが、
> この当時のブルース・リーのインパクトが強かったのだとよくわかります。
> そういう意味で興味深いエピソードで、個人的には面白かったです。

自分は良く知りませんが、大ブームだったんでしょうね。

正体をバラす?

チコとマコの目の前で“Xライダーこと神敬介です”と正体をバラすのはまずかったと思うのですがね😅その事に誰も気付かないのも(逆の意味で)凄いことですね😅

Re: 正体をバラす?

なんか納得行かないシーンです。

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