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「電撃戦隊チェンジマン」 第52話「ブーバ地球に死す」


 第52話「ブーバ地球に死す」(1986年2月1日)

 冒頭から、バズーがギルークを折檻なさってはる。

 無論、ゲーターの寝返りの件についてである。

 
 バズー「ゲーターに寝返られるとは何たる大失態、裏切り者が出るなどと言うことは大星団ゴズマ始まって以来の由々しき出来事」

 と、バズーは言うのだが、これだけの大組織で、今まで誰も裏切り者がいなかったというのは俄かには信じがたい話である。

 つーか、7話でデモスが、思いっきり裏切ってたような気がするんですが……

 イカルス王子も、バズーに逆らって処刑されてたような……

 
 アハメス「バズー様、スーパーギルークの失態はこの女王アハメスが埋め合わせを致します」
 バズー「なにっ」

 すかさずアハメスがあらわれ、ぶざまな姿を晒しているギルークの横にモデルのような美しい立ち姿を見せつつ、自信たっぷりに宣言する。

 アハメス「大星団ゴズマへの最大の忠誠は、命を捧げて示すもの」

 一方、妙にがらんとしたゴズマードのブリッジで、ひとり物思い耽っているシーマ。

 シーマ(ゲーターが裏切るなんて……あの意気地なしのゲーターが……)

 と、その心を見透かしたように、

 
 ブーバ「お前も裏切るか? 脱走するなら、今だぜ」

 ブーバがあらわれ、冗談とも本気ともつかぬ口調で、シーマを唆すようなことを言う。

 シーマ、無言でブーバに鞭をふるうが、ブーバはひらりと後方に飛んで手摺の上に立つ。

 ブーバ「そうムキになるなよ……それともムキになるところを見ると、案外、図星だったかな」
 シーマ「……」

 二人が睨み合っていると、背後にアハメス様が瞬間移動してくる。

 
 ブーバ「ははーっ」

 あくまでまだ指揮官はアハメスなので、ブーバたちも恭しく頭を下げる。 

 アハメスの傍らには、銀ラメのフードを被った、得体の知れない人物が立っていた。

 タイトル表示後、早くも荒野にて、アハメス軍とチェンジマンとのバトルが開始される。

 

 

 
 アハメス「かかれっ!!」

 意味もなく貼ってしまうアハメス様の勇姿。

 アハメス様も次回で見納めなので、心残りのないようにしっかり貼っておこう。

 
 彼らの戦いを、試合前のプロレスラーのような姿でじっと見詰めている謎の人物。

 
 ダリル「宇宙獣士ダリル」

 だが、時間もあんまりないので、あっさりマントを脱ぎ捨て自ら正体を明かす。

 シーマ「ダリル!!」

 勿論、初登場のキャラであったが、シーマは良く知っているらしく、顔を引き攣らせて叫ぶ。

 ダリルは、自分とシーマを結ぶ線上にチェンジマンが来るような位置に移動すると、

 
 全身から緑色の光線を放射するが、それと同時にシーマの全身が真っ赤になって、シーマの体からも赤い光線が放射され、咄嗟に逃げたドラゴン以外の4人を両サイドから挟み撃ちにする。

 ドラゴン「みんなーっ!!」

 もっとも、シーマの方はその気もないのに体からビームが出ているらしく、自身も苦しそうに呻いていた。

 ブーバ「シーマ、どうシーマしたーっ?」
 アハメス「……」
 ドラゴン「……」
 シーマ「……」
 ダリル「……」
 ブーバ「……あれ?」

 ここでブーバが、地球に来てからずっと温めてきた渾身のギャグを放つが、盛大に滑り倒し、この後、無事にゴズマから追放されたそうです。

 じゃなくて、

 ブーバ「シーマ、どうしたっ?」
 伊吹「いかん、ドラゴン、シーマと宇宙獣士を引き離せ」
 ドラゴン「わかりましたっ」

 その模様を、安全な本部で熱い生姜湯をすすりながら見ていた伊吹長官、緊迫した声で指示を出す。

 ドラゴンがダリルに飛び蹴りを食らわせると、不思議な光線は両方とも消える。

 攻撃された4人のみならず、光線を出していたシーマもその場に倒れる。

 ドラゴン「しっかりしろ、みんな」

 
 ブーバ「シーマ!!」

 ……

 シーマ、こんな立派なものを持ってるのに、劇中であまりがそれが生かされていないのが、この作品の残念なところのひとつである。

 少しはキメラ王女を見習って頂きたい。

 アハメス「ひけっ」

 計画が狂ったので、アハメスは直ちに撤退を命じる。

 さて、4人の受けたダメージは存外大きく、本部のメディカルルームで手当てを受けていた。

 そこへ伊吹っちが入って来て、

 
 勇馬「伊吹長官」
 伊吹「おっ、みんなだいじょぶか? 俺はだいじょぶだぞっ!!」
 4人「でしょうねーっ!!」

 じゃなくて、

 伊吹「おっ、みんなだいじょぶか?」
 剣「長官、あのエネルギーは一体なんだったんでしょうか」
 伊吹「反アマンガ・エネルギー」
 勇馬「反アマンガ・エネルギー?」

 例によって、宇宙のことなら何でも知ってる伊吹っちは、剣の問いに即座に答えを出す。

 伊吹「シーマはアマンガ星人特有のアマンガエネルギーを持っている、だが宇宙獣士ダリルの持っているエネルギーはシーマの持つエネルギーとは正反対なんだ。これを反アマンガエネルギーと言う」
 さやか「じゃあ二人が近づけばアマンガエネルギーと反アマンガエネルギーが打ち消しあって……」
 伊吹「そうだ、途轍もなく恐ろしいエネルギーを発する。あのまま行けばシーマもダリルも消えてしまうと同時にチェンジマンまでも消されようとしていたのだ」

 あの光線が、今まで何の伏線もなかったシーマの特異体質によるものだと判明するが、ナナのリゲルオーラの焼き直しみたいで、いまひとつ感心しない。

 それに、さやかが言うように二つが「打ち消しあう」のなら、大したエネルギーは生まれないと思うんだけどね。

 一方、ゴズマードでは、

 
 ブーバ「シーマ、やめろ、やめるんだ」
 シーマ「放せ、ブーバ、こいつの仲間がアマンガ星を滅ぼしたんだ」
 ブーバ「なにっ」
 シーマ「反アマンガエネルギーを出してたくさんのアマンガ星人とアマンガ星の文明を消してしまったんだ」

 シーマが民族の敵とも呼べるダリルに斬りかかろうとするのを、ブーバが必死に抑えていた。

 しかし、アマンガ星人が死ぬと同時にダリル星人も死んでる訳で、なんでそんなことせにゃらんのか、いまひとつ分からない。

 ダリル星人も、バズーの命令で仕方なくそんなことをしたのだとすれば、彼らも被害者ではないかと思うんだけどね。

 と言うか、そんな便利なものを知っていながら、何故バズーが今まで銀河征服に役立てようとしなかったのか、そっちの方がよほど疑問である。

 ダリル星人とアマンガ星人を捕まえ、洗脳した上で標的の星へ送り込めば、労せずして強敵を葬り去れたであろうに……

 ともあれ、気色ばむシーマに対し、

 
 アハメス「素晴らしいエネルギーではないか、シーマとダリル、お前たちの出す相反するエネルギーを出し合って今度こそチェンジマンを倒すのだ」

 アハメスはうっとりした表情を浮かべ、恐ろしい命令を下す。

 シーマ「私に死ねと仰るんですか?」

 さすがに容易に承服できないシーマであったが、

 
 アハメス「それがどうした?」
 ブーバ「ぼくドラえもん!!」
 アハメス「……」
 シーマ「……」
 ダリル「……」
 ブーバ「……あれ?」

 再び、地球に来て以来、ずっと使う機会を待っていた渾身のギャグを放つブーバであったが、この後、星王バズーに食い殺されそうです。合掌。

 じゃなくて、

 アハメス「それがどうした? ゴズマのためなら命を投げ出して戦うのが我らの使命であろう」

 狂信者のような笑みを湛え、平然と嘯くアハメス様。

 何度も言ってるように、アハメス様がバズーごときに滅私奉公しているのは残念ではあるが、このゆるぎなき悪のカリスマぶりは、見ていて実に清々しいものがある。

 特に、ゲーターやシーマが、雪崩を打ってエエモンに「転向」してしまう状況においては、その一途さがますます鮮烈な輝きを放っているように見えるのである。

 だが、根っからの悪党ではないシーマは、ひとり、流れる小川を見詰めながら、

 
 シーマ(これだけゴズマに尽くし、ゴズマのために戦って来たのに、なんと、アマンガ星を滅ぼした宇宙獣士ダリルと一緒に死ねと仰せられる。一体私は何のために戦ってきたのだ?)

 無慈悲な任務を前にして、ゴズマの戦士としての自分の存在に大いなる疑念を抱いていた。

 その後ろ姿を見ながら、

 
 ブーバ「所詮おれたちは使い捨てだったのよ」

 シーマの心の声に、達観したように応えるブーバであった。

 シーマ(アマンガ星を復活するという私の夢はもう叶えられないのか……帰りたい、私の星アマンガ星、もう戦いはいや!!)

 シーマの心の声は、近くにいたナナ、そして何故だか本部にいる伊吹長官の耳にも聞こえて来た。

 なぜなら、伊吹長官は大変な地獄耳だったからである!!(註・違います)

 それを聞いたナナは、

 
 ナナ「シーマはやっぱり悪い人じゃなかったんだわ」

 ……

 いや、悪い人でしょ?

 いくら本心からではないにせよ、今まで散々悪事を働いてきて、戦いが空しくなったからってなんで急に「善人」に認定されちゃうの?

 シーマが洗脳されていたとか、家族や恋人などを人質に取られていたとかならともかく、シーマは自分でも言ってるように、アマンガ星を再興させるという個人的な「欲望」のために、他の惑星を侵略して来たのだから、誰がどう見ても悪党である。

 「チェンジマン」の終盤の展開で一番イヤなのは、こういう風に無理やり悪人が善人にさせられてしまうことである。

 まぁ、ゲーターには愛する家族のためと言う、それなりに共感できる事情があるが、シーマに関しては、単に厭戦気分になったというだけのことだからね。

 そんなこと言い出したら、ギルークやアハメスが改心したら、それも許さなくてはいけないことになるではないか。

 それはともかく、シーマの声は、ゲーターたちの耳にも届いていた。

 
 ゲーター「大変やで、シーマが助けを求めてまっせ」
 ゾーリー「聞こえるんです、必死の声が……」

 そう、ゲーターたちは図々しくもそのまま電撃戦隊に居残っていたのである。

 ゴズマをやめたのなら、とっとと故郷の星へ去(い)ね!!

 同じく「チェンジマン」終盤のダメなところは、改心した悪党を引き続きレギュラーとして登場させていることである。

 
 さやか「シーマが?」
 ゲーター「ゴズマから出たがってるのと違いまっか」

 何故なら、その分だけさやかタンの出番が減るからである!!

 実際、前回はまだそれなりに見せ場のあったさやかだが、今回、貼るべき画像はたったこの一枚しかないのである。

 あー、今更ながらほんとムカムカする。

 なんでこんな気持ち悪い生き物のせいで、ヴィーナスの化身であらせられるさやかタンの露出が削られなければならないのか?

 懊悩するシーマの前に、ナナが現れる。

 
 ナナ「シーマ、私、テレパシーであなたの心が分かったわ、逃げましょう、ゲーターだってあんな勇気を出したんですもの」
 シーマ「……」
 ナナ「私たちだって勇気を出して、逃げましょう、早く!!」

 さすがに踏ん切りが付かないシーマの手を取って、無理に走り出そうとするナナであったが、その背中にアハメス様のビームが浴びせられる。

 このナナについても、コイツさえ出しゃばらなければ、この役も、さやかや麻衣にふられたであろうにと、管理人的には邪魔者と言う印象しかないのである。

 アハメス「シーマ、何を血迷っている、ダリルと共に命を捧げるのだ」

 ほんと、「戦いたくない」とか「死にたくない」とか、悪の幹部としては「血迷ってる」としか言いようがないシーマの醜態である。

 何の恐れもなく、むしろ嬉々として命令に従っているダリルさんを少しは見習いなさい。

 
 アハメス「シーマ?」

 
 アハメス「えーいっ!!」

 シーマが従おうとしないのを見て、指揮棒からビームを放つアハメス様。

 ……

 しみじみと、綺麗だ。

 特に一枚目の画像など、まるで二次元の世界から抜け出してきたような美しさである。

 ナナ「シーマ、逃げるのよ、早く」
 アハメス「ゴズマから逃げられると思っているのか?」

 シーマの手を引いてその場から逃げ出すナナ。

 それこそ、得意のハードウォールで行く手を塞げば良いのにと思うのだが、最初の三連戦以降、ほとんどハードウォールを使わなくなったなぁ。

 二人はススキの穂が波打つ荒野でアハメスに追いつかれるが、

 
 アハメス「シーマ、逃がさん!!」
 5人「ブレスレーザー!!」
 アハメス「はっ、ああっ」

 向こうの丘に現れた剣たちにブレスレーザーで攻撃される。

 
 アハメス「チェンジマン!!」

 5人は丘を下ると、二人を庇うように立ち、

 剣「アハメス、命を命とも思わぬ虫けらを扱うようなやり方、許せんぞ!!」
 アハメス「飛んで火にいる夏の虫とはお前たちのことよ」
 剣「今、冬ですけど……」
 アハメス「おだまりっ!!」

 ああ、途中から嘘だけど、私もアハメス様に思いっきり罵られてみたい。

 アハメス「宇宙獣士ダリル、いまだ!!」

 と、草むらに潜んでいたダリルが、シーマと剣たちを結ぶ直線上にあらわれる。

 
 アハメス「みんな消えてしまえ!!」

 ……

 アハメス様が悪いことしてるときの笑顔、サイコーだね!!

 次回で見納めかと思うと、とても悲しくなる。

 と、その時、激しい気合と共に、空中で回転しながら飛び込んできたのがブーバであった。

 
 ブーバ「ブルバドス活人剣!!」

 
 ブーバ「てぇえええいっ!!」
 シーマ「うわぁあああああーっ!!」

 そして、何を思ったか、愛刀ブルバドスを真っ向から振り下ろし、シーマを斬り殺す。

 ちなみにこの雄叫びが、シーマの声の飯田さんの最後の演技となります。

 剣たちが慌ててシーマの元に駆け寄るが、シーマの鼓動は完全に止まっていた。

 ここでも、剣たちを差し置いて、シーマの体に抱きついて号泣するナナのアップが抜かれているが、おめー、良く考えたら、シーマとほとんど絡んだことねえだろ?

 CM後、

 
 アハメス「ブーバ、何の真似だ」
 ブーバ「裏切り者を始末しただけだ」

 シーマを使ってチェンジマンを倒すとっておきの作戦を台無しにされ、色を成してブーバを責めるアハメス。

 ストーリーとは関係ないが、アハメス様の髪の色や質感が、その周りで揺れるススキの花穂とそっくりなのが、実に良い「絵」になっている。

 
 アハメス「なにを言うか、お前も宇宙獣士ダリルと、シーマを使う作戦を知っているはず」
 ブーバ「シーマなど必要ない、宇宙海賊ブーバに任せてもらおう」

 ブーバ、実質的にはアハメスの妨害をしつつ、あくまでゴズマの戦士として戦う道を選ぶ。

 シーマが殺されたと思い込んでいる剣は怒りに打ち震えながら変身し、因縁重なるブーバとの一騎打ちに臨む。

 
 実力伯仲の二人の戦いは長引くが、最後は、真っ赤に燃える夕陽をバックに、ドラゴンがブーバの体を袈裟懸けに斬り裂いて、勝負あり。

 ついでダリルとの戦いになるが、ここでまたナナがしゃしゃり出てきて、ダリルのビームを自分の体で防いで、リゲル星人の姿に変わる。

 ああ、鬱陶しい!!

 いちいち主役の見せ場を奪いに来るんじゃねえよ!!

 ある意味、ゲーター一家より嫌いかもしれない。

 と、ここで、死んだ筈のシーマが生き返り、そのコスチュームが普通の若い女性のようなものに変わる。

 
 シーマ「ブーバ、ありがとう」

 瀕死のブーバの体を抱き上げ、礼を言うが、その声も、以前のシーマとは別人のように優しくか弱いものに変わっていた。

 文章では勿論伝わらないが、ここで、飯田さんの吹き替えから、演じている藤枝さん自身の声にスイッチするのである。

 シーマ「ブルバドス活人剣、人を殺す剣ではなかった。私はショックで仮死状態になっていただけ……あなたは私を助けてくれたのね」
 ブーバ「いや、お前は死んだんだ。そして生まれ変わったんだ。シーマ、やっぱりお前はお姫様だ。アマンガ星のいいお姫様になるんだぜ」

 なんだかんだでシーマのことが好きだったのか、その頬に手を触れ、はなむけの言葉をかけると、残った力を振り絞って立ち上がり、アハメスたちに向かっていこうとするが、そのままぶっ倒れて爆死する。

 ちなみにシーマの声、飯田さんの野太い声がすっかり耳に馴染んでいるので、本人の声を聞いても、逆に声優が吹き替えしているようにしか聞こえないのが面白い。

 ま、それだけ、飯田さんの声がシーマの外見及びキャラクターにハマッていたということなのだろう。

 この後、サクッとダリルを倒し、巨大ロボバトルもチャチャッとこなして事件解決。

 
 シーマ「ブーバ……」

 世界が夕闇に覆われつつある中、大地に突き刺さったブーバの形見のブルバドスの前に跪き、嗚咽を漏らすシーマ。

 それでも剣たちの姿に気付くと、しっかりした足取りで彼らの前に立ち、

 
 シーマ「ナナちゃん、チェンジマン、ありがとう、ゴズマがいる限り、勇気を出して戦います」
 剣「宇宙は変わるのさ、美しく、平和な宇宙になるんだ。早くそう言う宇宙になっていれば、ブーバだって、宇宙海賊にならなかったろうに!!」

 と、剣は声を震わせて言うのだが、ブーバはゴズマの侵略とは無関係に自ら進んで宇宙海賊やってた人なので、絶対なってたと思う。

 しかし、さっきも言ったけど、シーマだって、嫌々ながら自らの意思で散々悪事を働いて来たのに、改心して声変わりしただけでそれらが全て不問に付されるというのは、なんかすっきりしないんだよね。

 もっとも、このタイミングで声優から本人の声にチェンジしたことで、本当にシーマが生まれ変わったように視聴者には見え、過去の悪行もあまり気にならないように思えるのは上手い演出だとは思う。

 
 ナレ「チェンジマンの好敵手、宇宙海賊ブーバ、地球に死す。年齢不明、生年月日不明、生まれた星も不明……」

 墓標のように立つブルバドスに、剣がユリの花を供え、そこに重々しいナレーションが被さって、フィナーレ。

 以上、シーマの「更生」とブーバの壮絶な死を描いた重要なエピソードなのだが、何度も言うように、悪玉がコロコロとエエモンになってしまう展開に納得できず、個人的にはどうにも乗れないのであった。

 よって、気付けば、アハメス様の画像比率が異様に高いレビューとなってしまった。

 ……え、それはいつものことだろうって?

 しかし、シーマは勿論、ブーバも、形式的には悪のまま死んではいるが、実態は、ほとんどゴズマを裏切ったと見てよかろう。

 つまり、犬猫なみの知能しか持たないギョダーイは別にして、大幹部以外の幹部がことごとく「悪の組織」から足を洗ったわけで、こんな軟弱な「悪の組織」は空前絶後であろう。
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コメント

No title

私は岡本美登さんのファンなので、ブーバの最期はカッコ良かったなという印象でした。

ちなみに岡本さんはこの回の撮影を終えた日の夜に自動車事故に遭って生死の境を彷徨ったそうです。

No title

シーマの12話での所業はゴズマの侵攻と関係なく、放映当時から釈然としませんでした。

転がる石のように

恐怖だけで成り立っている組織は落ち目になるとどんどん悪い方に行くんです、だから今回バズーはゲーターの裏切りが"完了"した事に怒っていたんです
これまで:ゴズマを裏切った奴が出たがすぐに粛清されたらしい、やはりゴズマには逆らえないのか・・・・・・
今回:ゴズマを裏切って今でも逃げ遂せている奴がいるらしい、今のゴズマは相当弱体化している、反撃は今だ!
てな感じで
ついでに言うとアハメスが本格的に後戻りできなくなった(救われる事無く最期を迎えるのが確定した)のはこの回だったと思います
今回の作戦がギルークあるいはバズー直々の提案だったら、「故郷の復興の為にゴズマに尽くしてきたにもかかわらず捨て駒にされる(それも故郷を滅ぼした存在を使って)」というシーマの姿を自分に重ねた事でバズーに反旗を翻す、という流れに出来ない事も無かったんですが、ここでシーマを兵器として使い捨てようとしてしまった事で一線を越えてしまった感があります

余談ですが初見の時ラストのナレーションを聞いて「年齢、(おいちょっと待て、まさかと思うが) 不明(ああよかった、「年齢、21歳」とかのドデカい爆弾飛んでくるんじゃないかと思った)」と、変な所で死ぬほどビビっておりました

好対照

戦士の誇りを持って😇だブーバと善玉として厚生したシーマは好対照でしたね😅どうせなら二人揃って殉職した方が更に盛り上がったと思うのは小生だけでしょうか?

1番いいかも

>>アハメス「それがどうした? ゴズマのためなら命を投げ出して戦うのが我らの使命であろう」
シーマが自分の星を再興するために悪事をはたらくのは別にいいと思うんですが、それはアハメスも同じですからここまで忠誠を誓うのがわかりませんね。アハメスも大切な部下を失っているのだから。
そう思うとやりきれない気持ちを持ちながらも戦って死んでいったブーバが1番立場としてはしっくりきます。

Re: No title

> ちなみに岡本さんはこの回の撮影を終えた日の夜に自動車事故に遭って生死の境を彷徨ったそうです。

らしいですね。回復されて良かったです。

Re: No title

ですよねー。

Re: 転がる石のように

> 今回:ゴズマを裏切って今でも逃げ遂せている奴がいるらしい、今のゴズマは相当弱体化している、反撃は今だ!
> てな感じで

そうでしょうね。

> 今回の作戦がギルークあるいはバズー直々の提案だったら、「故郷の復興の為にゴズマに尽くしてきたにもかかわらず捨て駒にされる(それも故郷を滅ぼした存在を使って)」というシーマの姿を自分に重ねた事でバズーに反旗を翻す、という流れに出来ない事も無かったんですが、ここでシーマを兵器として使い捨てようとしてしまった事で一線を越えてしまった感があります

確かに……アハメス様らしくないやり方でしたね。

しかし、何の伏線もなしにアマンガエネルギーとか言い出されても困ります。

> 余談ですが初見の時ラストのナレーションを聞いて「年齢、(おいちょっと待て、まさかと思うが) 不明(ああよかった、「年齢、21歳」とかのドデカい爆弾飛んでくるんじゃないかと思った)」と、変な所で死ぬほどビビっておりました

確かに物凄い爆弾ですね(笑)

Re: 好対照

まあ、普通に死んで欲しかったですね、シーマには。

Re: 1番いいかも

そうですね。しかもシーマを助けているのだから実に男前です。

ブーバはが死なず、シーマと共にチェンジマン側に付きゴズマとや戦う方が良い感じです。

Re: タイトルなし

そうなると、ますますさやかの出番が減るんじゃないかと。

さやかさんの出番減りますね。

ブーバとシーマは別の星に駆け落ちし幸せに暮らすのはどうでしょう。

Re: タイトルなし

地球からいなくなってくれるなら歓迎ですね。

どうせなら

どうせならシーマがブーバを庇って共に殉職して欲しかった方が更に盛り上がったようですね😅

Re: どうせなら

シーマにはさっさと死んで欲しかったです。

悪の幹部・更生あれこれ

こんばんは。

>しかし、さっきも言ったけど、シーマだって、嫌々ながら自らの意思で散々悪事を働いて来たのに、改心して声変わりしただけでそれらが全て不問に付されるというのは、なんかすっきりしないんだよね。

なお、後年の「星獣戦隊ギンガマン」では敵勢力・宇宙海賊バルバンの知恵袋であるブクラテスが姪・イリエスの同僚であるブドー失脚に加担したものの船長のゼイハブに見抜かれており、あえなく追放されます。しかし、辛うじて生き延びていた彼はリョウマ(レッド戦士)の兄・ヒュウガに接触。それまで共に悪行三昧を尽くしていたものの、母星を滅ぼした上に自身と姪を切り捨てたゼイハブを逆恨みしたブクラテスは、ヒュウガに自身とゼイハブ共通の命の源である「星の命」のことを伝えると共に、自身の星の命を自作した武器・ナイトアックスの練習台として使わせることで、まさに自らの命を削ってヒュウガにゼイハブ打倒を託す内、次第に彼に愛着が湧いていきます。

そして最期はバルバンの追手からヒュウガを逃がすべく、自ら戦闘員たちを道連れに壮絶な自爆を遂げました。悪の限りを尽くした彼が最期に善人として死ねたのはある意味救いだったかもしれません。

過去の悪行

例え更正したとしても当然ながら過去の(シーマの)悪行は消えないハズですがね😅

Re: 悪の幹部・更生あれこれ

こんばんは。

詳しい解説ありがとうございます。

「ギンガマン」はだいぶ前、序盤だけ見たことがありますが、画質が……

Re: 過去の悪行

まあ、それを言っちゃうと話が成立しませんからね。

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