第46話「見よ!妖怪城の扉が開く!!」(1973年2月16日)
冒頭、今日も寂しくひとりで「悪の組織」ごっこをしているサタンであったが、話し相手がいないので、捕虜にしてあるシノブを散々いたぶってから、エスニカンなデザインの妖怪クンバーナを呼び出す。

サタン「クンバーナ、このしぶとい女に悪魔の仮面をつけるのだ」
クンバーナ「コーブラーッ!!」
大魔王サタンが取り出したのは、どう見ても魔神斎のマスク部分……ではなく、

クンバーナ「これはインドの呪い仮面、ひとたびこの面を被せれば、ニ度と外せぬ肉付きの仮面だ」
クンバーナがそう言ってるんだから、そうに違いないのである!!

クンバーナ「コーブラーッ!!」
シノブ「ううっ」
クンバーナ、意味もなくシノブの首にコブラのようなローブを巻きつけてから、悪魔の面を被せる。
サタン「ふふふふ」
今まで以上の苦しみに身を震わせ、必死で息子ハヤテの名を呼ぶシノブの姿を見て、心地よさげに笑うサタン。
しかし、まあ、古今東西の「悪の組織」の首領の中でも、これだけスケール&器の小さい奴もいないよね。
日本征服を旗印に掲げながら、やってることはほとんどサタンの鈴の回収事業だし、その生き甲斐が、目の見えないヒーローの母親をいびり倒すことってんだから……

サタン「ふふふふ、シノブを使って、ハヤテをおびき出し、奪われた6つのサタンの鈴を取り返すのだ」
クンバーナ「おまかせください、このクンバーナがインド魔術のありったけを使ってハヤテを倒してご覧に入れます」
あと、その居住スペースの狭さにおいても、ダントツの世界一であろう。
その後、里に下りたクンバーナは、百姓の娘っ子を追いかけた上、
クンバーナ「娘をイケニエとして差し出すのだ」
父親「なんだって」
クンバーナ「俺は若い娘の生き血を吸って、永遠の命を保ち続けるのだ」
父親「この化け物め、娘に手出しはさせねえ」
アグレッシブな父親、身の程知らずにもクンバーナに鍬を振りかざして向かっていくが、赤い毒液を浴びせられてドロドロに溶けてしまう。
クンバーナ「俺に刃向かうものは皆殺しだ、命が惜しければ、娘を村外れの荒れ寺に連れて来い」
と、時代劇ではありがちの要求を突きつける。

イタチ「おめえと一緒に旅してると、ろくなことがねえや。昨日から一粒も米の飯食っちゃいねえんだ」
ツムジ「一緒に旅してくれって頼んだ訳じゃねえや、来るなってばー」
イタチ「こぉの野郎、つむじ曲がり!!」
一方、精神年齢の近いイタチとツムジは、例によって仲良くじゃれ合いながら道を進んでいたが、しばらく後、

娘「う、うう、うう……」
イタチ「あんた泣いてんのね」
ツムジに先行していたイタチが、寺の境内の長櫃の前でシクシク泣いている、白装束の娘の傍らにしゃがんであれこれ話していた。
無論、先ほどクンバーナに見初められた娘である。
イタチ「ね、どうしたの、泣いてちゃわからないじゃないの」
娘「う、うう、うう……」
イタチ、猫撫で声を出してなんとか娘から事情を聞きだそうとするが、人身御供にされた恐怖と、父親を殺された悲しみとで、娘はひたすら涙に暮れるだけであった。
ちなみに、その娘の手が、とても百姓の娘とは思えないほど綺麗なのがダウトです!!

イタチ「いや、そんなに泣かないで、こっちまで悲しくなるじゃないのよ」
イタチが唾を目に付けて泣いたふりをしていると、

ツムジ「えいっ」
イタチ「あいたっ」
いつの間にか後ろに立っていたつむじに思いっきり頭を殴られる。
イタチ「あっ、ツムジ」
ツムジ「やい、イタチ、この人に何か悪いイタズラをしたな」
イタチ「バカ、人聞きの悪いこと言うな。ねっ?」
日頃の行いが行いなので、早合点したツムジがイタチをとっちめていると、恐ろしげな顔をしたクンバーナが早くも彼らの前にあらわれる。

イタチ「出た、ツムジ、逃げろ!!」
なんだかんだでツムジのことが気になるイタチ、一戦も交えずにツムジの手を引いて逃げ出すが、仮にもヒーローなのに、か弱い女性を置き去りにしたのはいくらドラマとは言え、許しがたい行為であった。
ま、彼らの腕では万が一にもクンバーナを倒すことはできなかったろうが、少なくとも娘を逃がすことくらいは出来たのではあるまいか?
娘は恐怖のあまり腰が抜けたようにその場から動けなくなる。
娘「ああ、ああーっ!!」
娘の悲鳴を聞いて、イタチと一緒になんとなく逃げてしまったツムジが漸く我に返って、

ツムジ「イタチ、手を離せ、おいらを卑怯者にするつもりか」
イタチ「この野郎、カッコの良いこと言いやがって……俺はお前を助けてやったんだい」
ツムジ「こうしちゃいられねえや」
イタチの手を振りほどくと、懐から八方手裏剣を取り出して、遅蒔きながら娘を助けにその場から飛び出すが、

ツムジ「あっ」
時既に遅し、娘はあえなくクンバーナに生き血を吸われ、白骨死体と成り果てていた。
父親を目の前で惨殺された上、自分も怪物に食われて白骨死体、おまけに善玉に見捨てられる……特撮ドラマ史上、彼女ほど悲惨な目に遭ったキャラも珍しいのではあるまいかと言うほど、痛ましい最期であった。
二人は娘の遺体に手を合わせると、その罪滅ぼしでもあるまいが、その村に行き、

イタチ「皆さん、妖怪はこのイタチ小僧が退治してやる。こう見えても拙者は伊賀では10本の指に数えられた忍びのものだ。そうだな?」
ツムジ「伊賀の忍者なんて、ホラ吹くな」
イタチ「黙れ、お前も妖怪退治に協力するのだ」
二人して忍者装束に身を包み、村人たちの前で自分たちが妖怪を退治して見せると高言する。
しかし、伊賀忍者の中で、10本の指に入ると言う売り文句が、仮にそれが事実だったとしても、あんまり威張れないのがちょっと悲しい。
なにしろ、この番組に出てくる伊賀忍者って、タツマキと百地仙人を除けば、どいつもこいつもザコばかりだからね。
と、そこへ虚無僧姿のハヤテが爽やかにあらわれる。
ツムジ「ハヤテさん!!」
イタチ「いや、いや、ハヤテさんさえお力をお貸し下されば、千人力、きっと妖怪は退治して見せますぞ」
ますますもって自信たっぷりに宣言するイタチであったが、
男「イタチ小僧殿、だが無駄じゃ」
イタチ「な、な、なんだって?」
男「自分から妖怪のために人身御供になると言ってくれた旅の女が二人いる」
村人の一人がそう言うと、傍らの小屋の中から、白装束を着て頭を女官のように束ねた二人の女が面を伏せてしずしずと出てくる。
……いや、だったら、なんで娘を人身御供に差し出したのよ?
と言うより、娘はきっちり人身御供になったんだから、とりあえず妖怪の要求は聞き入れたことになるのではなかろうか?
それとも、連荘で娘を寄越せと、クンバーナが言ってきたのだろうか?
ハヤテ「人身御供に?」
イタチ「はっははっ、自分から志願するとはまた、バカな女がいたもんだな、なぁ、ツムジ」
イタチ、女の顔も確かめずに、彼女たちの英雄的行為を愚弄するような暴言を吐くが、

カゲリ&ツユハ「ふふっ」
案の定と言うべきか、その二人は他ならぬカゲリとツユハの姉妹であった。
ツムジ「あ、カゲリさんとツユハさん」
イタチ「えっ、カッ、カッ……カゲリさんっ!!」
驚きのあまり、思わずその場に尻餅を突くイタチ。

ハヤテ「するとお前たちも噂を聞きこんで?」
カゲリ「そうさ、人身御供になって妖怪を退治してやろうと思ったんだ」
月ひかるよろしく、にっこり笑って決意のほどを語るカゲリに対し、
イタチ「いやいや、カゲリ殿、相手は妖怪だ、女のあんたたちに勝てる筈がない」
ツユハ「バカにしないでよ」
イタチ「いや、カゲリ殿にもしものことがあったら、とても俺は生きてはいられない」
消え入りそうな声でそういって、しょんぼり肩を落とすイタチの様子に、カゲリとツユハは思わず笑い出す。

ツムジ「そうか、イタチはカゲリさんに惚れてたのか」
今更と言う気もするが、ツムジか初めてそれに気付いたように大声で指摘すると、

イタチ「バカ、大人をからかうな、へへへへっ……
はぁずかしいーっ!!」
ツムジを叱り飛ばし、決まり悪そうに照れ笑いを浮かべていたイタチだったが、我慢できなくなったように両手で顔を覆い、絶叫する。
その滑稽な様子に、こんな状況ながら、ハヤテたちも村人だちもどっと笑い声を立てる。
ま、正直、あの犠牲者親子のことを思えば暢気に笑ってる場合ではないと思うのだが、これも、緊迫の場面を一瞬で和やかな空気に変えてしまう、イタチの……と言うより、潮さんの朗らかな人徳のなせる業であろうと、感心しきりの管理人であった。
あと、この番組や「忍者キャプター」なんか見てると、ひょっとしたら潮さんって、実は悪役より善玉のほうが似合ってたんじゃないかと言う気さえしてくるのであった。
色々あって、これだけ短いスパンで二度目の人身御供受け取りにあらわれた妖怪も珍しいのではないかと思うが、二つの長櫃の中でカゲリたちが嘘泣きをしながら待っていると、クンバーナが二人の足元から飛び出してくる。
カゲリたちはすぐに忍び装束に変わり、樹上で待機していたハヤテは手裏剣を投げてクンバーナの右腕に突き刺す。
クンバーナ、口ほどにもなく再び地中に潜って逃げ出してしまう。

ハヤテ「奴は傷付いている、遠くには行けない筈だ」
イタチ「しからば拙者が奥の手を」
ツムジ「なんだい、その変なもの」
イタチ「これはな、床下から上で寝ている奴の寝息が聞ける、泥棒の七つ道具だ」
イタチは短い竹の筒を取り出して地面に付け、反対側に耳を当てて地中を動くクンバーナの出す音をキャッチする。
イタチ「クンバーナは向こうへ向いている、さ、行きましょう」
多分、初めてイタチの術が役に立ったシーンではないかと思うが、ハヤテたちはイタチに続いてクンバーナの後を追うが、やがて路上に点々と鮮血が落ちているのを発見する。
ハヤテ「ようし、追うんだ」
5人はやがて荒れ果てた藁葺きの農家の前までやってくるが、先頭を行くハヤテの目には、農家の前に佇む母シノブの姿が見えた。
ハヤテ「母さん!!」
だが、ハヤテが叫ぶと、シノブの姿は煙のように消えてしまう。

カゲリ「どうしたんだい、ハヤテ」
ハヤテ「母さんがいたんだ、母さんに間違いない」
ハヤテの言葉に思わず農家のほうを見るカゲリたちだったが、カラスの声が聞こえるだけで、農家の周囲にはシノブどころか、人の気配ひとつなかった。
ツユハ「誰もいないわ。きっとハヤテさんは幻を見たのよ」
ハヤテ「いや違う、俺は確かに見た」
などとやってると、何処からか、女の声が物悲しい子守唄を歌っているのが聞こえてくる。
ハヤテ「母さんの声だ」
カゲリ「えっ?」
クンバーナそっちのけで、ハヤテは声のするほうへ走り出す。
CM後、ハヤテたちは、シノブらしき女性が子守唄を歌いながら荒涼とした墓地をよろよろ登っているのを発見するが、思わずその背中に抱きついて振り向かせたハヤテの見たものは、

ハヤテ「おおっ!!」
魔神斎そっくりの鬼面を被ったシノブの恐ろしい顔であった。

イタチ「へ、変な仮面」
その異様な面貌に、イタチたちも思わずギョッとする。
……
どうでもいいが、シノブ、仮面の下で思いっきり目ぇ開けてない? 盲目の筈なんだけど……
ハヤテ「母さん、その面は?」
シノブ「……」
サタン「ハヤテよ」
と、澄んだ冬の空から、聞き覚えのある声が響いてくる。
ハヤテ「その声は、まさしくサタン」
サタン「母の顔を見たか? お前がワシに歯向かう限り、お前の母の苦しみはますます増すのだ」
ハヤテ「おのれ、サタン、こんなもの」
シノブ「あっ」
カッとなったハヤテ、無理やり仮面を剥ぎ取ろうとするが、肉付きの面と言うだけあって、容易には取れそうもない。
サタン「取れるものか、それを取る手はただ一つ、ワシに降伏することだ」
ハヤテ「おのれ、サタンめ!!」
悔しさのあまり、ハヤテがその場に膝を突いて男泣きに泣いていると、シノブは何事もなかったように立ち上がり、子守唄を歌いながらまた歩き出す。
ハヤテ「母さん、ど、何処へ?」
息子の言葉も耳に入らない様子でシノブは歩き続け、山を越した向こうにある、卒塔婆だけの墓が数本立つ、だだっぴろい埋葬地にやってくる。
シノブはその中のひとつの墓の前に座り込むと、

シノブ「う、うう……」
世にも悲しげな啜り泣きを漏らしながら、途中で崩れても、何度も何度も石を積み上げようとする。
シノブ「ハヤテは死んだ、ハヤテは死んだ……」

シノブの異様で不可解な行為に、戸惑いの目を見交わすハヤテたち。
シノブは相変わらずハヤテたちは眼中にないようで、

シノブ「私の息子ハヤテは死んだ、ハヤテは大魔王サタンに殺された、ハヤテは死んだーっ!!」
泥だらけの両手をわななかせ、哀切極まりない慟哭の声を放つ。
ハヤテ「母さん、ハヤテは死んではいません、ここにいます!!」
シノブ「うう、うう……」
ハヤテが何度も大声で呼びかけても、依然としてシノブは最愛の息子を亡くした悲嘆の海に溺れていた。

カゲリ「ハヤテ、大魔王サタンは母上にハヤテが死んだと嘘を吹き込んだんだ。だから悲しみのあまり気が狂って……」
ハヤテ「……」
カゲリがつらそうに自分の憶測を述べると、ツユハも同調して、
ツユハ「だから、ここで死んだハヤテの霊をひとり弔っていたのね」
その後、ツムジがなんとなくその卒塔婆の裏に回って見ると、
ツムジ「あ、裏に何か書いてある。ハヤテ、ここに死す……大魔王サタン」
イタチ「ちくしょう、ふざけやがって、こんなもの引き抜いてやる」
ツムジ「よし」
なんだかんだで仲の良い二人、力を合わせてその卒塔婆を引っこ抜くが、その下に爆弾が仕掛けられていたようで、その爆発で仲良く吹っ飛ばれされる。

ハヤテ「ツムジ、だいじょふか」
カゲリ「イタチ小僧!!」
ハヤテたちが、慌てて二人に駆け寄り助け起こすが、

カゲリ「だいじょぶかい」
ハヤテ「さ、早く手当てを」
イタチ「あ、ああ~」
イタチだけ、愛しのカゲリに抱きかかえられて、世にも幸せそうな笑顔になるのが、爆笑モノなのである。
やっぱ、いいわぁ、潮さん……
せめてあと5話くらい、二人の掛け合いを楽しみたかったところだ。
シノブ、再び歩き出すが、ハヤテは、その右腕に怪我をしていることに気付く。

ハヤテ(おかしい、姿形は母にそっくりだが、片腕が傷付いている……)
ハヤテ、さきほどクンバーナの同じ場所に手裏剣を刺したことを思い出し、仮面の下にあるのは本当に母親だろうかと、初めて疑惑を抱く。
試しに、懐からサタンの鈴を取り出し、チリンと鳴らしてみると、それまで何の反応も見せなかったシノブが弾かれたように振り向く。
ハヤテがサタンの鈴を鳴らしながら歩いていくと、シノブもその音に導かれるようにスタスタついてくる。
ハヤテが崖っぷちに立ってなおも鈴を振っていると、いきなりシノブに足を掴まれ、引き倒され、鈴をすべて落としてしまう。
ハヤテはそのまま斜面を転がり落ちて行くが、

シノブ「とうとう6つのサタンの鈴を手に入れた」
シノブは息子の安否など眼中になく、いそいそと鈴を拾い集め、嬉しそうにつぶやく。
そう、案の定、そのシノブはクンバーナが化けた真っ赤なニセモノだったのだ。
最後までシノブを演じ切れば、サタンの鈴のみならず、ハヤテの命を奪うことも不可能ではなかったかもしれないが、やはりこの辺が妖怪の浅はかさであろうか。
ふと見れば、落ちた筈のハヤテが目の前に立っていた。

ハヤテ「やはりサタンの鈴が狙いだったんだな」
シノブ「……」
ハヤテ「正体をあらわしたらどうだ、仮面の下は妖怪クンバーナ!!」
シノブ「やめてハヤテ、私はお前の母さんですよ。それなのに私を殺そうとするのかい?」
ハヤテ「なに……」
シノブに切りかかろうとするハヤテだったが、重度のマザコンのため、シノブの声でそう言われると、たちまち心が乱れて動きが止まってしまう。
実際、本物のシノブがサタンに操られている可能性もあるので、ハヤテが躊躇うのも無理はない。
が、所詮堪え性のない妖怪、

そう言いながら素早くハヤテに近付き、隠し持っていたドスを刺そうとするが、逆にハヤテのサイで胸を刺されてしまう。
いまひとつ一貫性がないのだが、シノブは地に倒れてからも、
シノブ「ハヤテ、お前の手に掛かって死ねるなんて母さんは幸せだよ」
自分で殺そうとしておいてそんな図々しい台詞を放って無理やり愁嘆場を演出し、往生際悪くハヤテの心を乱そうとする。
やがてシノブが息絶えると自然と仮面が消えるが、その下にあるのは紛れもない母の顔であった。
ハヤテ「ああっ、しまった!! 本当の母上だったのか!!」 ここまで来ると、逆にクンバーナをおちょくってるのではないかと勘繰りたくなるが、取り返しのつかないことをしてしまったとばかりに、頬を震わせて悲痛な叫び声を上げるハヤテ。

ハヤテ「母さん!!」
クンバーナ「コーブラーッ!!」
思わずその遺体を抱き起こすが、ここでやっとクンバーナが正体を暴露し、お返しとばかりハヤテの胸にサイの柄を叩き込み、投げ飛ばす。
……
いや、千載一遇のチャンスを、なんで棒に振っちゃうのよっ?
ここはあの溶解液一択でしょおおおおっ?
これじゃあ、なんで諦め悪くシノブのふりをし続けたのか、意味がないではないか。
あと、今頃になって気付くほうもどうかしているのだが、この妖怪、インドじゃなくて、インドネシアの間違いでは?
自分もよく知らないが、インドネシアのバリ島にある怪物のお面そっくりだもの。

ハヤテ「やはりお前が母上に摩り替わっていたのか」
クンバーナ「コーブラーッ!! 俺を倒せるものか」
ハヤテ「本当の母上は何処にいる」
クンバーナ「大魔王サタンのいる、妖怪城に閉じ込めてある」
……
と言うことは、シノブは最初から妖怪城から一歩も出ておらず、ハヤテたちの前にいたシノブは最初から最後までニセモノだったと言うことか。
うん、だったら、シノブに鬼面を被せた意味なくね?
ま、番組的には、視聴者を騙すと言う、確固とした目的があるにせよ、ストーリー的には全く余計な行為ではないか。
それはともかく、クンバーナ、ハヤテからサタンの鈴を奪ったのは大手柄であり、そのままサタンの元に戻っていれば大勝利だったと思われるのに、証文の出し遅れ感ハンパない溶解液を浴びせ、ついでにハヤテを殺そうとしたのが運の尽き。
それでもハヤテが嵐に変身したのを見て、得意の地潜りの術で逃げようとするが、足場が岩だらけで潜れない。

クンバーナ「くっ、しまったぁ」
嵐「クンバーナ、お前を何故ここへおびき寄したか分かったか、岩場のためにお前が得意とする潜りの妖術は使用できないのだ」
クンバーナ「くそうっ」
それでも、ここでサタンがUFOでクンバーナorサタンの鈴を回収していれば、失地回復できたかもしれないのだが、肝心なときに役に立たないサタンは一向にあらわれず、最後の部下が嵐に倒されるのを手を束ねて見てるだけなのだった。
首領がこれじゃあ、日本征服はおろか、多摩地区征服も無理である。
クンバーナも、大口叩いていた割りには大したことなく、ガンビームであっさり倒される。
それと同時にハヤテは遂にサタンの鈴を7つ揃えたことになり、

カゲリ「うっ」
カゲリたちの見守る中でサタンの鈴を地面に並べると、今までと違い、目もくらむような激しい光が放射され、

そこから光の虹が弧を描いて伸びていき、妖怪城の正確な場所を示してくれる。
妖怪城にいるサタンもそれを察知し、

サタン「おのれ、ハヤテ、とうとう7つの鈴を手に入れ、この妖怪城を突き止めたな!!」
……
いや、気張ってないで、引っ越したら?
なんのためにUFOに乗ってるんだ、おまいは?
実際、大魔王サタン編における7つの鈴集めのプロットが、いまひとつ視聴者の興味をそそらないのは、サタンがその気になればいくらでも別の場所に逃げられるのではないかと言う弱みがあるからではないだろうか。
サタンの力の根源である妖原子球だって、UFOの中に設置されてるみたいだし。
それはともかく、ラスト、

ハヤテ「あの虹の果てに、妖怪城がある」
カゲリ「ハヤテ、早く母上を」
ハヤテ「うむ、わかった」
仲間たちに促され、直ちに妖怪城に向かって走り出すハヤテであった。
いよいよ次回、最終回である!!
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