第20話「大狂乱 シャドウ首領の正体判明」(1973年9月29日)
冒頭、夜道を「自然を守る会」と言う素敵なバッジをつけたサラリーマン風の男性が歩いていると、いきなり目の前にハカイダーが現れ、有無を言わさず空高く放り投げる。

男性「ぐわわわわーっ!!」

男性は、避雷針か何か、細長い槍のようなものに体を貫かれて、即死する。
今では、特撮は勿論、普通のドラマでもコードに引っ掛かりそうな虐殺シーンである。
ハカイダー「ひとり、ふたり、さんにん……」
ハカイダーは同じく、「自然を守る会」の会員である男女を次々殺していくのだが、

女性「きゃあああーっ、やめて、やめて!! ああっ」
二人目、三人目の女性、さらには5人目の女性も、いちいちその服を破いて下着を露出させてから殺すという、これまた、当時としてもよく放送できたと思うくらい際どい、レイプまがいの殺害シーンとなっている。
なお、暗くて分かりにくいが、被害者の体には「H」の形をしたマークが漏れなく刻まれていたが、それはわざと自分の仕業だとアピールして、01を挑発するためであった。
もっとも、その殺害自体はビッグシャドウから命じられたことで、

ビッグシャドウ「ハカイダー、さすがにお前の働きには目覚しいものがある」
ビッグシャドウもその手並みを褒めるが、同時に、署名を残して来たやり口を咎める。
なお、この影絵の時点で、既にビッグシャドウの声が、今までの声優のものからビッグシャドウ役の八名信夫さんのものにスイッチしている。

ただ、それに続けて、あっさり視聴者にビッグシャドウの姿を見せてしまうのは、ちょっと勿体無かったような気がする。
ビッグシャドウ「いいか、ハカイダー、シャドウ最大最強の秘密基地、奇岩城を建設するのだ、奇岩城(の候補地)は、白鷺ヶ原をおいて他にはない。お前は白鷺ヶ原自然を守る会の9人を殺した、だが、いくら雑魚を殺しても会長・三田村由美子を生かしておいては何の効果もない。この女さえ殺せば守る会は分裂する」
ビッグシャドウ、モニターに若い女性の顔を映し出してハカイダーに改めて殺害を命じる。
……
じゃあ、最初から由美子を襲わせろよ。
その言い草では、他の9人が殺され損みたいじゃないか。
で、その由美子、

仲間が一度に9人も殺されたというのに、存外に平気な顔をして外を歩いておられていた。
由美子を演じるのは宗方奈美さん。
どっかで見た名前だなぁと思っていたら、「ライブマン」の尾村豪の母親を演じていた人だった。

と、何の前触れもなく、妖怪「かまいたち」に襲われたかのように、由美子の服がサーッと切り裂かれるのだが、ここでもまた、特に意味もなく下着が露出する。

さらに、その胸元に赤い「H」のマークが刻まれる。

半狂乱になって走り出す由美子であったが、

その行く手にハカイダーが現れたので、慌てて引き返す。
この辺、まるっきりレイプシーンである。
ハカイダーが、完全に「ひひひ、良いではないか」「あれ~~~」の乱暴狼藉の世界に浸っていると、そこへリエコとアキラが現れる。
だが、リエコたちではどうすることも出来ず、ただ見ているしかない。

ハカイダー、由美子の体を肩に担ぐと、空中に向かって放り投げるという、意味不明の挙に出る。
ちなみにこれは明らかに女性スタントだが、この剥き出しの足がなかなかエロティックである。
あるいは、空中に浮かんでるところを撃ち殺すつもりだったのかもしれないが、

由美子「ああーっ!!」
悲鳴を上げながら飛ばされた由美子は、空中でパッと消えてしまう。
ハカイダー「おっ、消えたか」
ハカイダーが妙に落ち着いているので、ハカイダー自身がやったのかと思ったが、そうではなく、聞きなれたトランペットの音が聞こえて来たので、それがイチローのやったことだと分かる。
それにしても、ミニスカの女性が放り投げられて、全国のお茶の間に向かって股間を全開にするという、インモラルを通り越してシュールの域に入っているような強烈なショットである。

イチロー「リエコさん」
リエコ「ええ、この人のことは任せておいて」
イチロー「お願いします」
イチロー、由美子をリエコたちに任せて、心置きなくハカイダーと殴り合う。
前回、ギルによって3倍にパワーアップされたハカイダー、自信たっぷりであったが、何しろ元が元だけに、01と互角に戦うのが精一杯で、それもシャドウナイトに邪魔されて、無理やり退散させられる羽目となる。
だが、自宅のベッドに寝かされている由美子のそばにアキラがついていると、そのハカイダーが突然目の前にあらわれる。

ハカイダー「この俺の脳を見るのだ」
アキラ「……」
ハカイダー、自分の脳と目を点滅させてアキラを催眠状態に陥れると、
ハカイダー「アキラ、お前は正真正銘、ギルの次男なのだ、お前の体にはギルの血が流れている。そしてこの俺の頭の中にはギルの脳が生きている、アキラよ、俺とお前は親子のようなものだ、同志だ、01やキカイダーは俺たちの敵なのだ」
アキラ「親子、同志、01は敵……」
ハカイダー「そうだ、アキラよ、お前は殺された父の仇を討つのだ」
ハカイダー、完全に言いなりになったように見えるアキラに、01のオイル交換カプセルそっくりに作られた、人造人間の体を錆びさせる特殊なメカを渡し、それを01のオイル交換カプセルと摩り替えておくよう命じる。
ちなみに、ハカイダーがアキラの背中にあるジャイアントデビルの設計図に全く興味を示さないことから見て、18話ではまだ諦めないぞとビッグシャドウが言っていたジャイアントデビル製造の件は、どうやら「なかったこと」にされてしまったらしい。
ハカイダーが消えた後、アキラは言われたとおり、リエコのハンドバッグに入っていたオイル交換カプセルと、ハカイダーから渡されたメカとを入れ替える(註1)
ただ、これはドラマの描写としてはいささかアンフェアだろう。何故なら……
どうでもいいが、なんで01のオイル交換カプセルが、リエコのハンドバッグに入ってるんだ?
あと、リエコ、由美子のために薬を買いに行っているのだが、普通はハンドバッグも持っていくよね。
註1……厳密には、二つのカプセルを見比べているだけで、入れ替える描写はない。

ま、そんな些事はともあれ、由美子の自宅……と言ってもマンションのようだが……の前に、ダブルマシーンに乗ったイチローが到着し、ほぼ同時にリエコも帰ってくる。
いやぁ、普通に走るだけでパンツが見えそうになるミニスカ、素晴らしいですね!!
残念ながらチラは発生しなかったが、そう言う期待を抱かせてくれるだけでも嬉しい。
リエコ「イチローさん」
イチロー「ハカイダーに逃げられてしまったんだ」
家の中に入るとアキラがいたが、いかにも機嫌が悪そうにそっぽを向く。
これも、描写としてはアンフェアに近い。
だがベッドはもぬけの殻で、

ハカイダーの声「由美子が欲しくば高速X号線へ来い、ハカイダー」
ハカイダーからのメッセージが残されていた。
イチロー「しまった、ハカイダーは俺と決闘したいがために」
すぐ行こうとするイチローをリエコが止め、念のため、新しいオイルと交換しておくべきだと忠告し、イチローも素直にそれに従う。
イチローが、自分の腕にオイル交換カプセルを嵌め込むのを、アキラが意味ありげに見詰めていた……

由美子「うっ、うっ、うっ……」
一方、ハカイダーの指定した高速道路の脇には、縛られて猿轡をかまされたパジャマ姿の由美子が寝かされていて、色っぽい喘ぎ声を出していた。
今までガンガン「自然を守る会」のメンバーを惨殺していたのに、何故か由美子にはすぐ手を出さないハカイダー。
別に由美子が死んでいようが生きていようが、イチローは必ずここに来るのだから、まずは由美子の命を確実に奪っておくべきだったろう。
由美子、縛られたまま上半身を起こそうとするが、

ハカイダー「ええいっ」
ハカイダーに足蹴にされて再び寝かされる。
こういう暴力的なシーンも、今ではちょっと無理だし、当時としてもかなり冒険してるよね。
たとえ悪であっても、女子供には手荒な真似はしないというのが、ちびっ子向け特撮ドラマの不文律なんだから。
と、ハカイダーが少し目を離した隙に、由美子はイチローの目にも留まらぬ早業で救出され、ハカイダーとイチローの一騎打ちとなる。

ハカイダー「ははははは、偽のオイル交換カプセルでは貴様の体は01にチェンジできないのだ、ふっははははっ」
戦いの途中、嬉しさのあまり自分の計略を暴露してしまうハカイダー。
でも、タイミングよくイチローがオイル交換してくれればハカイダーの作戦も意味はあるが、してくれてなかったらどうするつもりだったのだろう?
ナレ「どうした、イチロー、ハカイダーの必殺技はイチローの全身に炸裂する、アキラはハカイダーに味方したのか? 果たしてイチローは01にチェンジできるか」
ここで、まだAパートなのに異例の煽りナレーションが入り、二人の戦いを草むらから見ているアキラの姿を映しつつ、CMです。
管理人、「アキラはハカイダーに味方したのか」って、アキラがハカイダーに操られているのは見え見えなので、今更そんなこと言われてもなぁと思ったが、

CM後、直前の緊迫感はなんだったんだという感じに、イチローが普通に01に変身してしまったので、意表をつかれた……と言うより、思いっきりコケそうになったものである。
ハカイダー「あのカプセルは効かなかったのか?」

アキラ「そのニセモノはここにある」
ハカイダー「なにっ? アキラ、お前は俺を裏切ったな」
アキラ「僕はお前の味方なんかしない」
そう、アキラは最初から催眠術になど掛かっていなかったのである。
このどんでん返しはさすが長坂さん……と言いたいところだが、なんでアキラが催眠術に掛からなかったのか説明がないし、掛かっていなかったのなら、真っ先にイチローにそのことを告げる筈なので、いまひとつ納得できない。
つーか、アキラ、どうやってこの場所に来たのだろう?
イチローがこんな場合にアキラをダブルマシーンに乗せるとも思えないし……
だからここは、アキラではなくイチロー自身の口から暴露させたほうが分かりやすかったかもしれない。
つまり、カメラの回っていないところでアキラがイチローに打ち明け、イチローは事前にハカイダーの計略を知っていた、と言う風に。
でもまあ、ドラマとしてはアキラの口から言わせたほうが盛り上るから、それで良いのかな。
01「ハカイダー、俺はアキラ君の心を傷付けた、貴様を許すわけには行かん」
ハカイダー、01と戦おうするが、大地がパカッと割れて、ハカイダーの体を飲み込む。
01「しまった、またビッグシャドウに邪魔をされたか」
ふと、気付くと、アキラの姿が見えない。
アキラ(僕は本当はギルの子なんだ、僕の体には悪人の血が流れてるんだ……)
アキラ、さっきの場所から離れたところで、ひとり唇を噛み締めていた。
そこへ彼の兄であるヒロシがやってきて、

ヒロシ「おい、アキラ、何だよ、そのツラは」
アキラ「お兄ちゃん、俺たち大悪人の子供なんだよ」
ヒロシ「俺たちのオヤジがギルだってんだろう、気にすんな、
親は親、子は子だ、お前が強い男なら、そんなもんに負けねえ筈だぜ」
子供らしからぬ大変立派な意見を吐いて弟を慰める。
しかし、この二人、普通に話してるけど、ヒロシとアキラって、実はまだ兄弟の名乗りは上げてないんじゃなかったっけ?
ヒロシ「俺はいつだって悪い奴と戦ってやる。こんな風にな」
ヒロシ、そう言って、木の幹についていたレバーを下げるのだが、それと同時に少し離れたところにあった岩が真っ二つに割れ、地下に続く秘密の入り口があらわれる。
アキラ「もしかしたら、これは」
ヒロシ「シャドウ基地の入り口のひとつだ」
そう言ってさっさとその中に飛び込むヒロシたち。
どうやらヒロシ、以前からこの入り口の仕掛けを知っていたらしいのだが……これもなんか不自然だよなぁ。
偶然発見したにしては、ヒロシ、最初から岩見てたし……
一方、アキラを探していたイチローのところに、ジローがやってくる。
ジロー「兄さん、シャドウ基地の秘密通路はこのあたりには数え切れないほどあることが分かりました。もしかしたら、アキラ君は?」
イチロー「ああ、それは十分考えられるな、だが俺には由美子さんのことがどうも気に掛かるんだ」
いや、悪の秘密基地の入り口が、「数え切れないほど」あったらまずいのでは?
と、すぐ近くから女性のしゃっくりが聞こえて来たので振り向けば、
ミサオ「もう食べられないわ」 草の上にミサオが寝ていて、マンガみたいな寝言を漏らす。

イチロー「おい、ミサオさん、ヒロシ君は何処にいるんだ?」
ミサオ「はっ、お勘定払っといてね」
イチローに揺すぶられて、ひょこっと起き上がるミサオだったが、

ミサオ「うーん」
そう言うと、再び気持ち良さそうに眠ってしまう。
たぶん、昨夜、久しぶりにたらふく飲み食いして酔っ払い、そのまま眠ってしまったのだろう。

ジロー「ふっははっ」
そんな太平楽な姿に、ジローも思わず笑ってしまう。
ジロー「兄さん、アキラ君とヒロシ君は僕が探します、兄さんは由美子さんを」
イチロー「ジロー、頼むぞ」
一方、無理やりアジトに連れ戻されたハカイダー、ビッグシャドウの影絵の前に立つと、
ハカイダー「何故いつも邪魔ばかりする? 今の俺なら01は確実に倒せたのだ」
ビッグシャドウ「お前に与えた命令は由美子を殺すことだけだ、余計なことをしたお陰で由美子には逃げられてしまったではないか。身の程をわきまえろ、ハカイダー」
しかし、仮にも世界征服を企む「悪の組織」が、新しいアジトを建設したいからって、民間の自然保護団体を潰そうと言うのは、良く考えたら変な話である。
悪徳不動産会社ならともかく、どうせ非合法に工事を進めようとしているのだろうから、邪魔になるのは自然保護団体より、役所や警察のほうだと思うんだよね。
ハカイダー「うるさい、俺はもう貴様の言うことなど聞かん、第一貴様は、影ばかりで姿を見せんのが気に入らん」
ビッグシャドウ「ならばどうする?」
ハカイダー「出て来い、出て来て、まずこの俺と戦え」
遂にビッグシャドウに堂々と叛旗を翻したハカイダー、往年の迫力が戻って来たようで、実に喜ばしい。

同じ頃、地下通路を進んで来たヒロシとアキラが、偶然、そのビッグシャドウ本体のいるところに迷い込む。
……
セキュリティー、どうなってんのぉおおっ? 偶然とは言え、秘密の入り口から首領のいるところまで、戦闘員にすら発見されずに来れちゃうって、いくらなんでも緩過ぎるアジトである。
「会いに行けるアイドル」ならともかく、
「会いに行ける悪の首領」では、シャレにもならない。
で、これもどうやって居場所を探し出したのか不明だが、別の壁を突き破ってハカイダーが殴り込みをかけてくる。
ハカイダー「見たぞ、ビッグシャドウ!! 貴様の正体を遂に見たぞ、立て、そして俺と戦うのだ」
ビッグシャドウ、静かに立ち上がって振り向くが、

なんと、その顔がリエコのものに変わり、薄っすらと笑みを浮かべたではないか。
まさか、リエコが悪の黒幕……なんてことはさすがになく(註2)、

やがて、それが、タイムボカンシリーズに出てきそうな、人を小馬鹿にしたような、間の抜けた髑髏の顔に変わる。
註2……長坂さん、ほんとはそうしたかったのかも?
ハカイダー「そうか、その姿も立体テレビで作り出したものなのか」
髑髏仮面は笑いながらパッと消えるが、続いてまた別の壁が壊され、今度はもう一体のハカイダーが突入してくる。

ハカイダー「お前はなんだ?」
ヒロシ「どうなってんだ」
アキラ「わかんないよ」
ハカイダー「おのれ、偽者め」
二人のハカイダーが激しく殴り合うが、正直、このシーン、要素を詰め込み過ぎていて、見ている方も混乱してしまう。
てっきり、そのハカイダーもビッグシャドウが作り出した幻影かと思ったが、
ビッグシャドウ「もうひとりのハカイダー、貴様は誰だ?」
ビッグシャドウの問い掛けで、そうではないことが分かる。
偽ハカイダーは、さらに別の壁を突き破ると、

偽ハカイダー「とうとう姿を見せたな、ビッグシャドウ」
ビッグシャドウ「誰だ、貴様は誰だ」
その向こうに隠れていたビッグシャドウの実体を暴き出す。

偽ハカイダー「ふっふっふっふっ」
偽ハカイダー、含み笑いをしながら仮面を外すと、

その下から現れたのは、意外にもジローであった。
これも長坂さんらしい趣向だが、少し前の18話で、リエコが似たようことやってるから、マンネリ感を拭えないし、だいたい、そんなコスチュームをどうやって調達したんだ?
それ以前に、そもそもハカイダーに化ける必要性が感じられない。
まあ、ハカイダーならセキュリティーも素通りできるだろうと踏んだのかもしれないが、そのセキュリティー自体、子供がノーチェックで首領のところまで来れちゃうくらいなので、まるっきり説得力がない。
ハカイダー、ビッグシャドウにぶつかっていくが、ビッグシャドウはハカイダーの体ごと、再び姿を消す。
ビッグシャドウ、別の部屋のベッドの上にハカイダーを縛り付けると、

ビッグシャドウ「ハカイダー、これからもあくまでワシに逆らうか、それとも忠実な部下となるか? これを見て考えるんだ。お前の答えによっては生かしも殺しもする」
このシーンも、なんか変で、ビッグシャドウがそう言ってモニターに映し出したのは、何故かまた暢気に外を歩いている由美子だったので、ひょっとして、ハカイダー、由美子のことが好きなのかと思ってしまい、だから由美子だけぐずぐずと殺さなかったのか……と納得しかけたが、続いて、由美子をシャドウマンたちが襲い、そこにイチローが飛び込んで由美子を守っているシーンとなり、
ビッグシャドウ「どうだ、ハカイダー?」 ハカイダー(いや、どうだって言われても……) と言うのは嘘だが、見ているほうとしては、まさにそんな気持ちになるのだった。

由美子「ああっ」
それはそれとして、崖の端に立ち、少し前屈みになった由美子のパンツが見えそうになって、こちらも思わず前屈みになりそうになった管理人であった。
くぅ~、こんな好条件でも見えないとは……
この後、由美子がこちらにお尻を向けて思いっきりしゃがむカットがあるのだが、暗いし、小さいし、DVDでは確認するのは困難であった。
ハカイダー「俺に01を殺させてくれ」
ハカイダーの台詞で、ビッグシャドウが見せたかったのは由美子ではなくイチローだったと分かるのだが、それにしては、「生かしも殺しもする」と言うのは、おかしな表現である。
あ、いや、イチローではなく「(ハカイダーを)生かしも殺しもする」と言う意味なのか?
で、ビッグシャドウに解放されたハカイダーは喜び勇んで01に戦いを挑むが、キカイダーも加勢に駆けつけたのであえなく倒され、全身バラバラになる。
正直、ハカイダーはこのまま退場させてやったほうが彼のためだったと思うが、ビッグシャドウはその頭を回収する。

二人がかりで弱いもの(ハカイダー)いじめをしておいて、互いの健闘を称え合うジローとイチローの姿に、
ナレ「01とキカイダーの活躍によってシャドウ奇岩城建設の野望は打ち砕かれた。そして長年の仇敵ハカイダーは01のブラストエンドによって倒されたが、ハカイダーの首の行方の意味するものは何か?」
と言う、ヒキのナレーションが被さるが、

ビッグシャドウ「ハカイダー、今よりお前は我がシャドウの最高幹部となって忠誠を尽くすのだ」
続いて、ハカイダーの体がビッグシャドウによって復活させられ、改めてビッグシャドウに忠誠を誓うシーンまで描いてしまい、そのヒキを自分でご破算にしちゃうのだった。
あと、なんでハカイダーが倒されると、奇岩城建設計画まで一緒にダメになってしまうのか、良く分からないのである。
この後も、由美子を殺害する機会はいくらでもあったと思うのだが……
以上、過激なシーンが乱発、ストーリーは盛り沢山の内容で、決してつまらなくはないのだが、全体的にとりとめがなく、なんか微妙な出来栄えのエピソードであった。
女性ゲストの扱いもひどかったし。
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