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「ウルトラマンA」 第37話「友情の星よ永遠に」


 第37話「友情の星よ永遠に」(1972年12月15日)

 新幹線の映像、ついで、

 
 レース場を疾走している、銀色の流線型のボディを持つスポーツカーの映像に、

 ナレ「時間への挑戦、それは進歩しか要求されない人間の宿命かもしれない、特に、乗り物のスピードアップは多くの人々に歓迎されているようだが、果たしてそれが人間の自然な生き方に貢献していると言い切って良いかどうか……しかし人間の欲望は自然の流れに逆行してもスピードの新しい記録へ挑戦し、エスカレートしていく」

 進化する一方のスピード社会に対する警鐘のような、いささか冗長でとりとめのない語りが重なる。

 そこはニューライト自動車研究所と言う、新型自動車の実験施設であり、

 
 所員「凄いスピードだ、加島主任、今までの最高ですよ」
 加島「ドライバーの健康状態を調べてくれ、脈拍、血圧、それに赤血球、白血球の状態を出来る限り精密に」

 司令塔でテキパキと指示を出しているサングラスを掛けた若者こそ、今回の主人公である加島主任だった。

 しかし、赤血球はともかく、白血球は関係ないのでは?

 加島が、肌身離さず持っているアタッシェケースを手に司令塔から降りると、待ちかねたように記者が駆け寄り、

 
 記者「加島さん、そのケースの中に入ってるんですね、マッハ級のスピードを出すと言うレースカーの設計図は」
 記者「アメリカは勿論、フランス、西ドイツの自動車会社からも5億近い金で買いたいと言う交渉があったって言うじゃありませんか」
 記者「一躍5億の財産家になって加島さんの名前も世界に響き渡る、羨ましいですな、その若さで」

 取材と言うより、ほとんど世間話のような言葉を掛ける。

 
 加島「僕の夢はマッハの壁を破るレースカーを作ることです、設計図は既に完成してるんですがね、だが、実際に作り上げられた車が1200キロの壁を破らない限り問題になりませんよ」

 演じるのは真家宏満さんと言い、管理人は全然知らなかったが、「ジャニーズ」と言うアイドルグループに所属していた人だそうな。

 ジャニーズといえば、今では男性アイドルグループの代名詞のようになってしまったが、当時、ジャニーズ事務所には「ジャニーズ」と言う、そのまんまの名前のグループが存在したのである。

 まぎらわしいので、今は「元祖ジャニーズ」などと呼ばれているらしいが、あおい輝彦さんもメンバーの一人である。

 考えたら、ウルトラシリーズもジャニーズも、オンエアから半世紀を経た今も日本のエンタメ界に確固とした地位を保っているのだから、なかなか凄い取り合わせではある。

 と、そんな加島に気さくに話しかけてきたのが、意外にも制服姿の北斗であった。

 
 北斗「よお、加島」
 加島「北斗!!」
 北斗「相変わらずスピードの虫だなぁ。近所まで来たものだから君のことを思い出してね」
 加島「北斗、君の噂は俺の耳にも入ってるよ」
 北斗「そうか、君って自分の研究以外のことには関心がないんじゃないかと思ってたんだがなぁ」
 加島「中学・高校と一番仲の良かった君だけは、気になるさ」
 北斗「そんなに俺のこと思っててくれたのか」
 加島「孤児だった俺に隔てなく付き合ってくれたのは君だけだったからな。俺だって機械人間じゃないんだぜ」

 おどけた口調で笑って見せると、北斗の肩を叩く加島であったが、肩を叩くSEが抜けている。

 しかし、この会話も、全体的に間延びしてるような気がする。

 あと、書いてて全然面白くない。

 と、北斗の後ろから、白いタートルネックのセーターに、真っ赤なコートを着た若い女性があらわれたのを見ると、加島は急に浮かない顔になり、

 加島「ドライバーの精密検査があるんだ、失礼する」

 そそくさと、まるで逃げるようにその場を離れる。

 
 気になった北斗は、唇を結んで悲しそうに俯いている女性に近づこうとするが、女性はそれを避けるように一礼して去って行く。

 北斗もそれ以上気にせずパンサーに戻るが、そこへ超獣出現の知らせが入る。

 
 それが、鈍足超獣と言うひどい渾名をつけられているマッハレスと言う超獣だった。

 
 そのマッハレス目掛けて新幹線が向かっていくのだが、これ、信じられないかもしれないが、実景ではなくミニチュアなのである。

 ミニチュアの神経症的精巧さと比べて、超獣のマテリアルが、いかにも着ぐるみと言う感じなのが惜しい。

 マッハレスは、橋を渡ろうとした新幹線を橋ごと持ち上げ、地面に叩きつけて周囲を火の海にして、乗客を皆殺しにする。

 ついで、たまたま飛行中の旅客機に、口から可燃性のガスを噴射して木っ端微塵に破壊する。

 直ちにTACが出撃し、レーザーガンを親のカタキのように撃ち込むが、ほとんどダメージを与えられず、マッハレスは山を突き崩してその中に潜り込む。

 それでも、戦闘機を一機も失わずに超獣を退散させたのだから、TACにしては上々の戦果であり、帰還後、てっきりTACあげてのどんちゃん騒ぎでもするのかと思いきや、竜隊長はいつになく真剣な面持ちで、

 
 竜「みんな、あの惨状を見た筈だ、超獣は何の罪もない幸せな人たちを悲劇のどん底に突き落として姿を消した。しかもTAC隊員である我々が現場にいながら、マッハレスをみすみす逃してしまった」

 
 竜「非難が我々に集中しているのは当然だ。多くの犠牲者の霊を慰める意味でも、我々の名誉を取り戻すためにもマッハレスは我々TACの手で片付けなければ……」

 自分たちの置かれた厳しい立場を直視すると共に、悲壮なまでの覚悟を決め、隊員たちに奮起を促す。

 しかし、超獣を取り逃がすなんてこと、ほぼ毎週のようにやってるんだから、今になって急に深刻に捉えるというのも、なんか変な話である。

 あるいは、珍しく自分たちだけ無傷だったことで、逆に市民の反感を買っているのかも知れない。

 つまり、年中行事のように戦闘機を撃墜されていたのは、自分たちも被害者なのだということを市民にアピールして非難の矛先をかわそうという、政治的な意図が込められていたのではないかということだ。

 あれだけ何度も撃墜されているのに、隊員の死傷者がゼロと言うのは不自然だしね。

 その後、TACのレーダーが地中のマッハレスの存在をキャッチする。

 
 美川「超獣の現在地が分かりました。○○地点、地中300メートルの場所に潜んでいます」

 相変わらずお美しい美川お姉さま。

 
 美川「……いいえ、移動しています」
 竜「なるほど、移動しているな」
 山中「しかも東南、つまり関東方面に向かってるんじゃ?」
 北斗「地中で始末出来れば理想的なんだが……」
 吉村「いくらTACの科学兵器が超能力を持っていても地中300メートルとなると……」

 北斗の呟きを、吉村が絵空事だと否定する。

 しかし、「科学兵器が超能力を持ってい」るって表現はさすがにおかしいだろ。

 北斗、地図を仔細に見ていたが、超獣の想定進路上に、御殿場市があることに気付く。

 今野「北斗、どうした?」
 北斗「友人の技術研究所がこの近くにあるんだ」

 その加島が会社から自分のマンションに帰ってくると、ドアの鍵が開いていた。

 一瞬ギョッとするが、

 
 真弓「お帰りなさい」
 加島「……」

 部屋にいたのは、さっきの女性で、エプロン姿でまるっきり新妻然としてにこやかに加島を出迎える。

 部屋の鍵を持っているということは、かなり親密に間柄なのだろう……と思いきや、

 
 真弓「管理人にお願いして、入れていただいたの」

 割りと怖いことを朗らかな笑みを浮かべてのたまう真弓さんでした。

 いや、管理人、勝手にそんなことしたらあかんで!!

 もっとも、二人が以前恋仲だったのは事実であり、別に元祖ジャニーズに対抗しての元祖ストーカーと言う訳ではないのである。

 加島は机の前に立ち、背中を向けたまま、

 加島「帰ってくれよ」

 
 真弓「……」

 いかにも煩わしそうに言われるや、たちまち悲しそうな顔になる、子供のように喜怒哀楽のはっきりした真弓ちゃんが可愛いのである!!

 三笠すみれさんと言う人だが、なんとなく、清水由貴子さんに似てる気がする。

 あと、「ミラーマン」の野村由起隊員にも。

 
 加島「もう俺のことなんか忘れて尾道に帰れといったはずだろ」
 真弓「でも、私は……」
 加島「プロポーズしてる男がいるんだろ。そいつと一緒になりゃいいじゃないか。俺は車のスピードを上げることしか、高性能の車を設計することしか考えていない」

 加島の台詞から、二人は幼馴染だったのではないかと思われるが、はっきりしたことは分からない。

 加島は相手の顔もろくに見ずに、ギラギラした目で己の野望を一方的にまくしたてる。

 加島「マッハの壁を破る車の設計図はこうして俺の手で完成している。外国からはひっきりなしに問い合わせがあるし、アメリカのあるメーカーじゃ、俺個人の研究所を持たせるとまでいってきてるんだ、俺はもっとも条件の良いところへ俺自身を売りつけてやる」
 真弓「加島さん自身を?」
 加島「ああ、今度のテストの結果次第で、地位も、名誉も金も、俺が欲しいものはみんな手に入るんだ。そんな生活が俺を待ってるんだ」
 真弓「……」

 加島はあくまで真弓の目を見ようとせず、机から離れて窓の方を向きながら、

 
 加島「未来の俺の姿が目に見えるようだ、空想じゃない、俺はそうなるだろう、最も近い将来にな!!」
 真弓「……」

 「最も近い将来」ってナニ? と言う疑問はさておき、真弓の横パイがエッチなのである!!

 あと、セーター越しに見えるブラもそこはかとなくエロい。

 しかし、真弓がこんなことをするからには、二人はかつて恋人同士だったと思われるが、何故加島の真弓への愛が冷めてしまったのか、その辺の説明がないのがもどかしい。

 まあ、車の設計に夢中になったということなんだろうが、別にそれは今に始まったことじゃないだろうからね。

 ここは、加島が被害妄想的になって、真弓が自分の(将来手に入るであろう)財産目当てにつきまとっているのだと思い込んでいるとしたほうが、面白かったかもしれない。

 真弓がしょんぼりとマンションから出て来たところに、ちょうど北斗の乗るパンサーがやってくる。

 北斗「やあ、君は、加島の……」
 真弓「……」
 北斗「加島と何かあったんですか」

 その後、近くの雑木林の中で話している二人。

 
 北斗「そんなひどいことを加島は君に?」
 真弓「……」
 北斗「そんな加島なんか捨てて、君を幸せにしてくれる人がいるんなら、その人のところへ行ったほうが……」
 真弓「私もそうしようと何度そう思ったかも分かりません、でも、あの人の後ろ姿を見ると……」
 北斗「後ろ姿?」
 真弓「ええ、あの人はとても自信家に見えます、でも後ろ姿を見るととっても寂しそうで、あの人のそばにいてあげなければいけないと、そう思ってしまうんです」
 北斗「そんなに愛してるんですね、あいつを……」

 どうでもいいが、「そんな」と「そう」とか「その」とか、「そ」で始まる言葉が多い会話だなぁ。

 北斗「そりゃ僕もあなたのような人にあいつのそばにいてやって欲しい、そう思います。でも、あいつはもう結婚してるんですよ

 北斗の爆弾発言に、

 
 真弓「うっそお~~~ん!!」

 とでも言いたげな顔で振り向く真弓。

 見てるほうも、急に昼ドラみたいな展開になったので驚いたが、

 
 北斗「高性能の車を作るという執念、いや、欲望とね」
 真弓(いっぺん殺したろか……)

 それが北斗一流の紛らわしい表現に過ぎなかったことが分かり、思わず殺意を抱く真弓であったか、嘘である。

 嘘であるが、もし現実に恋に悩んでいる若い女性にこんなこと言ったら、ぶっ飛ばされてるのは確実である。

 ほんと、世の中には、冗談でも口に出してはいけない言葉があるのである。

 さいわい、真弓は大して気分を害した様子もなく、

 北斗「余計な口出しかもしれないが、あなたはもっと自分の幸せを考えなよ」
 真弓「私、誰とも結婚する気ありません、加島さんだけです、失礼します」

 改めて断言するとその場を走り去るのだった。

 北斗は加島の部屋を訪ね、親友として意見する。

 
 北斗「加島、あの人の気持ちが君の心には響かないのか」
 加島「俺には女の愛情なんか必要ないんだ」
 北斗「なにぃ」
 加島「このマッハを破る車が完成すれば金も名誉も両手に花だ。そうなりゃ俺にふさわしい女と結婚できる」

 加島の言い草に北斗は思わず立ち上がり、

 北斗「加島、いつから君はそんな風に変わっちまったんだ?」

 鬼の形相で詰め寄るが、加島は平然と煙草を吹かしつつ、

 加島「貧しい孤児だった気持ちがお前に分かるもんか」
 北斗「……」
 加島「今の俺には金と名誉、この二つしかないんだ。貧しかった俺を笑った連中を見返してやるんだ!!」
 北斗「加島……」

 しかし、金と名誉って言うけど、マッハを越える車を開発しても、それが果たしてそんな大金や名誉を生むだろうかと言う疑問が湧く。

 民生用は勿論、レースにも使えないだろうし、軍事利用も無理なのではあるまいか?

 そもそも、地面の上をマッハの速度で走る車という発想自体がバカなのではないかと……

 北斗、なおも何か言いたそうだったが、そこへ美川隊員から通信が入り、対策会議やるからはよ帰れと言われたので、やむなく引き揚げる。

 
 竜「超獣マッハレスは、超スピードで走るものに異常な刺激を受けるようだ。ま、超特急が襲われたのもそれが原因と考えて良い。恐らく超スピードで走ったり飛んだりする物体が発する爆音、金属音が超獣を興奮させているようだ」

 隊員たちに、マッハレスの特性について話す竜。

 どうでもいいが、「超」がやたら多い、あまり知性の感じられない台詞である。

 竜「君たちも見たとおり、音をしきりに嫌がっていた」
 山中「ジェットや超特急で走る新幹線の音が嫌いだとすると、それが奴の弱点ってことになりますね」
 竜「そうだ」

 そうかなぁ……

 ピーマンが嫌いな子供の弱点がピーマンとは言えないように、それはちょっと違うような。

 竜「マッハレスを攻撃するには不快な音で奴の注意をそらし、その隙を狙えば片付けることが可能かも知れん」
 今野「しかし、地中を移動してる超獣がいつ、何処へ現れるか」

 しかし、隙を狙ったくらいで倒せるもんかなぁ?

 さっきもマッハレスの体にガンガン命中してたけど、涼しい顔してたで。

 
 吉村「北斗、さっきから何を考えているんだ?」
 北斗「超スピードのものに異常な刺激を受けるとすると……加島の研究しているレースカーもひょっとすると」
 吉村「レースカーか、あれも凄まじい音を立てて走るな」

 見え見えの展開だが、今度は、加島自慢のスポーツカーが超獣の標的となるのである。

 なお、今回の話がつまらないのは、加島が研究しているスポーツカーが、ストーリーにあまり関係がないことである。

 加島のスポーツカーの出している音が元凶で、それをやめさせようとする北斗と、意地でも続けようとする加島の葛藤や対立なんてのがドラマの軸になればそれなりに盛り上がったかもしれないが、あくまでスポーツカーは超獣を刺激する騒音のひとつに過ぎないからである。

 あるいは、そのスポーツカーの音を囮にして超獣を特定の場所に誘導しようと、北斗が加島に協力を依頼する……なんて展開もありえたのではないかと思う。

 実際は、走行テスト中にコースの下からモコッとマッハレスがあらわれ、

 
 その可燃性ガスを浴びてテストカーはドライバーもろとも爆発し、サーキットの司令塔も豪快に吹っ飛ばされる。

 さいわい、加島は別のビルの会議室で重役たちと一緒だったが、超獣の接近を知って泡を食って逃げ出す。

 だが、例のアタッシェケースを会議室に置き忘れたことを知り、真弓が止めるのも聞かずに建物の中に引き返す。

 今まさにマッハレスに破壊されつつある建物の中を逃げ回っていた加島であったが、途中、足を挫いて動けなくなる。

 
 真弓「加島さん、しっかりして」
 加島「書類は何処だ、書類……あっ!!」

 設計図のことしか頭にない加島、目の前の階段の上に落ちているケースを指差して叫ぶ。

 真弓は勇敢にも階段を登ってケースを拾おうとするが、

 
 真弓「きゃああーっ!!」

 激しい震動で前屈みになった瞬間、スカートの中が丸見えになる。

 ま、画面が揺れてて、うす暗いので、はっきりとは見えないが、ウルトラシリーズでは貴重な本気パンチラであった。

 いやぁ、スルーしなくて良かった!!

 ケースを拾い上げると、真弓は加島に肩を貸して歩き出し、なんとかビルから脱出する。

 ちょうどそこへ北斗が駆けつけ、マッハレスが三人まとめて押し潰そうとするが、ここで北斗がAに変身してマッハレスの体を押し返すと、二人を安全な場所に移す。

 竜(ウルトラマンA、このスペースの音でマッハレスの注意を引く、その間にやっつけてくれ)

 操縦桿を握りながら、心の中でAに語りかける竜隊長。

 いや、さっき、

 「我々の名誉を取り戻すためにもマッハレスは我々TACの手で片付けなければ……」

 って言ってませんでしたっけ?

 で、ここからTACとAの華麗な連携プレーが開始される……と言いたいところだが、最初にTACがマッハレスの注意をひきつけているところにAが蹴りを入れるだけで、あとはほとんど役に立ってません。

 ま、途中二度ほど、Aのピンチに攻撃を仕掛けて助けているが、それは、相手がマッハレスじゃなくてもやってることだしね。

 とにかく、この戦闘シーンが無駄に長くて、イライラさせられる。

 やがてAのカラータイマーが点滅し始めるが、TACの援護とは何の関係もなくAが奮起して、

 
 まず、マッハレスの背中の巨大な背びれを引き千切り、怒涛のラッシュを見せてから、

 

 
 最後はメタリウム光線を放ち、画面全体が白く塗り潰されるほどの激しい閃光と共に葬る。

 以上、TACの貢献度は2パーセントくらいだったと思われるが、

 
 竜「……」

 竜たちは、「少なく見積もっても46パーは行ってるな」的な、大変満ち足りた表情でAに敬礼し、TACの名誉を強引に回復させてしまうのだった。

 ただ、今回、ニ度も超獣と戦いながら、一機も戦闘機を失っていないのは褒めて良いかもしれない。

 ラスト、水門近くの土手の上に立っている加島と真弓。

 
 加島「……」

 加島は無言でアタッシェケースを開くと、風に吹かれるがままに設計図を散乱させる。

 真弓「設計図が……」

 だが、加島は微動だにせず、

 
 加島「いいんだよ、やっと分かったんだ、僕にとって一番大切なのは君だってことが」
 真弓「……」

 今度の一件で目が覚めたようで、いささか身勝手だが、翻然と真弓の愛に応えることを決意した加島であった。

 しかし、だからと言って、長年の自分の夢まで捨てるこたぁないじゃないかと思うのだが……

 つーか、設計図は加島個人のものではなく、会社の業務として作ったものなのだから、それを勝手に破棄するのは会社員としてどうなんだろう?

 
 ともあれ、そんな二人の様子を微笑ましそうに見ている北斗の姿に、

 ナレ「北斗の友情が、真弓の愛情がひとりの頑なな男の心に人間の心を取り戻させた。人々は再び新幹線の旅を楽しめるようになった。ウルトラマンAのヒューマンな行為に感謝しながら」

 と言う、いささかピントのずれたナレーションが重なって幕となる。

 「真弓の愛情」はともかく、「北斗の友情」はあんま関係なかったような……

 あと、「ヒューマンな行為」って、騒音に苦しめられているだけの超獣の背びれを容赦なく引き千切ったことを指すんでしょうか?

 以上、加島と真弓のドラマはそれなりに面白いが、全体としては退屈なエピソードであった。
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コメント

吉村の台詞

結局のところ加島は金と名声を捨てて真弓どの関係を選んだようですね😅吉村の“TACの科学兵器が超能力を持っていても”の台詞には違和感を感じてしまいますね😅そんな物騒なものがあったらヤプールが目を付けると思うのですがね😑

そういやダンが出ていない?

一見、カッコイイがその実、凄まじく胡散臭い竜隊長のネタぶりが楽しいでまあいいか(笑。


>マッハレスは、橋を渡ろうとした新幹線を橋ごと持ち上げ、地面に叩きつけて周囲を火の海に
妙にタイムリーですな…。

>地面の上をマッハの速度で走る車という発想自体がバカなのではないかと…
仮面ライダーでも子共には解り易いマシンスペックは最高時速なので(笑。
実際には日本国内で時速300キロもあれば充分で、
後は様々な環境でのアクションに強い方がいいんですが。

別に時事ネタとかじゃないです

一応地上でマッハが出せるとなると航空機には無い利点があります、防空レーダーに引っかかりませんし目標地点から見ると地平線から1分しない内に到達するので防衛はまず間に合いません、何も無い平原ではこれ程厄介な物も無いでしょう、シベリアの平原とか
・・・・・・アメリカからも誘い掛かってたような、冷戦時のアメリカから

加島

要するに「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というやつを痛感して開発チームを脱退。
有能な技術者が抜けて開発計画は中止。破棄する正規の設計図は会社が回収して加島が捨てたのはコピー?しかも演出用?

と、納得いくように考えてみましたがナレが言う「北斗の友情」は関係ありませんねえ…

Re: 吉村の台詞

言いたいことは分かりますけどね。

Re: そういやダンが出ていない?

> 一見、カッコイイがその実、凄まじく胡散臭い竜隊長のネタぶりが楽しいでまあいいか(笑。

ありがとうございます。今回、自分で読んでて吹き出してしまいました。

> 仮面ライダーでも子共には解り易いマシンスペックは最高時速なので(笑。

自分も子供の頃は意味もなくマッハに憧れてました。

Re: 別に時事ネタとかじゃないです

> 一応地上でマッハが出せるとなると航空機には無い利点があります、防空レーダーに引っかかりませんし目標地点から見ると地平線から1分しない内に到達するので防衛はまず間に合いません、何も無い平原ではこれ程厄介な物も無いでしょう、シベリアの平原とか

なるほど……いずれにしても軍事目的でしょうね。

Re: 加島

> ナレが言う「北斗の友情」は関係ありませんねえ…

北斗がいてもいなくてもあんまり話に影響ないですよね。

愛と勇気だけが友達さ

こんにちは
以前、このエピソードを見たときに三笠すみれさんについて「何だこのアンパンマンは?ひでぇな〜」と思いましたが、本記事を読んで考え直しました(汗)(でもやっぱり13枚目の写真のアップはキツいな〜横顔はそこそこ良いんですがね)

Re: 愛と勇気だけが友達さ

こんばんは。コメントありがとうございます。

> 以前、このエピソードを見たときに三笠すみれさんについて「何だこのアンパンマンは?ひでぇな〜」と思いましたが、本記事を読んで考え直しました(汗)(でもやっぱり13枚目の写真のアップはキツいな〜横顔はそこそこ良いんですがね)

……ま、まぁ、健康的でいいじゃないですか。

No title

>管理人にお願いして、入れていただいたの

昔のドラマとか見ていると、セキュリティや個人情報の扱いの粗さ、でたらめさにちょっと唖然とすることがありますね。余談ですが、前香代子さんのエプロン姿もありましたが、最近はこういう年齢の女性がエプロンをして家事や買い物をするというのも、ほぼ死に絶えた光景です。

>もう俺のことなんか忘れて尾道に帰れといったはずだろ

北斗も、福山が地元のわけで尾道に近いですから、そういうあたり整合性をつけているんですかね。

>ま、画面が揺れてて、うす暗いので、はっきりとは見えないが、ウルトラシリーズでは貴重な本気パンチラであった。

 
「タロウ」の1話同様つまずいてのパンチラですね。ウルトラシリーズは、子ども以外は東映のようなわざとがないので、これは確かに貴重ですね。

>ナレ「北斗の友情が、真弓の愛情がひとりの頑なな男の心に人間の心を取り戻させた。人々は再び新幹線の旅を楽しめるようになった。ウルトラマンAのヒューマンな行為に感謝しながら」

 と言う、いささかピントのずれたナレーションが重なって幕となる。

この回、妙に会話もナレーションもくどいですね。石森氏は、映画の名作もたくさん書いている優秀な脚本家ですが、ちょっとウルトラシリーズとは合わなかったかもですね。実は「A」って、市川氏や石堂氏(ぐうぜんみんな「い」が最初の名前です)などすごい脚本家が参加しているわけで、すると田口氏がメインライターの「レオ」は内容が弱いですね。

Re: No title

> 最近はこういう年齢の女性がエプロンをして家事や買い物をするというのも、ほぼ死に絶えた光景です。

そうですね。エプロン業界は大変ですね。

> 北斗も、福山が地元のわけで尾道に近いですから、そういうあたり整合性をつけているんですかね。

ああ、そこは気付きませんでした。

> 「タロウ」の1話同様つまずいてのパンチラですね。ウルトラシリーズは、子ども以外は東映のようなわざとがないので、これは確かに貴重ですね。

もうちょっとはっきりしてれば……

> この回、妙に会話もナレーションもくどいですね。

同感です。

超能力と騒音、超獣という肩書

「TACの科学兵器が超能力を~」というセリフについて。この頃までは、超能力という言葉を「非常に高い人間や機械の能力(性能)」という意味で使うことがあったようです。専らオカルト的な意味に限定して用いられるようになったのは、1974年ごろの「超能力」ブームのころからと思われます。下のページは前者での使用例です(アドレスは頭のh抜き)。

産業経済新聞 1942.12.4(神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫)
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00105459&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&LANG=JA

今回は前回に続いて騒音を取り上げていますが、内容は対照的でした。

前回・・・超獣は騒音を好む、青少年のドラマ、バイクや工場といった日常に近い存在
今回・・・超獣は騒音を嫌う、大人の男女のドラマ、レースカー、新幹線、航空機といった日常から離れた存在

ダンが出演していないのは、大人の男女のドラマでは出番がないと判断されたためかも知れません。

サウンドギラーとマッハレスは超獣とされていますが、その行動は昔ながらの地球産の怪獣とほとんど変わりません(核実験や公害の影響で現れた、というような)。超獣という肩書が意味するところが不明瞭になってしまったのは残念ですが、ヤプールの設定に縛られることなくドラマを作れるようになった代償なのかもしれません。

Re: 超能力と騒音、超獣という肩書

ご教示ありがとうございます。わざわざリンクまで貼って頂き、大変勉強になります。

> 今回は前回に続いて騒音を取り上げていますが、内容は対照的でした。

そうでしたね。すっかり忘れてました。

> サウンドギラーとマッハレスは超獣とされていますが、その行動は昔ながらの地球産の怪獣とほとんど変わりません(核実験や公害の影響で現れた、というような)。

確かに呼び方の違いだけになってますね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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