第11話「いのち泥棒を追え」(1980年4月12日)
冒頭、後楽園球場の真ん中で、赤城が道着姿の子供たちに空手を指導している。
冷静に考えたら、なんでそんなところで空手の稽古をせにゃならんのだ?

スタンドにはひとりの若い女性がいて、紀夫と言う自分の弟の稽古姿を見守っていた。
紀夫の姉・夏子である。
演じるのは古川ゆみ子さんと言う人だが、10年以上前にこのエピソードを初めて見たとき、管理人が、彼女のことを丘野かおりさんだと思い込むと言う前代未聞の大ボケをかましたことは、つとに有名である。
ま、「ゴーグルファイブ」25話に、「ズバット」の大城信子さんが別名で出ていた実例があるので、絶対ないとは言い切れないと思うのだが、彼女に関しては全くの別人であった。
ただ、その、なんとなく薄幸そうな面差しや、親しみやすい笑顔、風が吹いたら折れそうなくらいの痩身などから、管理人が丘野さんのことを連想してしまったのは事実である。
スタンドにはケラーとミラーもいて、

望遠レンズで、彼らの様子をニヤニヤしながら、若干寒そうに盗撮していた。
それは良いのだが、
さすがにこれでは気付かれるのでは? つーか、こんなもん、気付かない振りする方が難しいぞ。
せめて、普通の人間に化けてスパイして欲しかった。
そのほうが女優さんたちにも歓迎されただろう。
サブタイトル表示後、稽古を終えた赤城は遊園地の入り口から子供たちを送り出す。
紀夫を待っていた夏子は、赤城に挨拶する。

紀夫「ありがとうございました」
夏子「ここへ通うようになってからうんと元気になりました」
赤城「そりゃ良かった。頑張るんだぞ」
良いなぁ、この素朴な感じ。
自分の知る限り、これ以外に出演作がないのが勿体無い。
だが、ベーダーに目をつけられたのが不運であった。
ヘドリアン、二人の撮って来た写真を見ながら、

ヘドリアン「ふふ、赤城一平も相当に肩入れしている様子」
ミラー「両親もなく二人きりの姉弟です」
ケラー「○○は病弱な弟をアスレチッククラブに通わせて空手を習わせております」
ヘドリアン「餌にするにはもってこいの姉弟じゃ」
ヘドリアンはベーダー怪人タイヤジコラーを誕生させ、作戦を開始させる。
ちなみにケラーの台詞の○○だが、「夏子」じゃなくて、別の名前を言ってるように聞こえる。
「姉」かとも思ったが、どう聞いても「きがえ」って聞こえるんだよね。

夏子「行ってらっしゃい」
紀夫「じゃあね」
ある日、夏子が歩道橋の上で学校に行く紀夫と別れ、勤め先に向かって歩き出すが、その直後、歩道橋の階段の下からタイヤがひとりでに駆け上って来て、紀夫を轢く。

紀夫「あ、ああーっ!!」
夏子「!!」
反対側の階段を降りていた夏子は紀夫の悲鳴を聞いて急いで引き返す。

夏子「紀夫、紀夫!!」
夏子が駆けつけたときには、紀夫は頬にタイヤ痕をくっきり付けた状態で意識不明となっていた。
夏子が振り向くと、タイヤが猛スピードで階段を駆け上がっていくところだった。

夏子「……」
病院に担ぎ込まれ、医者に診察されている弟を心配そうに見詰めている夏子。
だが、医者は、ペンライトで瞳孔をチェックするだけで、何の手当てもせずに引き揚げていく。

夏子「紀夫っ!!」
入れ替わりに紀夫の上に屈み込み、声を震わせる夏子タン。
ついで、部屋から出ようとしていた医者に駆け寄り、

夏子「先生、紀夫は助かるんでしょうか?」
医者「さあ、今のところは……」 これほど頼りない、いかにも早く家に帰りたそうな、やる気と責任感が絶望的なまでにない医者の返事があっただろうか? いや、ないっ!!
もっとも、特撮ドラマにおける医者と言うのは、99パーセントの確率でクソの役にも立たないヤブ医者だと相場は決まっているのである。
夏子は再び紀夫のそばに行き、眠り続けているそのあどけない顔を見詰める。

夏子「紀夫……」
あきら「大丈夫、助かるわ、きっと」
あきら、気休めにしか聞こえない適当な慰めを言うと、夏子も自分に言い聞かせるように頷いてみせる。
これが普通の病気や怪我なら、万能ビームのデンジシャワーで治せたかもしれないが、紀夫は魂をタイヤジコラーに奪われているので、デンジシャワーも効き目はないのだ。
その後、青梅が、遊園地の喫茶室で、注文したカレーがなかなか出来ないので、イライラと黄山をせっついている。
黄山「今やってるよぉ」
青梅「美味しく作ってね」
黄山「ああ」

青梅「アンパン食ってよ」
緑川「呆れた奴だなぁ」
カレーが来るのを待つ間、ポケットから取り出したアンパンを食べ始めた青梅に、緑川は思わず声を上げる。

あきら「まったくねえ」
意味もなく貼ってしまう、あきらの美貌。
夏子タンも可愛いが、あきらの、いるだけでその場が明るくなるような美しさにかなわない。
赤城もその場にいたが、会話には加わらず、唇をつまんでひたすら考え込んでいた。
緑川「どうした?」
赤城「タイヤが意思を持つ、考えられるか、そんなことが」
緑川「紀夫君のことか」
赤城「うん」
その頃、三太たちレギュラー子役はアスレチッククラブに向かって自転車を走らせていたが、途中、遊園地の園内でタイヤジコラーの化けたタイヤに襲われ、それを察したアイシーの声で、赤城たちは出動し、青梅も食べかけのカレーを泣く泣く置いてそれに続く。
さいわい、誰も犠牲にならないうちにレッドが走るタイヤを蹴り飛ばしてドラム缶の下敷きにして、その正体を暴き出す。
タイヤジコラー「痛いじゃないか!!」

レッド「正体をあらわしたな、ベーダー怪物」
タイヤジコラーの背後にケラーとミラーもあらわれ、
ミラー「タイヤジコラーは魂泥棒なのさ」
ケラー「ご覧、魂袋」
ケラーの言葉に合わせて、タイヤジコラーは腰につけた袋から三つのガチャガチャのカプセルのようなものを取り出す。

タイヤジコラー「ふふふ」
レッド「紀夫君だ」
そのうちのひとつには、紀夫の顔写真が貼ってあった。
ケラー「そう、あれは事故に遭った子供の魂なのだ。タイヤジコラーは子供の生きのいい魂をエネルギー源にしているのさ」
タイヤジコラー「そうそう」
ちなみにカプセルが複数あることから、他にも犠牲者がいることが分かるが、それは単にエネルギー源として盗んだだけで、本来の目的はやはり夏子たちを餌にしてレッドを吊り上げることだったのだろう。
ただ、エネルギー源にしたのなら、その時点で子供たちの魂も消費されてないとおかしいんだけどね。
5人は三太たちを守りながらタイヤジコラー、戦闘員たちと戦うが、タイヤジコラーには結局逃げられてしまう。
当然ながら、紀夫はあれっきり意識を失ったままであった。
診察していた医者は、重苦しい顔で赤城たちのところへ来て、

医者「脳波には異常ありません、でも、不思議なんですよ。まるで死人同然、反応がない。魂が抜けた状態ですよ」

青梅「魂を盗まれたんだ」
緑川「あのタイヤはベーダー怪物なんだ、子供たちの魂を盗んでエネルギーにしている」
やがてクソの役にも立たない医者は退室するが、

赤城「夏子さんがいないぞ!!」
彼らが話している間に、夏子の姿が忽然と消えていた。
しかし、そもそもどうやってこの部屋から出たのだろう、夏子は?
どう見ても出入り口はひとつしかないので、可能性としては窓だけだが、わざわざそんなところが出て行かなくても、トイレにでも行く振りをして普通にドアから出て行けば良いではないか。
別に夏子が狙われているというわけではないのだから、赤城たちもトイレまでついて来たりはしなかっただろう。
何か当てがあるのか、夏子は街をひとりで歩いていたが、やがて、線路沿いに、数え切れないほどの廃タイヤが文字通り山となって積まれている、タイヤ置き場に入り込む。

夏子「何処にいるの、タイヤ怪物、出て来て頂戴、お願い、弟の命を返して」
勇敢にも、タイヤジコラーに向かって必死に呼びかける夏子。
幸か不幸か、そこにはケラーたちがいて、
ケラー「せっかく来たんだから、犠牲者2号にすれば……餌は強ければ強い方が」
ミラー「そうね」
ミラーも同意して犬笛のようなものを吹いて、タイヤに埋もれて寝ていた(?)タイヤジコラーを呼び出す。
うん? ケラーの台詞からして、轢かれたのはまだ紀夫だけらしい。
デンジマンの注意を惹くには、じゃんじゃん子供たちの魂を盗むべきではないか。
それに、「餌は強ければ強い方が」と言う台詞も引っ掛かる。
若い女性でも良いのなら、子供たちの元気な魂こそがエネルギー源になると言う設定と矛盾するではないか。
なので、ここは夏子の魂を盗むのではなく、協力すれば紀夫の魂を返すという約束で、夏子に赤城をおびき出させる……と言う方が分かりやすかったと思う。

タイヤジコラー「来たな、よし」
ともあれ、タイヤジコラーは夏子の前方に降り立つと、

自分の体をタイヤに変え、

その状態のまま徐々にサイズを小さくして行き、最後は手の平に乗るくらいの可愛らしいタイヤに化ける。
で、地面に転がっていると、夏子が来て、それと知らずにヒールで踏み潰しながら、

夏子「お願い、弟の命を返して!!」
と、タイヤが声を出したので驚いて足をどけると、今度は逆にタイヤがとんどん大きくなっていき、

タイヤジコラー「げははははは」
最後は再びタイヤジコラーの姿になる。
何がしたいんだ、お前は? 夏子は勇気を振り絞ってその場に留まり、

夏子「あなたがタイヤ怪物?」
タイヤジコラー「ふふ、そう、タイヤ怪物」
夏子「弟の魂を返して!! その代わり、私の命を上げます!!」
タイヤジコラーに向かって叫ぶ。
ああ、かわええ……

タイヤジコラー「ううっ、うふ、ほんと、くれるー?」
タイヤジコラー、興奮気味に体をふるわせると、涎を垂らさんばかりの勢いで夏子に迫る。
もし管理人がタイヤジコラーだったら、魂の代わりに別のものを要求していたであろう。
それがなんであるかは各自の想像にお任せしたい。
無論、ルパンがクラリスから盗んだようなものではない。
タイヤジコラー、据え膳食わぬはなんとやらで、ありがたく夏子の魂をいただこうとするが、そこへ猛然とレッドがデンジマシーンに乗って突っ込んできて、デンジマシンガンをぶっ放す。
ピンク「夏子さん」
レッド「なんてバカなことを」
夏子「紀夫を助けたいんです」
レッドは夏子をピンクに任せてタイヤジコラーを追跡するが、林の中まで誘導されたところで待ち伏せしていた戦闘員たちにネットを被され、超高圧電流を浴びて気絶してしまう。
ベーダーの大金星であった。
このままレッドの息の根を止めていれば、ベーダーの大勝利だったであろうが、「悪の組織」の悪癖のひとつ、「100点では満足できず、120点を目指して、挙句0点になる」と言う法則にのっとり、アジトにレッドを連れて行くが、それは殺す為ではなく、

戦闘員「この赤く光る石がもっともパワーのある石です、これさえあればダイデンジンを倒すことも可能です」
ヘドラー「デンジストーンの摘出作業を急げ」
強化スーツの電子頭脳に埋め込まれたデンジマンの力の源デンジストーンを奪うためと言う、「アベンジャーズ」のサロスみたいなことを目論むのだった。
ただ、それは、別にレッドが生きていなくても可能なので、とにかく、可及的速やかにレッドの命を奪うことをオススメしたい。
レッドは意識を取り戻し、自分の置かれている状況を理解するが、何故かすぐ脱走しようとせず、このまま時間を稼いでベーダー城に潜り込むチャンスを待ち、ヘドリアン女王を一気に倒そうと言う、欲張った、あまり現実性のないプランを思いつく。
しかし、ヘドラーたちがデンジストーンを狙っているのを知りながら、無傷でベーダー城に潜入することが出来ると考えるのは、レッドにしてはいささか甘過ぎる見通しだったろう。
これでは「悪の組織」の120点思想をあまり嗤えない。
CM後、

ベッドに寝かされたレッドの額に、馬鹿でかい回転ドリルが落ちてくる。
が、ドリルが接触した瞬間、あるいは、接触する寸前、レッドの体からエネルギーが放出され、赤城の姿に戻る。
そしてネットをはぐって床に降り立つが、

赤城「うっ」
あえなく戦闘員に取り押さえられてしまうのが、実にリアル且つ稀少な演出で、高く評価したい。
「多勢に無勢」と言う、現実世界におけるリアリズムは、特撮ヒーロー番組においては無視されることがほとんどだからね。
ただ、赤城はデンジストーンを守る為に変身を解いたのだが、自由になったのなら、もう一度変身して脱出した方が手っ取り早かったような気もする。
だが、ヘドラーたちはすでにデンジリングのことを知っているので、赤城が再度変身する前に、指から無理やり抜き取ってしまう。
と、レッドを探してピンクたちがデンジバギーで接近するが、タイヤジコラーの陽動に引っかかり、アジトから遠ざけられてしまう。
安易に仲間に救出させないのも、ドラマを盛り上げるのに役立っている。
一方、ヘドラーたちはレーザー砲で撃ったり、トンカチで殴ったり、なんとかデンジリングを壊して中からデンジストーンを取り出そうとするが、デンジリングには傷ひとつつかない。

ヘドラー「なんという硬さだ」
ミラー「このリングの中から強化服を取り出せるのは赤城一平、ただひとりです」
ケラー「赤城のテレパシーのようなものにしか反応しないのではないでしょうか」
ヘドラー「きっとそうに違いない」
ヘドラーは、赤城の指にデンジリングを嵌めると、赤城を挑発して戦わせ、もう一度デンジレッドに変身させようとするが、赤城は頑として応じない。
ま、それこそ、変身してちゃっちゃとその場所から逃げれば良いのではないかと思うが……
赤城は独房に押し込められるが、ヘドラーのやり方が手ぬる過ぎてヘドリアンじゃないけどイライラしてしまう。
命まで奪わずとも、片腕を切り落とすとか、戦士として使い道にならないようにしておくぐらいの非情さを見せて欲しかったところだ。
仲間とも連絡が取れず、絶望しそうになる赤城だったが、

その脳裏に夏子と紀夫の姿を思い描き、
赤城(希望を捨てずに待っていてくれ、待ってて欲しい!!)
夏子に向かって呼びかけつつ、その実、自分自身を鼓舞するのだった。
しかし、赤城、デンジリングを嵌めたまま監禁されているようだが、その気になればレッドに変身して簡単に抜け出せるように見えてしまうのが難点で、ぶち込まれる前に、再びデンジリングを没収されるカットが欲しかった。
万策尽きたヘドラーはベーダー城に帰還して、ヘドリアンに報告する。
ヘドリアンは「頭を使え」と、ある秘策を授ける。
アジトに戻ったヘドラーは、赤城を牢から引き摺り出し、タイヤジコラーがハンマーでデンジリングではなく、紀夫の魂の入ったカプセルを叩き潰そうとしているのを見せ付け、

ヘドラー「ハンマーを振り下ろせば、たちどころに病院にいる子供の命は途絶える。どうする、赤城、さーどーするー?」
赤城「ぎぃいい……」
ヘドラー「はっはっはっはっはっ」
顔を歪めて苦悩する赤城を、大口開けて嘲笑うヘドラー。

赤城「ぐ、卑怯な……」
ヘドラー「はっはっ、貴様は子供を見殺しにはしないはずだ、やれいっ!!」
赤城「やめろぉっ!!」
タイヤジコラーがハンマーを振り下ろす仕草を見せると、赤城はたまらず声を張り上げ、デンジレッドにスパークする。
以前も書いたが、70年代、80年代前半のヒーロー俳優は顔が濃くて良いですね。
そう言えば、つい先日「ダイレンジャー」を何話か見たんですよ。
思っていたほど現代風でなく、その前に見た「メガレンジャー」と比べても、キャストにイヤミがなく、キャラが立っていたのだが、ヒーロー役の若手俳優の見せる必要以上に熱い全力演技に、いささか引いてしまった管理人であった。
そりゃ、ヒーローに熱血はつきものでしょうけど、ものには限度と言うものがあるわけで、その辺を適当に加減してやるのが、監督の務めじゃないかと思うのだが……
それと比較すると、このシーンにおける赤城の適度に抑制された熱血演技が、実に洗練されたものに思えてくる。
それはともかく、やむなく変身したレッドだが、このまま逃げられては何にもならないので、ヘドラーは即座に特殊な檻を降ろして、レッドを閉じ込める。

ヘドラー「ははははは……」
今回のベーダーたちの手並みは一分の隙もないと言って良いほど的確で、悪人ながら惚れ惚れしてしまうのだが、その目的を、デンジストーンを奪うことに定めてしまったのが根本的な敗因だと言えるだろう。
何故なら、わざわざデンジストーンを奪ってダイデンジンを倒さずとも、赤城を殺すか、二度と変身できないようにしてしまえば、それで事実上、デンジマン&ダイデンジンを無力化することが出来るからである。
一番簡単なのは、デンジリングをベーダー城に持ち帰ってしまうことだと思うが、デンジリングに関しては、デンジランドに予備があるかもしれないので、なんとも言えない。
さて、いつまでもレッドが捕まっていては話が終わらないので、レッドはここでデンジマシーンに緊急指令を出し、自動運転でアジトを壁を突き破って突入させる。
……
いや、そんなことが可能なら、牢獄に入れられている間にちゃっちゃと変身してそうすれば良かったのでは?
タイヤジコラーはさっさとアジトを放棄して車で逃げ出すのだが、今までレッドに粘着していたヘドラーたちが、一瞬でいなくなるのは解せないなぁ。
ここからカーチェイスとなるが、

タイヤジコラーがオープンカーで逃げるのが何気に珍しい。
ま、その頭の形状から、普通の車に乗れないのは分かるが、普通はジープだよね。

戦闘員たちが丘の上から大砲を乱射し、デンジマシーンで追跡するレッドの周りでガンガン爆発が起きる。
上空からは戦闘機も参加して空撃を行うが、

普通に走ってるだけのデンジマシーンがデンジマシンガンを撃つと、

それで撃墜されてしまうと言うのは、さすがにライト兄弟も承服しかねる描写だと思う。
この後、やっと他の4人が駆けつけ、紀夫の魂カプセルを奪取してから、心置きなくタイヤジコラーを倒して事件解決。
終わってみれば、タイヤジコラー、魂を盗んだのは最初の紀夫だけだった訳だが、子供の魂をエネルギー源にしていると言う設定、どっか行っちゃったな。
正直、別に要らない設定だったのではないか?
今回の話の良いところは、怪人を倒したあと、

あの魂カプセルを昏睡している紀夫の額に当て、ちゃんと紀夫の魂を戻す作業をしていることである。
「仮面ライダー」なら、絶対に怪人死亡=紀夫復活で片付けてるところである。

夏子「紀夫!!」
紀夫「お姉ちゃん!!」
夏子と紀夫が感動の再会を果たしたことは言うまでもない。
と、そこへ青梅たちが飛び込んできて、

青梅「赤城、他の子供たちも助かったぞ」
赤城「そうか」
あきら「ほんと?」
青梅の言葉にこちらも抱き合って喜ぶのだったが、「他の子供たち」って誰?
タイヤ置き場でケラーたちが夏子のことを「犠牲者2号」と言っていたが、その後、赤城をおびき出して捕まえた後、タイヤジコラーが子供たちを襲うシーンはなかったので、矛盾しているようにも聞こえる。
あるいは、ほんとは三太たちも最初に襲撃された時に轢かれて魂を奪われるシーンがあったが、尺の都合でカットしたのかもしれない。
細かいことだが、レッドがタイヤジコラーから魂カプセルの入った袋を奪った直後のシーンで、取られた筈の袋がタイヤジコラーの腰にぶら下がってました。
ま、そんな些細なことはさておき、管理人が何故最後にこの画像を貼ったのか、賢明な読者の皆さんにはお分かりいただけることと思う。
やっぱり、あきらのお尻は最高だな、と。
ミキやレイも、ホットパンツでお尻を見せてはくれるのだが、どちらも小ぶりで、あきらのような、大地と母性の豊かさを体現したような巨尻ではないからね。
以上、前半は、瀕死の弟を思う姉のひたむきな愛情を軸に描き、後半は、敵に捕えられたレッドの苦闘を異例の長さで描いた、密度の濃い力作であった。
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