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「ウルトラセブン」傑作選 第4話「マックス号応答せよ」(リテイク版)


 第4話「マックス号応答せよ」(1967年10月22日)

 冒頭、マナベ参謀が青色の分厚い封筒をデスクの上に置き、

 
 マナベ「極秘命令、両隊員はこの命令書に従って某地点まで行き、そこである男に会い、彼の指揮下に入れ」
 アマギ&ソガ「はっ」
 マナベ「重大な任務だ、誰にも気付かれないように基地を出るんだ」

 いつになく厳しい面持ちのマナベ参謀にくれぐれも秘密厳守を申し渡された二人。

 ついで、二人の乗ったポインターが目的地に向かう映像となるが、

 

 
 ソガ「左」

 ……

 思いっきり気付かれとるやないかいっ!!

 気付かれる気付かれない以前に、同行させたらあかんやろ。

 まあ、「関係者以外には……」ってことなんだろうが、普通は、同僚にも内緒にしろって意味だと思うんだけどね。

 それはともかく、車は中継点の海岸付近に到着する。

 
 アマギ「おい、あったぞ」

 
 ダン「マックス号だ、あれに乗るんですね。さすがは地球防衛軍の誇る新造原子力船だ」
 アマギ&ソガ(マジかよ……)

 マックス号のあまりのへぼさに愕然とする二人だったが、嘘である。

 
 実際は、それに続けてマックス号の美しい船体が沖合いに浮かんでいるのが映し出される。

 ダン「かっこいいな、僕も一度は乗ってみたかったんですよ」
 アマギ「ダン、遊覧船じゃないぞ」

 子供っぽく、はしゃいだ声を出すダンをたしなめると、アマギとソガはボートに乗り込み、マックス号に向かって走り出す。

 ダンが基地に戻る途中、道端に若い女性が車を停めてボンネットを開け、助けを求めているのが見えた。

 前回のピット星人の故知に倣ったのか、

 
 ダン「故障ですか、見てあげましょう」

 それが、ノースリーブのミニスカワンピの美女だったので、ダンは何の迷いもなく車を停め、いそいそとボンネットの中を覗き込む。
 
 そう言えば、「シャリバン」の第26話の冒頭って、このシーンのパロディだったのかも……

 まあ、ありがちなシーンではあるけどね。

 
 妖艶な美女を演じるのは、思わず姐御と呼びたくなる水上竜子さん。

 仔細にエンジンルームを調べていたダンは、

 ダン「エンジンがないですよ」

 じゃなくて、

 ダン「何処も悪くないですよ」

 そう言って振り向いた瞬間、いきなり女にスパナで額を殴られる。

 
 水上さん、ミニスカは良いんだけど、その下に赤いタイツを履いたのは大減点。

 円谷作品でチラは期待しないが、せめて生足を見せて欲しかった。

 
 ともあれ、見事にダンを引っ掛けた美女は、これまたピット星人と同じように、ダンの体をまさぐってウルトラアイを盗み出す。

 ただ、非力なピット星人や、37話のマヤがそれ以上のことをしなかったのは、まだ(感覚的に)理解できるのだが、何故、彼女は、ついでにダンをスパナで殴り殺さなかったのか、そこが今回のシナリオの欠点である。

 一方、アマギとソガはマックス号に無事移乗し、船員に、とある一室に案内されるが、

 
 そこで彼らを待っていたのは、意外にもタケナカ参謀であった。

 ソガ「タケナカ参謀!!」
 タケナカ「驚いたかね」
 ソガ「はぁ」
 タケナカ「ま、掛けたまえ」

 タケナカは鷹揚に椅子を勧めると、

 
 タケナカ「この船に乗ってる間、君たちの指揮は僕が取る……どうだね、マックス号の乗り心地は? いかなるアクシデントにも耐えうるようにあらゆる科学の粋を集めて作られてるんだ。この部屋も機密装置になっている。立派なもんだろう」
 
 得々とマックス号の性能について語るタケナカ参謀であったが……

 ソガ「それよりマックス号は何処へ向かってるんですか」
 タケナカ「地獄だ」
 ソガ「なんですって?」

 タケナカのとんでもない答えに血相を変えるソガであったが、タケナカは笑ってそれがジョークであることを示し、

 タケナカ「いや、場合によっては本当に地獄行きだぞ」

 再び真顔になって、海図を広げ、ある場所にライターを置き、

 
 タケナカ「ここだ、説明しよう、一ヶ月前にこの地点でわが国の原子力タンカー2隻が相次いで消息を絶ったんだ。ついで一週間前、原因調査のために出動した海上保安庁の調査船までがやられてしまった。当時の海洋・気象の条件から見て単なる遭難とは考えられない。色々と検討した結果、何者かの陰謀ではないかと言う説が出て、事件の調査は極秘に行われることになったんだ」
 ソガ「それで我々の任務は?」
 タケナカ「消息を絶った船の捜索と陰謀団を突き止め、それを撃滅することだ」

 ……と言うことらしいのだが、それって、別に極秘にする必要なくないですか?

 自分たちのタンカーや船が消えたら捜索するのが当たり前なのだから、一体誰に気兼ねしてコソコソしなきゃならないのだろう?

 これが、例えば日本が密かに核ミサイルを保有していて、それを洋上で誰かに奪われたとかなら、国際問題になるのを恐れて内密に捜査する……みたいなことはあると思うが。

 一方、ダンは自力でか、誰かに助けられたのか不明だが、メディカルセンターの椅子に暗い顔で座って、アンヌから差し向かいで手当てを受けていた。

 
 アンヌ「何があったの?」
 ダン「そいつは僕も知りたいんだ」
 アンヌ「だって、自分でやったことでしょう」
 ダン「うん……」

 ダン、ウルトラアイを盗まれたとは言えないので、美女に襲撃されたことを隠し、自分のミスで怪我をしたように誤魔化しているのだろう。

 アンヌ、ダンの額に絆創膏を貼ると、

 
 アンヌ「これで良し、と……もう乱暴しちゃイヤよ」
 ダン「う、うん……」

 アンヌは、こぼれるような笑みを浮かべて念を押すが、ダンは生返事をするばかり。

 アンヌ「そうだわ、ダンにいいものあげる……お守りよ。これでどんな時でも大丈夫、アンヌがついてるわ」

 観音菩薩様のように優しいアンヌ、ゴールドのペンダントネックレスを取り出すと、

 
 白い腕をダンの首に回し、手ずからネックレスをつけてくれる。

 そんな嬉しい状況にありながら、ダンの頭はウルトラアイのことで一杯だった。

 ダン(女ははじめからウルトラアイを狙っていたんだ。くそう、なんて迂闊なことを……)

 今更悔やんでも応募締め切りの過ぎたヤマザキ春のパン祭りだったが、ダンが二週続けて女にウルトラアイを奪われてしまうことになったのは、少々情けない。

 その頃、マックス号は、波を蹴立てて快速で航行していた。

 タケナカたちは船長と共に、ブリッジから前方を見据えていた。

 船長「あと1分でタンカーが消息を絶った問題の地点です……エンジンストップ」

 目的の海域に達すると、マックス号は機関を停止するが、空は青く澄み渡り、海はあくまでも穏やかであった。

 タケナカ「何も起こりそうにないね」

 
 船長「相手が地球防衛軍と知って尻尾を巻いたんでしょ、はっはっはっはっ」

 船長を演じるのは、ドクターマンこと幸田宗丸さんだが、さすがに若いなぁ。

 肌がつやっつやしてるぜ。

 船長が豪語して笑うと、ソガたちもそれにつられて笑い出す。

 しかし、彼らの任務はタンカー消息の謎を突き止めることであって、この海域を無事に通り抜けることじゃないんだから、何の異変もないからって笑ってる場合じゃないと思うんですけどね。

 果たして、その笑いが消えるか消えないかのうちに、

 
 イージス艦くらいある巨大なマックス号の船体が、海面を離れて上昇し始める。

 空から降ってきた赤い不思議な霧に包まれたまま、ぐんぐん高度を上げていくマックス号。

 
 船長「うぇっ、うぇうぇーっ!!」

 恐怖のあまり、目ん玉をひん剥いて、鳳啓介のような奇声を放つ船長。

 さっきまで自信たっぷりの表情だっただけに、管理人、爆笑。

 驚くべきことに、マックス号は一気に宇宙の彼方まで持ち去られてしまう。

 はい、ではここで、ソガとアマギの代わりにツッコミを入れておきましょう。

 これのどこが、「いかなるアクシデントにも耐えうるようにあらゆる科学の粋を集めて作られてる」んだーっ!!

 ご清聴ありがとうございました。

 引き続きこのあともレビューをお楽しみください。

 
 隊員「こちら本部、応答願います」

 マックス号の異変に、ウルトラ警備隊本部は大騒ぎとなる。

 ……

 それにしても、アンヌのおっぱいって最高ですね!!

 前回とは別人のようにフットワークの軽いキリヤマは、直ちにダンと共にホーク1号で海域の捜索に出動し、フルハシにはホーク2号で大気圏外の調査を命じる。

 ホーク1号は何の手掛かりも得られなかったが、ホーク2号はあっさりマックス号を発見する。

 フルハシ、本部に連絡しようとするが、通じない。

 フルハシは通信機の「故障」だと言うが、ゴドラ星人の妨害電波だったのではあるまいか?

 ともあれ、フルハシはホーク2号でマックス号の内部に着艦すると、船内を探索する。

 乗員の姿はなかったが、例の部屋に、タケナカたちが意識を失って倒れていた。

 フルハシは三人を揺り起こし、窓の外を見せてここが宇宙空間だと教える。

 
 ソガ「どうやって運ばれてきたんだ?」
 フルハシ「船ごと太平洋から宇宙へ運ばれて来たんだ」
 タケナカ「現在、そんなことができるのは……」

 タケナカのつぶやきに答えるように、不気味な笑い声がしたかと思うと、

 
 ゴドラ星人「それは我々ゴドラ星人だ」

 いつの間にか、首謀者である宇宙人が部屋の中に立っていた。

 タケナカ「何故こんなことをしたんだ?」
 ゴドラ星人「こうして船を隠せば地球防衛軍の注意力は船の消失した海域に集中する、その隙に我々は地球を征服するだろう」
 タケナカ(答えてくれるんだ……)

 悪の人たちは、意外と話好きの気さくな人が多いのである!!

 ソガ「この船の乗組員たちはどうした」
 ゴドラ星人「抵抗したので宇宙の大海原に放り出してやったんだ」

 愉快そうに世にも恐ろしい言葉を口にするゴドラ星人。

 しかし、わざわざ手強いウルトラ警備隊を殺さず、大して邪魔にならない乗組員だけ殺すというのは、理屈に合わない気がする。

 ぶっちゃけ、乗員を生かしておくと、後の脱出シーンが(番組的に)大変になるからだろう。

 キリヤマとダンが浮かない顔で司令室に戻ってくる。

 
 アンヌ「ごくろうさま、いかがでした?」
 キリヤマ「うん……」

 ……

 それにしても、アンヌの横パイって最高ですね!!!

 隊員「フルハシ隊員と連絡が取れません、通信機の故障だと思われます」
 キリヤマ「おかしいな、ホーク2号の通信機は今朝調べたところだ。異常はなかったぞ」
 ダン「何かあったんでしょうか」

 この通信機の件、結局故障だったのか、妨害されていたのかはっきりしないままなのだが、ひょっとして、あの女が基地に侵入し、あらかじめ通信機を壊しておいたのだろうか?

 しかし、ゴドラ星人たちに、キリヤマがホーク2号を差し向けることが事前に分かるとは思えないので、やはり妨害されていたと見るのが妥当か。

 部下が立て続けに行方不明になり、愁いを隠せないキリヤマであったが、そこへホーク2号が帰還したとの知らせが入る。

 乗っていたのはフルハシひとり。

 アンヌ「心配したわよ」
 フルハシ「いやー、通信機のヒューズが飛んじゃってね」
 キリヤマ「で、宇宙の方はどうだった」
 フルハシ「はぁ、マックス号は何処にも見当たりませんねえ」

 
 フルハシ「こうなったら地球防衛軍の総力を上げて太平洋の海底捜査を行うべきですね」
 キリヤマ「海底捜査をね」
 フルハシ「こうなった以上はですよ、各方面の協力を得て、徹底的に海の底を……」

 滔々と持論をまくしたてるフルハシの様子に、

 
 ダン(おかしい、何故だろう、フルハシ隊員がこんなに難しい漢字を知ってる筈がない……)

 じゃなくて、

 ダン(おかしい、何故だろう、フルハシ隊員とは思えない……僕の六感がそう教えるんだ)

 何か異様なものを感じるダン。

 無論、視聴者には容易に想像がつくが、このフルハシはゴドラ星人の化けた偽者で、防衛軍の目を例の海域に向けさせようと誘導しているのである。

 どうでもいいが、ダンの額の絆創膏の角度が、さっきと違うような……

 その後、フルハシはエレベーターで地下に降り、原子炉に爆弾をセットするが、その場をダンに押さえられる。

 
 ダン「貴様は誰だ、正体をあらわせ」
 フルハシ「はっはっはっ……」

 
 偽フルハシは、愉快そうに笑いながら両肩を持ち上げ、

 
 ゴドラ星人の姿に変わる。

 ゴドラ星人「さすがはモロボシ・ダン、いや、ウルトラセブンだ。良いところへ来た、飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ。この原子炉が爆発すると同時に君は永久にこの地球から消えるのだ」
 ダン「そうはさせんぞ」

 ダンが銃を撃とうとするが、すかさずゴドラ星人がリング状のビームを放ち、銃を弾き飛ばす。

 ついでに、アンヌから貰ったペンダントの鎖が切れ、床に落ちる。

 
 ゴドラ星人、ダンの周りに円柱形のカプセルを作り出し、その中に閉じ込める。

 しかし、さっきも書いたように、こんなことするくらいなら、最初にダンを襲った時に、何故ひと思いに殺さなかったのか?

 どうにも彼らのやってることが二度手間のように思えるのである。

 
 偽ダン「はははは、原子炉が爆発するまで大人しく寝ているんだ、ウルトラセブン」

 変幻自在のゴドラ星人、今度はダン自身に化けて見せる。

 だが、絆創膏まではコピーしなかったのが痛恨のミステイク。

 再びマックス号。

 
 ソガ「ウルトラセブンを?」
 ゴドラ星人「ウルトラセブンだけではない、あと15分もすれば地球防衛軍は原子の粒となって吹っ飛んでしまうだろう。地下18階の第二動力室に時限爆弾をセットしたところだ、ふふふ、ははははは……」

 わざわざ作戦の経過状況や機密事項を「言いつけ」にくると、笑いながら姿を消すゴドラ星人。

 いや、なんでそんなことを捕虜である彼らに教えねばならんのだ?

 しかも彼らの武器を取り上げることもせず、縛ったりもしないのだから、まるで彼らに逃げてくれと言ってるようなものではないか。

 
 アマギ「ウルトラセブンも倒されたのか」
 タケナカ「待て、そんな筈はない、ウルトラセブンが倒されたのなら、我々を生かしておくわけがない、万一の場合に我々を人質にするつもりなのだ。と言うことは」
 アマギ「ウルトラセブンはまだ健在だ」
 タケナカ「うん、15分以内にここを脱出して時限爆弾のことを知らせなければ大変なことになる」

 タケナカ参謀がそう推測するのだが、ウルトラセブンではなく、ウルトラ警備隊の動きを牽制するために彼らを人質にしているとも考えられるので、断言は出来まい。

 ともあれ、マックス号の一人乗りの観測用ロケットで脱出しようと言うことになり、アマギがそのパイロットに名乗り出る。

 タケナカ「その前に戸口の見張りを倒すんだ」

 問題はどうやって見張りにドアを開けさせるかであったが、

 
 アマギ「おい、開けろ」

 
 ゴドラ星人「なーに?」(註・言ってません)

 頼んだら開けてくれましたぁっ!!

 なんでえ、ゴドラ星人、意外とイイ奴じゃねえかよぉ……ちきしょう、涙が出てきやがった。

 そんなイイ奴を、お情けで取り上げられずにいた銃で容赦なく撃ち殺す、悪鬼のようなソガたち。

 アマギが観測用ロケットに乗り、フルハシがその発射を管制するが、

 
 いきなりゴドラ星人が入ってきて、フルハシとアマギにリング状のビームを浴びせると、その生死も確かめずにさっさと退場。

 ちゃんとトドメささなきゃダメでしょおおお!!

 こういう淡白なところが、ゴドラ星人の敗因だと思われる。

 多分、そう言う性格の種族なのだろう。

 
 案の定、フルハシは薄れゆく意識の中、なんとか発射スイッチを押し、観測用ロケットを射出する。

 次のシーンでは、メディカルセンターのベッドで寝ているアマギの姿に飛ぶが、さすがに15分以内に基地に戻るのは、無理なのでは?

 しかも、ホーク2号ならともかく、ただの観測用ロケットが、そんなに強力なエンジンを積んでいる筈がない。

 
 キリヤマ「アマギしっかりしろ!!」

 そんなアマギ隊員の姿を見ながら、

 隊員「明日の第5レースどうよ?」
 隊員「2-4だろ」

 じゃなくて、

 隊員「しかし、アマギ隊員はあの体でよくコースを間違えなかったな」
 隊員「そこがウルトラ警備隊だよ、我々とは出来が違うよ」

 ヒラ隊員たちが、ウルトラ警備隊の優秀さをアピールする、ステマ的な会話をかわす。

 もっとも、間違えるも何も、最初からコースはコンピューターにセットしてあったんじゃないの?

 現に、今、アマギが意識を失っていることから見て、アマギはただロケットの中で寝ていただけの可能性が高い。

 アンヌが廊下へ出ると、ちょうどダンの姿を見掛けたので呼び止めるが、

 
 偽ダン「……」

 それに対し、かなりわかりやすい照明と顔で振り向く偽ダン。

 
 アンヌ「もう傷は治ったの?」

 ああ、かわええ……

 とろけるような可愛らしさとは、このことを言うのだろう。

 
 偽ダン「はっ」

 アンヌに指摘されて、わかりやすく動揺する偽ダン。

 
 アンヌ「……」

 アンヌ、さらに、ダンがペンダントをしていないことに気付く。

 一方、ダンは、原子炉の計器を調べに来たらしい、防護服をまとった隊員に助けを求めるが、

 
 防護服の中から現れたのは、あれ嬉しや、冒頭の美女ではないか。

 再び水上さんを見られたのは嬉しいが、ストーリー的には、赤点である。

 なんでわざわざゴドラ星人がこんなところに来なければならないのか、その理由が全く見当たらないからである。

 と言うより、彼女がここにさえ来なければ、作戦は成功していた筈である。

 
 防護服を脱いだ美女は、ついでにミニスカワンピも脱いで欲しかったが、何故か脱いでくれず、床に落ちていたペンダントを不思議そうに拾い上げる。

 と、すかさずダンがレーザー銃を撃ち、ペンダントを破壊、その衝撃でカプセルを消すことに成功する。

 生まれる前から思ってたけど、なんか納得行かないシーンである。

 
 美女「うっふふふ、あっはははっ……もうすべては終わりよ、あと3分でこの基地は爆破されるわ」
 ダン「何故だ、何故逃げようとしないのだ?」

 
 美女「それはもとより覚悟の上、地球防衛軍と共に滅びること、それが私に与えられた使命なのさっ」

 高らかに笑いながら、ゴドラ星人の姿に変わる美女。

 ゴドラ星人、見かけによらず、特攻精神溢れる危ない連中だったようである。

 うーん、だったら、さっきの偽フルハシが、時限装置を使わず、その場で起爆させれば良かったのでは?

 あるいは、このゴドラ星人に、予備の爆弾を持たせておくとか……

 とにかく、どうにもゴドラ星人のやることはピントが外れている。

 なにより、信じがたいのが、

 
 ダンとぶつかった衝撃で、ウルトラアイを落としてしまうことである。

 ……

 いや、なんでそんなモン後生大事に持ってんだよっ!!

 前回と全く同じツッコミさせんなよってことである。

 ダン、セブンに変身し、ゴドラ星人と掴み合う。

 ここでやっとアマギが意識を取り戻し、「第二動力室の原子炉のそば」に時限爆弾あるよとキリヤマに知らせる。

 ゴドラ星人が言わずもがなのことを人質に喋ったことが完全に裏目に出てしまう。

 キリヤマが第二動力室に急行し、時限装置を解除する。

 美女だったゴドラ星人も、セブンのビームであえなく倒される。

 この後、アンヌを連れ出そうとしていた偽ダンの前にセブンが立ちはだかり、アイスラッガーをその頭にぶつける。

 偽ダンはポインターに乗り込んで基地から脱出する。

 しかし、アイスラッガー食らって平気って、どんだけ石頭なんだ?

 野原で車を降り、巨大化するゴドラ星人。

 セブンも巨大化し、バトル開始。

 戦いは互角に見えたが、

 
 ゴドラ星人、何を思ったか、いきなり敵に背を向けると、空を飛んで逃げ出す。

 セブン「……」

 セブンも内心、「何を考えとるんだ、コイツは?」と呆れたことと思われるが、背を向けている敵を攻撃するのは卑怯だ、などと言う、青臭いポリシーとは無縁のセブンは、なんのためらいもなくエメリウム光線を撃ち、空中で爆死させる。

 再び人間サイズに戻ったセブンのところに、キリヤマとアンヌが駆けつける。

 
 キリヤマ「ウルトラセブン、基地は救われた、ありがとう」
 セブン「隊長、これを私に……」

 セブン、キリヤマの持っていた爆弾を預かると、両手を掲げて勢い良く飛び上がるのだが、

 
 その際、画面の左下隅に、スタッフの顔が映り込んでしまっている。

 こういうシーンは、板の上にスーツアクターを乗せ、数人のスタッフがタイミングを合わせて持ち上げて撮影するらしいので、そのスタッフのひとりだろう。

 一方、マックス号では、

 
 ソガ隊員が、上官の目の前で堂々と熟睡をかましていた。

 おそるべし、ソガ!!

 しかし、このシーンも不可解である。

 一度脱出を試みた彼らが、なんでまだ生かされているのか?

 直ちに宇宙に放り出された船長たちと、えらい待遇が違うではないか。

 人質にしておきながら、ウルトラ警備隊に何か要求するわけでもないし……

 セブンは次々と、ただし必ず一体ずつしか登場しないゴドラ星人を倒しながら突き進み、三人の閉じ込められている部屋に達する。

 それは良いのだが、

 セブン「ゴドラ星人に占領された、早く脱出しよう」
 タケナカ「よしっ!!」

 ゴドラ星人を全滅させてマックス号を奪い返せばいいのに、あっさりマックス号を見捨てて爆弾を仕掛け、三人を連れ出すのは、なんか乱暴だよなぁ。

 新造原子力船だから、めちゃくちゃ金掛かってるだろうに、そんな簡単に爆破しちゃっていいものだろうか?

 ともあれ、三人は酸素ボンベをつけ、セブンの引っ張るロープに掴まってマックス号を離れ、ほどなく、マックス号はゴドラ星人を道連れに爆発して宇宙の塵となる。

 やがて迎えのホーク2号が接近してくる。

 
 アンヌ「隊長、あれを!! みんな無事だったのね」
 キリヤマ「うん」

 嬉しそうに微笑むアンヌが可愛いのである!!

 ま、それはおいといて(註・おいといてのポーズをしながら読むこと)、

 
 船長「ワシらは『みんな』のうちに入らんのかいっ!!」

 つくづく、今回一番かわいそうなのは船長たちだったな、と。

 以上、面白いが、色々と突っ込みどころが多くて疲れるエピソードであった。
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コメント

マックス号

マックス号は宇宙空間に放り出されても乗員が無事だったわけですから「いかなるアクシデントにも耐え」ていると思います。

それで反重力宇宙人名乗れんなら地球人は原子力宇宙人か?

この回私は一峰先生の漫画版を先に見たんですけどページ数の都合もあってか本編よりスッキリしております
違いとしては主に
①ダンがウルトラアイを奪われる展開カット
アンヌからペンダントを貰うシーンもカットされており、脱出方法は別の手段
②マックス号が浮かび上がるシーンの演出
確かアマギが航跡が途中で切れているのに気付き、周囲を見ると海面ごと宙に浮かび上がっていた(巨大なガラスの皿で海水ごと持ち上げたような形)
③ゴドラ星人の能力や目的
反重力宇宙人の別名に相応しく右手の銃から透明な反重力カプセルを発射し、"上に落として"相手を殺す能力を披露(密閉状態なので酸欠で殺す事も可能)
原子炉爆破の目的が地球防衛軍の壊滅に加え、地球をゴドラ星人に住みよい放射能で汚染された星にする事
④ダンVSゴドラ星人
フルハシに化けたゴドラ星人を見破る方法は透視で中身が地球人でないことを確かめた、正体を見破ったタイミングも爆弾をセットする前
その後追いかけたが検問所でダンだけ止められて爆弾をセットされる(冒頭で通行証無しでは将校でも入れないというシーンがあるが、その時にフルハシが通行証を一度見せたのでゴドラ星人の化けた偽フルハシの時は顔パスだった、ダメじゃねえか)
ダンがウルトラアイを弾き落されて反重力カプセルに閉じ込められた後ゴドラ星人が目的を喋った直後にアンヌが駆け付ける
ゴドラ星人はダンに化けて本物のダンを宇宙人の化けた偽物と説明したが、ダンがカプセル内で力尽きかけたのを嘲笑ったのを見て「本物のダンなら例え悪人でも死にかけている人を見て笑ったりしない」という理由でアンヌに正体を見破られる(その後アンヌのウルトラガンでカプセルを破壊して脱出)
⑤結末
爆発までの時間を稼ぐために巨大化したゴドラ星人とセブンとの闘いも本編より見せ場が多く、爆弾の捜索と並行して行われている
ゴドラ星人は反重力攻撃を仕掛けるもセブンには効かず、最後はすれ違い様にアイスラッガーで脳天を真っ二つからのエメリウム光線で止め
その後取り外した爆弾を持ったアンヌが出て来て捜索に協力した一般隊員が「我々の事も忘れないで下さいよ」と言った所で大団円
・・・・・・マックス号に乗っていたソガとアマギ?そういやどうなったんだろう、なんかすっかり忘れ去られた可哀想な2人でした

ゴドラ姉ちゃん

こと、水上竜子さん…
この人のデビュー作は千葉真一がヒーロー・アイアンシャープを演じた「宇宙快速船」での相手役。まだ生硬い演技ながら、清楚なお嬢様役の水上さんは恐らくコレ一本だけでしょう。僅か6年後に、妖艶なイケイケ姉ちゃんに変わってしまうとは、一体その間に何があったのでしょう(笑)。その後も怪人の人間体とか、悪女役以外は見た記憶がありません…

 ちなみに、「宇宙快速船」はセットも特撮も豪華版で、特に矢島さんによる特撮は「マシンマン」の原型かと思えるカットが多いです!
また、ラストの敵による東京空爆シーンは、合成のレベルの高さも相まって、令和の今までコレを超える作品は無い、と言っても過言では無いかも。今月、東映チャンネルで放映があるので、特撮好きな人には一度は見て欲しい逸品です。

 で、水上さんは永らく消息不明でしたが、近年アンヌ隊員のイベントに出られ、気品があって良い歳の取り方をされていて、何故か安心しました。

ゴドラ星人

水上竜子さんが演じるゴドラ星人の“地球防衛軍の基地を爆破する。私も死ぬがそれは元より覚悟の上だ”の台詞がとても印象的でしたね😄本来なら主人公サイドが言うべきではないかと思いましたがね😅

No title

この後、アンヌを連れ出そうとしていた偽ダンの前にセブンが立ちはだかり、アイスラッガーをその頭にぶつける。

地下駐車場の場面の「数台のポインターがパークしているカット」がありますが、ポインターを合成で増やしていたそうですね。こういう場面にある一瞬な光景を視覚効果で生み出す中野稔さんの辣腕ぶりに感心します。

今回のミス

ゴドラ星人の今回のミスを小生が幾つか指摘させて戴きます(やらんでええわい😖)
①ダンをスパナを殴って気絶させたウルトラアイを盗むもトドメをささない
②今回の目的を洗いざらい(地球防衛軍の基地を原子爆弾を使って💥する)話す
③フルハシやダンに変装してウルトラ警備隊を撹乱するも正体がバレてしまう
④アマギにビームを発射して気絶させるも何故かトドメを刺さず逃走してしまう
⑤ダンとぶつかった弾みでウルトラアイを落としてしまう
⑥結果セブンに作戦を邪魔されて逃走を測るも後ろからエメリウム光線でトドメを刺されてしまう
おまけ①2週続けてウルトラアイを女性に盗まれてしまうダン
②アンヌの巨乳が素晴らしい😄
③“私は💣と共に死ぬがその覚悟は出来ている”と泣けるセリフを言う
④ソガが上官(タケナカ参謀)の前で爆睡している
以上であります。今回も突っ込みどころ満載の作品でしたね😅

追加

追加です。
⑦偽ダンがアンヌを連れ去ろうとするも未遂に終わる。折角アイスラッガーが効かなかったのにも関わらず最後は倒されてしまったようですね😅

Re: マックス号

そう言えばそうですね。

Re: それで反重力宇宙人名乗れんなら地球人は原子力宇宙人か?

詳細な解説ありがとうございます。

管理人として、一度は読んでおくべきですね。

Re: ゴドラ姉ちゃん

>  ちなみに、「宇宙快速船」はセットも特撮も豪華版で、特に矢島さんによる特撮は「マシンマン」の原型かと思えるカットが多いです!
> また、ラストの敵による東京空爆シーンは、合成のレベルの高さも相まって、令和の今までコレを超える作品は無い、と言っても過言では無いかも。今月、東映チャンネルで放映があるので、特撮好きな人には一度は見て欲しい逸品です。

そうなんですか。恥ずかしながら初めて聞いたタイトルです。

Re: ゴドラ星人

敵ながら天晴れですね。

なんでそこまでして侵略しなきゃ行けないのか、その辺が良く分かりませんが。

Re: No title

> 地下駐車場の場面の「数台のポインターがパークしているカット」がありますが、ポインターを合成で増やしていたそうですね。こういう場面にある一瞬な光景を視覚効果で生み出す中野稔さんの辣腕ぶりに感心します。

らしいですね。そこまでやるか、と言う感じです。

Re: 今回のミス

> ①ダンをスパナを殴って気絶させたウルトラアイを盗むもトドメをささない

もう、これに尽きますね。

あとはタケナカたちを殺さなかったことですね。

Re: 追加

正直、後半は何がしたいのか良くわからない状態になってましたね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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