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「キカイダー01」 第24話「悪魔の業!? 地球ブタの惑星計画」


 第24話「悪魔の業!? 地球ブタの惑星計画」(1973年10月27日)

 今回も強烈なタイトルだが、前回と違って羊頭狗肉ではなく、みっちり身が詰まっているところは、安心の長坂脚本である。

 冒頭、小鳥のさえずりが聞こえる芝生の上で、中西一家がレジャーシートを広げてお弁当を食べている。

 
 中西「どうだみどり、これが本当の自然と言うものだよ」
 みどり「わかってるわよ、パパ、産業開発よりも自然の緑を守るほうが大切だから私にみどりって名前をつけたんでしょう」
 中西「はぁっはっはっ、こりゃ一本参ったな」

 自然の大切さを娘に常々言い聞かせているのだろう、自分の台詞を先取りして言う娘に、思わず笑う中西パパ。

 長坂さん、特に「キカイダー」では、やたら自然の大切さを訴えるエピソードが多い気がするが、元々環境問題に深い関心を抱いておられたのだろう。

 
 幸せそうに、細長いサンドイッチを小さなお口に入れるみどり。

 演じるのは、「魔女先生」や「変身忍者嵐」に出ていた広瀬隆子さん。

 だが、その一家団欒もつかの間、

 
 いきなり豚人間が襲い掛かってくる!!

 このビジュアルがなかなか強烈で、ちびっ子のトラウマになりそうなシーンである。

 しばらくして、リエコとアキラが通り掛かり、みどりが植え込みの陰に倒れているのを介抱し、

 
 リエコ「しっかりして、豚にやられたのね?」

 あまりドラマで聞いたことのない台詞を口にしながら、車のそばに倒れていた中西夫妻を助け起こす。

 なお、豚人間のひとりがドアの間に挟まって伸びているのは、中西たちに抵抗された結果だろうか?

 
 中西「馬鹿なことを言うな、私たちはこのとおりなんでもない」

 中西、立ち上がると、さっきとは別人のような刺々しい口調でリエコの言葉を全否定するのだが、現に目の前に豚人間が伸びている状況では、ものすごーく白々しい台詞に聞こえてしまう。

 よって、ここは、豚人間たちはいない方が良かった。

 養豚場の豚さんたちのイメージ映像を挟んで、

 
 ビッグシャドウ「豚よ、豚どもよ、お前たちが人間どもに強いられて来た長年の屈辱と忍耐の歴史は終わった。豚よ、豚どもよ、お前たちは我が豚の惑星計画によって解放されるのだーっ!!」

 アジトで、豚たちに対して熱弁をふるっているビッグシャドウの図となる。

 長い「悪の組織」の歴史においても、豚に対してこんな真摯な檄を飛ばした首領は、後にも先にもビッグシャドウだけであろう。

 だが、豚さんたちはビッグシャドウの演説など上の空で、引き続き、ブヒブヒ言いながらエサを食べていたのだった。

 なお「豚の惑星」と言うのが、映画「猿の惑星」から来ていることは言うまでもない。

 で、ビッグシャドウに扇動されたように、養豚場の豚たちが暴れて飼育員が慌てふためくシーンとなるのだが、実際に豚が養豚場から逃げ出す……なんてことにはならない。

 何故なら撮影が大変だからである!!

 一方、中西パパはせかせかと自分の会社にやってきて、重役たちの会議に割り込み、自社の電化製品を乱暴に投げ捨てると、

 
 中西「わが社は最近の豚の暴動に備え、本日限り、これを作っていく」
 重役「機関銃?」
 中西「そのとおり、わが社は今日から兵器工場となるのだ」

 と、めちゃくちゃなことを言い出す。

 そう、リエコに対する態度からも分かるように、既に中西パパはニセモノと入れ替わっていたのだ。

 しかし、日本の場合、政府と契約がない限りそう簡単に武器は製造できないだろうし、普通の電化製品の工場を一夜にして兵器工場にするのは、さすがにちょっと無理がある。

 
 会社の中庭で、おしゃべりをしている女工たち。

 この、白い手ぬぐいを看護婦さんみたいに頭に巻いているのが、実にレトロで良いのである。

 そこへ中西パパが来て、

 
 中西「こらっ、何を喋ってる? 早く機関銃を作り始めろ、グズグズするやつはクビだ!!」

 ガミガミと怒鳴り散らし、喉を掻っ切る仕草までして脅す。

 
 そんな父親の様子を悲しそうな目で見ている、リアル「トイレの花子さん」みたいな服を着たみどり。

 それにしても、「魔女先生」から2年くらいしか経ってないが、広瀬さん、すっかり大人の体つきになっちゃったなぁ。

 真性ロリコン戦士的には、若干がっかりかもしれない。

 その後、野外音楽堂のような施設のベンチでミサオとヒロシが空きっ腹を抱えていると、近くでしくしく泣いている女の子がいた。

 無論、みどりである。

 ヒロシ「どうしたんだよう?」
 みどり「……」
 ヒロシ「俺、泣き虫見るの大嫌いなんだよー」
 みどり「パパが、パパが変わっちゃったの」
 ヒロシ「ちぇっ、つまんねーことで泣いてやんの」
 みどり「もっと優しいパパだったのよ、あんなパパじゃなかったのよ」

 しゃくり上げながら必死で訴えるみどりであったが、なにしろプロフェッサー・ギルと言う、たぶん日本子供史上最悪の父親を持つヒロシからすれば、いかにも贅沢で馬鹿馬鹿しい悩みのように聞こえるのだった。

 と、ベンチの間を本物の豚がブヒブヒ言いながらあらわれたので、昼寝をしていたミサオはびっくりして飛び起き、ヒロシのところへ行き、

 ヒロシ「どうしたんだ、お姉ちゃん」
 ミサオ「豚がいるの」
 ヒロシ「豚は自分だろう」
 ミサオ「ばかぁー、アソコを見なよ」

 ミサオの言葉に思わず「えっ、見てもいいんですか?」と目を輝かせるヒロシであったが、残念ながら嘘である。

 だが、ドラマのお約束で、ミサオたちがさっきの場所に戻ると、既に豚はいなくなっていた。

 
 ミサオ「本当にいたのよ……あなたも見たでしょう?」

 ミサオ、ベンチに腰掛けて新聞を読んでいる人がいたので話し掛けるが、

 
 それは人間ではなく、豚男であった!!

 これもなかなかトラウマ級のシーンである。

 なんとなく「シャイニング」の有名な1シーンを思い出してしまった。

 ついでに、「V3」のあのシーンも(註1)

 註1……この下書きを書いたのはだいぶ前なので、自分で書いておきながら、「あのシーン」と言うのが何を指しているのか、全く思い出せない管理人を笑ってやって下さい(註2)

 註2……と思ってたら、たった今、思い出しました。ピッケルシャークの回で、純子さんにちょっかい出していた黒田を注意した人が、実はデストロンの戦闘員だったというあれですね。

 ヒロシ「な、なんだ、お前は?」
 豚男「我らはシャドウ、豚の惑星計画によって豚から人間系ロボットに成長したピッグマン、我らピッグマンの使命は人間どもを殺すこと」

 と、さらに数人のピッグマンが手に手にナイフを持ってあらわれる。

 うーん、しかし、「豚からロボットに成長した」って、いまひとつピンと来ない説明である。要するに豚を改造してロボットにしたのだろうが、一体一体そんなもん作っていた日には、時間と労力が掛かって仕方あるまい。

 ここは普通に特殊な薬物or光線で、豚を人間レベルまで一気に進化させた……と言う方が効率的だし、恐怖度もより増していただろう。

 しかも、普通に喋るし、ナイフを持って襲ってくるしで、ピッグマンと言いつつ、実態は戦闘員が豚のマスクを被ったようにしか見えず、豚系ロボットである必然性が薄いのだ。

 ともあれ、ここでイチローがあらわれ、ピッグマンを蹴散らしてミサオたちを助ける。

 
 ミサオ「びっくりしたぁ」
 イチロー「シャドウめ、恐ろしいことを考えたものだ、この作戦が成功すれば恐らく世界中の豚はこのようなピッグマンにされてしまう。人間を憎み、殺すことを目的としたピッグマンに」

 その後、みどりはミサオ、ヒロシと一緒に自宅に戻ると、すぐ母親に泣きつく。

 
 きくえ「どうしたの、みどり?」
 みどり「あのね、ママ……」

 みどりが母親に説明しようとすると、そこへ不機嫌そうな父親が入ってくる。

 中西「騒々しい。静かにせんか、みどり、パパに断りなく、妙な客を連れてくるんじゃない」
 みどり「……」

 さすがに父親の前でそんなことは言えないのでみどりはシュンとして黙り込むが、

 
 みどり「あっ」

 壁の前を歩く父親の影が、まるで豚の横顔のような形をしているのを見て、激しい恐怖を覚えると共に、自分の考えに確信を抱く。

 みどり(パパが、パパがピッグマン!!)

 ちなみに、この影ってどうやって作ってるんだろう? 合成?

 一方、作戦の進捗状況を確認し合っている、最近妙に仲の良いハカイダーとシャドウナイト。

 ハカイダー「全てのケースは上手く行っているな、どうだ?」
 シャドウナイト「勿論だ、中でも特に104号と105号の出来が良い。105号は予定通り、機関銃まで作り始めた」
 ハカイダー「ふっふふーん、他の豚どももピッグマンとしては上出来だ。豚の惑星計画は順調に進んでいる」

 二人の報告を受けたビッグシャドウはますますテンションを上げ、

 ビッグシャドウ「その調子でどんどん進めろ、そして豚を改造したピッグマンが全世界中に溢れ、人間どもを豚のようにこき使うとき、その時こそ我が豚の惑星が誕生するのだーっ!!」

 ちなみにハカイダーの声の飯塚さん、10数年後の「RX」でも、ボスガンとして今度は人間を豚に変える作戦に従事することになる……

 ともあれ、ピッグマンは次々と人を襲って、人間社会に大混乱を巻き起こす……と言いたいところだが、

 
 主婦「きゃあああーっ!!」

 
 主婦「あなたーっ!!」

 実際は、台所の主婦が二人のピッグマンに襲われる、どう見てもレ○プされているようにしか見えないシーンがあるだけで、稀有壮大なビッグシャドウの台詞とは裏腹に、映像的には至って寂しい。

 きくえ「えっ、パパがピッグマン? うっふふ、みどり、何の話ですよ?」
 みどり「しーっ、ほんとなのよ、大きな声を出さないで」

 みどりは、やっと母親に打ち明けるが、当然のことだが、母親は笑って取り合ってくれない。

 そう言えば、広瀬さんが「変身忍者嵐」にゲスト出演した時も、父親がいつの間にか化け物と入れ替わっているという役だったな。

 母親はみどりの訴えを聞き流すと、夫のところに行くが、

 
 きくえ「あなた、みどりが勘付いた様だわ」
 中西「そうか、シャドウナイト様の指令どおり、中西の工場をシャドウの兵器工場にしたと言うのになぁ」
 きくえ「みどりはなんとかしなくちゃね……」

 そう、ハカイダーたちの台詞から想像はついていたが、母親のほうもピッグマンの化けた偽者だったのだ。

 二人は猫撫で声を出しながらみどりに会いに行くが、既にみどりはミサオたちと一緒に風を食らって逃げ出した後だった。

 
 中西「しまった、逃げられたか……」

 で、この母親役の女優さんがなかなか綺麗なのである。

 ミサオたちは、途中でリエコたちと出会い、一緒にのっぱらを逃げていたが、

 
 中西「みどり、何処行くんだ?」

 いつの間にか先回りしていた中西夫妻に待ち伏せされる。

 中西「さあ、パパのところへおいで」
 みどり「……」
 中西「おいで」

 ニセ中西、警戒されないように努めて優しい声を出してみどりを手招きするが、

 ヒロシ「来るな、豚の化け物め!!」
 中西「ふっふっふっ、やはり分かっていたか。そのとおり!!」

 
 ヒロシに指摘されると、何故かあっさり正体を明かす。

 うーん、でも、みどりが自分のことを疑ってることは既に知っている筈なのに、ここで初めて知ったような顔をするのはちょっと変である。

 104「俺はマッドピッグ背番号104」
 105「マッドピッグ背番号105」

 ともあれ、いちいち丁寧に自己紹介する今回の怪人たち。

 ちなみに104の声はウデスパーの岩名雅記さんだが、その渋い声はこんな役には勿体無い。

 他のピッグマンたちも出て来て取り囲まれるミサオたちであったが、ここで前回同様、リエコが女性とは思えない強さを見せ付け、ビッグマンたちをぶちのめす。

 アキラ「姉ちゃん……」
 ミサオ「リエコさん」

 初めて見るリエコの勇姿に、ミサオたちも唖然とする。

 なお、今回も高度なアクションシーンは性別不明のスタントが演じているので、あえて画像は貼らない。

 その代わり、

 
 女優さん本人の背中にくっきり見える黒いブラでも貼っておこう。

 ま、これは見えてしまったのではなく、いわゆる「スケスケルック」なんだろうけどね。

 リエコ、いくら強くてもマッドピッグには勝ち目はなかったが、そこへイチローが駆けつけ、なんとか敵を撃退する。

 だが、騒ぎに紛れて、子供たちの姿が消えていた。

 
 ミサオ「しまった、あんなこと言うんじゃなかったわ」
 イチロー「何を言ったんだ?」
 ミサオ「みどりちゃんがあんまり泣くからさ、ほんとのパパとママはきっとシャドウ基地にいるんだって……」

 申し訳なさそうに、消え入りそうな声で答えるミサオ。

 リエコ「みどりちゃん、きっとシャドウ基地を探しに行ったんだわ」
 イチロー「そいつは危険だ」

 前回、美脚とパンチラをサービスしてくれたリエコさん、今回は透けブラと言うマニアックなネタを披露して下さり、後世のキャプ職人として感謝に堪えないが、残念ながら、これが彼女からの最後の贈り物となってしまった。

 
 CM後、みどりは運良くシャドウの基地への侵入を果たし、至極簡単に牢に入れられている本物の両親を探し出す。

 中西「みどり、来るんじゃない、逃げるんだ!!」
 みどり「パパ、ママ!!」

 両親の諌めも無視して牢に近付くが、たちまち戦闘員に捕まってしまう。

 そこへイチローたちが駆けつけ、ともかくみんなをその場から逃がすが、リエコ、ミサオ、みどり、ヒロシ、アキラの5人はあえなくハカイダーの仕掛けた罠に嵌まり、広い牢の中に閉じ込められる。

 ハカイダー「馬鹿め、このシャドウ基地に入り込んで、生きて帰れると思うか? 上を見ろ」

 ハカイダーの言葉に天井を振り仰げば、中央のシャッターがパカッと開いて円柱形の複雑なパネルのついたメカがせり出してくる。

 
 リエコ「時限爆弾ね」
 ハカイダー「良く分かったな、リエコ、そのとおりだ。あの時計がゼロを指したとき、お前たちは地下道もろとも木っ端微塵だ。ゆっくりお祈りでもしていろ」
 ミサオ「やいやい、ハカイダー、私たちはともかくね、このアキラ君やヒロシ君を殺しちゃうとあなたたちはもう二度とジャイアントデビルを造ることは出来なくなっちゃうのよ。それでいもいいのかい?」

 ミサオ、やや舌っ足らずの早口でまくし立て、ハカイダーの痛いところを衝いたつもりになるが、ハカイダーは少しも慌てず、愉快そうに哄笑を響かせると、

 ハカイダー「ジャイアントデビルなどもうどうでも良い、シャドウは悪魔の使者ザダムを完成させたのだ」
 リエコ「ザダム?」
 ハカイダー「ふっふっふっ、存分に恐怖を味わってくたばるがいい」

 ハカイダー、そう言って姿を消すが、アジトまで一緒に爆発したら、肝心の豚の惑星計画はどうなるんだよっ!!

 まぁ、イチローに侵入された時点で、もうあかんと諦めてしまったのだろう。

 そう言えば、なんでシャドウがわざわざ本物の中西夫妻を生かしておいたのか、謎である。

 一方、イチローは中西夫妻を外へ逃がすが、

 
 地上でニセ中西夫妻とごっちゃになって、どっちが本物だか分からなくなっていた。

 でも、映像ではイチローは本物の中西夫妻と一緒に脱出しているように見えるのに、地上に出てニセモノと本物が分からなくなるというのは、なんか変な気がする。

 先に夫妻を逃がして、後から出て来たら4人に増えていたとかならわかるけど。

 
 きくえ「イチローさん、間違えないでください」
 きくえ「私がきくえです、みどりの母です」

 中西もきくえも、それぞれ自分が本物だと主張し、外見だけでは全く区別がつかない。

 で、この合成が、妙に綺麗なんだよね。

 と言うことは、あの豚の影も、合成なのかなぁ?

 イチロー、本物とニセモノを見極めるのに苦労する……かと思われたが、いきなりペアの片方を左右の足で同時に蹴り飛ばし、それがマッドピッグたちだと暴き出す。

 
 105「良くぞ見破った01」
 104「お前を生かしておいては我々の計画は水の泡だ」
 105「死んでもらおう」

 ただ、これ、どうやってイチローが彼らをニセモノだと見抜いたのか、その理由が全く示されていないのが、長坂さんらしからぬ手抜かりであろう。

 再び地下牢。

 みんな無言で天井の時限爆弾が時を刻むのを見上げていたが、

 
 リエコ「ミサオさん、この子達を連れて逃げて」

 不意に、リエコが決然と口を開く。

 ミサオ「何言ってんだよう、逃げろったって、どうやって逃げんだよ?」

 
 ミサオのもっともな質問に、行動で答えてみせるリエコ。

 アキラ「あっ、お姉ちゃん」

 
 リエコ「今まで誰にも内緒にしてたけど、あたしもイチローさん同じ、人造人間なの」

 リエコ、遂に自分の秘密を打ち明ける。

 
 そして自ら胸をはだけて機械の体を見せるが、正直、ちょっと分かりにくい。

 でも、前回、鬼ヒトデに血を吸われそうになって血がないことが分かるまで、そんなことを匂わせるような描写は全くなかったので、いかにも唐突な印象は否めない。

 ぶっちゃけ、リエコと言うキャラを退場させるために、急遽考え出されたアイディアだったのではあるまいか。

 リエコ「能力はイチローさんたちに比べたら問題にならないけど、さ、早く逃げて」
 ミサオ「あなたはどうして一緒に逃げないの?」

 
 ミサオの問いに、リエコは空中で一回転して天井の爆弾に取り付くのだが、高いところにジャンプするのに一回転したら、元のところに戻っちゃうのでは?

 リエコ、パネルを開いて中を調べていたが、

 
 リエコ「この爆弾はただの爆弾じゃないわ、これが爆発するとこの地下通路全体に毒ガスが流れる仕掛けになってるの……だから、あなたたちは少しでも早く」
 ミサオ「分かった、じゃあリエコさん、頼んだわよ」

 リエコの説明に、ミサオはあっさり引き下がってとっとと逃げ出すのだが、さほど親しくないミサオはともかく、リエコといつも一緒だったアキラが、何の抵抗も見せずにその場を離れることに同意するのは、いかにも不人情に映る(註3)

 それはリエコにしても同じで、せめて最後にアキラの体をぎゅっと抱き締める……みたいなシーンが欲しかったところだ。

 第一、毒ガスが流れるからってリエコだけ残らねばならない理由はないと思うのだが……

 毒ガスが近隣住民にまで被害を及ぼす恐れがあるから、なんとしても爆弾を解除しなければならないと言うことでもないしね。

 結局、リエコは戦闘員に邪魔されて解除どころではなくなるのだから、最初からみんなと一緒に逃げていれば良かったじゃないかということになる。

 要するに、スタッフ、是が非でもリエコをこの場で殺したいのである。

 註3……一応、途中で立ち止まって振り返り、立ち去りがたい様子を見せてはいるが。

 二体の怪人と戦うことになった01だが、所詮、相手は豚野郎である。大して苦労することなく二体とも撃破する。

 
 地下道の中で、人間離れした動きで戦闘員たちと戦うリエコであったが、ブラの色が違うことからも分かるように、無論これはスタントである。

 
 んで、敵に対して身構えているこのなんてことのないカットが、リエコの最後のカットとなってしまう。

 隅田和世さん、たくさんのチラと生足をありがとうございました!!

 ミサオたちは無事に地下道から地上へ出て、

 
 みどり「パパぁ~」

 漸く本物の両親と再会を果たしたみどりは、父親の胸に抱きついて嬉し涙に暮れるのだった。

 なんだかんだで、広瀬さんは演技が上手い!!

 ミサオ「リエコさん、だいじょぶかしら?」

 ミサオが思い出したようにリエコのことを案じた途端、凄まじい爆発音が轟いて地面が揺れ、アジトが木っ端微塵に吹っ飛ぶ。

 アキラ「リエコ姉ちゃん、リエコ姉ちゃーん!!」

 さすがにアキラは激しいショックを受けるが、廃墟となったアジトに戦闘員のバラバラになった体が散らばっている映像が映し出されるだけで、リエコの死の状況は全く不明のまま、リエコは番組から永久に姿を消してしまう。

 まあ、演出上は、死んだと言うより行方不明と言った方が近いんだけどね。

 アキラ「お姉ちゃん!!」
 イチロー「アキラ君」
 アキラ「リエコ姉ちゃん……」

 その死を悼むのも、泣きながらアジトのほうを見詰めているアキラのアップと、大して悲しそうでもないイチローのアップだけで、ミサオたちの反応は全く描かれず、いかにもテキトーなのだった。

 仮にもレギュラーキャラの死が、これだけあっさり風味で片付けられるのは、他ではあまり見たことがない。

 まあ、ライダーガールみたいに、何の説明もなく突然いなくなるよりはマシ……かな?

 ちなみに、締めのナレーションでは、

 ナレ「恐るべきシャドウの豚の惑星計画は01の手で打ち砕かれた。しかしリエコは……そして悪魔の使者ザダムとは何か?」

 と、なんとなく、リエコがまだ生きているような言い回しなのが、ちょっと紛らわしい。

 以上、豚を人間のように進化させて人間に反逆させるというぶっ飛んだ作戦と、リエコの壮絶な死を描いた力作であった。
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コメント

広瀬隆子さん

こんばんは。お久し振りです。
広瀬隆子さんという子役さん「魔女先生」では生徒役で出演されてましたが、今回は実写版「千と千尋の神隠し」のような災難に遭う役ですね(ご両親が豚に・・・・・・笑)。でも、広瀬さんは普通の格好をしていれば小学校高学年ぐらいかなと分かりますけど、メイクをしてドレス姿で立っていれば一人前の女性に見えますね。十分・・・・・・。

今回はリエコさんが降板するエピソードですが、別れ際のアキラくんの様子があっさりしているのは、まさかこれがリエコさんとの今生の別れになるとは思っていなかったのでしょう。リエコさんを信じていたんだと思います。私も最後のあの展開に「えーっ!?」でしたから。
今回メインの女性キャラが1人いなくなる訳ですが、これも後のビジンダー登場の新展開に向けての事でしょうか。

消えたリエコ

消えたリエコの行方はどうにでも転びますね😅出来れば改造人間になった経緯も過去にあったら💮なのですがね

まあ下手に残骸描写やっちゃうと『恐怖奇形人間』だし

爆発跡にリエコの残骸が残っていなかった&18話の対人造人間トラップが作動しなかった事を併せて考えると、リエコはバイオ技術系による人造人間だったって事なんだろうか(ルビがアンドロイドじゃなくてホムンクルスの方)

それにしても今回、いや本作で一番怖いのは実はピッグマンな気がしてきた
だってどう見ても絵面が本物の押し込み強盗なんだもの

服装が地味

ストーリーが無茶苦茶な上に広瀬隆子さんの服装が地味だったからスルーしちゃったのですね。写真を見ていていろいろ思い出しました。
怪人も駄目だから、最初から期待しないで見てたというのも本音ですね。
初見の段階では広瀬隆子さんをこの時代の美少女子役と認識する前でした。
出演する作品のクオリティに恵まれなかったのが残念でした。ウルトラマンエースに出てなかったらかなりマイナーな存在になっていたでしょう。

Re: 広瀬隆子さん

お久しぶりです。

> 広瀬隆子さんという子役さん「魔女先生」では生徒役で出演されてましたが、今回は実写版「千と千尋の神隠し」のような災難に遭う役ですね(ご両親が豚に・・・・・・笑)。でも、広瀬さんは普通の格好をしていれば小学校高学年ぐらいかなと分かりますけど、メイクをしてドレス姿で立っていれば一人前の女性に見えますね。十分・・・・・・。

大人っぽい顔立ちですよね。

> 今回はリエコさんが降板するエピソードですが、別れ際のアキラくんの様子があっさりしているのは、まさかこれがリエコさんとの今生の別れになるとは思っていなかったのでしょう。リエコさんを信じていたんだと思います。私も最後のあの展開に「えーっ!?」でしたから。

確かにあまりに唐突な別れでしたね。

Re: 消えたリエコ

まあ、ギルが作ったんでしょうね。

Re: まあ下手に残骸描写やっちゃうと『恐怖奇形人間』だし

> 爆発跡にリエコの残骸が残っていなかった&18話の対人造人間トラップが作動しなかった事を併せて考えると、リエコはバイオ技術系による人造人間だったって事なんだろうか(ルビがアンドロイドじゃなくてホムンクルスの方)

多分、急に考えられた設定なんでしょうね。

> それにしても今回、いや本作で一番怖いのは実はピッグマンな気がしてきた
> だってどう見ても絵面が本物の押し込み強盗なんだもの

こんなもんが入ってきたらマジでびびりますよね。

Re: 服装が地味

> ストーリーが無茶苦茶な上に広瀬隆子さんの服装が地味だったからスルーしちゃったのですね。

あれはあれで好きですけどね。

> 出演する作品のクオリティに恵まれなかったのが残念でした。ウルトラマンエースに出てなかったらかなりマイナーな存在になっていたでしょう。

演技も上手いのに、惜しいですよね。

『ジャイアントデビルなどもうどうでもよい』

 予算の都合で、もう出せなくなったようだ(原作の方は貫いたが)。マッドピッグの衣装も、ダイダイカタツムリとアカネイカの流用だし…。

Re: 『ジャイアントデビルなどもうどうでもよい』

なるほど、そっちの都合もありましたか。

こちらが想像する以上に厳しかったんでしょうね。

No title

ちなみに104の声はサデスパーの芦名さんだが、その渋い声はこんな役には勿体無い。<岩名雅記さんのことですか?

Re: No title

はい、思いっきりやらかしてしまいました。直しときます。

ガメラシリーズの常連

>この母親役の女優さんがなかなか綺麗なのである。

ガメラシリーズの常連でヒロインから宇宙人、母親役と演じ分けた笠原玲子さんですね。

藤岡弘さんとか鈴木正幸さんと同学年です。子どもの年齢からすると若すぎますね。別の回に出た木村有里さんも20代で小学生の子どもの母親役だったから少し無理がありました。

Re: ガメラシリーズの常連

ご教示ありがとうございます。

ガメラは子供のころ、一通り見てる筈なんですが、全く記憶にないですね……記憶力悪いなぁ。

リストのある作品だから分かる

>ガメラは子供のころ、一通り見てる筈なんですが、全く記憶にないですね……記憶力悪いなぁ。

私は、小学生の頃何度も見たセブンのゲストに覚えていない人が多かったことで記憶力が落ちたと思ったことがありました。セブンは宇宙刑事や初期戦隊と違い、ゲスト出演者のリストを持っていません。記憶力だけでは、ゲスト出演者のコメントは書けません。またゼロワンや変身忍者嵐のようにリスト付きの解説本を持っている作品でも解説で触れられていない今回のゲスト出演者は抜け落ちてしまいます。
最近は記事に合わせてネット検索をすることで補完ができるようにはなりました。

ガメラの記憶

小生も子供の頃(再放送ですがね)観た記憶はあります😅平成版は1作品だけですがね

Re: リストのある作品だから分かる

> 最近は記事に合わせてネット検索をすることで補完ができるようにはなりました。

昔では考えられない便利さですよね。

Re: ガメラの記憶

子供の頃は結構楽しかったですけどね。

リエコ降板および早すぎる総括

隅田和世さんは、これで降板になってしまいました。
次のエピソードからガラッと番組のカラーが変わるので、
テコ入れとしては成功したのかもしれません。

さて前から書いていますように、彼女目当てで見ていた私にとっては
この回が最終回なので、早すぎる総括をしますと、
「01」が前作と比較して弱いのは、
ハカイダーのぞんざいな扱いとか、
半平のようなキャラクターの不在とかもあるのですが、
一番は、イチローが完全な良心回路を持ち、ほぼ完璧で
ジローのような弱点がないがゆえに、
皮肉にも逆にエピソードとして面白くなくなるのですね。
またそのためイチローにはジローほどの魅力を感じない。
よって後半は(完璧ではない)ビジンダー(とワルダー)の物語になっていきます。

私はそちらには興味がないのでこの回で「01」は失礼いたします。
次は「アマゾン」か「ストロンガー」でお会いしましょう。

Re: リエコ降板および早すぎる総括

> 一番は、イチローが完全な良心回路を持ち、ほぼ完璧で
> ジローのような弱点がないがゆえに、
> 皮肉にも逆にエピソードとして面白くなくなるのですね。
> またそのためイチローにはジローほどの魅力を感じない。

仰るとおりですね。ミツ子のような恋人的キャラがいなかったのも痛い。

> 私はそちらには興味がないのでこの回で「01」は失礼いたします。
> 次は「アマゾン」か「ストロンガー」でお会いしましょう。

たくさんのコメントありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

同日放送?

この作品は仮面ライダーシリーズ(当時はV3)と同じ日に放送されたようですね😅

Re: 同日放送?

同じ日にやってたんですね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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