第10話「逆襲!破壊光線」(1973年9月5日)
冒頭、大助たちと熊野警部がSSIの自動車修理工場に来て、自転車を直してくれと頼んでいる最中、ホワイトベースの敵機発見のときのような警報音が鳴り響く。
って、まあ、こっちのほうがぜんぜん先なんだけど。
ボス、健、熊野の三人は、直ちにSSIの秘密作戦室に移動する。

ボス「怪電波が発信されてるぞ、場所は北北東10キロの地点だ」
健「それじゃ新宿方面ですね」
ボス「現場に急行してくれ。俺はもう少しここで探知して見る」
健、いくらなんでも顔が松崎しげる過ぎるが、仕事でついた機械オイルのせいである。
ちなみにその怪電波だが、鉄面党の破壊光線発射装置から発せられたものか、レッドバロンをおびき寄せる為にわざと発せられたものか、はっきりしない。
その新宿では、向かい合ったビルの屋上にそれぞれ破壊光線発射装置が置かれ、左右から同時に発射されたビームが走行中の車に命中すると、爆発炎上する。
別にその車にカップルが乗っていたからではなく、単なる発射実験である。
それをモニターで見ていたデビちゃんは、

デビラー「ふっふふふふ、すぅえーこうしたようだな」
男「はっ」
デビラー「ゆけ、マウマウを指揮して必ずレッドバロンを倒すのだ」
今回も作戦を指揮するのは人間に化けたメカロボであったが、どうせ化けるなら若くて綺麗でケツのでかい女優さんに演じて欲しかったなぁ。
それはそれとして、ついで、マウマウと言う大変可愛らしい名前の戦闘ロボットが出現し、車を踏みつけ、ビルを叩き壊し、その爆発で自分もちょっと驚いたりする。
健たちが信号に引っ掛かりながら、ジープで現場に向かうのとは別に、自転車刑事こと熊野警部がサイレンを鳴らしながら自転車で細い道をスイスイ飛ばしているシーンが映し出される。
いや、パンクしたんじゃなかったの?

ま、それは良いのだが、何も自転車を担いで歩道橋の階段を上がるところまで映さなくてもいいのでわ?
冒頭のシーンと言い、今回、あってもなくてもどうでも良いようなシーンが多い。
熊野は自転車ならではフットワークを生かして副都心前の大通りでジープに追いつく。
そして、いつものように大作のバイクと自分の自転車をむすび、大作のバイクに引っ張ってもらおうと横着なことを考える。
熊野「毎度お世話になります、さあ、しゅっぱーつ!!」

健「あっはっはっはっはっ」
真理「うふふ……」
それを見て、楽しそうに笑う真理たち。
ああ、かわええ……
なんだか見てるだけで幸せな気分になれる笑顔である。
ほどなく一行は、傍若無人に暴れ回っているマウマウの前にやってくる。
哲也「南アフリカ連邦のマウマウだ」

健「レッドバローン、出動!!」
左手の通信ブレスレットをかかげ、レッドバロンを呼ぶ健。
今更だけど、この呼び出しポーズ、めっちゃカッコイイよね。
SSIの制服もしかり。
と、彼らの背後にスニーカーを履いたメカロボたちが見えたので、熊野たちは健を残して彼らを追いかける。
レッドバロンとマウマウが取っ組み合いを始める頃、真理たちはメカロボを追ってとある児童公園に辿り着く。

哲也「くそう、何処行った?」
いやぁ、何度見ても素晴らしい、真理のミニスカ&ロングブーツ!!
やがてメカロボたちがあらわれ、いつものようにアクションとなる。
真理は得意のムチを振り回すものの、特にこれと言った「見せ場」はない……と思いきや、

今週もしっかり魅せてくれました!!
ま、最初はキャプするほどでもないかなぁと思ったのだが、どんなに些細なチラも残さずキャプして後世に伝えるのが、真の特撮系キャプ職人の使命だと言うことを思い出し、かなり苦労してキャプしたものである。
それにしても、玉川さんを含めて、キャストがほとんど全てのアクションを自分で演じておられるのは立派である。
立派だが、とにかくアクションシーンが長過ぎてだれてしまう。
前回同様、合間にはロボットバトルも挿入されるから、なおさらである。
それはそれとして、

健「バロンビーム!!」

バロンビームの一撃で、画面全体が白熱するほどの凄まじい爆発が起きる。
健「ようし、とどめだ、エレクトリッガー!!」
だが、ちょうどそのとき、レッドバロンは例の破壊光線発射装置の設置してあるビルの間に立つ。
いささか都合が良過ぎるが、マウマウもレッドバロンをその場所に誘導しながら戦っていたのだろう。
エレクトリッガー発射寸前に破壊光線をまともに浴びたレッドバロンは、全身を痙攣させると、そのまま後ろにぶっ倒れ、その衝撃で健も気を失ってしまう。
CM後、動かなくなったレッドバロンをマウマウが好きなように蹴り飛ばしている。
真理「ボス、レッドバロンは怪光線で倒されました!!」
ボス「すぐに発射装置を探すんだ」

ボスの指示に、周辺のビルを見回すSSIメンバー。

熊野「よし、あの二つのビルを調べるんだ」
真理「はい」
……
そうじゃ、貼りたいだけなんじゃ。
しかし、破壊光線の威力は分かったが、だったら、最初からマウマウの体内に武器として組み込んで直接撃てば良いのでは?
見たところ、そんなに嵩張るようなものでもなさそうだし。
ま、たぶん、離れた場所から二つの光線を浴びせることで共鳴現象のようなものが起き、それで威力が増大されるのだろう。
SSIは、熊野と大作、哲也と真理の二組に別れて捜索を行い、それぞれビルの屋上であっさり発射装置を見付けるが、当然、その周りにはメカロボたちがうようよいた。
で、またしてもアクションシーンとなるのだが、

視聴者の期待にたがわず、ここでもきっちりパンチラキックを決めて下さる菩薩様のような真理タンであった。
さらに、

真理「えいっ!!」

相変わらず豪快な、股間おっぴろげ式パンチラキックが炸裂!!
パンツが見えることを全く気にしていない牧さんのアクションは絶品である。
70年代の二大アクションヒロインに擬せられる牧さんと志穂美さんだが、身体能力はともかく、こういうサービス精神に関しては、牧さんの方が圧倒的に上であろう。
そう言えば、この年、志穂美さんも「キカイダー01」で、同じマリと言う名前のキャラを演じてパンチラに励んでいたのだが、あちらはあくまでブルマのような見せパンなので、どんな時も純白の勝負パンツだった真理とは比べ物にならない。
さて、パンツもたっぷり見せたことだし、あとは発射装置を壊すだけなのだが、
哲也「ちくしょう、効き目無しか」
真理「ボス、発射装置を破壊しようとしたんですけど、どうにもなりません」
発射装置はやたら頑丈で、携帯武器の火力ではビクともしないのだった。
しかし、真理がすぐに白旗揚げてボスに報告するのはいささか情けない気もする。
そのまま続けて「定時なんで帰ります」と言ってもおかしくないやる気のなさである。
ボスも「どうにかするのがあんたたちの仕事でしょおおおおっ?」と、怒鳴りたかったのではあるまいか。

と、再びレッドバロンが起き上がり、マウマウを追いかけるが、またしても破壊光線を浴びてしまう。
この辺、全く同じ手を食らっている健が、お猿さんに見えてしまうなぁ。
ボス「おかしい、これで二度目の怪電波だ。しかも事件現場付近から発信されている。大作、破壊光線をリモコンでコントロールしてる奴がその辺にいる筈だ、そいつを捕まえろ」
大作「了解」
一方、ボスは、最初に彼らの注意を引いた怪電波が再び発信されたことから、破壊光線発射装置を遠隔操作しているものがいると睨み、大作に指示する。
つまり最初の怪電波は、SSIをおびきよせるためものではなく、破壊光線の試し撃ちの際に飛ばされたものだったのだ……と思うが、正直、よく分からない。
真理たちは、ビルの近くで屋根にアンテナのようなものつけた、いかにも怪しい車を発見して追跡する。
色々あって、またまたまたメカロボたちとのアクションとなる。
さすがにうんざりである。
ここでも、唯一の救いは、

真理「えいっ」

羽交い絞めにされた真理が、正面の敵を両足で蹴る時に見せる、豪快なパンチラであった。
しかし、それでも、やはり、アクションシーンが長過ぎる。
前回も大概だったが、今回はそれ以上で、全編の7割くらいはアクションシーンに費やされているような感じである。
その後、漸くボスも現場に駆けつけ、リモコンを持った指揮官を見付け、これと戦って倒す。
このアクションシーンがまた無駄に長いのだが、それはおいといて、

最後は、レッドバロンがマウマウを突き飛ばしてあの場所に立たせたところに、ボスがリモコン装置を操作し、破壊光線をマウマウに浴びせて勝負あり。
敵の仕掛けた罠を逆用するあたりはなかなかスマートな勝ち方であった。
往生際の悪いマウマウは、大の字になった状態から、「北斗の拳」に出て来たフォックスの「跳刀地背拳」みたいに空中に浮き上がり、体を風車のようにぐるぐる回転させながら反撃を試みるが、最後はエレクトリッガーを浴びて爆発する。

レッドバロンの勝利を喜ぶ真理のとろけるような笑顔が可愛いのである!!
ラスト、SSI本部で戦いの疲れを癒しているメンバー。
珍しいことに、ボス自らコーヒーを入れてみんなに振舞う。
ところが、健が慌てて取ろうとして、お盆ごと自分の分を床に落としてしまう。

健「どうもすいません」
ボス「こいつう、せっかくの俺のサービスをふいにしやがって…………って、
お前、顔の濃さが尋常じゃないぞ!! 病院行った方が良いんじゃないか?」
健「えっ?」
叱り付けながら、ほとんどチョコレート効果カカオ72%みたいな顔色の健の健康を気遣うのだったが、嘘である。
健がバツの悪い顔をしていると、熊野警部が立ち上がり、

熊野「気にしない、気にしない、SSIの隊員がコーヒーの一杯ぐらいなんだ」
哲也「警部、このコーヒーはボスが入れてくれたんですよ」
熊野警部の言葉に、すかさず哲也が指摘する。
つーか、冗談抜きで濃過ぎでは?
まあ、ドーランの塗り過ぎか、ゴルフ焼けだろうなぁ。
ボス「警部!!」
熊野「あ、おいしい、おいしい」
熊野が慌てて誤魔化していると、真理がそのそばに来て、

真理「警部、そんなこと言ったらパンク直してもらえないわよー」
熊野「またー」
悪戯っぽい笑みを浮かべて囁くのだった。
ああ、かわええ……
以上、アクションシーン偏重で、はっきり言って面白くないのだが、真理の多彩なパンチラが楽しめるのが救いであった。
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