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「仮面ライダーストロンガー」 第23話「地底王国の魔王!!」


 第23話「地底王国の魔王!!」(1975年9月6日)

 前回、タイタンの罠に嵌まり、奇械人ケムンガと共にその巨大な繭の中に閉じ込められてしまったストロンガー。

 タイタンは繭の下に大量のダイナマイトを設置し、高所からストロンガーが爆死するのを人質のおやっさん、ユリ子と共に見物しようとしていた。

 既に諦めてしまったおやっさんたちであったが、その時、宙を飛んできたトランプが導火線を断ち切り、爆発を寸前で阻止する。

 ユリ子「消えたわ!!」

 言うまでもなく、ジェネジェネジェネジェネ、ジェネラルシャドウの仕業であった。

 続いて本人が繭のそばにあらわれ、

 
 タイタン「邪魔立てすると許さんぞ」
 シャドウ「邪魔はせん、ただ、ちょっと聞いておきたいことがあってなぁ」
 タイタン「なんだ、それは」
 シャドウ「この中にはケムンガもいる筈だ、一緒に殺す気かね」
 タイタン「それがどうした?」

 シャドウ、人として(?)当然といえば当然の疑義を呈するが、タイタンは昂然と言い返し、

 タイタン「大首領の至上命令とあらば、部下の命など物の数ではないっ!!」

 非情な「悪の組織」の大幹部らしい台詞を放つ。

 シャドウ「なるほど」

 シャドウ、瞬間移動してタイタンの前に立つと、

 
 シャドウ「それがブラックサタンのやり方か」
 タイタン「黙れ、貴様、俺に手柄を立てられるのが悔しくて文句をつけにきたな」
 シャドウ「まあいい、今日は人の身、明日は我が身だ、せいぜい気をつけることだな」

 含みのある言い方をすると、再び姿を消す。

 シャドウ、勝利のためなら部下を平気で犠牲にするブラックサタンに嫌気が差すと同時に、遠回しに、タイタンにブラックサタンを離反するよう勧めたかったのかも知れない。

 タイタン、仕切り直して導火線に再点火する。

 
 ユリ子「ストロンガー……」

 今度こそ終わりだと、半べそを掻くユリ子姉さん。

 思わず「おー、よしよし」と頭を撫でたくなる可愛らしさ!!

 なす術もなくダイナマイトに引火し、地を揺るがす轟音と共に大爆発が起きる。

 
 タイタン「やった、やったぞ、俺は遂にライダーストロンガーをこの手でやっつけた!! はっはっはっはっ」
 戦闘員たち「ギュウッ!!」

 慎み深いタイタン様もよほど嬉しかったのか、諸手を上げて大はしゃぎし、部下たちもそれに倣う。

 ああ、出来れば、このタイタン様の素敵な笑顔をずっと見ていたかったが……

 戦闘員「タイタン様、大変です」
 タイタン「なんだ?」

 崖の上から覗き込んでいた部下の声に慌てて駆けつけると、繭は岩の中に埋もれながら、無傷を保っていた。

 タイタン「そうか、ケムンガの繭は電気だけでなく、どんな高熱や圧力にも耐えると見える」

 そう、前回も突っ込んだ気がするが、ストロンガーを閉じ込めておけるだけの強度を誇る繭をダイナマイトごときで破壊できると思ったのは、タイタンにしてはあまりに迂闊だった。

 
 もっとも、依然としてストロンガーは閉じ込められたままなので、タイタンは、繭を引き揚げさせ、別の場所にある、地獄の底まで続いているような深いクレバスに放り込ませる。

 タイタン「これでライダーストロンガーも永久に日の目を見ることあるまい」

 勝ち誇った笑いを響かせるタイタン様であったが、これも詰めが甘いと言わざるを得ない。

 それより、繭をコンクリートでがっちり塗り固め、絶対に出て来れないようにして、ストロンガーが窒息死するのを待った方が確実だったろう。

 ともあれ、タイタンはおやっさんたちのところへ戻り、

 
 タイタン「この二人は、このままにしておけ、いずれ、明日の朝までには冷たくなっているだろう」

 そう言って、二人を放置してさっさと引き揚げてしまう。

 うーん、これもねえ……

 おやっさんはともかく、ユリ子は仮にも電波人間タックルと言うヒーローなんだから、殺せる時にきっちり殺すべきだろう。

 それに、冬場ならともかく、この季節に、一晩山の中に放置したくらいで人間は死なないと思うんだけどね。

 それはそれとして、今ならユリ子のおっぱい触り放題なのに、ユリ子には目もくれずに立ち去ったタイタン様こそ、悪の中の紳士、侠(おとこ)の中の侠(おとこ)と言って過言ではあるまい。

 管理人なら、とりあえずユリ子を全裸にして……(以下略)

 立花「ストロンガーもやられた、ユリ子、もほぉダメだ……」
 ユリ子「……」

 苦しそうに弱音を吐くおやっさんであったが、ユリ子にも他人を励ますほどの気力は残っていなかった。

 一方、ストロンガーの方は、超低温の地底に閉じ込められ、凍え死にしそうになっていた。

 しかし、地の底と言うのは、火山大国日本においては、普通は高熱の場所だと思うのだが、逆に極地のような寒さと言うのは、感覚的にどうにも受け入れにくい。

 おまけに、体内にマグマを持つタイタン様の故郷でもあるのだから、余計に不自然である。

 夜、十字架に縛られたままの二人は、周囲の闇より深い、絶望の淵に沈んでいた。

 ユリ子「とうとう助けに来てくれなかった……茂はやっぱり、死んでしまったのね」
 立花「諦めるな、希望を持つんだ」
 ユリ子(さっきと言うてることが違う!!)

 と、シャドウが再びあらわれ、

 シャドウ「岬ユリ子と立花藤兵衛、気分はどうだ?」

 
 立花「貴様、ジェネラルシャドウ」
 ユリ子「あたしたちを殺しに来たのね」

 今更言うことでもないが、おやっさん、男前だなぁ。

 これでなんで結婚できないのか、謎である。

 やっぱり、「悪の組織」と戦う身なので、あえて家庭を持たないように己を律しているのだろうか。

 
 シャドウ「さあ、それはまだ分からん、ひとつ占ってみよう。この中から一枚、お前たちの運命のカードを引くのだ」
 立花「やだ」
 シャドウ「……」
 立花「……」

 この後、シャドウは泣きながらおうちに帰ったそうです。

 じゃなくて、

 立花「どうせ死刑だ、やってやろう」

 と、ヤケクソ気味にカードを口で噛んで抜き取る。

 ……

 「もほぉダメ」→「希望を持つんだ」→「どうせ死刑だ」

 絶望したかと思えば諦めず、諦めたかと思えば絶望する、数時間でこれだけコロコロ意見の変わる中年も珍しい。

 おやっさんが引いたのは、

 シャドウ「ほお、ハートのエースか……」

 シャドウ、

 「ハートのエースが出て……来たーっ!!

 と、叫びたいのを必死に堪えると(註1)、

 註1……念のため、「ハートのエースが出てこない」がリリースされたのは、この年の12月である。

 シャドウ「お前は運の良い奴だ」

 カードを投げてロープを切り、二人を自由にしてやる。
 
 立花「貴様、俺達を一体どうする気だ」
 シャドウ「助けてやる」
 立花「貴様、敵じゃないのか」
 ユリ子「何故?」

 
 シャドウ「理由は三つある、第一、占いが助かると出た、第二、俺は人質を取るようなやり方は好かん」
 立花(どこ見とんだ、お前は?)

 ま、ヒーローに限らず、特撮番組におけるお約束なので、大目に見てやってつかぁさい。

 シャドウ「第三、俺はストロンガーを倒せば良い。そしてそのストロンガーは生きている」
 ユリ子「えっ、ねっ、教えて、茂を閉じ込めたあの繭は何処にあるの?」
 シャドウ「教えてやっても良い、どうせ人間の行ける場所ではないからな」

 独断で人質を解放した上、敵に重要な情報を教えるという、完全な利敵行為に走るシャドウ。

 翌日、二人はシャドウに教えてもらった深い谷を、ロープだけを頼りに降りるという無謀なことを試みる。

 
 ユリ子「震えちゃ駄目よ、茂に会えるかどうかの瀬戸際でしょ」
 立花「分かってるよ、分かってるけど、おらぁ高所恐怖症なんだ」

 何人ものライダーを鍛え育てて来た人物とも思えない、情けないことを口走るおやっさん。

 結局、二人は足を踏み外し、千尋の谷底へまっさかさま……

 これ、どう見ても死んでないとおかしいのだが。

 一方、タイタンは、ストロンガーを倒したと報告し、首領からお褒めの言葉を頂いていた。

 
 首領「良くやった、お前はブラックサタンの誇りだ」
 タイタン「身に余る光栄です」

 サングラスの奥の、いかにも人の良さそうな目をキラッキラさせて喜ぶタイタン。

 だが、そこへシャドウが来て、

 
 シャドウ「ストロンガーは死んではいない。奴はお前の手に負える男ではない」
 タイタン「なにっ」

 シャドウに侮辱されて、思わずメンチを切りそうになるタイタンだったが、

 首領「タイタン、この始末は自分でつけよ、お前はマグマの化身、地底はお前の支配だ、出来ねば自分の始末をせよ」
 タイタン「いかにも」

 首領の余計な命令で、タイタンはシャドウと共にゴンドラ式エレベーターで地底に下りることになる。

 ゴンドラの中では、

 
 タイタン「はっはっはっはっはっ……」
 シャドウ「……」
 タイタン「……」

 エレベーターでありがちな、なんとなく気まずい空気となっていた。

 さて、依然として繭の中で、ケムンガと抱き合っているストロンガー、ケムンガの体が熱を帯びているのに気付き、

 ライダー「こいつを温めれば蛾になって繭から出るに違いない、よし、電気ストリーム!!」

 残っていた電気エネルギーをケムンガの体に流して温め、羽化を促す。

 さて、ここで、22話の二人のやりとりを思い出してみましょう。

 ライダー「電タッチ!!」
 ケムンガ「俺は不死身のケムンガだ、電気など感じるもんか!!」

 ……

 しっかり感じてますがな!!

 それはさておき、タイタンは久しぶりに自分の王国に友達を連れて帰ってくる。

 
 部下「お帰りなさいませ」
 タイタン「おう、しばらく留守にしたが、我が地底王国には変わりはないか」
 部下「ギュッ」
 タイタン「氷の谷に閉じ込めた、あの繭にも異常はなかろうな」
 部下「それも異常ありません」
 タイタン「どうだ、シャドウ、これでストロンガーも終わりよ」
 シャドウ「ふふふははは、ほんとかな」

 ストロンガーは電気エネルギーを使い果たして茂の姿に戻るが、その代償にムケンガの孵化が促進され、遂に成虫ドクガランとなって、自ら繭を突き破る。

 しかし、タイタン、最初から繭に閉じ込めて殺すつもりだったのだら、何故、本物の蛾のような変態能力をわざわざケムンガに与えてしまったのだろう?

 あと、ストロンガーでさえ壊せなかった繭を、いとも簡単に打ち破ってしまったドクガランのパワーは、少なくともストロンガー以上の筈なのだが……

 ドクガラン、当然ながら茂に襲い掛かるが、茂は岩を投げて天井にぶら下がっているつららを砕き、それでドクガランを押し潰してなんとか動きを封じる。

 おかしいのは、

 
 茂(そうだ、二人を探さねば……)

 と、茂が心の中でつぶやくことである。

 ずっと繭の中にいた茂が、おやっさんとユリ子が自分を探しに地底にやってきていることを、知ってる筈がないからである。

 茂の脱走は、たちどころにタイタンの知るところとなる。

 それ見たことかと嘲笑うシャドウを追い払うと、

 タイタン「ストロンガーをマグマの谷に追い上げろ」

 CM後、迷路のように入り組んだ洞窟内を逃げ惑っている茂。

 電気エネルギーが枯渇し、ストロンガーに変身できずにいるのだ。

 茂、戦闘員4人とタイタンの部下ひとりの一団に追われ、天井にへばりついてやり過ごすが、

 
 天井から飛び降り、最後尾の部下を叩きのめす。

 てっきり、そのトンガリ頭巾を被って変装するのかと思いきや、

 
 茂「……」
 部下「放置かいっ!!」
 茂「えっ?」

 見向きもせずに先に進んでしまったので、思わず部下がツッコミを入れたと言うが、嘘である。

 管理人が突っ込んだのはほんとだけどね。

 その後、色々あって、茂は洞窟の中から閉め出され、マグマの谷に迷い込む。

 荒涼とした、どう見ても地上にしか思えない斜面を上がっていると、シャドウがあらわれ、

 
 シャドウ「よう、茂」
 茂「むっ」
 シャドウ「まあ、待て」
 茂「なんだとぉ」
 シャドウ「これはタイタンの仕組みだ」
 茂「仕組み?」
 シャドウ「奴は必死だ。俺とお前を、逃げ場のないこのマグマの谷で戦わせる。どっちが倒れても得をするのはタイタンだ。俺はそんな争いは好まん」

 と言うのだが、タイタンはシャドウを邪魔者扱いしただけで、別にマグマの谷に誘導するような素振りは見せておらず、なんとなくピンと来ない台詞である。

 タイタン自身、自分の手で決着を付けると言っているのだから、この期に及んでシャドウを利用しようとは思わないだろう。

 もしシャドウが勝ったら、それこそタイタンの面目丸潰れとなってしまうでないか。

 茂「怖いのか、シャドウ、来い!!」
 シャドウ「焦るな、俺は今お前とは戦わん。お前は地底で戦うにはエネルギーが足りん」
 茂「なにぃ」

 シャドウ、トランプショットで茂の背後の壁を崩し、その奥にある地底湖に茂を突き飛ばす。

 正直、なんでそんなことしなきゃならないのか、よく分からない。

 むしろ、茂が変身できない今、茂を殺す絶好の機会だったと思うのだが、どうせまた、ストロンガーを倒さないと意味がないとか、クソの役にも立たないポリシーに拘ってみすみすチャンスを棒に振ってしまったのだろう。

 シャドウのキャラクターは好きなんだけど、悪にしてはあまりにストイックで紳士的なところが、時々残念にも思えるのである。

 要するに、シャドウは世界征服などと言う子供じみた野望には興味がなく、ストロンガーやタイタンなど、自分の認める強敵と丁々発止の騙し合いや殺し合いをする、その行為自体に喜びを見出すタイプの悪なのだろう。

 
 茂「湖……」

 地底世界に広がる巨大な湖を、鬼太郎みたいな髪型で茫然と眺める茂。

 
 視線の先には、ちゃんと本物の湖と、蒸気を吐き出す岩山のミニチュアを合成した映像が映し出される。

 
 ユリ子「茂、茂!!」

 名前を呼ばれたかと思うと、背後の茂みの中から元気良くユリ子が飛び出してくる。

 相変わらず、美味しそうな体だが、この衣装はどうにかならなかったものか……

 せめて夏場くらいはミニスカを履いて欲しかった。

 茂、喜び勇んで駆け寄り、

 
 茂「お前、良く生きてたな。それでおやじさんは?」
 ユリ子「おやじさん? 俺、そんなの知らねえぜ」

 茂の問い掛けに、ユリ子の声が突然野太いおっさんのものになり、いきなり茂に掴み掛かってくる。

 そう、ありがちな演出だが、それはドクガランの化けたニセモノだったのである。

 しかし、せっかく上手く化けたのに、自分から正体をバラしてしまったのは勿体無い。

 これでは、怪人の姿で登場したのと、あまり違わないではないか。

 ニセユリ子はドクガランの姿になり、茂の体を宙に持ち上げるが、茂はその頭にモンゴリアンチョップを食らわせて地面に落とす。

 本物のユリ子たちが戦闘員に囲まれているのを見て、ドクガランを打ち捨てて助けに行くが、茂、容易に近付こうとしない。

 立花「なにやってるんだ、早く助けてくれ」
 茂「何度か騙されてるからなぁ、本物なんだろうな」
 立花「決まってるじゃないか、ほんもんだ、ほんもんだよ」
 茂「よし!!」

 何が「よし!!」なんだか……

 自己申告だけで通るのなら、確かめる意味がないではないか。

 あと、「何度か」って言ってるけど、他にもそんなシーンありましたっけ?

 茂、二人を救出すると、ザコはユリ子に任せて再びドクガランと一騎打ち。

 しばらくどつきあったあと、

 
 茂「宇宙からエネルギーは貰った、行くぞ!!」

 若干、危ない人っぽい台詞を吐いて、ストロンガーに変身する茂。

 いや、さすがに地底にいるのに、宇宙からのエネルギー(宇宙線?)は届かないと思うのだが……

 ここは、タックルから電気エネルギーを分けてもらった方が、分かりやすかったかと。

 ここからラス殺陣となるが、前記したように、ドクガランのパワーはストロンガー以上であるべきなのだが、その実力はいつもの奇械人と大差なく、あえなく電キックを食らって死亡。

 ……

 いやいやいや、幼虫のケムンガでさえ電気攻撃が通じなかったのに、完全体と言うべきドクガランが電キックで倒されてどうすんのよ!!

 これではますます、ケムンガに変態機能をつけた意味がなくなるではないか。

 続いてタイタンと何度目かの決戦となるが、なんかもう、見飽きたので、詳細は省略させて頂きます。

 ストロンガー、タイタンの体内に充満するマグマエネルギーの裂け目を見付け、そこにストロンガーWキックを叩き込んで勝負あり。

 それでもマグマの谷まで移動して、なおも戦う気組みを見せるタイタンだったが、さすがに己の死を悟り、

 
 タイタン「ストロンガー、私の負けだ、君は強い」
 ライダー「……」
 タイタン「おお、ううっ……ストロンガー、最後の握手を」

 ぐつぐつ煮え滾るマグマの真上に行くと、ストロンガーに手を差し伸べる。

 タックルは罠だと警戒して止めるが、ストロンガーは構わず近寄り、その手を握る。

 案の定、それはタイタンの仕掛けた最後の罠で、

 タイタン「ストロンガー、俺と一緒に地獄へ行け」

 ストロンガーを道連れにしようとするが、結局果たせず、

 タイタン「ブラックサタン、万歳!!」

 最後は月並みな雄叫びを上げて、全身からマグマを噴出させながら谷底に転落し、爆発する。

 壮絶なタイタンの最期であったが、最後の悪足掻きは、タイタン様にしてはセコ過ぎるので、なかったほうが良かったかな、と。

 アポロガイストが負けた時の汚いやり口と似てるし……

 ともあれ、タイタンの死と共に地底王国は崩壊し(註2)、茂とユリ子はおやっさんを両側から抱えてジャンプし、なんとか地上への生還を果たす。

 註2……だったら、最初にタイタンが倒されたときに崩壊してないとおかしいのでは?

 ひっくるめて言うと、ブラックサタンの大敗北であった。

 それにしても、広大な地底王国の支配者でありながら、世界どころか日本、日本どころか東京、東京どころか多摩地区すら手中に出来ずにいるブラックサタンごときの頤使に甘んじ、その血の最後の一滴まで捧げて悔やむことのなかったタイタン様の心境が、どうにも理解できないのである。

 部下ではなく、同盟者として協力するとかならともかく、首領の言動を見るに、とてもタイタンほどの偉材が全面的な忠誠を誓うような人物とも見えず、その点が最後まで引っ掛かるのだった。

 それはともかく、快男児・茂は、タイタンの死ぬ間際の醜態は忘れて、

 
 茂「タイタン、敵ながら大した奴だった……」

 心からの賛辞を捧げ、その死を惜しむのだった。

 
 シャドウ「……」

 同じ頃、シャドウもタイタンの体の破片を形見として、思い出に耽り、その死を悼んでいたが、

 首領「シャドウよ、タイタンも所詮はそれだけのものだったな」

 頭上から、首領の声がして、タイタン様の壮烈な死に唾するような最低の台詞を言い放つ。

 これじゃあ、タイタン様も浮かばれまい。

 繰り返すが、なんでこんなクソ野郎にタイタン様が仕えていたのか、それがこの作品の最大の謎である。

 首領「やはり、信頼するのはお前だけだ。誓ってストロンガーを倒せ」
 シャドウ「……はーっ、そのお言葉、ありがたく承ります」

 首領の身勝手極まる言い草に、シャドウは一応従う様子を見せるのだが、その言葉や態度の端々からは、なんとなく不遜なものが感じられた。

 もっとも、こんなことを言いながら、次回にはもう新たな大幹部を呼び寄せるのだから、首領のいい加減さは、高田純次並みと言っても過言ではあるまい。
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コメント

「俺?俺は羽化とかしねーよ、アリジゴク型怪人であってウスバカゲロウ型怪人の幼虫じゃねーもの」

この間聞いた話ですけどカイコの場合繭から出る時に眉を柔らかくする酵素を出すのだそうで(だから羽化する前の繭を煮て糸を採る)、ドクガランも似たような感じで繭を脆くしてから羽化したんじゃないでしょうか
しかしこれ相手が蛾型怪人の幼虫だったから脱出出来ましたけど羽化とかしない只の毛虫型怪人だったら下手すりゃ窒息死してたんじゃなかろうか、ゴルゴムのクワゴ怪人とかイラガ怪人とか幼虫のままだったし

後、何度か騙されているというのは多分前編でケムンガが藤兵衛に化けてた件かと

格は保てた?

タイタンも最初はストロンガーが弱気になるくらいの強さだったのに段々弱体化してますね。それでも大幹部の格を保てるくらいの強さはあったと思いますが。
あとドクガラン明らかにケムンガより弱いですね。ケムンガのままならストロンガーを道連れにするまではいけたはずなのに(シャドウが邪魔するかもしれませんが)。

おやっさんに化けてユリ子に化ける

>あと、「何度か」って言ってるけど、他にもそんなシーンありましたっけ?

前回ケムンガがおやっさんに化けました。

今回のまとめ

今回も色々あったので小生がまとめさせて戴きます(やらんでええわ🙄)
①シャドウとタイタンの恒例のトーク
②十字架にかけられたおやっさんとユリ子
③一喜一憂するおやっさんの態度
④繭にストロンガーを閉じ込めて谷底に落とし
勝利を確信するタイタン
⑤何故かシャドウが来ておやっさんとユリ子に明日の🃏占いを🔮する
⑥🃏によると2人はは助かりストロンガーの救出方法を教える
⑦ストロンガーが電気エネルギーを使い果たしドクガランの成長を即してしまう
⑧茂とシャドウの不可解なやりとり
⑨ユリ子に化けたドクガランが自ら正体をバラす
⑩宇宙からエネルギーを貰った茂がストロンガーに変身してドクガランを倒す
⑪タイタンが最後の握手を要求するも罠だと感じたストロンガーがそれを避ける
⑫“ブラックサタン万歳”🙌と叫んでタイタンが谷底に転落して爆発する💥
⑬茂がタイタン、敵ながら天晴れだと称える
⑭タイタンの目玉を拾った感慨深いシャドウ
⑮大首領が“シャドウよ、タイタンも所詮はその程度だったな”と突き放す
以上であります。思ったよりもまとめるのに時間が掛かってしまいました😅

蛾はサナギになるはずですよね。
繭の中でサナギになったら動けない間にやっつけるか成虫になるまで待つか衰弱死が先か、ストロンガーの葛藤はもっと激しくなったかも知れませんね。

言わせていただきますが、「孵化」とは卵から幼虫が生まれることであり、成虫になるのは「羽化」が正解です(ダイナマンのセミのサナギ云々で言おうとしてやめた)でも羽根がない昆虫がそう言われるの聞いたことないですねえ…

そして実際に蝶や蛾って幼虫の方が生命力が強そうですね。最後は成虫より体重ありそうだし。何故こんな変わり方をするのか、どんな進化を遂げたのかは未解明だそうです。

Re: 「俺?俺は羽化とかしねーよ、アリジゴク型怪人であってウスバカゲロウ型怪人の幼虫じゃねーもの」

> この間聞いた話ですけどカイコの場合繭から出る時に眉を柔らかくする酵素を出すのだそうで(だから羽化する前の繭を煮て糸を採る)、ドクガランも似たような感じで繭を脆くしてから羽化したんじゃないでしょうか

なるほど、そう言えばどっかで聞いたような気がします。

> 後、何度か騙されているというのは多分前編でケムンガが藤兵衛に化けてた件かと

すっかり忘れてました……お恥ずかしい。

Re: 格は保てた?

> タイタンも最初はストロンガーが弱気になるくらいの強さだったのに段々弱体化してますね。それでも大幹部の格を保てるくらいの強さはあったと思いますが。

まあ、ストロンガーが強くなってるというのもあるんでしょうね。

> あとドクガラン明らかにケムンガより弱いですね。ケムンガのままならストロンガーを道連れにするまではいけたはずなのに(シャドウが邪魔するかもしれませんが)。

変身能力要らないですよね。

Re: おやっさんに化けてユリ子に化ける

> 前回ケムンガがおやっさんに化けました。

でしたね。我ながらボケですね。

Re: 今回のまとめ

ごくろうさまです。

> ②十字架にかけられたおやっさんとユリ子

結局二人には手も触れないままなんですよね。

> ⑩宇宙からエネルギーを貰った茂がストロンガーに変身してドクガランを倒す

意味不明ですよね。

> ⑮大首領が“シャドウよ、タイタンも所詮はその程度だったな”と突き放す

これほど「言わずもがな」の台詞もないですね。

Re: 蛾

> 言わせていただきますが、「孵化」とは卵から幼虫が生まれることであり、成虫になるのは「羽化」が正解です(ダイナマンのセミのサナギ云々で言おうとしてやめた)でも羽根がない昆虫がそう言われるの聞いたことないですねえ…

そうでしたね。書き直しときます。

> そして実際に蝶や蛾って幼虫の方が生命力が強そうですね。最後は成虫より体重ありそうだし。何故こんな変わり方をするのか、どんな進化を遂げたのかは未解明だそうです。

それをわざわざ奇械人で再現しなくても……と言う感じです。

No title

 もしもストロンガーが全50話だったらだれた展開になったんでしょうかね

毒蛾

ドグガランもドグガンダーも毒蛾繋がりの怪人のようですが、ドグガランの幼虫の方が強化されて強いようですね😅作戦面のダメダメ振りは共通のようですがね

Re: No title

うーん、砂噛みエピソードが大量生産されるのではないかと言う悪寒が走ります。

Re: 毒蛾

ドクガンダーが元ネタでしょうね。

No title

>ドクガンダーが元ネタでしょうね

声優も同じなのでリメイクの側面が強い怪人ですね。ブラックサタン壊滅編に登場するアルマジロンも同様のキャラクターです。
ブラックサタンとネオショッカーは首領のキャスティングからしてショッカーのオマージュであることがファンには周知の事実となっています。
ブラックサタンからネオショッカーまでは首領の声の役名表記とテロップのフォントまで一緒です。
最近のアニメだとダン隊長ネタとか宮内洋ネタが繰り返しオマージュの元ネタとして使用されています。

Re: No title

> ブラックサタンとネオショッカーは首領のキャスティングからしてショッカーのオマージュであることがファンには周知の事実となっています。
> ブラックサタンからネオショッカーまでは首領の声の役名表記とテロップのフォントまで一緒です。

そうだったんですか。恥ずかしながら全然知りませんでした……

タイタンなら

タイタンならその気になれば首領ぐらいなら倒せると思うのですかね😅そう思うのは小生だけでしょうか?

Re: タイタンなら

どう見てもタイタンの方が強そうですよね。

おやっさん

前回からおやっさんの態度が二転三転して笑えましたね😄もう駄目だ➡️諦めるな、希望を捨てるな➡️どうせ死刑だ😓ってこれだけ短期間でコロコロ変わるのも珍しいですね😅

Re: おやっさん

シナリオが悪いんですけどね。

浜田晃さん

タイタンの死で実質、ブラックサタンは滅んでいたと言っていいですね。

タイタンを演じた浜田晃さんと言う人は、
時代劇、刑事ドラマなどの多くの悪役で思い出されますが、
善人を演じることも多く、文学座出身というバックボーンを感じさせる
確かな演技力を持った名優だと思っています。
以前は協同組合日本俳優連合の理事として、
俳優の権利向上・資質向上にも尽力されていましたね。
荒木茂さんは、もともとミュージシャンですし
(「小さな日記」のヒットで知られるフォー・セインツのドラマーだった。)
岡田京子さんは新人同然ですし、主演俳優2人の経験が少なかったこともあり、
浜田さんがストロンガーの世界を牽引していたと言えるほど、
その存在は大きかったと思います。
荒木茂さんも生前のインタビューで浜田晃さんからいろんなことを学んだ、
と言っていましたね。

浜田晃さんは、近年のインタビューで
「荒木さん、岡田さん、小林さん、みな他界されたんですよね・・・。」
と寂しそうにおっしゃっていました。
現在も現役バリバリで活躍されていますが、
もっと浜田さんの演技を見ていたい、と思います。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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