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「赤い衝撃」の管理人的楽しみ方 ディスク6 後編



 後編です。

 ネタバレ注意!

 第24話「お願い私を一人にしないで!」

 もう一度走れるようになるため、他の選手と一緒に懸命にトレーニングに励む百恵さん。コーチのはからいで、箱根で行われる合宿にも参加できることになる。

 車で帰る途中、足の長い友和を見掛けた百恵さんは話しかける。

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 友和「箱根の合宿か。僕も参加して君のコーチをやりたいんだけど」
 百恵「いいのよ。それよりお父様は?」
 友和「今日も一日中探したんだけどね」

 百恵「それはそうと、たまには働いたら?」(註・管理人の妄想です)

 冗談じゃなくて、この頃の友和、さすがに仕事しなさ過ぎではないだろうか。

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 合宿の前夜、あれこれと必要なものを揃えている百恵さん一家。中島久之も何故かその中にまじって嬉しそうにニコニコしている。彼は前々から、大山家の刺々しい雰囲気に嫌気が差していたので、つましいながらも温かな彼らと一緒にいるのが幸せでしょうがない、と言う感じがとてもよく出ている。中島久之大好き。


 対照的に、いつの間にか娘の原知佐子しか家にいなくなっていて、寂寥感の募る静夫パパ。そういや、原知佐子の毒舌も、この頃は標的だった百恵さんたちがいなくなって冴えなくなった。

 彼女は会話の中でちょろっと結婚したい相手がいると話すが、世の常の父親と違い、静夫パパの反応は激越そのもの。

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 静夫「お前誰かと結婚する気か? お前と夫婦になるような物好きがよくいたな」
 知佐子「まあ、物好きだなんて!」
 静夫「誰だそのバカモノは? 名前を言え」
 知佐子「北川(長門裕之)さん」
 静夫「北川か? あいつと二人で手を組んでワシの財産を手に入れる気か? (中略)あいつと結婚したらもう赤の他人だ。この家から出て行け」

 なんか、だんだん原知佐子がかわいそうになってきた。

 さて、百恵さんは箱根へ合宿へ行くが、そこで偶然、友和のパパ、田村高廣の姿を目撃する。で、母親や祖父まで動員して、付近一帯を虱潰しに探す。

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 結局、とある旅館のカマタキをしていることが判明するが、そこの番頭を演じているのが、マスオさんの声で有名な増岡弘さん。もっとも、マスオさん役を演じるのはこの翌年だけど。

 実物は、むしろアナゴ君に近かったと言う、衝撃!(やかましいわ)

 田村パパは息子が北川を撃った示談金3000万を稼ぐため、また、息子が訴追されないために姿をくらましていたのだ。しかし、カマタキじゃあ、3000万円なんて永久に無理だけど。

 友和もやってきて、家に帰るよう説得する。

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 友和「一緒に大山を叩き潰すんだよ」
 田村「奴はお前の実の父親だぞ、その父親に手錠をかけることが出来るか?」
 友和「父さん、俺の父親はあんただよ。新田雄作だよ。まだ分からないのか、俺を24年間育ててくれた父さん母さん、ふたりだけが俺の親なんだよ!」

 ジーンと来る良い台詞ですね。

 殴ってでも連れて帰るという友和の脅し、いや熱誠に折れて、田村パパも遂に家に帰る。

 当然、南田洋子は大喜びで、その流れで、友和が仇である大山の娘の百恵さんと結婚することを許す気持ちになったのだった。

 一方、相変わらず北川のところに居候している脱走犯の谷隼人。
 執拗に実の息子である友和を自分の後継者にしたいと思っている大山(静夫)のことを北川から聞かされ、

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 「ふざけた野郎だ! 大勢の人間を殺していながらてめえのせがれだけは大事にしてえってのか?」

 北川のテンションも負けず劣らず高い。

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 「大山ってのはそう言う男さっ!」

 そして隣の住人
 「毎晩うるさいなぁもう」

 谷隼人は不気味な笑みを浮かべ、

 隼人「ふぇへっへっへっへっ、そう言う大事な息子が死んだら、大山の野郎……」

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 さて、友和と田村パパは百恵さんの家を訪れ、二人を引き合わせてくれたことを感謝する。また、和解の印の、南田ママからの手製のバッグまで貰い、百恵さんはこれで晴れて友和と結婚できると喜ぶ。

 ここは、ドラマにおける、宇津井健以外の良識派が勢揃いした珍しいシーンである。

 だが、その帰途、田村パパは谷隼人の凶弾に倒れ、あっさり死ぬ。
 谷隼人は友和を狙ったのだが、誤って田村パパを撃ってしまったのだ。ほんっと、何をやっても失敗する人だ。

 第25話「私の出生の秘密が今…」

 田村パパが殺され、嘆き悲しむ南田洋子。彼女は、大山の差し金で谷隼人が田村パパを撃ったのだと思い込み、一旦は許した百恵さんを再び激しく憎む。

 ま、実際は大山は無関係なのだが、それは別にしても彼女が田村パパを見付けたために結果的に彼の死を招いたことは否定できないので、彼女が百恵さんを恨みに思うのも納得できる。

 どうでもいいけど、なんで谷隼人はいつまで経っても野放しなんだろう。日本の警察ってそんなに無能なのか。ちなみに谷隼人が脱走したのは14話だから、かれこれ10話以上も逃げおおせている計算だ。

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 また友和と結婚できなくなって凹む百恵さんを、宇津井健たちが慰める。田村パパの時は寿司だったが、今度は鍋である。しかし、百恵さんの家は、誰も働いている気配がないのに、どうやって生計を立てているのだろう。他にも沖縄に飛んだり、箱根に行ったり、旅費だってバカにならんとおもうが。



 以下、かなりのネタバレあります。注意。



 その後、病院で宇津井健といちゃついている草笛光子を、静夫が責める。百恵さんの父親も、宇津井健じゃないのかと疑うが、それに対し、草笛光子は「間違いなく娘の父親は北川さんです」と断言する。

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 だが、当の北川が、二人の会話を廊下で聞いていたのだ!

 衝撃の事実を知り、魂が抜ける北川。ここは、自分も予想していなかったので素直に驚いた。ただ、そう言えば第1話で北川と草笛光子が意味ありげな視線を交わすという遠大な伏線があったなぁ。

 簡単に書くと、草笛光子は宇津井健に惚れていたが、宇津井健はアメリカへ留学してしまう。その後、実家が倒産したので踊りの師匠をしていた草笛光子は、北川と知り合い、妊娠する。だが、ちょうどその時、大山の殺人罪の身代わりとなって北川は刑務所へ入ってしまう。そこで、大山は妊娠しているのを承知で、草笛光子と結婚したのだった。

 翌日、北川は草笛光子に直にそのことを確かめる。草笛光子はそれを認め、娘には(親父が北川だったらイヤなので)内緒にしてくれと懇願する。

 北川はしかし、娘だけは大山には渡さないと息巻く。

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 それを見送ったあとの草笛光子さん。ほんと、名優だけど、気品ある美人でもあるのだ。

 無論、長門裕之も劣らぬ名優だ。ちなみに同時期の横溝正史シリーズでも、ふたりは実の兄妹でありながら愛し合って子供まで作っちゃうという大映ドラマ顔負けの凄いことをやっていたな。

 さらに、百恵さんも大山と北川の会話を聞いて、そのことを知ってしまう。なお、そこには宇津井健もいて、そのシーンは百恵さんが実の父親(長門裕之)と養父(中条静夫)と理想の父親(宇津井健)に囲まれるという、なんか凄いことになっている。

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 百恵さん、例によって絶望して町をさまよう。これで何度目だ。

 いつの間にか家に帰っていて、母親に対する不信で部屋に閉じこもっていたが、駆け付けた宇津井健の情味溢れる説得を受け、母親と抱き合い、涙に暮れる百恵さんであった。



 つづく。


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コメント

ま、ネタ元の「疑惑」での百恵さんの実の父親は長門裕之だったし、宇津井健だとあまりに脱力なので(何連続の父親役だよ?ということになるので)、「ははあ、なるほどなあ」と思ってしまったが、それにしても草笛ママもいい加減な奴ですなあ。

親の許可だの結婚だのカンケーなく、というのはまあいいとしても、志郎おじいちゃんまで百恵に直接訊かれても「(誰の子なのか)知らん」ということにしてた…のはネタバレを防ぐためとはいえ、あまりに情けないというか、「こいつら、なんちゅう親子じゃ?」というシーンでしたね。

私は大坂志郎ファンなので、ドラマ全体を通じてそのヘタレぶりが悲しかったです。

Re[1]:「赤い衝撃」の管理人的楽しみ方 ディスク6 後編(06/28)  

でも、大坂志郎の劇中唯一のおとぼけキャラは貴重で、自分は好きだけどね。あと谷隼人がここまで活躍するとは意外だった。ある意味、このドラマの創造主ですよね。

「赤い絆」見てますが、なんかトミーが百恵さんを好きになると言うのが、どうもシナリオにそう書いてあるからとしか思えない説得力のなさで、違和感が拭えない。百恵さんがコロッと陥落してしまうのもなんだかなぁと言う感じです。しかも斉藤とも子さんが全然出てきませんが……。

Re:「赤い衝撃」の管理人的楽しみ方 ディスク6 後編(06/28)  

「絆」は…だから「つまらん。駄作だ!」と最初思ったんですよね。まあそういう類の違和感といえば「不良少女」もいい勝負だとは思いますが。

DVD4以降は今見直してるんですが、斉藤とも子さん、ほとんど出てこないのが期待外れです。オープニングで出番がないのがわかってしまうと、視聴意欲が半減しちゃいますよね。

どうでもいいですが、大映ドラマって必ず自殺未遂シーンがありますね!しかも100%の確率で未遂に終わります(笑)。

Re[1]:「赤い衝撃」の管理人的楽しみ方 ディスク6 後編(06/28)  

百恵さんと岡まゆみさんが奪い合いするほど、トミーがいい男なのかどうか、それが最大の謎ですな。
関係ないけど、百恵さんが「渋谷のおケイ」と仲間から呼ばれているのを聞くと、ついつい「渋川ケイ」のことを連想してしまいます。

斉藤さんと言えば、御存知かもしれませんが、今「チャンネル銀河」で放送中の「青春ド真ん中!」と言うドラマに出てますね。「絆」とほぼ同時期の作品です。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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