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「ジャッカー電撃隊」 第16話「黒いベースボール!! 襲撃する魔球」



 第16話「黒いベースボール!! 襲撃する魔球」(1977年7月30日)

 冒頭から、変身済みのジャッカーが、今回の怪人デビルボールや戦闘員とガチで戦い、ジャッカーコバックでデビルボールを倒すと言う、異例の幕開け。

 これはストーリー上の都合と言うより、明らかな視聴率対策である。

 なにしろ、いちいち強化カプセルに入らなければ変身できないヒーローなので、今まではラス殺陣までずーっと人間のままと言うことが多かったからね。

 もう、この設定は足枷にしかなっていないのだから、どうせ路線変更したのなら、途中でカプセル無しでも変身できるよう、設定を変えるべきだったと思う。

 それはともかく、ジャッカーはデビルボールを倒した後、クライムが建設中の兵器工場も爆破して引き揚げる。

 だが、怪人は死んでもクライムボスは健在で、幌つきのトラックに戦闘員を乗せて戦場にあらわれると、

 
 クライムボス「デビルボールの部品を収集せよ、たとえネジ一本たりとも残すな」

 部下に命令して、散乱するデビルボールの残骸を回収させる。

 クライムボスを演じるのは、説明不要の八名信夫さん。

 
 アイアンクロー「君は兵器の密造に失敗した、そのためにクライムは1000億円にのぼる損害をこうむることになる。うーん、クライムボス、死刑だ」

 鉄の掟に従い、アイアンクローはおめおめ戻って来たクライムボスを即座に処刑しようとする。

 
 どうでもいいが、八名さん、アイアンクローの愉快な髪型を見て、「俺も昔、こんな恰好してたんだよなぁ~」と、ビッグシャドウ時代を懐かしく思い出されていたのではないか。

 ちなみに、アイアンクローが相手のことを「君」と呼んでるのは、やっぱり首領経験者への気遣いだろうか。

 クライムボス、アイアンクローの鉄の爪を見ても泰然として、

 
 クライムボス「いや、1000億など取るに足らない損害です。私に2000億、いや1兆円を儲けるプランがございます」
 アイアンクロー「生き延びたい為に出任せを言うのか」
 クライムボス「ジャッカーを倒す手立てがあるのです」

 クライムボス、金儲けの具体的な方法がある訳ではなく、ジャッカーさえ倒せばクライムが活動し放題になるので、これからいくらでも稼ぐことが出来ると主張する。

 しかし、これだけ「金」「金」言う「悪の組織」も珍しいよね。

 アイアンクロー「その手立てとは?」

 アイアンクローも、その自信たっぷりの態度に乗せられ、処刑を猶予してやる。

 アイアンクロー「デビルボール・ツー、カモン」

 気取った言い方で呼ぶと、デビルボールそっくりの怪人があらわれる。

 
 デビルボール2号「イエス、デビルボール・ツー」
 アイアンクロー「作り変えたのか」
 クライムボス「魔球作戦を展開する為です」

 ちなみにこのネーミングは、やっぱり大リーグボール1号とかから来てるだろうなぁ。

 番組の途中ですが、ここで管理人から残念なお知らせです。

 今回の話、期待できるのはこの辺までです。

 なので、これで終わりにしても良いのですが、一応最後まで書いておきます。

 ついで、所沢タイガースと、ゴールデンバードとの練習試合の様子が映し出される。

 どちらもリトルリーグのチームで、竜は、所沢タイガースのコーチをしているのだった。

 
 カレン「次郎君、頑張ってーっ!!」
 文太「ツーアウトだ、ツーアウト」

 ギャラリーの中にはカレンたちの姿もあった。

 んで、この試合のシーンがやたら長いのだ。

 これも子供たちの歓心を買うためか、あるいは、協力してくれたリトルリーグへの配慮か、とにかく、意味もなく長くてうんざりさせられるのだ。

 具体的には1分30秒くらい。

 信じられるか?

 それはともかく、所沢タイガースは25対1と言う惨敗を食らう。

 コーチの竜は、109対0で負けたときの滝沢のように激怒して子供たちを叱り飛ばす。

 相手は小学生なので、「これからお前たちを殴る!!」と言ってから殴ったりはしなかったが、

 
 竜「今日のお前たちはなんだ、実力の半分も出し切れていなかったぞ、どうしてか分かるか? 相手チームが優勝候補だから強いんだと、諦めてたからだ。だからピッチャーはストライクが入らない、バッターは打てる球も空振りする、守っては取れる球もエラーするんだ。いいか、相手も同じ小学生なんだぞ、全力を尽くせば負けることはないんだ」

 滝沢と同じく、クソみたいな精神論をぶつと、項垂れているピッチャーの次郎少年の肩に手を置き、

 竜「練習試合で負けたぐらいでなんだ、胸を張れ」

 と、励ますのだが、25点取られて「胸を張れ」はおかしくないか?

 ここは「くよくよするな」あたりが妥当かと。

 竜「ようし、リーグ戦まであと一月ある、うんと練習して今度こそゴールデンバードに勝とうじゃないか」
 子供たち「はいっ!!」

 ともあれ竜は子供たちにカツを入れると、直ちに練習を開始して、熱心に子供たちを指導する。

 ピッチャーの次郎少年は練習後も黙々と走り込みをしていたが、その前に手にグローブを嵌めたクライムボスがあらわれる。

 
 クライムボス「君の試合を見ましたよ、カーブが甘かったようですね。甘いカーブは一番打ちやすい球になりますからね……このボールを使えばどんな魔球でも投げられますよ」
 次郎「魔球?」
 クライムボス「ああ、試してご覧なさい」

 クライムボスは、一見何の変哲もないボールを次郎に渡し、自らキャッチャーを務めてその場でピッチングをさせる。

 次郎は半信半疑であったが、ストレートを投げれば剛速球、カーブを投げればほとんど直角に曲がると言う、とんでもないパフォーマンスを発揮する。

 無論、それにはからくりがあり、

 
 デビルボール2号「ふふ、まさか電磁波で操作しているとは知るまい」

 ボールに受信機が埋め込まれていて、それを物陰からデビルボール2号がコントローラーで操っていたのだった。

 
 クライムボス「私は科学者です、この魔球を作るのに10年も掛かりました」
 次郎「不思議なボールだ」
 クライムボス「この魔球を操れば、たとえ王選手ですらヒットすることは難しい。ましてリトルリーグのバッターなどかすりもしないでしょう。どうです、このボールを操ってゴールデンバードをシャットアウトしてみては? 君はリトルリーグの優勝投手だーっ」
 次郎(優勝投手……)

 クライムボスに唆された次郎は、つい誘惑に負けて、不正と知りながらそのボールを使うことにする。

 しかし、これ、いまひとつ確実性に乏しい方法だと思う。

 何故なら、魔球はそのひとつしかないのだから、ゲームの途中でボールが交換されたら、意味がなくなるからである。

 これなら「マシンマン」の第8話のように、ピッチャーのグローブ自体に細工したやり方の方が賢明であろう。

 で、そもそもそれがジャッカー打倒と何の関係があるのかといえば、練習中、次郎の球を打とうとして打席に立った竜の頭にボールをぶつけさせて殺そうと言う、これまた確実性に乏しい作戦を行う為であった。

 アイアンクロー、なんでこんなしょうもない作戦にゴーサインを出してやったのか、謎である。

 さて、ボールは見事に竜の頭を直撃するが、その程度でサイボーグであるジャッカーが死ぬ筈がない。

 それでも、当たった場所が場所なので、竜は入院して脳を検査してもらう。

 
 五郎「レントゲンで調べたところ、脳細胞に異常はないそうだ」
 竜「そうか」
 カレン「良かったわ」

 五郎の台詞に愁眉を開く面々であったが、それと同時に、以前から管理人が気になっていた、ジャッカーの頭脳はどうなっているのかという疑問もクリアになる。

 やはり、メカになったのは体だけで、脳は本人の脳がそのまま使われているようだ。

 でも、だとすれば、一度死んだ文太の脳を甦らせてしまったことになり、科学特捜隊の技術力、どんだけやねんってことになるなぁ。

 言わば、それは、死んだ人間を生き返らせることと同義だからね。

 文太「それにしても、ちとオーバーじゃありませんか、小学生の投げた球を受け、入院するとはね」

 路線変更後は常に手放さずに遊んでいる剣玉をもてあそびながら文太が言うが、竜は爛々と目を光らせ、

 竜「次郎の奴、凄いカーブを投げたんだ。まるで鉄の塊をぶつけられたようだったぜ」

 布団を跳ね除け、すぐにでもコーチに復帰しようとする竜だったが、五郎たちに止められ、代わりに五郎たちが子供たちの指導をすることになる。

 
 カレンが打席に入り、次郎のカーブを打とうとする。

 しかし、これ、ちびっ子たちには目の毒だったろうなぁ。

 次郎、竜にぶつけたことを悔やんでカーブを投げたがらなかったが、みんなにせがまれて渋々投げる。

 
 くどいようだが、目の毒だよなぁ。

 ボールはまたしても次郎の意思とは関係なくカレンに向かって行き、カレンは左腕に当たり、はねたボールがキャッチーをしていた文太の肩に当たる。

 
 竜「だいじょうぶか、カレン……キングは?」
 文太「参ったよ」
 五郎「まるで生き物のように襲ってきた」
 文太「物凄いカーブだ、まさに魔球だね」

 明らかに物理法則に反する動きをしたと言うのに、まだボールが怪しいことに気付かないジャッカーの皆さん。

 クライムボスは、他にもたくさんの魔球を普通のボールの中に混ぜさせる。

 と、次郎が竜たちのところへ来て、帽子をとって頭を下げる。

 次郎「すいません、僕が悪いんだ」
 竜「次郎、どうしたんだ」
 次郎「そのボール、普通のボールじゃないんです」
 竜「なんだって」
 次郎「もらったんです」

 今回の話がつまらないのは、次郎が至極あっさり自分の過ちを悟り、それを竜たちに打ち明けてしまうことだろう。

 言ってみれば、青春学園ドラマで、山下真司や中村雅俊が、バキヤロウとか言って殴る前に不良がさっさと更生してしまうようなもので。見てるほうはちっとも面白くない。

 前記の「マシンマン」第8話で、マシンマンに説教されて改心した少年が、道具に頼らずに投げ続けて、自分の実力で勝利をもぎ取ったのとはえらい違いである。

 それはともかく、五郎はボールを分析しようと本部に持ち帰る。

 次郎「僕がいけなかったんだ、勝ちたい一心で」

 竜は、ぽつりと漏らした次郎の肩を掴むと、

 
 竜「次郎、野球はな、一人で勝てるゲームじゃないぞ。みんなで力を合わせてチームワークで勝つものなんだ、わかるか」
 次郎「すいません」
 竜「勝ちたければ汗を流して練習しろ」
 次郎「はいっ」

 無難な説諭を行うのだが、これも、すでに次郎が自らその行いを悔いて反省の佃煮状態なので、いまひとつ盛り上がらない。

 で、恐ろしいことに、ここでやっとCMなのである。

 もう、話の底は割れまくっちゃってるというのに……

 次郎じゃないけど、この話はスルーしとくんだったと、今、管理人は心は後悔の念で一杯です。

 CM後、科学班の分析で、魔球の謎はあっさり解ける。

 
 科学者「メカが埋め込まれています」
 鯨井「受信装置だ。電波でコントロールできるようになっている」
 科学者「一体誰が何の目的で?」
 鯨井「うん……」
 五郎「クライムじゃないでしょうか」
 鯨井「クライム?」
 五郎「こんなアホなことを考え付くのはクライム以外にありません」
 鯨井「確かに」

 じゃなくて、

 五郎「ジャックがリトルリーグのコーチをしているのを知って、それで次郎君にこのボールを」
 鯨井「そう言えばジャックも頭を狙われたな」

 この後、五郎の持ち帰ったボールや、クライムがばら撒いたボールがひとりでに動き出して人々を追い掛け回すと言うシーンとなるが、面白くもなんともないのでカット。

 竜から救援要請を受けた五郎がスカイエースで野球場に向かうものの、デビルボール2号にボールを投げつけられたショックで強化カプセルの入ったコンテナを下ろせなくなると言う、どうでも良いハプニングが起き、五郎が四苦八苦する姿が描かれるが、はっきり言ってただの尺稼ぎにしか見えない。

 あるいは、スカイエースをたっぷり映し出すことで、スポンサーへの義理を果たそうとしたのかもしれない。

 色々あって、二度目のラス殺陣となり、最後は巨大なボールになったデビルボール2号が4人にバットでぶっ飛ばされて「サヨナラホームラン」と叫んで爆死する。

 
 クライムボス「なんだこんなもん……ぐわっ、うわっ!!」

 そして、クライムボスは、足元に転がって来たデビルボール2号の部品(ボール)を忌々しそうに投げ捨てるが、それが跳ね返って自分の頭に命中し、若干スリムクラブみたいな顔になって死ぬと言う、心底しょうもないオチになるのだった。

 最後、再びゴールデンバードと対戦した所沢タイガースが、次郎少年の活躍で勝利するのだが、読者の皆さん同様、管理人は何の関心もないのでした。

 以上、スルーしてもなんら問題のない駄作であった。
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コメント

目の毒

確かにカレンのホットパンツ姿を見たら少年達にとっては目の毒ですね😅これじゃ投球に集中出来ないですね😳

"散々"な目にあって"死"す

こういう時こそカレンの磁力の出番なんじゃねえかな……、というかジャッカーの装備に不審な電波を探知する装置とか無いんかい、それ多分一番重要だぞ
そして見返してみたらデビルボール2号のコントロール電波、ジャッカー基地は素通しかい

しょうもない

今回は本当にしょうもないストーリーでしたね。サンバルカンの7話に似ている印象ですが、あれは実利を無視している分まだましです。せめて竜が死にかけて次郎が自分の過ちを悔いるならまだドラマとして成立するのですが。

Re: 目の毒

まあ、子供だから、実際はそうでもなかったかも。

Re: "散々"な目にあって"死"す

> こういう時こそカレンの磁力の出番なんじゃねえかな……

確かに……路線変更後は、固有の機能をあまり使わなくなりますからね。

Re: しょうもない

あっちはちゃんと男女のドラマがありましたけど、こっちは子供ひとりですからねえ。

BGMが合わない

この回のしょうもなさは語るまでもありませんが、コミカルな挿入歌の「ジャッカーマシンロック」が硬派なジャックのテーマ曲のような扱いになってしまったのが残念です。三枚目のキングならこの曲がテーマ曲の代わりになっても違和感がないのですが。
これは、マシンロックの曲で歌われているジャッカーマシンが活躍する回がジャック当番回だったからマシンと関係のない回にこの曲のメロディーが使用されたというところですね。

Re: BGMが合わない

> この回のしょうもなさは語るまでもありませんが、コミカルな挿入歌の「ジャッカーマシンロック」が硬派なジャックのテーマ曲のような扱いになってしまったのが残念です。三枚目のキングならこの曲がテーマ曲の代わりになっても違和感がないのですが。

そう言えば変な曲がかかってました。

これがスクールウォーズの原点?

この東による大敗したチームへの叱り方はスクールウォーズの例の名シーンへの原点なのか?
ジャッカーは1977年、スクールウォーズは1984年。
スクールウォーズのスタッフって、ジャッカーのこの回見てたかな?

この話が野球を題材の理由

この話が野球を題材にしたのは、当時大人気だった「一発貫太くん」というアニメや映画「がんばれ!ベアーズ」、巨人の星の続編「新・巨人の星」の影響か?

ジャッカーの音楽

>そう言えば変な曲がかかってました。

このへぼい選曲の原因はジャックとキングの挿入歌にテーマ曲がないことが原因で、アイキャッチの曲は三曲ともキカイダーやゴレンジャーの流用です。
BGMも含めてジャッカーの造形物やノウハウを活用した作品と言えばバトルフィーバーJが共通出演者と流用曲の多さで一番でしょう。サロメのアクションシーンとロボ戦の導入部はジャッカーの流用曲が使用されて定着しましたから。

Re: これがスクールウォーズの原点?

そんなに珍しいシーンでもないので、関係ないんじゃないですか。

Re: この話が野球を題材の理由

> この話が野球を題材にしたのは、当時大人気だった「一発貫太くん」というアニメや映画「がんばれ!ベアーズ」、巨人の星の続編「新・巨人の星」の影響か?

視聴率を上げようと必死の時期だから、ありえますね。

Re: ジャッカーの音楽

> BGMも含めてジャッカーの造形物やノウハウを活用した作品と言えばバトルフィーバーJが共通出演者と流用曲の多さで一番でしょう。サロメのアクションシーンとロボ戦の導入部はジャッカーの流用曲が使用されて定着しましたから。

そうでしたか。どうもBGMには無頓着で。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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