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「高速戦隊ターボレンジャー」 第16話「射てVターボバズーカ」



 第16話「射てVターボバズーカ」(1989年6月10日)

 ヤミマルの流星剣に必殺技プラズマシュートを破られてしまった5人は、前回から引き続き、新たな必殺武器の開発に取り組んでいた。

 冒頭、その新兵器・Vターボバズーカのコアとなるエンジンの出力実験を成功させた5人。

 太宰「良くやった、こちらもバズーカ本体の実験は成功した。これでそのエンジンとこの本体が合体すれば新必殺武器Vターボバズーカは完成だ。すぐに帰ってきたまえ」

 
 はるな「遂にやったわね」
 俊介「これで怖いもんなしだよ」
 洋平「ヤミマルでも暴魔百族でもドーンと来いだぜ」

 エンジンを運びながら洋平たちが大口を叩いていると、

 
 その足元でささやかな爆発が起きる。

 ヤミマル「お言葉に甘えて、ヤミマル参上」
 力「ヤミマル!!」
 ヤミマル「かかれ、暴魔獣コブボーマ」

 
 5人はターボレンジャーに変身、ヤミマルの甦らせた暴魔獣コブボーマと戦うが、コブボーマは殴られてもコブがそのダメージを吸収するらしく、どんなに攻撃しても涼しい顔をしている。

 ただ、今回は、変身出来なくなった力たちの苦闘がメインなので、せっかくの特殊能力も、ほとんど描かれることなく終わってしまう。

 コブボーマのビームで、苦心のVターボエンジンがあっけなく破壊され、

 
 さらにヤミマルの流星剣の一振りで、強化スーツが脱色したように真っ白になり、最後は崖の上から川に突き落とされる5人。

 ヤミマル「この目で死体を確認しなければ安心できん、追え!!」

 さすがヤミマル、それで勝ったと浮かれることなく、過去の「悪の組織」が怠りがちだった「死体確認」に取り掛かる。

 無論、5人は生きており、下流の岸辺に辿り着く。

 
 シーロン「だいじょうぶ? ダメ、そんなとこで休んじゃ、ヤミマルが探してるのよ」

 シーロンが飛んできてみんなに注意するが、5人は荒い息をつくばかりで、何の反応も見せない。

 
 シーロン「どうしたの、私の声が聞こえないの?」
 力「……」
 シーロン「力ーっ!!」
 力「……」
 シーロン「まさか、私まで見えなくなっているなんて……」

 そう、どういう作用か、力たちの妖精を見たり聞いたりする不思議な能力が失われてしまったのである。

 シーロン、力の胸ポケットからペンを抜いて、力の手に「にげて シーロン」と言う文字を書く。

 それによって、力たちはやっとシーロンの存在に気付く。

 力「シーロン? シーロンかい?」
 シーロン「ええ、そうよ、シーロンよ」
 はるな「シーロン? 見えない、シーロンが見えない」
 洋平「声も聞こえないなんて……」

 そこに早くもヤミマルたちがあらわれ、5人はすぐに変身ポーズを決めるが、ターボブレスは何の反応も示さない。

 力「変身できない!!」
 ヤミマル「はっはっはっはっ、変身もできないとは今度こそ最後だな」

 5人は自分たちが戦士ではなくなったと言う絶望に打ちのめされながら、川の中を走ってひたすら逃げる。

 しかも、通信機能も使えなくなっており、太宰博士に助けを求めることもできない。

 その様子をモニターで見ていたレーダたちは、

 
 レーダ「変身できぬターボレンジャーなど、もはや敵ではない、我らが出て行くほどのことはあるまい」
 ズルテン「そらそーだな」

 しれっと傍観を決め込み、ターボレンジャーを倒す絶好の機会をみすみす逃してしまう。

 これひとつ見ても、ラゴーンを含め、暴魔百族の幹部が無能揃いであることは明らかである。

 これでは、ヤミマルに取って代わられても仕方あるまい。

 一方、本部の太宰博士は、

 太宰「落ち着け、まだ第2クールなのにターボレンジャーが負けるわけがないんだ、私に出来ることと言えば……」

 大ピンチの力たちを助けに行こうともせず、引き続き、Vターボバズーカの開発にいそしむのだった。

 ま、結果論から言えば、太宰博士の判断は正しかったのだが、肝心の力たちが生きるか死ぬかの瀬戸際なのに、必殺武器なんか作ってる場合ではあるまい。

 特に、ターボレンジャーは全員高校生の、未熟な若者の集まりなのだから、こういう時こそ、後見人とも言うべき太宰博士の出番ではないか。

 もちろん、太宰博士にヤミマルと戦うことは無理だが、ターボアタッカーなどの各種メカは健在なのだから、それらを使って力たちを救出に行くべきだったのではあるまいか?

 延々森の中を走り続ける5人だったが、やがてはるなが、精も根も尽き果てたように木に縋りつく。

 
 はるな「もうダメ、走れない」
 大地「頑張るんだ、俺達が負けたら誰が暴魔百族からこの世を守るんだ」
 力「なんとしても俺たちのパワーを取り戻すんだ」
 はるな「でも、あの力はなんだったの、妖精が見えたり、声が聞こえたりするあの力は?」

 そこへしつこくヤミマルとコブボーマがあらわれ、挟み撃ちにしようとするが、そこに飛び込んできて全身から不思議な光を放ったのが、シーロンであった。

 シーロンはその光でヤミマルたちの目を潰すが、コブボーマのビームを浴びて倒れる。

 もっとも、力たちには不思議な光が見えただけで、シーロン自身の姿は見えず、「目がー、目がー」と、ヤミマルがラビュタごっこしてる隙に、その場から逃げることしか出来なかった。

 5人は適当な洞窟を見つけ、その中に身を隠す。

 
 はるな「あの光は、シーロンが命を振り絞って出した光に違いないわ」
 大地「俺達が無力なために……」

 自分たちのふがいなさを暗い顔で噛み締める5人であったが、不意に、力が何か打開策を見付けたかのように目を輝かせて興奮気味の声を上げる。

 力「思い出したぞ、あの光だよ!! 俺がまだ小学校に上がる前……さっきシーロンが発したのと同じような光と出会ったんだ」

 
 力の台詞にあわせて、幼い日の力が、森の中で、巨木のうろの中から漏れる不思議な光を浴びるシーンが描かれる。

 
 猟師「坊や、凄いものにあったなぁ、それは妖精たちの魂なんだよ。傷付き倒れた妖精たちはその魂を聖なる光として森の奥深くに残しておいたんだ。その聖なる光を浴びたものだけが特別な力を持つことが出来るのだ」

 ついで、物知りの猟師から、その光の正体について教えられている力少年の図。

 で、その猟師を演じているのが、

 PDVD_041.jpg
 首相「とんでもない、私は喧嘩外交で行こうと思ってます」

 で、お馴染みの(お馴染みじゃねーよ)、入江正徳さんなのだった。

 大地「おい、待ってくれよ、それなら俺も子供の時、同じ体験をしたぜ!!」

 と、話を聞いていた大地が不意に叫び、同じく、子供の頃の大地が同じような体験をする様子が描かれる。

 ま、それは良いのだが、ご丁寧に、洋平、俊介、はるなと、いちいち全員分の回想シーンは要らなかったんじゃないかなぁ……

 とにかく、16話目にして、彼らだけが妖精を見聞きすることが出来る理由が明らかになった訳である。

 しかし、幼馴染ならともかく、それ以外に共通点のない5人が、暴魔百族が目覚めるという時に、同じ学園の、同じクラスにいたというのは、あまりに偶然が過ぎると言うものだろう。

 彼らは安直にも、同じ森に行って光を浴びようとするが、

 俊介「駄目だよ、あの森はズタズタに引き裂かれて、もうほとんど残っちゃいないよ」

 俊介のキツい一言で、意気消沈する。

 結局、地球にとっての最大の脅威は、「悪の組織」などではなく、人間なのである。

 もっとも、暴魔百族が復活したのは、自然破壊が進み、妖精の封印力が弱まったという設定なので、辻褄は合っていると言えるかも知れない。

 力「探し出すんだよ、このあたりにも昔のままの森、妖精の聖なる力を守っている森があるはずだ」
 大地「ラキアの森は?」
 力「そこだ!!」

 管理人もすっかり忘れていたが、ラキアの森と言うのは、聖獣ラキアが暴魔百族の攻撃を受けて逃げ込んだ深い森のことであった。

 CM後、それはどう見ても富士の樹海であったが、5人はその森の中を走っている。

 しかし、メカも使わずに、どうやってそんなところまで行けたのか……

 だが、なにしろ広い森の中である、そう簡単に聖なる光が発見出来るはずもなく、その前にヤミマル、コブボーマに見付かって激しい攻撃を受ける。

 ヤミマル、ここで殺傷力のある流星剣を使えば5人を殺せただろうに、何故か、刃物もついていない棒状の武器をチョイスしてしまったのが痛恨のミスであった。

 
 洋平「もうダメだ、もうあんな森はないんだ」
 力「へこたれるな、俺達が地球を守らなければ誰が守るんだ」

 思わず弱音を吐く洋平を、力がリーダーらしく叱咤して、5人はなおも絶望的な戦いに身を投じる。

 ヤミマル、ここでやっと流星剣を振り下ろすが、

 
 力「ぐううっ、うう……」

 力も、自分たちが聖なる光を浴びただけのボンクラではないことを証明しようと、素手でその剣を受け止める。

 ……

 って、そんなこと出来るわけねえだろっ!!

 そりゃ、小道具の素材は本物の刃物じゃないから、映像で見ると「ありかな?」と思うかもしれないけど、巨大な出刃包丁を素手で受け止めたら指が落ちるのと同様、こんなことして、ちょっとした流血で済む筈がない!!

 せめて、柳生新陰流の無刀取りみたいなことをすれば、多少は納得できるのだが……

 力「この地球を守るのは、俺たちしかいないんだーっ!!」

 ともあれ、力が渾身の力で絶叫すると、それに呼応するように、大地が揺れ始め、すぐ近くにあった岩が崩れ落ち、その中から、あの神秘的な光が溢れ出す。

 しかし、気が遠くなるほど広大な森の中で、ヤミマルに襲撃された場所の近くに彼らの探していたものが眠っていたというのも、随分都合の良い話ではある。

 
 5人はその聖なる光を満身に浴び、再びターボレンジャーとしての能力を獲得する。

 考えたら、これって、「チェンジマン」のアースフォースと同じようなもんだね。

 5人は変身すると、太宰博士が完成させたVターボバズーカを撃ち、ヤミマルの流星剣を跳ね飛ばしてコブボーマを撃破する。

 ……

 あ、自分、必殺武器とかに興味ないんで、画像は全てカットさせて頂きました。

 この後、巨大ロボバトルをこなして事件解決。

 振り返れば、別にコブボーマはいなくても問題なかったような気もするが、勿論、新必殺武器の標的&巨大ロボバトル要員だったのである!!

 戦いのあと、力たちが、倒れていたシーロンを見付けてあの場所に連れて行くと、聖なる光に包まれてたちまち元通りの体になる。

 
 力「シーロン、良かった、元気になってくれて」
 シーロン「みんな、ありがとう」

 以上、5人の特殊能力の秘密と、新必殺武器のお披露目と言う、ストーリー上の重要なエピソードが含まれているのでレビューしたが、内容的にはスルーしても問題なかったかな、と。
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コメント

チャンスを逃す

折角の好機をみすみす逃してしまったようですね😅だから後に他の組織(ヤミマル)に乗っ取られてしまう模様ですね😅

充電式妖精パワー

当たり前と言えばそうなんですが、セットを使いまわしているせいで5人が妖精パワーを浴びたのが同じ場所なのか違う場所なのか分からないんですよね(「それってもしかして○○山にあった大きな木か!?」とか「俺も昔爺ちゃんの所に里帰りした時に……」とか言ってくれればはっきりするんですが)
違う場所なら5人が揃ったのは運命的とでもいう所ですが、同じ場所なら皆地元の高校に進学したから5人居たってだけになってしまって、うーん
というかこれだと第2話でシーロンが見えた理由が5人の心が純粋だったからとかじゃなくて単に昔妖精パワーを浴びてたからになってしまって、なんかがっかり

本作品とは関係ありませんが…

入江 正徳といえば、最近「怪奇大作戦」を見直して例の欠番にされた回に、犯人の女の亭主役で出演してたのを思い出しました(回想シーンなので、セリフはないが)。ここに写真を貼れないのが残念です。

Re: チャンスを逃す

まだ序盤なので余裕ぶっこいてたんでしょう。

Re: 充電式妖精パワー

> 当たり前と言えばそうなんですが、セットを使いまわしているせいで5人が妖精パワーを浴びたのが同じ場所なのか違う場所なのか分からないんですよね(「それってもしかして○○山にあった大きな木か!?」とか「俺も昔爺ちゃんの所に里帰りした時に……」とか言ってくれればはっきりするんですが)

そう言えばそうですね。まあ、そんなのが5つもあるとは思えないので、同じ場所なんじゃないかと……

> というかこれだと第2話でシーロンが見えた理由が5人の心が純粋だったからとかじゃなくて単に昔妖精パワーを浴びてたからになってしまって、なんかがっかり

確かに。まあ、純粋な心プラス妖精パワーが必要ってことなのかも。

Re: 本作品とは関係ありませんが…

> 入江 正徳といえば、最近「怪奇大作戦」を見直して例の欠番にされた回に、犯人の女の亭主役で出演してたのを思い出しました(回想シーンなので、セリフはないが)。ここに写真を貼れないのが残念です。

えっ、あれに出ておられたんですか。気付かなかったです。

必殺技が破られるのが早い気もしますが科学部でない5人が武器を作ったり、博士が新武器を作らないのでしょう?

はるなさんがセーラー服のまま川に落ちた方が良かったです。

アイディア賞級の能力(一部お蔵入り…)

こんばんは。

>5人はターボレンジャーに変身、ヤミマルの甦らせた暴魔獣コブボーマと戦うが、コブボーマは殴られてもコブがそのダメージを吸収するらしく、どんなに攻撃しても涼しい顔をしている。

>ただ、今回は、変身出来なくなった力たちの苦闘がメインなので、せっかくの特殊能力も、ほとんど描かれることなく終わってしまう。

>ま、それは良いのだが、ご丁寧に、洋平、俊介、はるなと、いちいち全員分の回想シーンは要らなかったんじゃないかなぁ……

実際、力と大地以外の回想を削り、史実では没になったコブボーマの「吸収したダメージに応じてコブが膨らんで分裂し、飛び道具として相手を攻撃する」というユニークな能力を描写することも可能だったのでは、とも思います。

Re: タイトルなし

戦隊とは言え、リアリティーがないですよね。

Re: アイディア賞級の能力(一部お蔵入り…)

こんばんは。

> 実際、力と大地以外の回想を削り、史実では没になったコブボーマの「吸収したダメージに応じてコブが膨らんで分裂し、飛び道具として相手を攻撃する」というユニークな能力を描写することも可能だったのでは、とも思います。

やっぱり25分枠と言うのは余裕がないですね。

もう一工夫

出来ればVターボバズーカはターボアタッカーのエンジンを使うのではなく、ターボアタッカーごとバズーカに変形する方が良いと思う。
Vターボバズーカから放たれたエネルギー弾が命中直前に暴魔獣の弱点にトランスフォームするのは?
でも当時4歳の時藤崎デパートでVターボバズーカの玩具欲しかったけど買って貰えなかった。結局Vターボバズーカはお母さんに折り紙で折ってもらった。

Re: もう一工夫

その手の玩具って買ったことないですね。

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