第31話「哀れ人造人間ビジンダー爆死」(1973年12月15日)
冒頭、

前回に引き続き、激痛回路をオンにされて悶え苦しむマリに頼まれて、ブラウスのボタンを外しているイチローの姿が映し出される。
ザダムの仕掛けた悪魔の策略で、マリの体内の核爆弾は、三つ目のボタンを外した時に爆発するようセットされているのである。
それにしても、この見えそで見えないアングルで撮られた志穂美さんの脚のいやらしさ!!
あと、この緊迫のシーンをナレータが煽るのだが、最後の、
ナレ「離れろ01、その女を放り出せ!!」 は、いくらなんでもあんまりな言い草だと思いました。
で、どうやってこの危機を(番組が)回避するのかと楽しみにしていたのだが、

イチロー「マリさん!!」
マリ「もう治りましたから」
第三ボタンを外される直前、急にマリは苦しむのをやめて起き上がり、胸元をあわせながらそそくさとその場から立ち去るのだった。
……
なんじゃそりゃああああああああっ!!!!! と、固唾を飲んで見守っていた全国のちびっ子たちが思わず絶叫したという、伝説の膝カックンオチである。
さすがにこれはないよなぁ……と言うより、なんで激痛回路がオンのままなのに、急に平気になっちゃうの?
その癖、おめおめとアジトに戻って来たマリにザダムが「激痛回路の処罰しかない」と言って再び激痛回路をオンにする描写が出てくるので、ザダム、肝心なところで激痛回路を切っちゃったらしいことが分かる。
いや、なんでそんなことしたの? バカなの? それともマリのことが好きなの? それともやっぱりバカなの?
それはともかく、頭を抱えて苦しんでいるマリを、さらにハカイダーがボコボコにするという、今ではまずありえないひどい折檻が行われる。
ザダム「良いか、マリ、お前は01の同情を買うため、わざと心優しいロボットに設計した。それもこれもお前を01もろとも爆死してもらおうがためだったのだ」
ハカイダー「ええ、それを今一歩と言うときに01を止めてしまうとは……」
彼らの台詞で、マリも、自分の体内に核爆弾があり、第三ボタンを外すことで起爆することを知っていることが窺えるが、それは教えない方が良かったんじゃないかなぁ?
心優しいロボットに作ったとザダムが言ってるように、マリなら、自分が爆発することでイチローや他の人間たちを巻き添えにすることを恐れ、第三ボタンを意地でも外そうとしなくなるからである。
もっと言えば、01を核爆弾で殺すためだけに作ったのなら、無理にビジンダーと言う戦闘態を用意する必要はなかった筈である。
マリとしての善良さと、ビジンダーとしての高い戦闘能力が組み合わされば、のちのち、シャドウにとっての強敵になることは目に見えており、現に、そうなってしまうのだから。
さて、適当なところでビッグシャドウはハカイダーを止め、モニターにミサオたちを映し出して、
ビッグシャドウ「今度はこの三人を使って罠を仕掛けるんだ、よもや、お前ならしくじることはあるまいな」
服がボロボロになったマリに新たな命令を下す。
……
今気付いたけど、マリがその気になれば、この場で第三ボタンを外して自ら核爆発を起こすことも可能だったんだよね。
そうすれば、シャドウも一巻の終わりだったはずである。
マリ自身がそうせずとも、加減を知らないハカイダーがマリを痛めつけているうちに、偶然第三ボタンが外れていた可能性もあったわけで……
【結論】核爆弾を内蔵した人をアジトに入れるのはやめましょう 
マリ「チェンジビジンダー!!」
何を思ったか、マリは立ち上がると初めての変身ポーズを決めて、ビジンダーに変身する。
ビジンダー「よくも激痛回路で可愛がってくれたわね、ザダム」
ビジンダー、そう言うと、いきなりザダムに蹴りを入れ、

ビジンダー「たーっ、えいっ!!」
ハカイダー(みじめ……) さっきの仕返しに、ハカイダーをぶちのめすのだった。
マリはビジンダーに変身すると、その強さはハカイダーを優に凌ぐのである。
いや、そんな強力なロボットが作れるなら、マリとか核爆弾とか抜きに、独立したロボットとして作れば良かったのに……
ビジンダー「おまかせください、ビッグシャドウ様、私は01を殺すためにのみ、この世に生を受けた悪の戦士、01の命はこの私が必ず!!」
それでもビッグシャドウにはあくまで忠誠を誓い、雄々しく宣言して再出撃する。
一方、またしてもシャドウに狙われているとも知らず暢気に山登りをしているミサオたち。
ミサオ「よいしょ、よいしょ」
山と言っても大したことはないのだが、ミサオには一苦労で、杖をついて一歩一歩踏みしめるように登っていた。
なんとか登り切ったミサオ、そこにヒロシとアキラが突っ立っているのを見て、

ミサオ「おいおい、何してんだ、こんなとこで」
ヒロシ「ばっきゃろー、俺たちはミサオ姉さんのこと待っててやったんだぞ」
ヒロシが思わず悪態をつくが、
ミサオ「ああ、そうか、君たちはこの辺で一休みしたい、そう言うんだな、休ませてやろう」
ミサオ、恩着せがましく言いながら、自分だけさっさと寝転がってしまう。

ヒロシ「やだね、ババアは」
ヒロシは、アキラとしかめっ顔を見合わせて口汚くぼやく。
ミサオ「なにぃ」
ヒロシ「なんだよー」
ミサオ「ババアとはなんだよ、ババアとは」
ババアと言われて、ミサオもムッとして言い返すが、
ヒロシ「事実は事実、俺たちから見りゃてんでババアだよな、アキラ」
アキラ「うん」
二人はミサオの左右に座りながら、冷厳な事実を突きつける。
ミサオ「○○(聞き取れない)なこと言うわね、このガキは」
ミサオ、二人の頭に手を添えて、ガッチンコさせるが、

ヒロシ「いてっ、なんだよっ」
アキラ「なんた、クソババア」
二人もすぐに反撃に出るが、無論、本気で喧嘩しているわけではなく、母猫と仔猫が仲良くじゃれあってるようなものであった。
でも、実際、子役たちも、松木さんに良く懐いていたのではないかと思う。
その後、三人がリンゴを食べていると、何者かがウィリアム・テルのようにリンゴを矢で射抜き、それが爆発する。
ついで、いつもの、オーロラがたなびく→星が降る→花が芝生一面に広がる→ビジンダーが飛び出すと言う、専門用語で
「いちいちめんどくせーなーっ!!」と言うまわりくどい段取りを経て、ビジンダーが彼らの前にあらわれる。

ビジンダー「ほほほ、お前たちは囮になってもらう。01をおびきよせるためのね」
ミサオ「ヒロシ、アキラ、逃げんのよ、ここは私が……」
ミサオ、その場に踏み止まって、二人を逃がす。
口ではあんなことを言いながら、やっぱり二人のことを大事に思ってるんだなぁと言うことが窺える、ちょっとしたウルウルシーンである。
ビジンダー、ミサオを虜にしようとするが、思わぬ邪魔が入る。
ハカイダー「俺は貴様が気に食わん、ビッグシャドウもザダムも貴様だけを頼りにしているようだが、01を殺すのはこの俺だけだ」
自分の感情に振り回されて面白いように大局を見失い、あれだけ01に負けているというのに、いまだに自分の実力を客観視できないハカイダーであった。
その隙にミサオはとっととその場を離れる。
ビジンダー「ビジンダーキック!!」
ハカイダー「のあーっ!!」
当然のごとく、ハカイダーはビジンダーの敵ではなく、蹴り一発で吹っ飛ばされ、
ハカイダー(みじめ……) 斜面をゴロゴロ転がっていく。
ビジンダー「ほほほ、二度と生意気な口をお利きでないよハカイダー」
ま、それは良いんだけど、ビジンダーから逃げて草地を走っているミサオたちの前に、

今ビジンダーに倒されたばかりのハカイダーが立ちはだかると言うのは、感覚的にめちゃくちゃ違和感がある。
ま、ミサオたちが急いで山を下ったとすれば、斜面を転げ落ちたハカイダーと鉢合わせすることが絶対ないとは言えないが……
さっきビジンダーにボロ負けしたことは綺麗さっぱり忘れたように、不敵に笑いながら銃口をミサオたちに向けるハカイダー。
なんか、ハカイダーが自信を持って戦える相手が遂に女子供だけになったことを表現しているみたいで、孤高のダークヒーローがここまで落ちぶれたのかと悲しくなる。
だが、今度はイチローがあらわれ、間一髪でハカイダーをぶっ飛ばす。
ハカイダー(みじめ……) ……
今まで何度も言ってきた気がするが、ハカイダーは「01」には出すべきではなかったと思う。
言ってみれば、「RX」にシャドームーンがレギュラー出演して、しかもクライシスの人たちからコケにされてるようなもんだからね。
ただ、ここ、おかしいのは、イチローはほぼ一撃でハカイダーを倒しているのに、次のシーンではミサオたちがイチローと別行動を取っていることである。
まあ、映像ではあれだけだったが、実際は、あれからハカイダーとなおも戦っていたのかもしれない。
ミサオ「私なんか置いて、逃げるのよ」
ヒロシ「ばかぁ、何もしゃべんなよ」
アキラ「喋ると体に良くないよ」
度重なる爆発で結構な重傷を負ったミサオを、子供たちが気遣いながら渓谷沿いに進み、白い吊り橋の上に出るが、

その行く手には既にビジンダーが待ち受けていた。
ヒロシ「お姉ちゃん!!」
ミサオ「逃げんのよ、早く、三人死ぬのと一人死ぬのと、どっちが良いんだよ。ぐずぐずしてると私が体張ってあんたたちを守った意味が無くなっちまうじゃないか」
アキラ「ごめん、お姉ちゃん」
ヒロシ「うん」
ミサオに言われて、二人も断腸の思いで反対側に向かって逃げ出す。
だがビジンダー、容赦なくビジンダーレザーを放ち、その衝撃でミサオは吊り橋から転落する。
ほどなく吊り橋の上にイチローがあらわれ、ヒロシとアキラに別荘で待っているように言いつけ、ひとりでミサオを探しに行く。
どうでもいいけど、誰の別荘なんだろう?
たぶん、他人の別荘に入り込んで勝手にねぐらとして使っているのだろう。
橋の下を流れる川は、岩場が多く、深さもあまりない水勢の激しい川なので、ミサオの生存は絶望的と思われた。
別荘でソファに座り、毛布に包まって寝ているアキラとヒロシだったが、アキラが荒い息をつきながら激しく泣き出す。
ヒロシ「うるさい、男の癖にメソメソすんなよ」
アキラ「お兄ちゃんは悲しくないのかい」
ヒロシ「なにぃ」
アキラ「これを見なよ」
アキラ、ポケットから一枚の写真を取り出して見せるが、

それは、アキラの養育係だった亡きリエコの写真だった。
既に物語から退場したキャラの写真がこんなにでっかく映し出されるのは異例のことである。
アキラ「リエコ姉ちゃんもシャドウに殺された。今度はミサオ姉ちゃんまで……それでも兄ちゃんは泣くなって言うのかよ?」
ヒロシ「……」
珍しく兄に強い口調で反抗するアキラの言葉に、ヒロシも反射的にミサオのことを思い出し、双眸から滝のように涙を溢れさせ、

ヒロシ「バカヤロウ!! たったひとりのお姉ちゃんだった、口は悪いが、あんなに良いお姉ちゃんはいなかったんだ」
アキラ「お兄ちゃん!!」
ヒロシ「悪かったよ、俺、クソババアって言って悪かったよ。だから許してくれよ、俺、お姉ちゃんが大好きだったんだよ!!」
普段はクールを気取っていても所詮は子供、ミサオが自分にとってかけがえのない人だったことを喪ってから初めて知り、アキラと競うように嗚咽しながら、自分のありのまま気持ちをぶちまけるヒロシであった。
正直、この二人の子役、演技はあまり上手くない(斉藤さんや神谷さんに比べれば)のだが、このシーンは、なかなか良く頑張っていると思う。
ヒロシ「だから、生きて出てきてくれよ、幽霊でもいいから、出て来てくれよ!!」
感極まってそんなことまで言い出すヒロシであったが、ここは、ひょこっとミサオが出て来て、ヒロシたちが本当に幽霊が出たのかとびっくりする展開もあったと思う。
実際は、ミサオは帰ってこず、イチローの夜を徹しての捜索でもミサオは発見できず、夜が明けてしまう。
健気な子供たちは、ミサオがもう死んだものと思い込み、自分たちでリエコやミサオの仇を取るのだと悲壮かつ無謀な決意を固め、置手紙を残して別荘を後にする。
ところが同時刻、イチローは遂にミサオを発見していたのである。
しかも死体ではなく、生きたミサオと。

イチロー「今まで何処に?」
ミサオ「助けられたの、マリって人に」
イチロー「マリさん?」
ミサオの話によると、

運よく太い松の枝が川の上に張り出していて、そこに引っ掛かって動けなくなっていたところ、マリが助けに来てくれたというのである。
イチロー「よし、とにかくヒロシ君たちのところへ帰ろう」
ミサオ「はい」

イチロー「しまった、ヒロシ君とアキラ君と、二人だけで行ったんだ。シャドウと戦うために」
ミサオ「シャドウと?」
イチロー、負傷しているミサオをその場に残し、急いで二人の後を追いかける。
その子供たち、
割りと良い勝負してました。チーン。 ……シャドウの将来が心配になるが、ま、シャドウマンも相手が子供なので、猫がネズミをいたぶるような気持ちで本気で戦っていたのではないだろう。
そうであることを信じたい。
と、そこへマリが飛び込んできて、張りのあるヒップをぷるるんと震わせつつ、

マリ「えいっ」
お股が裂けちゃうんじゃないかと心配になるくらい、思いっきり足を広げて豪快なパンチラキックを放つ。

マリ「たあっ」
さらに、シャドウマンを投げ飛ばしつつ、片膝突いてガバッと足を広げ、美しいフトモモと股間を全開にしたショットのエロさ!!
ジャケットの裾に隠れて股間がはっきり見えないのが、とても残念である。
ま、どっちにしても黒いブルマのような見せパンなので、小躍りして喜ぶほどではない。
しかし、30話と31話の一連のアクションを、志穂美さんが見せパンではなく生パンツで演じられていたら、パンチラの歴史に燦然と輝く名シーンとなり、ひいては70年代のパンチラクイーンの称号は間違いなく彼女のものとなっていたであろうに……
……え、そんなもん要らん?
シャドウマンを蹴散らした後、
マリ「この辺は危ないのよ、これより奥には行かない方がいいわ」
ヒロシ「ありがとう、でも、俺たち行かなければならないんだ」
アキラ「二人でシャドウをやっつけるんだ」
ヒロシ「ハカイダー、ビジンダーをやっつけてやるんだ」
マリ「でもね……」
ヒロシたちが、当のビジンダーに向かってそんなことを言っていると、そこへイチローがあらわれる。

イチロー「ビジンダー!!」
ヒロシ「ビジンダーってなんのことだよ」
イチロー「今の君が本当の君のはずだ。ビジンダー!!」
イチロー、子供たちの前で、ずばりマリの正体を指摘する。
マリ「何のことだか分かりません」
しらばっくれようとするマリであったが、同じロボットであるイチローの目には、マリの体に臓器の代わりにメカがぎっしり詰まっていて、血液の代わりに電気が流れていることがありありと見えるのだった。
イチロー「君が人造人間であることは最初から分かっていたんだ、ビジンダー、君の本性は心の優しい正義の人造人間なんだ」
マリ「ぃやめて!!」
ヒロシ「変な言いがかりはよせ、こんなにいい人がシャドウのビジンダーだなんて……」
マリ「イチローさんの言うとおり、私はビジンダーよ」
ヒロシ「嘘だーっ!!」
ヒロシたちはなおもマリを庇おうとするが、マリはあっさりそれを認める。

マリ「自分で分かってました、私はシャドウで生まれた中途半端な片輪の人造人間なのです」
イチロー「いや、片輪なんかじゃない」
マリ「ビジンダーでいるときは冷酷で残忍な悪のロボット……このマリの姿でいるときはどうしても悪いことの出来ない片輪者」
……
いやぁ、さすがに70年代の特撮は凄い。
超ド級のNGワードが三連発で飛び出すんだもの。
イチロー「いや、今の君が本当の君のはずだ。君を僕の力で治させてくれ」
マリ「いいえ、できないわ01」
マリはイチローの申し出を拒絶すると、イチローの目の前でビジンダーに変身してみせる。

ここで、トランポリンで後方に飛びながら、

パンツを剝き出しにしつつ、膝を抱えて空中で一回転するという、志穂美さんならではの華麗な変身アクションが初めて描かれる。
考えたら、これだけアクロバティックな変身シーンって、特撮の歴史上、他にはないんじゃないかなぁ。
ビジンダーに変身したマリであったが、余裕ぶっこいて高笑いを響かせている間に、いきなり01ドライバーを食らって気絶する。
イチローは勝手にその体を開き、勝手に良心回路を埋め込んでしまう。
考えたら、女性に対し、随分失礼な話ではある。
イチロー「俺の腕じゃ、完全な良心回路にはならないだろうが、せめてジローぐらいの良心を持たせてやりたいんだよ」
でも、イチローって、普段から良心回路なんてものを持ち歩いてるの?
そんな便利なものがあるなら、シャドウの繰り出すロボットにどんどんそれを埋め込んでいけば、好きなだけ味方を増やせるではないか。
だが、ビジンダーの「修理」を済ませた直後、彼らの周りで爆発が起き、ハカイダーの高笑いが聞こえてくる。
と、いつの間にかビジンダーの姿が消えていた。
その後、色々あって、再びビジンダーがイチローたちの前に現れる。

イチロー「ビジンダー、君はやっぱり……」
ビジンダー「……」
イチロー「俺は君を殺したくない、俺の腕じゃあ、不完全な良心回路だが、俺なりに精一杯やったんだ。君の体はもう良心回路がついているんだ」
ビジンダー「……」
イチロー「ビジンダー、あとは君の意志次第だ、僕は君を敵に回したくない」
ビジンダー「……」
イチロー「ビジンダー!!」
ビジンダー「……」
イチロー「なんか言えよおおおおっ!!」 じゃなくて、
ビジンダー「01、あなたがどんなことをしても、所詮私はシャドウで生まれた悪のロボット、私はあなたを殺すために作られたロボットなのです」
そう言ってファイティングポーズを取るビジンダーに、
イチロー「ようし分かった。もう何も言わん、行くぞ」
ビジンダー「01、勝負」
イチロー、溜息混じりにつぶやくと、この場で決着をつけようとする。
アキラ「お兄ちゃん、ビジンダーを殺さないで」
と、近くで見守っていたヒロシたちが飛び出し、ビジンダーを庇うように立つと、イチローにお願いする。

ヒロシ「ビジンダーは悪者なんかじゃない」
ビジンダー「……」
イチロー「ビジンダー、子供たちの言葉が聞こえないのか? 二人は君を庇ってるんだぞ」
ビジンダー「二人ともそこをお退き、どかないと、ビジンダーレザーで黒焦げになるよ」
それでもなお戦おうと身構えるビジンダーであったが、

イチロー「嘘をつくな、ビジンダー、今、君の目から流れているものは、それは一体なんだ?」
ビジンダー「……」
見れば、いつの間にか、ビジンダーの目からは滂沱として涙が溢れているではないか。

そのビジンダーの顔と、泣いているマリの顔とがダブる。
イチロー「君は涙を流すことが出来る、唯一のロボットだ、君さえその気になればシャドウを抜け出すことも出来るんだ」
ビジンダー「お黙り」
それでも結局01と戦う道を選ぶビジンダーであったが、幸か不幸か、またしてもハカイダーが割り込んできて、卑怯な手で01にダメージを与える。
ついで、ビジンダーとハカイダーとの戦いになるが、二人が空中でぶつかった途端、爆発が起きて両者の姿が消える。
はっきり言って分かりにくいのだが、最後のナレーションによって、その爆発がザダムの超能力によるものだと判明する。
こうしてビジンダー、ハカイダーの生死不明のまま、次回へ続くのであった。
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