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「男はつらいよ」レビュー 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」(1971年)



●作品鑑賞

 1971年の作品。マドンナが知的障碍者と言う唯一の作品。

 アバンタイトルは、田舎から都会へ働きに出る若者たちを温かく見送った後、自分もその汽車に乗ることを思い出して追い掛けると言うギャグ。

 プレストーリーは、2作目に続いて登場の寅の実母(ミヤコ蝶々)が久しぶりに柴又に帰ってくるというもの。たまたま帰ってきた寅は会いたくないと駄々をこねるが、不承不承、母親の泊まるホテルへ行く。

 そこで例によって途轍もないバカッぷりを発揮したため、喧嘩となり、さっさと寅は去ってしまう。寅のことをボロカスにけなす実母に対し、異母妹であるさくらは怒って抗議する。それを聞いた実母は、逆にさくらの優しさに涙するのだった。

 面白いけど、ちょっと長い。ミヤコ蝶々はこれっきり出なかったと思うが……。

 さて、旅先からやっと本格的な恋物語が始まる。

 あ、その前に気になったシーンを紹介。

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 柴又に帰ってきた寅のところへ、1話のマドンナ・光本幸子が子供を抱いて再登場。

 ここ、見過ごしがちだが、さくらさんが赤ちゃんに向かって熱心に手を振ったりしているのが微笑ましい。

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 靴屋の横で、靴を売っている寅。さすがにムチャである。

 えー、それで、寅が場末のラーメン屋でラーメンを待っている。

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 先にラーメン食っていた、知恵遅れ(差別語かな?)らしい女の子・花子(榊原るみ)と顔を見合わせて笑う寅。もっとも寅は、ラーメン屋のオヤジ(柳家小さん)にそう言われて初めて気付くのだが。

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 その後、彼女が駅前の交番で泣いているのを見て、迷った挙句、助け舟を出す。その前にお巡りさん(犬塚弘)に「駅はどこですか」と尋ねるギャグが笑える。

 二人は金を出し合って、彼女を故郷の青森行きの列車に乗せる。心温まるシーンである。

 が、結局彼女は青森には行けず、寅の与えたメモを頼りに柴又のとらやにやってくるのだった。……冷静に考えて、青森に行けないのなら、柴又にも来れそうにないが……。

 ちょうど寅も帰ってくる。で、とりあえず花子はとらやのみんなで世話をすることになる。

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 内風呂に入っている花子ちゃん。可愛いね。

 マドンナで風呂に入るのは、他は26作目の伊藤蘭だけかな。

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 さくらさんのパジャマを着て出てくるところもゾロッとして可愛いのだ。

 なお、彼女のことについて寅があれこれ話しているとき、

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 満男(中村はやと)の持っていたおもちゃの汽車が、さくらさんの右目にまともに当たるシーンがあって、何回見てもヒヤッとする。

 その後、花子は色んな勤め先を世話されるものの、寅の余計な気遣いで、片っ端からダメになる。具体的には、

 ・タコの工場のお茶汲み
 ↓
 ・寅、タコ社長が昔、女遊びをしていたと聞く。
 ↓
 ・無理矢理やめさせる。

 と言う流れの繰り返しになる。

 ふたりして江戸川の土手でホカホカしているときに、

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 こういうことを言われて年甲斐もなくドキッする寅。

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 やがて、彼女との結婚のことを真剣に考えてさくらたちのところへ相談しに来る寅。そのことを言われて、照れ隠しにタンスの扉で顔を隠すところがとても可愛い。

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 しかし、そこへ青森から花子の教師・福士(田中邦衛)がようやく上京してくる。花子は福士の顔を見た途端に泣きじゃくり、そのまま青森へ帰ってしまう。

 そうとは知らずルンルン気分で帰ってきた寅に、さくらは花子のことを告げ、さらに、寅の「花子は俺と一緒じゃ幸せになれないのか」と言う問いに、

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 さくら「そうよ……お兄ちゃん」と明言する。印象的なシーンですね。

 寅は落胆して家を飛び出す。しばらくして、寅からまるで自殺でもするような沈んだ調子のハガキが青森から届く。

 心配になったさくらさんは、とりあえず青森へ向かう。福士や花子と再会するが、寅は数日前にここを訪れたとしか分からない。

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 さくらさんがバスに乗っていると、ちょうど海から身投げ死体を引き揚げているのを見掛け、寅が本当に自殺したのではないかと気を揉むのだった。

 しかし、

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 停留所から乗り込んできた客の「来たかチョウさん待ってたホイ!」と言う聞き間違いようのない声に、思わずハッとする。

 暢気な顔で乗り込んできた寅にハガキをつきつけて問い詰めるさくらさん。寅は一時的に落ち込んであんなハガキを出してしまったらしい。

 寅の「死んだと思ったか」の問いに、さくら「冗談じゃないわよ」と応じ、寅も「死ぬわけねえよな」と破顔一笑するのだった。

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 が、さくらさん、さりげなく指で鼻を押さえて、微かに滲んだ涙を拭いて安堵するのだった。

 爽やかで、心が洗われるようなエンディングだ。

●谷よしの

 今回は出てないみたい。

●評価

 寅のいつものフラレ話とはかなり趣が違うけれど、面白い。みんなまだまだ若いしね。

 ★★★★☆(4点/5点中)


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コメント

寅さんが超ヒロイン戦記の1話に主人公クロードの代役として参戦したら仲間の女の子達ともペットの犬として仲良く付き合えるから参戦されては如何かと思います。

超ヒロイン戦記1話
https://www.youtube.com/watch?v=lWuln-xNiBE" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=lWuln-xNiBE

このゲームはとにかく弱いと集団リンチの的にされてしまうからそれを逆手に取って主人公が囮となって邪魔な雑魚を始末してからその中で最強の敵を弱体化させて皆に1発ずつ袋叩きにして死にそうになったら回復させてから袋叩きが理想的ですが、寅さんはヤクザと同じく喧嘩は強いのでクロードの代わりも務められますよ。

クロードは気弱ですが、回避率が高く逃げ足も速く敵味方をもMP消費せずに回復や治療が可能で成長スピードは速いので仲間に一発ずつ殴らせてレベルアップさせる為の囮役としてはピッタリです。

寅さんならクロードより力が強いから最強の敵もあっと言う間に弱体化させられますよ。

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」(1971年)(05/07)  

クッカリス様
色んなゲームがあるんですね。勉強になります。

Re:「男はつらいよ」レビュー 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」(1971年)(05/07)  

寅さんが超ヒロイン戦記の女の子でも気の合う子と言えば「コト」と言う甘酸っぱい果物声の釘宮理恵さんが演じるハンマーを持って喧嘩も強い女の子ですね。

超ヒロイン戦記の「コト」
https://www.youtube.com/watch?v=sqtB0ZSgLoc" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=sqtB0ZSgLoc

コトは60話でもK-86X+窓辺みいの量産型の戦闘用マシーン相手にも「そう言う事なら思いっ切りやれそうだね!」と大張り切りして、水無月遥も「メカが相手なら遠慮はいらないね!」と気合十分でしたからね。

超ヒロイン戦記60話
https://www.youtube.com/watch?v=X6V6l9LpTIo" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=X6V6l9LpTIo

寅さんとコトは喧嘩が強い者同士で仲良くなれますし、寅さんも戦闘マシーンが敵なら殺し合いなのでもう遠慮無くボカスカやってスクラップにしますよ。

寅さんは印刷工場の蛸社長とも毎回喧嘩してましたが、心を持たない殺戮機械が敵の場合は情け容赦もしませんからね。

Re:「男はつらいよ」レビュー 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」(1971年)(05/07)  

榊原るみさんが出演されていたようですね😅確かに何時もの寅さんとは、展開が少々違いますね

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第7作「男はつらいよ 奮闘篇」(1971年)(05/07)  

ふて猫様

考えたら「新マン」とほぼ同時期なんですよねえ。

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