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昔の「ザ・テレビジョン」で暇潰し

 読者の皆様、こんばんは、管理人のうにゃきちさんでございます。

 ついこないだ正月が来たと思ったら、もう節分か。

 時の移ろいは恐ろしく早いが、引き続き、管理人の頭の中は杉浦幸タンのことで一杯なのである。

 ……

 ……

 ……

 いい年こいて、何が幸タンだっ!!

 それはともかく、一杯なのだが、あいにく「ヤヌスの鏡」と「このこ誰の子?」くらいでしか幸タンに会えないのがとても切ないのである。

 発作的に30周年DVDBOXを買いそうになったが、赤貧洗うがごとしの管理人には厳しいお値段で、今のところ手が出せない。

 ところで、管理人、10年くらい前まで、「セーラー服反逆同盟」のHPを運営していて、その資料として放送当時の「ザ・テレビジョン」をヤフオクで買い漁っていたのだが、ドラマ自体に興味がなくなると共に無用の長物となってしまい、本棚の隙間に無造作に突っ込んだきりその存在も忘れていたのだが、この前、ふと「このこ誰の子?」が同時期に放送されていたことを思い出し、久しぶりに開いてみたら、果たして……と言うか、当たり前なのだが、「このこ誰の子?」の記事も掲載されているではないか。

 と言っても、スチール一枚に簡単なあらすじ程度なのだが、それを読んでいると、あたかも自分がその頃にタイムスリップしたような感覚に襲われ、なんとも言えない懐かしさがこみ上げてきたものである。

 そして、まだ初々しい杉浦さんに雑誌の中で会える感激に、まるで自分の部屋から埋もれていた財宝を発見したような気持ちにさせられたものである。

 それにしても、「セーラー服反逆同盟」のために買った雑誌が、それから10年以上経ってから、全く別のことで役に立つようなるとは、実に不思議な巡り会わせである。

 前置きが長くなったが、その「テレビジョン」を使えば、記事の一本でもでっち上げられないかと思い立ち、こうして書いているのである。


 ※つい先日、「ザ・テレビジョン」の休刊が発表されたが、この記事はその前に書いたものであり、純然たる偶然であることをお断りしておく。


 とりあえず、1986年の47号(11/22~11/28)をサンプルにして見て行きたい。

 
 表紙は南野陽子で、折り込みの巻頭企画も、日にちのマスが全部南野陽子の色んな表情のアップになっていると言う、イカれた素敵な12月分のカレンダーになっていて、裏には彼女のディスコグラフなどがある。

 どうでもいいが、南野陽子とか、松本伊代とか、早見優とか、榊原郁恵とか、柏原芳恵とか、中山美穂とか、堀ちえみとか、後藤久美子とか、80年代のメジャーなアイドルって、どうしてこう管理人の守備範囲から外れた顔ばっかりなのだろう?

 続いて、年末年始の大型時代劇3本を紹介したグラビア。

 民放の時代劇自体がなくなってしまった今では隔世の感だが、昔は各局が競って時代劇を作り倒していたのである。

 ちなみに日テレが里見浩太朗主演の「白虎隊」で、TBSが柴田恭兵主演の「太閤記」、テレビ東京が北大路欣也主演の「徳川家光」である。

 内容についてはどうでも良いのだが、「太閤記」の中で、明智光秀をよりによって千葉真一が演じているのは、さすがにどうかと思う。

 グラビアページが終わるとモノクロの番組・タレント紹介ページとなり、「かくし芸大会」のメイキングなどが載っている。

 出し物のひとつ、ミニ時代劇「宮本武蔵」では、ジュリーと内田裕也がチャンバラしてます。

 他に、「あぶない刑事」の松山ロケとか、朝ドラ「チョッちゃん」でヒロインを演じることになった吉村比呂と、番組のモデルになった黒柳朝(黒柳徹子のお母さん)のツーショット写真など。

 また、後藤久美子が12才だったり、ホイットニー・ヒューストンが「驚異の新人」として紹介されていたり、なんだかんだで大昔なんだなぁと言う感慨が湧くのである。

 続いて、東映ビデオの広告。

 
 今となっては何もかもが恥ずかしい「ビーバップハイスクール」の横に、こんなビデオが……

 ある意味、凄く見たい。

 その裏には、「愛を叶えてくれる不思議なペンダント」と言う、詐欺広告。

 有名人の出演情報などの後に、鶴瓶と兵藤ゆきが二人で1ページのコラムを書いているのだが、兵藤ゆき、さすがにもう覚えてる人は少ないだろうなぁ。

 ついで、メインである向こう一週間の番組表となる。

 番組についていちいち取り上げることはしないが、ちょっと気付いたことがある。

 ドラマが異様に多いのだ。

 ざっと数えただけでも、

 ・90分~120分のスペシャルドラマ……6本

 ・30分(15分?)の帯ドラマ……6本

 ・連続ドラマ(特撮、時代劇含む)……25本

 これに、NHKの連続テレビ小説と大河ドラマが加わるのである。

 今は、2時間サスペンスも帯ドラマも時代劇もほぼ壊滅状態となってしまい、その代わりにぶっこまれるのが、毎日同じようなタレント・芸人がスタジオで馬鹿騒ぎしているだけの、コスパが良いが中身のないバラエティー番組の洪水である。

 この数十年の間に、いかにテレビ局が製作費をケチるようになったのかと言う証左であろう。

 続いて広告ページとなるが、その中に、とある世代の人には懐かしくて涙が出そうになる商品があった。

 
 ああ、エーカン……

 覚えているひともいるでしょう。当時の若者は、スマホの代わりにエーカンを持ち、路上でも教室でも電車の中でも、暇さえあればこれをカシャカシャ言わせていたものなのです。

 ……すいません、嘘です。

 少なくとも自分はこんなもん使ってる人、見たことないです。

 まあ、実際に効果があったのかどうかは知らんが、今となっては字が上手くなりたいという人間自体があまりいなくなったのが悲しい。

 その横は、「秋のクイズ」と言う雑誌懸賞の結果発表となっている。

 1等賞品はなんと車である。

 それも2名。

 太っ腹だなぁ。

 続いて、CDランキングや視聴率など、各種データページとなるが、気になる「このこ誰の子?」は、関東・関西、どちらも18パーセント台である。

 これだけ見ると高いのだが、なにしろ「水戸黄門」が30パーセント超えちゃう(関西)世界なので、あまり目立たない。

 それでもドラマのベスト10には入ってるけどね。

 あと、バラエティー番組の視聴率が笑っちゃうほど高く、ベスト10(関東)の最下位が「オレたちひょうきん族」の22パーセントなのである。

 ちなみにトップは「なるほど!ザ・ワールド」で、東西で30パー超えてます。

 角川書店の広告、山村美紗の連載小説と来て、読者からのおたより&コラムページ。

 「このこ誰の子?」へのお便りもあって、好意的な文章なのだが、(主役三人の)「演技のほうが今一歩」と、歯に衣着せぬことが書いてあるのがいかにも昔のテレビジョンっぽい。

 若い人は知らないだろうが、昔のテレビジョン、お便りに限らず、かなり辛辣なドラマ・番組評が載っていたのである。

 この号じゃないけど、「おんな風林火山」なんか、もうクソミソにけなしてあった。

 ドラマ評に限らず、全体的に辛口で、たとえば、谷村新司と奥田瑛二がデュエット曲を出したと言う記事では、「奇をてらった企画モノ」と一刀両断。

 海外テレビのコーナーでも「『チャーリージ・エンジェル』しか代表作がないジャクリン・スミス」と、ほんとのことを書いちゃうし……

 続いて、段田男(誰?)の写真を使った、桜沢エリカのコラム風漫画。

 世界のコイン(笑)の通販ページ。

 国内外の芸能人やセレブの紹介ページには、マイケル・ジャクソンとエリザベス・テイラーの2ショットと言う、物凄いフォトが載ってます。

 そして、

 
 当時はこれが目当てだった「セーラー服反逆同盟」の雑誌用スチール!! しかも水着!!

 また、

 
 嬉しいことに、杉浦幸ちゃんの新曲紹介ページも!!

 謙虚な幸ちゃんは、歌い方のアドバイスについて、「とってもアドバイスなんてできませんけどね」と、大変正直に答えておられます。

 終わりの方にLVDとVHDのデッキやソフトの紹介がされているが、LVD(レーザービデオディスク)はともかく、VHDと言うのが何なのか、よく分からない管理人だった。

 レーザーより小さい規格の光ディスクらしいのだが……

 しかし、LDもだけど、録画ができずにソフト再生だけでは売れんよなぁ。

 ちなみに裏表紙には、日立のビデオデッキの広告が載ってるが、希望小売価格は198,000円!!

 他にも、この号ではないが、ポカリスエットのCMの紹介記事で、12000人のオーディションを勝ち抜いて糸井重里と共演することが決まった女子高生が、森高千里だったり、昔のテレビジョンは油断ならないのである。
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コメント

VHD

たしか、松下・ビクター系列が、レーザーディスクに対抗して出した規格で
円盤ではなく、箱状のソフトをプレイヤーに挿入する・・・というモノでした。
あっという間に消滅しましたけどね(;´Д`)

当時の年末年始

その頃の民放は今と違って時代劇を年末年始にかけて放送していたようですね😅今とは隔世の感がありますね

テレビにパワーのあった時代

>「太閤記」の中で、明智光秀をよりによって千葉真一が演じている
私がスピルバンコメでリンクのっけたやつですね。
CMで主人公そっちのけで「本能寺の変」のシーンばかりやっていたので
明智光秀=カッコイイライバルというイメージが刷り込まれました。

>朝ドラ「チョッちゃん」
最近、朝ドラは再放送に力入れているの、その内にやるかな。
5、6年前にNHKで徹子主役、テレ朝で前半は母、後半は娘が主役の連ドラ
やった時には全く放送しませんでしたがアニメ版「チョッちゃん」DVDがリリース。
(それまでリリースされなかったのは、それ程の力作では無かったという事ですが)

LDもVHDも

コピーガード機能が無かった為レンタルが解禁されなかったと聞きます。
後、やはり録画機能は欲しいところ。

エーカン

最近、テレビでこういった通販商品の効果を検証する企画を見ましたよ。
その一つであるエーカンの中古品を入手すると教材のビデオやテキストが付属していて、テキストには元の持ち主が長期間かけて字を練習した形跡がありました。
で、これを使っても使わなくても普通に練習することは必要という結論になりました。

その号はいいですね

長渕剛の表紙の時にネタになっていましたがいつも表紙でタレントがレモンを持っているわけではないんですね。読者ページでは結構TVガイドが辛辣でしたが「あのCMは意味が分からない」「○○はヒットなし」というような投稿が結構ありました。

Re: VHD

ご教示ありがとうございます。

Re: 当時の年末年始

テレビ東京は10年くらいまではやってたような……

Re: テレビにパワーのあった時代

> 私がスピルバンコメでリンクのっけたやつですね。
> CMで主人公そっちのけで「本能寺の変」のシーンばかりやっていたので
> 明智光秀=カッコイイライバルというイメージが刷り込まれました。

今考えたらめっちゃ豪華ですけどね。

> 最近、朝ドラは再放送に力入れているの、その内にやるかな。

朝ドラは全く見たことないですね。

Re: LDもVHDも

> コピーガード機能が無かった為レンタルが解禁されなかったと聞きます。

そうなんですか。ますます売れないですね。

Re: エーカン

情報ありがとうございます。

ほんとに使ってた人がいたんですね。

Re: その号はいいですね

批判精神は大事ですよね。

タイムリープみたい

昔の雑誌って、それ自体が触媒になって既に忘れてしまってる物が一気に吹き出しちゃう事が有りますねぇ…時間は戻れないですけど、その頃の気分なんか思い出して切なくなったりします。

Re: タイムリープみたい

当時は全く関心のなかったドラマに嵌まっていることに不思議な感じがします。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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