「仮面ライダーＶ3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 第29話・第30話

仮面ライダーV3 VOL.3 【DVD】 価格：3,072円（税込、送料別）

　29話｢ドクトル・ゲー　最後の挑戦！｣と30話「ドクトル・ゲー　悪魔の正体は？」です。

　初代大幹部ドクトル・ゲーの最期を描いた2部作なのだが、残念ながらエピソード的には特に面白いところはない。

　ドクトル・ゲーは前回、再生した大幹部たちを死なせた罪で首領から怒られていた。また再生すればいいんじゃないかと思うが……

　
　一方、インターポールのデストロン対策組織「デストロンハンター」のスパイが、デストロンの機密情報を奪うことに成功する。

　正体がばれて怪人に殺されそうになるが、通信を傍受した志郎に助けられる。

　
　少年ライダー隊本部で、おしぼりで手や顔を拭くインターポールのひと。この後「とりあえずビールね」と言いそうだ。

　で、その機密情報を巡ってあれこれあって……

　
　Ｖ3が怪人と戦っていると、例によって立花藤兵衛たちがデストロンに捕まっている……と思いきや、これは怪人の作り出した幻影なのだった。

　その後、機密情報をもとに、デストロンの怪人改造工場がデストロンハンターたちによって爆破されてしまう。度重なる失態にドクトル・ゲーは遂に「死刑！」を言い渡されるが、最期に名誉ある死を選びたいと言い、Ｖ3と命をかけて戦うことを誓うのだった。

　
　で、とりあえず立花藤兵衛、純子たちを拉致する。この時、少年ライダー隊本部の秘密の出入り口までばっちり見られているが、戦闘員たちは施設を破壊しようともなんともしない。まあ、Ｖ3を倒せばライダー隊本部などどうでもいいと考えたのだろう。

　
　それにしてもほんと、毎回のように人質になる人たちだ。いずれ、何回人質になったか数えてみよう。

　
　志郎「おやっさん！」

　おめえもいちいち驚くんじゃねえよ。慣れろ。

　ゲーは小細工を弄するが、結局Ｖ3との一騎打ちとなる。

　
　ここで、志郎が変身しようとポーズを決めたところで攻撃をして変身の邪魔をすると言う、さすが大幹部らしい巧妙な作戦……と言いたいが、今までぼーっと変身するのを眺めていたヒラ怪人たちがバカなだけのような気がする。

　それでも最終的には変身されてしまう。

　
　ゲーも負けじと変身する。

　彼の正体は、カニ・レーザーだったのだ！　カニ・レーザーねえ……。

　
　当然、Ｖ3に蹴られて死ぬ。

　ただ、大幹部なんだから、ここはド派手な爆破が欲しかったところだが、かなりしょっぱい火薬の量だったのが残念だ。

　大幹部を倒したＶ3だが、空から納谷悟朗の声が響く。

　「ドクトル・ゲーの死とともに、デストロンの第一次攻勢は終わった。デストロンは新しい組織を作った。第二次攻勢がいよいよ始まるのだ。それがいかに恐るべきものかその時（次週だけど）までさらばだ！」

　と自信たっぷりに宣言する首領。

　じゃあ最初から第二次攻勢にしとけば良かったのに……

　
　そして、新しい怪人の姿が映し出されて「つづく」のだった。

　ちなみにキバ男爵による「第二次攻勢」は、5週で終わります。やったーっ。



　つづく。