fc2ブログ

記事一覧

「機動刑事ジバン」 第12話「危うし!洋子先輩」 前編



 第12話「危うし!洋子先輩」(1989年4月16日)

 冒頭、背中につけた高機動システムウエポン「ダイダロス」で自由自在に空を飛んでいるジバン。

 このネーミングは実にカッコイイと思う。

 そう言えば、ジル・ヘネシーの巨乳以外に見所のない「ロボコップ3」でもロボコップが空を飛んでいたが、これをパクリ返したのかな。

 パクられたらパクリ返す、それがハリウッドだっ!!

 試験飛行のあと、ジバンは地上から見守っていた柳田の前に着地する。

 
 柳田「警視庁科学研究所が密かに開発したジェット噴射装置の具合はどうかね」
 ジバン「大変結構です、鳥になった気持ちです」
 柳田「はっはっはっ……ちょっと何言ってるか分からない」

 じゃなくて、

 柳田「はっはっはっ、そいつは良かった、久しぶりだね、ジバン」

 ジバンと嬉しそうに手を握る、前回に引き続き登場の柳田だが、劇中で二人が顔を合わせるのは久しぶりなのだった。

 柳田「実は、このダイダロスのシステムを設計したのは五十嵐博士なんだ、テスト飛行の成功をきっと喜んでいるに違いない」

 柳田、バイオロンが東京を標的にした要塞を築いているとの情報を知らせ、ジバンを温かく激励する。

 
 続いて、黒の革ジャケットで決めた洋子先輩がセントラルシティ署の正面玄関から出て来て、晴れ晴れとした顔で両手を伸ばす。

 洋子(私は今日は非番、うんと楽しまなくっちゃ!!)

 はい、私たちもうんと楽しませてもらおうと思います!!

 歩道を歩き出した洋子の後ろから、直人が走ってきて呼び止める。

 
 洋子「直人、どうしたの」
 直人「今日は確か洋子先輩の誕生日の筈じゃ……」

 直人は、前回も着ていた襟のないダークブラウンのスーツだが、はっきり言って似合ってない。

 胸にバラの刺繍があるのが気持ち悪い。

 洋子「え、どうしてそれを?」
 直人「これ、つまらないものですけど」

 直人、包装紙に包んでリボンを巻いた小さな箱を、おずおずと洋子に差し出す。

 直人「じゃ、署に戻ります」

 直人、洋子に礼を言う間も与えず、すぐに立ち去る。

 洋子がワクワクしながらその場で包みを解くと、出てきたのは可愛らしいコンパクトだった。

 
 洋子「直人ったら……」

 嬉しそうに自分の顔を映して見る洋子だったが、鏡に反射した日の光が目に入ったのをきっかけに、考え込むような顔になり、

 
 頭の中で、走っていく直人の後ろ姿に、ジバンの姿を重ね合わせてみる。

 
 洋子「……」

 思わず後ろを振り向き、遠ざかっていく直人の背中を見ながら、

 洋子(もしかしたら、彼が機動刑事ジバン? まさか……)

 心に浮かんだ疑惑を打ち消すと、早足で歩き出す。

 ちょっと変なのは、

 
 非番だと言っていたのに、次のシーンでは、どう見ても警察の室内射撃訓練場で、他の婦警たちと一緒に銃の練習をしていることである。

 まあ、彼女にとっては射撃訓練も「楽しみ」のひとつなのかもしれないが、署から出たあとで、また警察の施設に行くというのは、どうにも不自然である。

 なので、このシーンは建物から出てくる前に入れるべきだったように思う。

 それはともかく、嬉しいことに、マーシャとカーシャも婦警コスプレをしてその様子をうかがっていた。

 
 マーシャ「あのポリスウーマンとジバンとのつながりを調べるのよ」
 カーシャ「オーケイ」

 洋子が「ジバン=直人?」と疑っているように、マーシャたちは洋子とジバンの間に何か連絡があるのではないかと睨んでいた。

 その後、やっと街へ出た洋子を二人が尾行するが、

 
 マーシャ「買い物するふりをしてジバンと接触するかもね」
 カーシャ「そうよ」

 それにあわせて、マーシャたちの衣装もそれらしい恰好になるのが贅沢な作り方。

 
 さらに、そのまま洋子のマンションまでついて来たときには、またしても衣装が変わっているという、ここまで来ると、いささかやり過ぎの感じすらある細かさ。

 今まで何度も言ってきたことだが、景気が良かったんだなぁ。

 そして、全国9兆4800億とんで23人の洋子先輩ファンの皆様、お待ちかねの、

 

 
 洋子「ワン・ツー、ワン・ツー・スリー・フォー」

 悩殺ハイレグレオタードエアロビが炸裂する!!

 こりゃもう、鼻血モノだね。

 
 洋子「ワン・ツー」

 また、演じてる榎田さんの、隠そうとしても隠し切れない恥ずかしさが、絶妙のスパイスとなっている。

 どうせなら、もっと足を上げたり、広げたり、開いたり、押し広げたり、色々して欲しかったところだが、贅沢は言うまい。

 
 バカを見たのは外の二人で、吐く息が白いほどに寒い往来で、長いこと待たされる羽目になる。

 放送は4月だが、撮影は2月下旬くらいだったんじゃないかなぁ。

 カーシャ「いつまで経ってもジバンらしい男と接触しないわね」
 マーシャ「こうなったら力尽くで引っさらって、ジバンとのつながりを吐かせるのよ」

 それにしても、こうして見ると、マーシャもかなり立派なモノをお持ちのようで、これがあまりコスチュームその他に活かされていないのが口惜しい。

 スタッフも、ほんとは目一杯活かしたかったんじゃないかと思うが、教育的配慮と言う奴で、泣く泣く断念したのだろう。

 
 代わりに、洋子の部屋に突撃する二人の足だけを映したマニアックなシーンとなる。

 前にも書いたけど、スタッフの中に絶対足フェチが紛れ込んでるよな。

 二人はドアを蹴破り乱入するが、

 
 ベッドに横になっている洋子が、いつものジーンズメイトスタイルになってるのは、ちょっと納得行かないし、もったいない。

 エアロビで体を動かした後で、こんな窮屈な恰好する奴ぁいないよね。

 もっとも、シャワーを浴びたあとの全裸にガウン姿なんかだと、その後の撮影に差し支えるからね。

 見てるほうは全然差し支えないのだが、やむを得まい。

 咄嗟のことで何がなんだか分からず、ひたすら二人の蹴りをかわし続ける洋子。

 ここでも、目の高さくらいある鏡を、ハイヒールの立ち蹴りで壊すというマニアックなショットが出てくる。

 どうせなら、蹴る瞬間を真正面から撮って欲しかったが、二人は別にアクション俳優でもキックボクシングの選手でもないので、実際にそんな高くまで足を上げることは無理なのだった。

 
 代わりに、洋子の腹に膝蹴りを入れた後の、カーシャの顔が綺麗だったので貼っておきました。ご笑納いただきたい。

 最後はカーシャに首筋に手刀を打ち込まれ、あえなく気絶する。

 二人は車に洋子を乗せて走り出すが、ちょうどそこへ清志郎と直人の覆面パトカーが通り掛かる。

 直人「あっ、洋子先輩じゃないですか」
 清志郎「なにっ」
 直人「洋子先輩が大変なことに」
 清志郎「わかってる!!」

 パトランプ回しながら追跡する二人だったが、運悪く踏み切りに引っ掛かり、見失ってしまう。

 一方、意識を失って後部座席にもたれていた洋子、車の振動で目を覚ます。

 素早く状況を見て取った洋子は、縛られていないのを幸い、大胆にもロックを外して後部ドアを開け、走行中の車から飛び降りようとする。

 
 カーシャもすぐに気付いて車内に引っ張り戻そうとする。

 さすがに、これはスタントが演じていると思われるが、

 
 車の中から撮った、こんなシーンも出て来て、こちらはしっかり榎田さんが演じておられる。

 普通に凄いわ。

 結局、洋子の試みは失敗に終わるが、下手をすれば死んでいたかもしれないので、失敗してむしろ幸運だったろう。

 それでも、直人から貰ったばかりのコンパクトを、手掛かりとしてわざと落とす、抜け目のない洋子であった。

 マーシャたちは無事、東京潰滅作戦のために作られた要塞に到着する。

 ギバに、作戦の進捗状況を報告したあと、

 マーシャ「東京潰滅作戦を実行に移す前に、私たちに機動刑事ジバンの正体を探らせて下さい」
 ギバ「なに、ジバンの正体だと?」

 ギバ、床に横たわっている洋子を見て、

 ギバ「その女は何者だ」
 マーシャ「セントラルシティ署の女刑事です。いつでもジバンの現れるところ、何故かこの女刑事がいるのです」
 ギバ「お前たちは、その女刑事がジバンと繋がりがあると睨んでいるんだ?」
 マーシャ&カーシャ「はい」
 ギバ「直ちに深層催眠に掛け、ジバンの正体を暴け」

 悪の首領にしては文字通り太っ腹のギバ、二人の嘆願を聞き入れるが、ここはあえてそれを蹴って、東京潰滅作戦を優先させるべきだったろう。

 何も、このタイミングでそんなことをしなければならない理由はないのだから、洋子の身柄は別の場所に移し、まずは一刻も早くミサイルを東京にぶちこむべきだったろう。

 なにしろ、自分たちで洋子のいるところにジバンが現れると言ってるくらいだから、まるで要塞にジバンをおびき寄せるような愚かな行為ではないか。

 ともあれ、二人は目を覚ました洋子の前に立つと、リモコンのような装置から特殊な光線を浴びせ、催眠状態に陥れる。

 
 マーシャ「お前の名前は?」
 洋子「片桐洋子」
 カーシャ「機動刑事ジバンを知っているわね」
 マーシャ「ジバンは一体誰なの?」

 だが、いくら尋ねても洋子は首を横に振るだけで、二人の手間隙かけた目論見はあっけなく頓挫してしまう。

 うーん、この程度のことなら、わざわざ要塞に連れてこずとも、洋子のマンションで十分事足りたと思うんだけどね。

 
 一方、直人たちは、洋子の所在を突き止める手掛かりになるかもしれない情報を受け、大原駐在署に立ち寄る。

 清志郎「セントラルシティ署、刑事課のものです」
 駐在「ごくろうさまです、自分が拾ったのは、これなんですがね」
 直人(これは、僕が洋子先輩に送ったコンパクト……)

 駐在によると、大原山の登山口付近で不審な車が通過するのを目撃したあと、それが落ちていたというのだ。

 もっとも、映像を見ると、車はただ猛スピードで走り抜けただけだし、コンパクトがその車から落ちたものだと断定は出来ないようなのに、そんな些細な出来事がこんなに早く直人たちの耳に入るのは、いささか都合が良過ぎるようにも思える。

 ここは普通に、洋子の警察手帳で良かったのでは?

 ちなみに駐在を演じるのは毎度お馴染み、相馬剛三さんである。

 後編に続く。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

なのに何故人はイカロスの名を付けてしまうのか

知名度はイカロスより下だけどダイダロスの方は無事に飛べたから名前付けるならそっちだろうな

ちなみに初見の時はてっきりコンパクトに発信機仕込んであると考えていました(特撮のお約束、プレゼントに発信機)

悩殺のノースリーブレオタード洋子先輩😍😍

ジバン12話レビュー、お待ちしておりました!

まだ作品の方向性が定まらず停滞気味なジバン前半戦の中では一番のクライマックス回ですね。



>悩殺ハイレグレオタードエアロビが炸裂する!!
こりゃもう、鼻血モノだね。


洋子先輩のハイレグレオタード姿は本当に眼福の極みですよね😍😍😍😍

美脚も良いですが、個人的には非番で解放されたあの剥き出しの色白で美しい二の腕が溜まりません……
敏腕刑事なだけに本当にいい腕です😍

このシーンを撮影されたスタッフさんは世界一の幸せ者ですねw


ちなみに自分はこのレオタード洋子先輩の写真を毎日のように拝んでおります……w


せっかく監視されているのにレオタード姿を見ているのは女二人だけで肝心のオトコの目にとまっていないのが惜しいですが、マーシャ達は同じ女だからこそ最低限の女性マナーとしてイライラしながらも律儀に洋子の着替えを待ってから踏み込んだのではと想像してしまいます。


>シャワーを浴びたあとの全裸にガウン姿だと、その後の撮影に差し支えるからね。


前回YouTubeでのジバン配信時のコメント欄で(自分始め)洋子ファンの間で「レオタード姿のまま誘拐されて欲しかった!」という意見が出ましたが、仰る通りシャワーシーンからの全裸ガウン姿でも最高でしたね!

一応その辺りのファンの不満を映像化したのが後の水着回にはなりますが、個人的にはあくまでノースリーブでのアクションを見たかったところです……

そうか、この回にもゲスト怪人として男性バイオノイドが出てきて秘書2人と共に洋子を見張るもレオタード姿にメロメロになって我慢できず突入しノースリーブ洋子をお持ち帰りする展開とかも望ましいですw

それでも、その後の着替えで腕×足の露出を抑えた格好になっても充分過ぎるほどの美しさなのでやっぱり榎田さんの美貌は本物の中の本物だと思えますね。

レオタード姿の後と思うとガッカリ感はありますがジーンズスタイルも最高です。


洋子先輩に見惚れるばかりで直人の服装を全然気にしていませんでしたが、この衣装は胸がバラ模様で2話連続なヒロインの誕生日を意識したスタイルだったんですね……

洋子先輩に誕生日プレゼントを渡す日に胸バラ模様とは直人の密かな恋心が伝わってくるようで好きです。


長文失礼しました。

後編の方も後ほど楽しみにチェックさせて頂きます。

Re: なのに何故人はイカロスの名を付けてしまうのか

> ちなみに初見の時はてっきりコンパクトに発信機仕込んであると考えていました(特撮のお約束、プレゼントに発信機)

ああ、そうですよね。なんか中途半端な小道具になってましたね。

Re: 悩殺のノースリーブレオタード洋子先輩😍😍

お待たせしてすいません。

> このシーンを撮影されたスタッフさんは世界一の幸せ者ですねw

なんか、榎田さんを中心に、和気藹々とした現場が目に浮かぶようですね。

> 前回YouTubeでのジバン配信時のコメント欄で(自分始め)洋子ファンの間で「レオタード姿のまま誘拐されて欲しかった!」という意見が出ましたが、仰る通りシャワーシーンからの全裸ガウン姿でも最高でしたね!

時間帯が移る前なら、ありえたかも知れませんね。

> 一応その辺りのファンの不満を映像化したのが後の水着回にはなりますが、個人的にはあくまでノースリーブでのアクションを見たかったところです……

そう言えばつい最近やっと水着回を見ましたが、まさに鼻血モノでした。レビューするのが楽しみです。

> レオタード姿の後と思うとガッカリ感はありますがジーンズスタイルも最高です。

まあ、アクションするにはジーンズのほうがいいでしょうね。

> 長文失礼しました。

いえいえ、こんなに楽しいコメントを頂いたのは久しぶりです。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

うにゃきち

Author:うにゃきち

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター