「明智小五郎対怪人二十面相」DVDその3
- 2013/05/20
- 19:36
![]() 明智小五郎 対 怪人二十面相 【DVD】 |
飽きたので今日で一気に終わらせます。
二十面相からサーカスに呼び出された明智さん。ふたりの少年を人質にされ、ダイヤをとられ、自身も宙吊りになったりしてピンチに陥る。
無論、危険なシーンはスタントが演じているので安心だが、

こういうところは正和本人が演じていて、実はここが見ていて一番ハラハラしてしまった。だから、視聴者から気遣われるような俳優を使うんじゃない。
冷静に考えて、明智小五郎をなんで還暦前の俳優が演じるんだよ、と。
宮沢りえがこの場所を知らせてくれたので警官隊が駆けつけ、明智は助かるものの、二十面相はまたも逃げてしまう。
次は、何者かが相川と言う実業家の子供を催眠術にかけて、重要書類を盗み出させると言う事件が起こる。無論、二十面相のしわざである。その子供を演じているのが三浦春馬。

その子供もさらわれ、相川氏は明智に依頼に来る。相川夫婦を演じているのは西村雅彦と森下愛子。

だが、殿村と言う別の探偵が割り込んできて、明智と競って短時日のうちに事件を解決してみせると高言する。この辺の流れや会話は、原作「妖怪博士」をほぼなぞっている。ただし、戦前の作品なので、重要書類はずばり軍事機密のことだ。
殿村を演じるのは山口祐一郎。

なお、殿村探偵にまとわりつく少女乞食が出てくるのだが、これは小林少年が変装したもの。ただ、声は完全に女性の吹き替え。これも原作に似たようなシーンがあるが、女装はしてなかった。中尾明慶に女装させて誰が得すんだよ。
さて、明智のところへ謎の美女(叶美香)が訪れて、とある屋敷へ案内する。そこで待っていたのは冒頭に出てきた蛭田博士(西田敏行)。正和にとって恩師になるらしいが、正和のほうが年上じゃねえか。

蛭田博士は二十面相が変装した姿で、正和は落とし穴に落とされてしまう。さらに助けに来た宮沢りえも一緒に牢獄のようなところへ閉じ込められる。そして左右から壁が迫ってきて彼らを押し潰そうとすると言う、いかにも探偵小説っぽいシーンとなる。
これも、「妖怪博士」に似たような仕掛けが出てくる。

一方、殿村の方はあっさりと書類と相川氏の子供を見付け出して勝利宣言する。と、その後ろから颯爽と明智が登場する。
明智は「自分の犯罪を自分で暴くのだからカンタンだ」と指摘し、殿村こそ今回の事件の犯人で、その正体が二十面相であることを明らかにする。
んで、最後は明智と二十面相の最後の戦いとなるが……ここで、彼の素性や明智に対する復讐心の説明がされる。まあ、この辺は完全に原作を離れたオリジナルの設定になっている。


なお、ここで、正和得意の、台詞の合間に鯉のように「んぱっ」と口を開ける仕草が披露されている。
いろいろあって、二十面相は焼け落ちる屋敷の中に残る。

ちょっと意外だったのが、文代さんが正和ではなくたけしを選ぶことだ。
ふたりは、明智たちが見守る中、建物と共に炎に包まれる。

れませんでした。

エンドクレジットは満月をバックにしたシンプルだが、美しいもの。
的場耕二という名前が見えるが、これは「反逆同盟」にも出演していたJAC出身の人だと思うが、どこに出てたのかは分からない。
あと、原作が「少年探偵」となってるけど、そんな原作ねえぞ。少年探偵団シリーズと言う意味か。
さて、DVDには字幕に、テレビスポット、放送前の番組案内、そして40分程度のメイキング及びインタビュー映像が収録されていて、はっきりいってこっちのほうが本編より面白いのはどういうわけだ。

「協奏曲」(?)以来の共演を喜ぶ正和とりえ。メイキングにも字幕がつく親切設計。

結構な時間を割いて、主演ふたりと久本雅美(チョイ役で出てる)のトークが収録されている。これもなかなか面白い。

やっぱ、たけしの毒舌トークは最高だね。
と言う訳で、後半は駆け足だったが、以上です。
うーん、改めて見ると、明智小五郎に正和はないよな、と痛感する。正和に対するに、たけしをキャスティングしたのは悪くないが、二十面相のたけしと言うのも、なんだかなぁと言う感じであった。
それでも、しっかりとお金をかけ、丁寧に作られていて好感の持てるドラマではある。
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