最初の頃は、純子さん(小野ひずる)と志郎とのほのかな恋愛模様が描かれることもあって、楽しみだったのだが、中盤以降、そう言う描写は影を潜め、純子さんも単なる脇役の一人と言う扱いになってるのが残念で、紹介する意欲が減衰する。
第31話「呪いの大幹部 キバ男爵出現!!」 アフリカからやってきた二人目の大幹部・キバ男爵はドーヴー教と言う魔術の使い手。
彼は配下の怪人に、いちいちイケニエを捧げると言う面倒臭い奴だった。32話では早速大首領が「イケニエの儀式は済んだか?」と、やや鬱陶しそうに聞いている。

最初の怪人ドクロイノシシ。

事前に拉致されていた若い女性に牙を突きたて、赤い血がほとばしるという、子供向け番組としてはなかなか過激なシーンである。彼女はこの後、一瞬で白骨になってしまう。

最初の作戦は、山梨県の山奥の村を占拠することであった。
占拠してどうすんだ?
ま、とにかく、村人たちは全員白骨になり、残るのは上田みゆきと、斉藤浩子のマニアにはたまらない組み合わせの母子であった。娘は例によって少年ライダー隊員で、すぐ本部に連絡する。

だが、怪人は父親に化けて娘を騙し、通報は間違いだったと娘に言わせる。
今回も引き続き、準レギュラーとしてデストロンハンター佐久間ケン(川島健)が登場。
しかし、志郎ことV3は通報が本当ではないかと疑い、その村へすぐに向かう。

んで、怪人と戦う。自慢のキバを両脇に抱えて突進するドクロイノシシだが、

でかすぎて、間にV3が入ってしまうのだった。

一方、遅れてやってきたケンは、母親を人質にされてデストロンのいいなりになっている斉藤浩子に騙されて、捕まってしまう。

いろいろあって、志郎も捕まり、火あぶりの刑に処されそうになるが、

そこへ、志郎の念波によってハリケーンが自動操縦で走ってくる。何となく人が乗ってるようにも見えるが、気にしないように。

その混乱に乗じてまんまと火あぶりから免れ、バイクで火を飛び越すV3。

ドクロイノシシに操られている白骨化された村人たち。なんとも悲しそうな顔である。そりゃまあこんなメイクされたらな……

蝶ネクタイが粋なキバ男爵はドクロイノシシの呪いの太鼓がV3に破壊された際、いちいち「呪いが解けたので村人たちは生き返る」などと説明している。さすがに村人全員死亡!は、まずいと(スタッフが)思ったのだろう。
第32話「鬼火沼の怪 ライダー隊全滅!?」 少年ライダー隊がキャンプをしに山に行く話。その情報を掴んだキバ男爵は、彼らの泊まる山荘の支配人を誘拐し、彼とそっくりに化けた怪人をあらかじめ送り込んでおいた。

立花藤兵衛の運転するバンで山荘へ向かうライダー隊員。嬉し過ぎて、誰もいないのに窓から手を振っている。
とりあえずニセ支配人(中井啓輔)の出迎えを受け、部屋に落ち着く隊員たち。

その頃、東京では、志郎たちが見張りのデストロン戦闘員と戦っていた。
相変わらず、スタントなしで無茶なアクションに挑む宮内洋。

こういう細いところをすいすい駆け上がったりする。
で、デストロンの陰謀を知った志郎もキャンプ地へ向かうのだった。ケンは留守番。

キャンプをするところの不気味な沼を見て、マジでびびる純子さん。
忘れ物をしたと言って山荘へ戻るが、

支配人のいる部屋の鏡に、怪人の姿が映っているのを見て、同じ部屋に怪人がいるものと思い込み、「あぶないわっ」と言って彼に抱き付く。
しかし、怪人の姿はない。
純子が不思議に思って支配人の手を持ったまま、鏡を覗くと、

その支配人こそが怪人だったと言うオチ。鏡に映ると正体がばれてしまうのだ。
ただ、純子さん、しっかりと怪人の腕を掴んでる時点で、気付くと思うのだが。

失神して、怪人に抱きかかえられて運ばれる純子さんのお尻。
が、早くもV3がかけつけ、妨害する。

怪人が彼女の体を下ろすとき、ほんの少しだけシャツがめくれてお腹の辺りが見える。

その後、正体がばれたため、火の玉を飛ばして攻撃する中井啓輔。放送は9月だが、撮影は真夏だろうから、さぞ暑苦しかったことだろう。
怪人が倒され、本物の支配人も救出され、事件は解決する。

帰りの際も、道路脇の撮影スタッフに手を振る子供たち。
30話で大首領は「デストロンの(キバ男爵による)第二次攻勢は怖いでえ」と言っていたが、キバ男爵、どうにも冴えないのである。ま、あと3話で死ぬんだけど。
つづく。