「スカイライダー」を心ゆくまで楽しむ奴 第29話・第30話

仮面ライダー スカイライダー VOL.3 【DVD】 価格：9,702円（税込、送料別）

　第29話「初公開！　強化スカイライダーの必殺技」

　まず予告編。

　
　わざとらしく手を挙げて横断歩道を渡る子供たちを手前に、

　
　「よおっ、みんな、車に気を付けて横断歩道を渡るんだゾ！」
　と、今回もストレートな生活指導をする洋。

　本編。

　残念なことに、今回からＯＰ・ＥＤが変わる。昔、ＢＳでやっていた特撮ソング特集では、水木一郎兄貴は前期ＯＰ（燃えろ！仮面ライダー）を披露し、前期ＥＤ（はるかなる愛に賭けて）についても数ある仮面ライダーソングの中で一番印象に残っている旨の発言をしているように、どちらも評価の高い楽曲である。後期ＯＰ・ＥＤは、まぁ悪くないんだけど、いかにも子供向けっぽい歌詞・メロディになってしまったのが今となっては口惜しい。

　それはさておき、今回は、ミイラ怪人が登場するお話。

　
　学校の社会見学か何かで博物館のミイラを見に来た子供たちに混じり、何故かナオコとアキも見物している。下のシゲルの付き添いかとも思うが、他の児童もいるからなぁ。……ま、暇なんだろう。

　
　シゲルはミイラが動いたと騒ぐが、本気にしない大人たちにおどかされて逃げ出してしまう。ナオコさん（左）は背が高いのでこういう服は似合わない。

　無論、ミイラの正体はエジプトからネオ・ショッカーが取り寄せた怪人で、その名もヒカラビーノ。

　
　怪人は博物館で子供たちにミイラのマスクを配布し、それを被った子供たちはマスクが取れずに苦しみ、病院へ担ぎ込まれる。

　ある母親は強引にマスクを剥ごうとするが、危険だと言う看護婦さんに止められる。

　このシーンで、不謹慎なギャグを思いついたが、不謹慎なので書かない。

　ちなみにこの看護婦役の平野まりさんはちょっと綺麗だ。

　作戦が順調なので機嫌の良い魔神提督は、深夜の博物館で部下と話している。

　
　部下「あの仮面はヒカラビーノの組織で作った特殊な生き物なのです。子供たちの顔に食い込んだら最後、二度と再び取ることは出来ないのです」
　魔神「う～ん！　さっすがミイラ怪人！　わざわざエジプトから呼び寄せた甲斐があったというものだ。はっはっ、よおし、それならその仮面を子供たちばかりでなく大人どもにも被せてしまえ！」

　やたらテンションが高い魔神提督。得意げに提案するが、

　
　部下「ところが仮面は子供の体にしか繁殖しないのです」
　と、真顔で否定されるや、間髪を入れず、「わかった！　もうよい」とあっさり提案を引っ込めるあたり、大人である。ちょっと恥ずかしかったのかもしれないが。

　
　その後、子供たちはヒカラビーノによって操られ、大人たちを襲うようになる。

　病院で一斉に動き出した子供たちを見ておののく平野さん。確かにこれはちょっと怖い。

　
　子供たちはブランカにも襲来して、谷たちはガレージの奥の扉から逃げ出す。この場所が出てくるのは全編通してここだけだろう。

　
　子供たちががりがりと爪で扉を破ろうとする描写など、ゾンビ映画っぽい。

　
　また、何故かヒカラビーノに気に入られたアキが誘拐されて、エジプト風のメイクに徐々に変わるシーンなどもある。

　最後は無論、ライダーに倒されるヒカラビーノであった。

　
　サブタイトルにある新しい技は、体を捻りながら蹴る、「スクリューキック」であった。

　30話「夢を食べる？　アマゾンから来た不思議な少年」

　予告編。

　
　今度も子供たちと並んで横断歩道を渡るような感じの洋が、「よおっみんな車に気を付けて～」と、同じフレーズを言う。

　
　この時、洋の向かって右側にいる少年が今回の主役のバク少年で、左側の女の子もゲスト出演している子である。

　本編。

　南米から、バクに育てられたと言う訳の分からない子供が転校してくると言う話。

　
　今回、アキの弟としてオサムと言う少年が初登場。以後、準レギュラーとなる。

　ちなみにレギュラー少年のシゲルはミドリ（17話で退場）の弟で、後にはナオコの弟タケシも準レギュラーとして登場する。ライダーガール三人にそれぞれ弟がいるというのも、なかなか珍しい設定だ。

　そのオサムの忘れ物を届けに来たアキと洋は、南米からやってきた不思議な少年が、屋上から飛び降りて、一回転して無事に着地するのを目撃する。

　

　
　もっとも、回転するのは明らかに大人だけど。

　その少年は実は怪人の変身した姿で、彼は子供たちに悪夢を見せて催眠術をかけ、特定の音に反応して凶暴化させるという作戦なのだった。

　当初のネオ・ショッカーの目的……「この世界は今のままでは人間が増え過ぎ、食べ物が不足して飢え死にで全滅するのだ。そこで我々優れたものが生き残るために、人口を三分の一に減らす」（第2話より）は、ドコ行っちゃったんでしょう？

　
　今回も途中までは作戦が順調なので、テーブルを挟んで怪人とワインを飲み交わす魔神提督。

　
　提督より明らかにでかいグラスで飲む怪人。石浜裕太郎かお前は？

　で、まあいろいろあって怪人はぶっ殺される。今回もエピソード自体はつまらないのだ。

　最後、学校に平和が戻ったのを確かめた洋と谷は、

　
　何故か、突然、エアラグビーを始めるのだった。意味が分からん。


　と言う訳で、管理人の心の支え、ユミちゃんが戻ってくる（33話）までもう少しなので頑張ろう。