探偵・神津恭介の殺人推理1「刺青殺人事件」

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　この間、ＢＳ朝日か何かでやっていたので喜んで録画する。いっぺん見たかったのだ。

　しかし、小説の「刺青殺人事件」って、絶版なのか？　初稿版はあるみたいだが。「刺青」はあとになって大幅に加筆された作品で、自分も加筆されたものしか読んでないが。

　ドラマは1983年の放送です。

　ストーリーなどについて詳述するのは面倒なので不粋なので、やめておく。とにかく、背中に刺青を彫られた三人の兄妹たちが次々と殺されるというものである。

　
　東大助教授の神津役の近藤正臣に、その妹役の叶和貴子、その恋人でルポライター役の大和田獏が、いわゆる探偵トリオを形成して事件に当たる。もっとも、叶和貴子はだいたいいつも家にいるだけだし、神津先生は躁鬱病でいつも寝込んでいる上に「刺青なんかにゃ興味はない」と本気で乗り気薄のようなので、主に大和田獏が狂言回しをつとめる。

　
　ヒロインは高田美和さんで、例によって、何もそこまでしなくても……と言う感じに脱いで脱いで脱いで脱ぎまくっている。服を着てるシーンより、ヌードのシーンの方が多いんじゃないかと言うほどである。

　しかも今回は全身に刺青を彫っている設定なので、ますますその妖艶さが際立っている。
　冒頭の、刺青鑑賞会の様子だが、これじゃ単なるストリップである。

　
　タイトルに使われている、印象的なショット。

　こんなの、今の地上波じゃ絶対無理だよな。

　
　観客の中に、どこかで見たような美女がいるな。

　
　なお、審査員として原作者の高木彬光先生も特別出演されてます。

　その後、大和田獏とのセックスなどいろいろあり、高田美和のバラバラ死体が、彼女のマンションの浴室で発見される。

　
　住むのに勇気がいる、恥ずかしい名前のマンション。

　つーか、マソション？
　
　
　浴室に飾られた生首。これもかなり強烈な映像だ。高田さんってＮＧないの？

　密室トリック自体は、早々に神津先生があっさり解いてしまうのだが、この事件の本質は機械的な密室トリックなどにあるのではないので、特に問題はない。

　
　中盤、色っぽく踊る謎の美女。

　って、よく見たらカルーセル麻紀じゃねえか！　喜んで損した（喜ぶなよ……）

　
　彼女、終盤も歌をひとくさり披露しているのだ。なお、彼女のこの刺青は、本物らしいです。それゆえのキャスティングかな。

　
　神津先生はほんとの病気のようで、中盤、遂に入院してしまう。事件のさなかに入院する探偵と言うのも、あまりいないよね。でも、近藤正臣さんがやると妙に説得力がある。

　最後は、病気を押して登場した神津先生が事件のすべての謎を解明して終わるのだった。

　ところで、このドラマ、天知先生の美女シリーズで見たことあるひとがやたら出てる。

　大和田獏、叶和貴子、高田美和もだし、宮口二郎もそうだ。……あれ、それだけか。

　
　あと、刑事役で、高峰圭二（ウルトラマンＡ）に加瀬慎一（右から三人目、宇宙刑事ギャバンの準レギュラー）に、ここには映ってないがダイナマンのダイナイエローこと時田優など、特撮ファンには嬉しい顔触れが揃っている。

　と言う訳で、原作を程好く消化してなかなか面白いドラマになっている。

　幸いなことにシリーズ全部レンタルできるみたいなので、借りてみよう。