「セーラー服反逆同盟」 第17話「にせ者現わる！汚れた白い制服」 後編

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　第17話「にせ者現わる！汚れた白い制服」（1987年2月9日）
　の続きです。

　田崎から、大物のワル・加藤をやっつけるよう半ば命令されたニセ反逆同盟の三人は、加藤のあとをつけて、人気のない陸橋の上でいきなり襲い掛かり、ボコボコにする。

　元祖オヤジ狩りである。

　
　三人は、加藤が苦しそうに呻くのを見て、さっさと逃げてしまう。

　その様子を物陰からジッと見ている田崎たち……

　そして翌日の新聞に、

　
　こういう記事が載ることとなる。

　つまり、田崎の本当の狙いは、三人に加藤を悪人だと偽って襲わせ、その後、彼らの手で殺害し、彼の持っていた時価5億の宝石を盗むことだったのだ。

　
　パンをくわえたまま、新聞を広げていたユミは、その記事を見て愕然とする。

　事件の報を受けて、「反逆同盟」に倣って白い制服まで着ていた2-Aの生徒たちも、手のひらを返すように彼らのことを人殺し呼ばわりする。

　それを聞いて、悔しそうな表情を浮かべるユミたち本物の「反逆同盟」。

　ユミ、ルリ、ケイ、雄太たちは再び集まって話し合う。

　ルリ「このままじゃあたしたち殺人犯ってことにならない？」
　雄太「なんで？」
　ルリ「偽者の存在に気付いているのはあたしたちだけなんだよ。当然、疑われるのもあたしたち……」

　ルリの言ってることは論理的におかしいと思う。そもそも本家「反逆同盟」の正体は誰にもばれていないのだから、偽者が何をしようが、彼らに累が及ぶとも思えない。

　いずれにせよ、「反逆同盟」の評判が地に墜ちて、嬉しい筈のない彼ら。

　
　ケイ「反逆同盟、最大のピンチよ！」

　一方、ヒロコたち偽者は、自分たちが加藤を殺してしまったと思い込み、田崎と話し合って取材の件はなかったことになる。つまり、このまましらばっくれてしまおうということだ。少なくともヒロコたちは自分たちが加藤を殺してしまったと思ってるわけなのに、あまりに無責任な奴らである。

　
　その後、偽者と本物とが校庭で睨み合うシーンがある。

　
　ここでは、はからずも後のバラドルの女王と、トレンディドラマの女王（の一人）との一騎打ちが実現している。

　もっとも、ここではヒロコが一方的にユミをビンタして、森口博子の圧勝に終わる。

　しかし、なんでビンタされなきゃいけないのか、謎である。

　
　ユミのセクシーな首筋。

　彼らのピリピリした態度を見て、ユミたちは「彼らこそ偽者に違いない」と決め付けるのだが、なんで？

　そして、ユミたちは彼らを試すため、本物からの果たし状を送りつける。ヒロコたちは慌てて田崎に泣きつく。しかし、田崎は彼らを縛り上げて、果たし状の指定場所へ向かうのだった。

　
　指定の公園で待っている田崎と部下たち。ヒロコたちはひとりひとり麻袋に入れられて、ミノムシみたいになっている。

　ここで田崎が、三人に灯油をぶっかけて焼き殺そうとするのが、キリシタン弾圧みたいでちょっとイヤです。

　んが、そこへ本家「反逆同盟」が現れて阻止する。

　
　特注セーラー服をまとった三人組。

　今回の戦闘は、ヒロコたちを人質に取られて一時的に苦戦するが、ミホのサポートもあって、最後は田崎たちをボコボコにする。ま、当たり前だけどね。

　
　そして、彼らを倒しただけで、何故か「反逆同盟」の汚名も晴れてしまうという安易なエピローグ。

　「反逆同盟」を讃える記事を読んで喜んでいるユミたち。

　雄太「でも写真が載ってないのが残念だな」
　ユミ「載せられるわけないでしょ！」

　
　と、彼らの背後に立ったヒロコたちがザッと新聞をとりあげ、「てめえらが反逆同盟を話題にするなんて10年早い。自分たちは彼らのマブダチだから、なんだったら会わせてやってもいいよ」などと、本物に向かって間の抜けた自慢をするのだった。

　そして、その新聞を持ってさっさと行ってしまう。単なる新聞泥棒である。

　最後は、彼らの様子を見て笑い転げる反逆同盟の皆さんの図となる。

　
　仙道さんの笑い方がめっちゃ可愛いと思う管理人であった。

　ニセの反逆同盟が登場すると言うプロットは期待できるのだが、実際はあまり面白くない17話でありました。