第20話「2人の仮面ライダー もう1人はだれだ?」
まずは予告から。

いきなりネタバレ必至の映像である。
そう、今回からテコ入れの一環として過去のライダーが客演するようになるのだ。あくまで原点回帰として企画されていた初心からすると、邪道の気もするが、これによって確かに人気が上がったようなので、初志に固執して視聴率がふるわないまま打ち切られるよりはマシか。

洋「よおっ、来週はこれだ!」と、今回はやけにシンプル。
さて本編。
波の高い磯で海釣りをたしなむ三人の男性。大物がかかったので協力して引っ張っていると、

海中からこんなのが出てくる。

「なんだこりゃ」と普通に驚くズッコケ三人組。
怪人は何故か「ごくろうだった」と彼らを労い、その報いとして彼らを皆殺しにするのだった。

バイクで意味もなく走行中の洋の下へ、ブランカの本部からその事件についての連絡が入る。

ブランカで、何となく通信助手みたいなことをしているナオコとアキ。相変わらず店は暇のようである。

現場である三浦海岸へ急行した洋。地元の消防団員たちと離れて、ひとりで海岸沿いを調べていると、さきほどの怪人の触手が背後から伸びてくる……だが、「洋、危ないッ」と言う何者かの声で間一髪逃れる。
だが、今回の怪人クラゲロンはやたらと強く、

洋は海中に放り込まれてしまう。
今回、風が強くて波が高く、かなり怖い。しかもこれ、村上弘明氏本人が落とされているようで、ハードな撮影である。

洋は6話以来の水中での変身を決める。ここの映像はかなり美しい。

やや沖に近い岩礁の上に立つライダーだが、そこへ容赦なく飛沫がかかる。これはマジで危ないのでは?
変身したライダーだが、それでもクラゲロンは強力で、一時的に退けるのが精一杯と言う感じ。

さらに、それに加えて今回はもう一体、サイダンプと言うパワフルな怪人が登場するのだ。
サイダンプは「ガンジガンジガンジ……」とヘンな掛け声を出すのだが、彼はインドのガンジス支部から招聘された設定なので、そこから来ているのだろう。

洋はその怪人と遭遇し戦うが、必殺のライダーキックを放っても、

彼は尻尾を実用新案のスティックのように伸ばして支えとし、キックのエネルギーを吸収してしまう。

その後、サイダンプは、悪の組織とは切っても切れない縁のある幼稚園を駆け抜け、園児を庇った保母さんを踏みつけて去って行く。保母さんは重傷を負う。

そして、やっと魔神提督の前に揃う二体の怪人。ちなみにクラゲロンの方は香港のクーロン島からやってきたそうです。
魔神提督の前で、どつき漫才を披露するふたり。仲が良いですね。
今回は、それぞれの怪人が個別の作戦を同時展開するという、悪の組織にしてはなかなか利口な方法を採る。

相変わらず客のいないブランカ。ナオコとアキはライダーが二体の怪人に苦戦していると谷から聞かされて顔を曇らせる。
保母さんは怪我が治って職場復帰していたが、早速またサイダンプに誘拐される。これはまあライダーをおびきだすための餌であろう。

怪人に抱えられたお尻がキュートな保母さん。保母さんって、なんかイイよね!

サイダンプ、クラゲロンと言う強敵を相手に、苦戦するスカイライダー。
絶体絶命と思われたその時、最初に洋に「危ない」と声をかけた謎の人物が颯爽と現れる。
そう、それは、
あの、ストロンガーであった! スト「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ……俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」 もっとも声は荒木茂じゃなくて、声優の池水通洋さんなんだけどね。パトレイバーで太田の声やってた人ね。
最初の客演としてストロンガーが選ばれたのは、前シリーズの最後のライダーがストロンガーで、視聴者にも馴染みがあると考えられたからだろう、か?
と、ストロンガーが登場したところで「つづく」のだった。