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「男はつらいよ」レビュー 第3作「男はつらいよ フーテンの寅」(1970年)



●あらすじ
 久しぶりに柴又に帰ってきた寅に縁談が持ち上がるが、その相手は亭主持ちのはずの寅の知り合いだった。寅は自分の見合いどころではなく、彼女の亭主との仲直りに奔走し、おいちゃんたちと大喧嘩になって家を飛び出す。
 その後、おいちゃんとおばちゃんのふたりきりの旅行先で住み込み番頭をしているのが寅だった。寅は例によって美人の女将に一目惚れしていたのだ。

●マドンナ

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 温泉宿の女将役、新珠美千代。

●作品鑑賞

 シリーズ2年目にして早くも3作目の登場である。前作から2ヶ月(!)しか経っていない。
 監督は山田洋次ではなく森崎東。

 物語の舞台の大半が、寅の旅先の伊勢に限られているという異色作であり、レギュラーの出番が少ない。特にさくらさんは2シーンくらいしか顔を見せない。

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 冒頭、柴又に帰ってきた寅に、見合いの話が持ち上がる。背広を着てしゃちほこばっている寅の前に現れたのは、寅の旧知の女性だった。演じるのは春川ますみ。

 寅は、相手が結婚しているのを知っていたので不審に思い、そこから寅のお見合いはどこかへ消え、寅が彼女と亭主の仲違いをおさめるのに一生懸命になるという話になる。それはいいのだが、寅はふたりのためにとらやで宴を開いて盛大に飲んだり食ったりしてしまい、遂においちゃんと大喧嘩。

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 翌朝、霧にけぶる江戸川の土手で、寅とさくらの別れのシーン。ここで初めてさくらさんが登場するのだ。

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 やっぱり倍賞さんは綺麗だなぁ。

 その後、おいちゃんとおばちゃんの結婚記念か何かの旅行と言う段取りになる。こういう設定も珍しい。

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 宿泊した温泉宿で、若い女中から美人女将に惚れて住み込みで働いている馬鹿がいると聞かされ、そいつの顔が見たいもんだと笑うおいちゃん。で、ちょうどコタツの修理にやってきたその馬鹿こそ、寅さんだったというオチ。

 ちなみにこの面白い顔と声の女中さん、佐々木梨里さんと言うのだが、これがなかなか魅力的だ。マドンナより好きかも知れない。

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 ほかに、野村昭子さんや、左ト全、河原崎健三、花沢徳衛など、キャストは豪華なのだ。

 無論、主軸は寅の女将への一方的な恋慕なのだが、むしろ、寅が女将の弟(河原崎健三)と芸者(香山美子)の若い恋を邪魔したり、とりもったりする、そちらの方が力を入れて描かれているように思う。

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 で、例によって失恋してしまう寅なのだったが、ラスト、大晦日の年越しそばを食っているさくらたちが、テレビを見ていると、そこへなんと寅が現れておいちゃんたちに懸命に呼びかける。

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 その様子を見て涙ぐむさくらさん。

 この大晦日のシーンにしても、実はシリーズでは実際にその様子が描かれるのは極めて稀で、たぶんこれが唯一のシーンじゃないかと思うのだが……。

 寅さんがテレビに出るのも然り。異例尽くめの3作目であった。

●萌えポイント

 宿の女中の佐々木梨里ちゃん。面白い顔だけど、妙に気になる。この作品以外では見たことないのが残念だが。

●名台詞・名場面

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 おいちゃんたちの部屋にそれとは知らずやってきて、コタツの中でごそごそしている寅と、彼と顔を合わせないようにするおいちゃんたち。ここは笑えます。

 また、アバンタイトルで、仲居の樹木希林にさくらの写真を見せて「俺の嫁だ」と自慢するシーンがあるのだが、これは結構重要なシーンじゃないかと思う。つまり、実は意識下では寅は妹のさくらに惚れているのだが、無論それは禁忌されるべきことなので、口には出せない。寅が、出会う美女(たまに不美人)に手当たり次第に一目惚れしているのは、その代償行為ではないかと言う自分の仮説の例証である。

●谷よしの

 今回は残念ながらクレジットなし。

●評価

 舞台が旅先だったり、さくらの出番がほとんどなかったり、とにかくシリーズの異端児である(と言ってもこれが撮られた時点ではまだ後のフォーマットは固まってないんだけどね)。

 微妙な出来だ。

 ★★☆☆☆(2点/5点中)


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コメント

寅さんは秋田犬には劣るとしても喧嘩が強くて弱い者苛めはしないのだから空手でも習ってみては如何でしょうか?

空手の力も破壊や殺戮では無く自分や仲間の命が危険になった時は迷わず使うべきですからね。

実は「ハピネスチャージプリキュア」9話にて「氷川流空手」と言う空手道場が登場しましてね。

氷川流空手
https://www2.animetv.to/watch/happiness-charge-precure-episode-9.html" target="_blank">https://www2.animetv.to/watch/happiness-charge-precure-episode-9.html

パンチパーマの「かずみ」って女生徒が教えてくれますが、帯の色は強さの証なので自分で選ぶ事は出来ず、新人は白からでオレンジ→青→緑→黄→黒の順にレベルアップする仕組みになってます。

先輩で後に準ボスと化す「相楽誠司」が氷川流空手の基礎として「右回し左回し」による防御を教えてくれますが、白雪ひめは話を聞かず攻撃が先と我儘言って注意されます。

相楽誠司が教える氷川流空手の基礎の「右回し左回し」による防御は「ドラゴンクエストヒーローズ1」の機械剣士「トリプルキラーマシン強」と戦闘する時は大いに役に立ちます。

何故ならドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズでも機械系の魔物は頭も賢く馬鹿力も土佐犬や象よりも強く慈愛の心を持って無いから自分の射程に入ったり目が合ったり弱点の雷攻撃受けた直後は激怒して情け容赦無く猛攻仕掛けて来ますから。

トリプルキラーマシン強は1匹になって追い詰められるとブチキレて目が合ったり雷攻撃カマした時に深紅のタイプGが繰り出す驚異の「暴走回転斬り」と言う「パギーッ!!!」と怒鳴って体を桃色に点滅させて右手に装備している剣を駒の如く高速回転させて猛スピードで迫るから逃げられれば良いですが、もし逃げられない場合は、そこでしっかりと相楽誠司が教えてくれた氷川流空手の基礎「右回し左回し」による防御しないと腰を真っ二つにされて壁に激突して血塗れの苺ジャムと化しますよ。

「ドラゴンクエストヒーローズ1」の「トリプルキラーマシン強」
https://www.youtube.com/watch?v=TyMQjAsA_og" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=TyMQjAsA_og

賢く馬鹿力で短気な殺戮機械剣士が敵の場合は本当に防御が大事で、トリプルキラーマシン強やタイプGも防御さえすれば得意の暴走回転斬りも弾かれるので制止して隙も出来て攻撃のチャンスです。

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第3作「男はつらいよ フーテンの寅」(1970年)(02/11)  

クッカリス様
コメントありがとうございます。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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