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「男はつらいよ」レビュー 第4作「新・男はつらいよ」(1970年)



●あらすじ
 寅が競馬で大穴を当て、故郷に錦を飾る。そしておいちゃんとおばちゃんと三人でハワイへ旅行することになったが、旅行会社の社長に金を持ち逃げされてしまう。寅たちは体裁を繕うため、旅行予定期間中、とらやのなかで息を潜めて過ごしていたが……。

●マドンナ

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 幼稚園の先生で、とらやの二階に下宿する町子。演じるのは栗原小巻。

●作品鑑賞

 シリーズ4作目は3作目に引き続き、山田洋次以外の監督がメガホンをとっている。今回はテレビ版の演出・製作の小林俊一氏である。

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 冒頭、またまた登が違う身なりをしてとらやに訪れている。旅行会社に就職し、営業でこのあたりに来ているのだ。

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 そのピシッとした様子を誉めるさくらさん。さくらと登が直接会話するのは極めて稀で、これがたぶん最後になるんじゃないかな。

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 そして寅さんの帰還。しかも今度はタクシーで名古屋からここまで走り通して参上すると言う、空前絶後のセレブぶりを発揮する。

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 寅は、名古屋の競馬で大穴を当て、百万前後の大金をゲットしたのだ。シリーズを通して、寅がもっともたくさん金を稼いだケースだろう。41作目で同じく公営ギャンブルで大金を当てたという話が出てくるが、そこでは結局ぜんぶすってしまったらしい。

 普通は、もう少し堅実に使い方、あるいは貯金すべきだと思うのだが、寅は、登が置いていったハワイ旅行のポスターを見て、おいちゃんとおじちゃんと一緒に豪華な海外旅行をしようと言い出すのである。

 当時としては、ハワイへの海外旅行なんてのは、庶民の夢だったんだろうなぁ。……と言いつつ、ワシも行ったことないけど。

 寅は登の会社の上司と会い、大金をごっそり預けてしまう。この辺もいかにも寅さんらしいけどね。

 で、旅行出発当日、着飾ったおいちゃんおじさんと、御前様をはじめとしてたくさんの見送りの人が集まる。だが……、

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 こういうことになるのだ。

 フィクションとは言え、あまりといえばあまりにひどい展開である。

 しかし、今更旅行は中止と言うわけにもいかず、三人はタクシーで羽田へ向かう。

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 ジャンボジェットがハワイへ飛ぶ。

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 それを空港から見送る三人。笑うに笑えない。

 三人は体裁が悪いので、そのままとらやに潜伏し、旅行期間中そのなかで近所の人に気付かれないように過ごすのだった。

 が、空き巣狙い(財津一郎)が侵入しようとしたことから、結局寅たちが隠れていたことがばれてしまう。その流れで、寅とおいちゃんが大喧嘩をして、寅はいつものように家を飛び出してしまう。

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 その翌朝、寅のことを思ってさめざめと泣くさくらさん。少し唐突。

 今回は、この前半のパートがかなり長い。まくらというより、前半のエピソードと言うべき力の入れようだ。


 後半は、いつものようにマドンナ(栗原小巻)との恋が描かれるが、どうも面白いとはいいがたい。個人的に栗原小巻に興味がないこともあるのだが、この陰のあるキャラクターに魅力が感じられないのだ。

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 寅さんが幼稚園の先生であるマドンナにいれあげるあまり、園児たちと一緒に遊戯をしている姿は、はっきりいって不気味である。この描き方はちょっとまずいのでは……とも思う。

 やっぱりこの辺は、山田洋次との違いだろうか。どっちが良い、悪いではないけどね。


 その後当然、失恋。今回のライバルは、横内正である。

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 去り際に、眠っていると思っているおいちゃんおばちゃんに温かい言葉を投げる寅。普通なら感動のシーンになるのだが、何故か小林演出ではそうはならないのだった。

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 最後に、また登が違う格好で登場。ここでは植木屋に弟子入りしているようだが、次回ではまたいつもの渡世人に逆戻りしている。

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 寅の失恋などで、自分の責任を感じて泣き出す登。ここも、なんか唐突だ。

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 ラスト、蒸気機関車が驀進するシーンは、とても美しい。日本に生まれて良かったと素直に思える映像だ。

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 寅はめけずに、乗客たちをバカ話で笑わせていた……と言うところで幕。

●萌えポイント

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 冒頭、満男を抱いているさくらさん。例によってミニスカなので、パンツが見えるんじゃないかとドキドキする(死んでしまえバカ)。

●名場面・名シーン

 なんといっても、二階に下宿しているマドンナが下宿代を払おうとした時の寅の台詞。

 寅「あんな部屋、俺だからロハで住んでやってるんだよ。それを(マドンナのような美女に)住んで貰って、ありがとうございますとおいちゃんのほうから」

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 と、メチャクチャを言う寅。ここは笑える。

●谷よしの

 今回は近所の住民の一人として結構顔が見える。

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 他の大部屋俳優たちと笑う谷よしの。相変わらずいい仕事してします。

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 寅に旅行カバンを渡す重要な役も果たしています。

 それと、今回はとらやの従業員の友ちゃんについても触れておく。彼女もほぼエキストラ扱いなのだが、序盤の、具体的には今回までだが、唯一の従業員として働いている。女優さんの名前も分からず、台詞もほとんどないんだけどね。こういう照明の当たらない日陰の存在が自分は気になるのだ。

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 冒頭、寅の先触れで駆け込んできた佐山俊二に驚く友ちゃん。

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 店の中で編み物をしているところ。

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 ここで、おいちゃんに珍しく名前を呼ばれている。正式な役名は不明だ。

 今回は、結構出番があるのだった。

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 客にお茶を注いでいる友ちゃん。これがほぼ、最後の出演、だと思うが……5作目以降には確か出てないと思う……。

●評価

 他の作品では見られない演出が多くて、戸惑うところもあるのだが、前半の騒動なんかは結構、面白い。しかし後半のマドンナ編は精彩を欠く。

 ★★☆☆☆(2点/5点中)


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コメント

寅さんは喧嘩っ早いですが、仲間思いで根は優しい点は「ガールズ&パンツァー」の主人公「西住みほ」とも馬が合いますよ。

「ガールズ&パンツァー」の主人公「西住みほ」
http://girls-und-panzer.jp/chara_miho.html" target="_blank">http://girls-und-panzer.jp/chara_miho.html

西住みほは身長158cm、スリーサイズB:82・W:56・H:84、誕生日は10月23日の天秤座、血液型がA型で豊田真由子と同じ星座と血液型ですが、裏表は無く自分の勝利の栄光よりも仲間の命を大事にして、戦車の操縦+通信+砲撃+装填は苦手ですが、指揮は「軍神」と言う2つ名がピッタリなだけあって僕が今迄研究したTVゲームやアニメに登場する強敵を解析して改造コード+魔物+武器防具+ミニイベントを纏めた図鑑を渡せば即座に対処法を考えて指示に従えば勝利は間違い無いありません。

西住みほは実家は超有名な家元「西住流」で金持ちの武家屋敷で、元黒森峰女学園の副官でしたが、当時のフラッグ車が走行不能になって白旗が上がったらその時点で負けのフラッグ戦で雪上戦が得意なプラウダ高校との試合で仲間の「赤星小梅」がドジ踏んで底無し沼に落ちてそれをフラッグ車に乗っていた西住みほが降りて赤星小梅を助けている隙を付かれてプラウダ高校の戦車にズドンッと砲撃されて負けて10連覇逃がして母親の西住しほからこっ酷く叱られて泣きべそ書いて黒森峰女学園を退学して弱小の大洗女子学園に転がり込んでも生徒会長の「角谷杏」が廃校にしようとしている文科省から戦車道を復活させて知り合った友達が巻き込まれたので結局やらざるを得なくなりました。

大洗女子学園は最初に練習相手として聖グロリアーナと戦って当時は負けましたが、金持ちのアメリカンで感じは良い「サンダース大学付属高校」+毎日が祭で隊長の安斎千代美は9月23日の天秤座で血液型はB型で乗馬用の鞭を装備しても高飛車では無く仲間思いな「アンツィオ高校」+ロシア仕込みの雪上戦が得意で隊長の「カチューシャ」は128cmのチビの癖にやたらと生意気で、副官のノンナは176cmとデカい癖に冷静で無表情で大人しい「プラウダ高校」+因縁が深く冷徹に見えて妹思いな姉が隊長でレストランでイチャモン付けた逸見エリカが副官を務めている「黒森峰女学園」に勝利を収めて派手に優勝したので、西住みほは文科省の高級官僚達に目を付けられてしまい、西住みほを恐れた挙句に大洗女子学園は強行的に廃校処分にされてそれを奪還する為に映画で大学選抜チームと戦います。

「ガールズ&パンツァー」の映画
https://www2.animetv.to/watch/girls-und-panzer-der-film-episode-1.html" target="_blank">https://www2.animetv.to/watch/girls-und-panzer-der-film-episode-1.html

ガールズ&パンツァーはPS4ソフトでも発売されてますが、西住みほの「指揮力」が攻略の鍵となります。

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第4作「新・男はつらいよ」(1970年)(02/26)  

クッカリス様
コメントありがとうございます。

Re:「男はつらいよ」レビュー 第4作「新・男はつらいよ」(1970年)(02/26)  

前半の“ハワイ旅行協奏曲”は(どんな例えだ❗)家族全員で大爆笑していました。息を潜めている時に限って泥棒ですか?そのタイミングの悪さに大笑いですね😅

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第4作「新・男はつらいよ」(1970年)(02/26)  

ふて猫様

昔の記事にコメントありがとうございます。

面白いけど、やっぱり山田監督作品と比べて何か足りない気がします。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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