「仮面ライダーＶ3」を21世紀の今だからこそ楽しむ 第17話・第18話

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　第17話「デビルスプレーは死神の武器」

　
　冒頭、他人の華やかな結婚式をうらやましそうに見詰めている貧相なカップル。彼らは貧乏で人並みの結婚式を挙げるのは無理だべと話していた。

　
　と、そんな彼らに胡散臭い神父が話しかけてくる。費用は要らないので、私の教会で式を挙げないかと言う提案に、二人は飛びつくのだった。

　しかし、結婚式を挙げるだけなら別に金は要らないと思うのだが、披露宴をやるんなら別だけどね。しかも、神父は条件として他の人間にはこのことを教えず、余人に参列させないこと、と言ってるのだから、なおさらお金は要らないはずだ。

　それはともかく、

　
　カップルはその条件を飲む。ただし、女性の親友ひとりだけは是非列席を認めて欲しいと言って、神父もそれを受け入れる。

　
　一方、少年ライダー隊本部では、珍しく純子がめかしこんでいた。

　
　弟にからかわれて、少し面白い顔になる純子さん。

　
　立花藤兵衛「今日はまたバカに綺麗じゃないか、どこへ行くんだ」

　その姿に男性陣も見惚れるのだった。

　
　純子は友人の結婚式に自分だけ出席すると言い、教会へ向かうのだった。

　
　無論、その行く先は、さっきのカップルに話しかけた神父の教会であった。約束どおり、純子だけ招いて、カップルは正装していたが、この衣装は自前かなぁ？　だったら別にどこの教会でも式は挙げられたと思うのだが……この衣装を、神父の方で用意したということかな？

　
　神父「汝は、デビルスプレーの人間モルモットになることを誓いますか？」
　いわゆる誓いの言葉を言う時に、神父がさらりとこういうことを口にするのが、かなり怖い。

　　
　ハッとする三人を代表して純子さんのお顔です。何故なら貼りたいからです。

　無論、彼らはデストロンで、密かに人体実験となる人間を探していたらしいが、なにもこんな凝ったことしなくても適当に拉致して連れてくれば済む話だと思うのだが……。

　
　神父は、

　
　スプレーネズミと言う怪人だったのだ。彼の発する毒の名前がデビルスプレーなのだ。

　
　やたらおてての大きな怪人。日常生活が大変そうだ。

　
　純子はミニスカも勇ましく花嫁と一緒に逃げるが、男のほうは毒液を浴びて倒れてしまう。

　
　だが、そこへ風見志郎がかけつけて、二人は何とか怪人の魔手を逃れる。

　志郎が現れたときの純子さんの嬉しそうな顔！


　花婿の方は毒液のために重体となるが、治療法は分からない。

　
　その後、デストロンから脱走してきたという男を少年ライダー隊本部へ連れて行く立花藤兵衛たちだったが、彼もまた怪人であった。二人目の怪人、クサリガマテントウである。

　
　第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」

　
　実験を済ませたスプレーネズミは、住宅街に乗り込んで、本格的に毒液を撒き散らしていた。次々と犠牲になる人間たち。

　
　一方、負傷したため仲間に用無しだとして抹殺されそうになったクリサガマテントウを、志郎は何故か助けて、縛り上げて軟禁していた。

　怪人がグルグル巻きにされても絵にならねえな。

　志郎の行為に、仲間たちも反発する。

　
　純子「ひとおもいに殺してしまえばいいんだわ！」
　純子さん、顔に似合わぬ過激な発言。

　
　風見志郎の本意は、毒液から人々を救うにはデストロンに乗り込んで直接解毒剤を入手するしかないと判断し、デストロンから裏切られたクリサガマテントウを道案内にして、基地へ乗り込むことだった。

　純子たちは猛反対するが、志郎は怪人を信じ、デストロン基地へ向かう。

　しかし……。

　その後の顛末はヒ・ミ・ツである。何がヒ・ミ・ツだ。

　別に書くのが面倒になったわけではない。それも多少あるが、ぜんぶ書くと楽しみが減るからだ。……ま、40年前の特撮番組で、楽しみもへったくれもないが。

　
　とにかく、無事に花婿は助かり、改めて立花藤兵衛たちのはからいで結婚式を挙げることになる。

　紋付袴で「たかさごや～」と定番の謡いをがなりたてる立花藤兵衛だった。お前は「暴れん坊将軍」のサブちゃんかと突っ込みそうになったが、こっちの方がはるかに先なんだった。