まずは予告から。

洋「よおっ、いよいよゼネラルモンスターと戦うときがきた(後略)」
この「よおっ」の部分、明らかに口はそう動いているのだが、アフレコの際に言い忘れたのか無音である。

そしてカメラに向かって正拳突き!
さて本編。

冒頭、前回に引き続いて登場のプロフェッサー・ドクが、スカイライダーの戦闘記録映像を見ながら、例によってせこい電卓で適当な数値を入力している。

その傍らには手術が終わったばかりと言う感じでゼネ様が横たわっていた。ライダーとの戦いに万全を期すため、さらに強化手術を受けたらしい。
ドク「あなたの身体は世界最強です。防御には絶対の対策が組み込まれています」
自信たっぷりのドク。ちなみに「絶対の対策」とは分身の術のことである。
ゼネ「ワシは必ず、仮面ライダーを倒す!」 カメラに向かって雄叫びを上げるゼネ様。頼もしい限りです。
はい、ここでサブタイトル。
ゼネ「……って、おい、なんだこのタイトルわぁーっ!」 折角の意気込みが台無しである。
このタイトルとその出し方は、ほんとにそう叫びたくなるほどひどく、見るたびに笑ってしまう。「決戦、ゼネラルモンスター」とか、せめて「やったぞ」は外して貰いたかった。
とにかく、ゼネ様はヤモリジンに変身し、東映のオープンセットを攻撃していた。

そこに居合わせたシゲルがブランカにそのことを伝える。

電話を受けるマスター谷と、相変わらず働く気のない洋。
ヤモリジンの襲撃は、シゲルに洋たちを呼ばせるためのものだった。

電話をかけ終わったシゲルが振り向くと、そこにはヤモリジンの姿が。
ヤモ「キョウウーッ お前の役は終わった……人質になれ!」
シゲル「終わってないじゃん……」 しかし、強化手術した割に搦め手から攻めるゼネ様は、いささかかっこ悪い。真正面から勝負すればいいのに。

現場にやってきた洋と谷。
ゼネ様は戦闘員たちに「変身する間を与えるな」と命令するが、谷さんに阻まれて結局変身されてしまう。仮にも戦闘員が、喫茶店のおじさんに邪魔されんなよ。

無論、まだここでは本格的な戦いにはならない。
ヤモリジンの左手のミニヤモリ、前回より頭がでかくなった気がするが、相変わらず可愛い。また、自分のしっぽを引き抜いてムチとして使うのもなんかユーモラスである。
一方、あるじのいないブランカでは……

沼「はい、コーヒー入ったよ」
ユミ「はい、どうもありがとうー」
と、沼さんは気前よく女の子たちにコーヒーをサービスしていた。前回、ミドリにいっぱい奢るのに大騒ぎしていた谷が見たら卒倒しそうな光景であるが、恐らく谷のいない時は、常習的にこういうことをしているのだろう。

ミドリがカップを見ると、なにやら不気味な影が映っていた。

天井を見ると、一匹のヤモリがへばりついていた。そんなに大騒ぎしなくてもいいと思うが、大騒ぎする三人。ミドリさん、驚き過ぎである。

落ちてきたヤモリは目をピカピカ光らせる。
ユミ「怖いよう」
ミドリ「沼ちゃん、何とかしてよ」
沼「おれが?」
このシーンではミドリが沼のことをちゃんづけしているのが注意を引く。この作品では都合5人のライダーガールが登場するが、「沼ちゃん」と呼ぶのはミドリさんだけだろう。
沼さんはヤモリを踏み潰すが、爆発が起きて、店内は真っ暗になる。

爆発のショックで倒れる沼を気遣うふたりだが、そこで背後の裏口の扉がパカッと開き、
「おまたせっ」と言う感じでヤモリジンが登場する。
その恐ろしい姿にあっさり気絶するふたり。女の子が、恐怖のあまり失神するという演出は、今ではほとんど見られないよね。
シゲルひとりでは人質が足りない……と言うか、ライダーの仲間も一緒に抹殺してやろうと言うことなのか、ゼネ様はユミとミドリ、そして帰ってきた谷もさらってしまう。ただ、何故か沼さんだけは放置であった。

最後に帰ってきた洋に出された挑戦状。
妙に癖のある字だ。「し」の頭の「・」とかね。

洋が指定の場所へ来ると、谷たちは全員縛り上げられていた。
こういう時でも、ゼネ様は洋のことを決して「仮面ライダー」とは呼ばないので、ミドリたちにその正体がばれることはない。
洋は、自分が代わりに捕まるから彼らを解放してくれとゼネ様に頼む。

谷「ダメだ、洋、俺たちはいいから戦ってくれ」
と仰るが、ほんとに洋が人質を無視して戦いだしたら絶対あとで怒るよな。

洋「みんなが自由になるのを見たら、俺が捕まってやる!」
この時、洋の背後の地面に白くて丸いゴルフボールみたいなのが散らばっているのだが、なんなんだろう? この後、特に出てこないが。
ゼネ様は取引に応じる。すぐに戦闘員が洋を縛ろうとするのを拒否し、

洋「(谷たちが)あの稜線を越えたら、俺が捕まる」
と、条件を出す。ゼネ様もそれに応じ、人質を解放する。

解き放たれてすぐ洋のところへ駆け寄るみんな。
ユミちゃんが「洋さん」と可愛い声を出しています(知るかハゲ)。
この時、珍しくユミが洋の腕に抱かれる感じになるのだが、あいにく、ミドリの陰になってよく見えないのだ。

谷は「すまん」と言いつつ、さっさと逃亡する。

彼らが丘の向こうに消えたのを見てから、戦闘員たちが約束どおり洋を捕まえる。洋も約束を守って無抵抗であった。
さて、ライダーの運命は……? サブタイトルのことは忘れて、次回を待て!