第14話「フォーカスの罠」
の続きです。

本格的な捜査を開始した反逆同盟は、カメラマン上原と涼子を罠に嵌めた女子高生二人が喫茶店で会っているのを見付け出す。
雄太「わっかんねえな、どういうこと?」
事情が分からない雄太に対し、

ルリ「
バーカ! ユミの後輩が出場停止になって一番喜ぶのは誰よ?」
相変わらず口の悪いルリ。

さらに年下のケイにまで「やっとわかった? 九条イコール黒鳥学園ってこと」と、馬鹿にされたように教えられる。上原が事件の前に九条と会っていたことから、黒鳥学園→九条→上原→スケバンと言うつながりである。つまり、
雄太「校長たちが木下を優勝させるためにユミちゃんの後輩を罠にかけたんだ」
ケイ「それくらいのことはやりかねないわね、あいつら」
と言うのが事件の骨子であった。

仲間の会話をよそに、上原の顔を凝視しているユミ。やっぱり美人だね。
一方、店内では、上原の命令で涼子を万引き犯に仕立てた二人のスケバンが、自分たちのせいで涼子が自殺したことでさすがにショックを受けていた。どうやら、彼女たちも上原に弱みを握られてしぶしぶ命令に従っているようだ。

ユミは、店から出てきたスケバン二人について調べるようルリたちに頼む。
ルリに「ユミは?」と聞かれた際の、
ユミ「モデルになるわ!」 と言う返しが洒落ている。

ユミは喫茶店から出てきた上原にとびきりの笑顔を見せて近付く。モデルにならないかと誘っていた上原、簡単にユミを車に乗せてくれる。

上原のスタジオに案内されたユミは、上原が中座した隙に、物凄い勢いで室内を物色し始める。

だが、上原もただのカメラマンではなく、ユミの背後の鏡が実はマジックミラーになっており、その行動は全て筒抜けだった。

やがて、ユミはさっきのスケバンふたりがなんとなくエロい格好をさせられている写真を何枚も見付ける。子供向け番組なのでこの辺はソフトだけど、要するに上原は彼女たちのハメ撮り写真みたいなのを騙して撮り、それをネタにして彼女たちをゆすったり、思うように操ったりしていたのだろう。

んが、その瞬間、

背後から近付いてきた上原にドラマの定番アイテム、クロロフォルムをしみ込ませたハンカチで口をふさがれ、あえなく気を失ってしまう。
ユミの(貞操の)ピンチである。

一方、ルリたちはスケバン二人を待ち伏せて直に話を聞こうとするが、大人しく従う筈もなく、当時のスケバンたちのマストアイテム・カミソリを指の間に挟んで喧嘩を挑んでくる。
ここで珍しく、中盤での戦闘シーンが始まる。
ルリはミドリ(田中みお)と、ケイはヨウコ(大津美智子)と、それぞれ一騎打ち。
で、雄太は、
安全なところから観戦。チーン。
無論、反逆同盟のルリ、ケイは単なるスケバンなどあっさりと倒してしまう。

なお、このシーンでは、我らがケイちゃん(花も恥じらう15才の後藤恭子さん!)が8話に続き、豪快なパン チラキックを披露なさっておられます。菩薩様のようなお方です。
「やったぁ~!」 それを見て雄太も思わず歓声を上げる。パンツが見れて良かったね。

上原は、ユミを眠らせたあと、ゆうゆうと黒鳥学園に行き、九条と会っていた。涼子のスクープ写真を捏造した件で、報酬を受け取りに行ったのだ。
上原のくちぶりでは、同じような手口で何度もスクープ写真をものにしてきたらしい。
ここで、九条が(依頼主である)校長から預かっていた報酬を、一部ちょろまかして渡し、それに気付いた上原から「せこさは変わってないな、大学時代から」と言われる。ふたりは大学時代の悪友だったようだ。
九条がピンハネしようとした万札を上原が取って出て行くが、

九条はさらにポケットから数枚の紙幣を出して、
「ふはははっ、にゃははははははっ」 と笑う。つまり、二段構えでピンハネしようとしていたわけだ。
せこさもここまで極めれば立派である。
その3へ続く。