「スカイライダー」を心ゆくまで楽しむ奴 第7話

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　いやぁ、成人式は寒かった。あ、嘘です、ごめんなさい、石を投げないで！


　それはさておき、
　第7話「カマキリジン 恐怖の儀式」である。

　
　冒頭、絵はがきみたいな凱旋門が映し出される。と言うか、これは何かの特撮映画の素材かな。とにかく、パリにおいてネオ・ショッカーのヨーロッパ連絡会議が開かれていると言うナレーション。

　
　インド支部長

　
　ペキン支部長

　と言う風にそれぞれわかりやすい服装で、トンガリ帽子をかぶっている。

　そう言えば、こういう中国人のイメージっていつの間にかすっかりなくなったなぁ。

　ＭＣ「人間減らし計画の進み具合を報告していただこう」
　と、話を振る司会者。これはネオ・ショッカーの最大目的で、地球環境のために不要な人間を殺していくと言うエコな作戦なのだが、これでは単なるリストラ計画にも聞こえる。

　それぞれの支部は順調に人を減らしていると言うが、日本だけうまくいっていないと大首領のご指摘。そこには仮面ライダーがいるからだ。

　じゃ、日本だけやめとけば、と思うのだが、そう言う訳にいかない。

　会議では、日本支部に支援のために強力な怪人が送られることが決まる。

　
　冒頭、埠頭でショッカーの動きをマークしている洋。

　なんか最近、村上弘明さんがあどけなくて可愛く思えてきた。ちょっと自分が心配。

　怪しいトラックを追跡するが、これは失敗してしまう。

　
　で、さっきの会議で送られて来た怪人カマキリジンは、サタンの像に向かってひたすら祈っていた。このオブジェって、どっかで見たことあるなぁ。

　ゼネラルモンスターが現れて「祈ってばかりでいつ日本中の人間を殺すのだ？」ともっともなツッコミを入れる。

　怪人「私の祈りによってこそサタンカマキリは増えるのです。そして増えたサタンカマキリは日本中に散らばり人間どもを食い殺す……」
　早くしろとせかすゼネに対し、怪人は、

　「13歳の兄と7歳の妹を卵の餌にすればそれだけ早く生まれてくるのです」

　なんで？

　あと、卵には餌は上げられないと思うが。

　とにかくゼネラルモンスターの命を受けて子供探しに乗り出す怪人。

　
　怪人はピエロに化けて、子供たちを集めてさりげなくその年齢、兄弟構成などを聞き出そううとするのだが、普通に怖い。

　なお演じているのは「スーパー1」の鬼火司令、ストロンガーのゼネラルシャドウのスーツアクターでもある河原崎洋央さん。

　
　その中にレギュラーであるシゲル君（左）がいた。この隣の女の子もちょっと可愛い。

　そこには該当する兄妹がおらず、落胆するピエロ。シゲルから話を聞いた洋たちだが、志度会長は「13と7はネオ・ショッカーの一番好きな数字だ」と指摘する。

　
　ピエロは子供を捜してドリームランドにやってきた。

　ちょっと恥ずかしい。

　で、ちょうど13歳と7歳の兄妹を見付け出し、さらおうとするが駆け付けたライダーに邪魔される。

　
　若さ溢れる変身ポーズ。

　
　一度は撃退したが、警戒してみんなで子供のアパートに集まって彼らを守っていた。

　ユミ「お茶でもいれよっか」
　と、隣の台所へ消える。が、そこへネオ・ショッカーが現れてユミを拉致してしまう。

　当然、洋はユミを助けに部屋を飛び出す。

　残ったミドリが「ミチ、早く会長に電話して来て貰って」と言うのだが、

　
　ミチ「いや、そんなの怖いよ」
　と、意味不明のことを言うのだった。

　何で会長に電話するのが怖いのだ？　遠くの公衆電話に行けと言うのならまだ分かるが、彼らの背後にはちゃんと黒電話が映っているのだ……。

　ま、とにかくそうしていると、カマキリジンが襲ってくる。つまり、ユミを誘拐したのはそれによって洋をそこから引き離す作戦だったのだ。ネオ・ショッカーにしては割と知能犯である。

　
　一方、公園で戦闘員と戦う洋。その間、ずーっとユミはお尻をこちらに向けて抱え上げられているのが可愛い。

　しかし、万事控え目のユミがこういう風に標的になって目立つのはなかなか貴重なシーンである。

　
　洋「おい、しっかりしろ」
　ユミ「あ、洋さん」
　洋「早く」
　と、洋もそれに気付いたのか、すぐにアパートに戻る。

　
　ここのユミさんの走り方が、いかにもトロそうで可愛い（なんでもええんか）。

　部屋に入ると、既に子供たちは連れ去られていた。もっとも、他の人たちは殺されていないので、ちょっと優しいカマキリジンだった。

　あとはもう敵を追って倒すだけだが、ヨーロッパからわざわざ輸送されてきただけあり、カマキリジンは確かに強いのだった。が、面倒なのでバトルは割愛。

　ただ、バイクに乗った戦闘員との戦いで、

　

　
　ライダーが若干柄が悪い蹴り方をしているのが気になった。なんか暴走族みたいだ。

　最後は子供を助けて、カマキリジンやその無限の可能性を秘めていた卵たちもぷちっと潰されてハッピーエンド。

　思うに、ゼネモン（略すな）が早くしろと急かさず、ゆっくりと孵化させていればライダーの邪魔もなく、成功していた作戦ではなかっただろうか。