ドラマ「裏刑事」その1
- 2013/01/27
- 19:08
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「裏刑事」と書いてウラデカと読む1992年のドラマであります。
去年、BS11で放送されていたのをチェックしていたが、これがなかなか面白い。要するに現代版「必殺仕事人」みたいなもので、非公式の刑事たちが極秘に捜査をして犯人たちを処刑すると言う物騒な設定である。ただし、ハードボイルドと言うほどシリアスな作風ではなく、普通の刑事ドラマよりも軽い。
今回はレギュラー及び第1話についてちょっと紹介したい。

タイトル。

オープニングのタイトルバックがいかにも90年代ですね。
第1話「生き返った男」
敏腕刑事の藤竜也が、ニセの捜査情報をつかまされ、殉職してしまう。
だが、彼はひそかに手術を受けて命をとりとめ、最終兵器「裏刑事」として蘇ったのだ。

建前としては、警察OBたちの組織「超法規委員」が法で裁けぬ悪を倒すための、仕事人みたいなものである。彼の胸には遠隔操作できるペースメーカーが取り付けられており、命令に逆らったりするとたちまち心臓が止まってしまう。

その手術を担当し、以降、主治医として登場する財前直見(左)。
藤竜也は世間的には死んでしまっており、新しい顔、名前を与えられて、別人として生きていくこととなる。

長期の治療の末に、やっと包帯が取れた藤竜也。マジックで書いたようなヒゲだな。
この計画の責任者を演じるのは高松英郎。ただし、初回と最終回しか出ない。
他に、彼からの命令を藤竜也に伝える女性を、戸川京子が演じる。ソバージュと長く太い眉は90年代のひとつのシンボルですね。

サブキャラとして、近藤正臣。マジックが趣味の悪徳弁護士と言う役どころ。

彼の経営するタレント事務所に所属している謎の女性、演じるのは小林沙世子。彼女は秘書やボディコンギャルとして潜入捜査に従事することが多い。劇中ではとびきりの美人と言う設定。

藤竜也の元部下だったが、警察に嫌気が差して辞めてしまい、藤竜也とともに独自に事件を捜査することになる、山田雅人に、西村和彦。

山田雅人、第1話で早速得意の「競馬の実況中継」を披露している。若い人は知らないだろうが、山田雅人、かつてはこのネタで一世を風靡したのだ(註・してません)。

そのふたりが今回の事件(藤竜也殺し)をこそこそと調べていると、チンピラたちに襲われるが、そこへ颯爽と現れたハードボイルド藤竜也、たちまちチンピラどもをぶっ飛ばす。
顔が変わっているのですぐには藤竜也だとは分からない二人だが、間もなく藤竜也も正体を明かし、昔のようにチームを組んで事件にあたることになる。

ついでに、近藤正臣も藤竜也の正体に気付き、ウラデカとしての報酬目当てに彼らに協力することになる。

なお今回のゲストは宮口二郎、東ちずる、

そして菅貫太郎。
物語のパターンとしては、藤竜也たちの捜査で犯人やその動機がつきとめられ、

そこへ戸川京子が正式な命令を伝え、報酬そして殺しに使う銃を渡す。
藤竜也はそれを仲間たちに知らせ、あわせて報酬の小切手もそれぞれに分配する。
で、西村和彦や近藤正臣がザコを排除した上で、

ハードボイルド藤竜也がやってきて、黒幕を射殺するという運びになっている。
ただねえ、このクライマックス、いつものことなのだが、ほんとうにただ藤竜也が現れて、何か決め台詞を言うでもなく、無防備の相手を射殺するだけで、どうもカタルシスがないのだ。「必殺」のようなケレンに満ちた殺し方と比べると、いかにも地味である。

関係ないが、エンディングの小林沙世子。
90年代前半って何もかもが恥ずかしいね。
なお「裏刑事」、最近またBS11で放送が始まったので興味がある人は見てください。
次回はゲスト編です。
「裏刑事」と書いてウラデカと読む1992年のドラマであります。
去年、BS11で放送されていたのをチェックしていたが、これがなかなか面白い。要するに現代版「必殺仕事人」みたいなもので、非公式の刑事たちが極秘に捜査をして犯人たちを処刑すると言う物騒な設定である。ただし、ハードボイルドと言うほどシリアスな作風ではなく、普通の刑事ドラマよりも軽い。
今回はレギュラー及び第1話についてちょっと紹介したい。

タイトル。

オープニングのタイトルバックがいかにも90年代ですね。
第1話「生き返った男」
敏腕刑事の藤竜也が、ニセの捜査情報をつかまされ、殉職してしまう。
だが、彼はひそかに手術を受けて命をとりとめ、最終兵器「裏刑事」として蘇ったのだ。

建前としては、警察OBたちの組織「超法規委員」が法で裁けぬ悪を倒すための、仕事人みたいなものである。彼の胸には遠隔操作できるペースメーカーが取り付けられており、命令に逆らったりするとたちまち心臓が止まってしまう。

その手術を担当し、以降、主治医として登場する財前直見(左)。
藤竜也は世間的には死んでしまっており、新しい顔、名前を与えられて、別人として生きていくこととなる。

長期の治療の末に、やっと包帯が取れた藤竜也。マジックで書いたようなヒゲだな。
この計画の責任者を演じるのは高松英郎。ただし、初回と最終回しか出ない。
他に、彼からの命令を藤竜也に伝える女性を、戸川京子が演じる。ソバージュと長く太い眉は90年代のひとつのシンボルですね。

サブキャラとして、近藤正臣。マジックが趣味の悪徳弁護士と言う役どころ。

彼の経営するタレント事務所に所属している謎の女性、演じるのは小林沙世子。彼女は秘書やボディコンギャルとして潜入捜査に従事することが多い。劇中ではとびきりの美人と言う設定。

藤竜也の元部下だったが、警察に嫌気が差して辞めてしまい、藤竜也とともに独自に事件を捜査することになる、山田雅人に、西村和彦。

山田雅人、第1話で早速得意の「競馬の実況中継」を披露している。若い人は知らないだろうが、山田雅人、かつてはこのネタで一世を風靡したのだ(註・してません)。

そのふたりが今回の事件(藤竜也殺し)をこそこそと調べていると、チンピラたちに襲われるが、そこへ颯爽と現れたハードボイルド藤竜也、たちまちチンピラどもをぶっ飛ばす。
顔が変わっているのですぐには藤竜也だとは分からない二人だが、間もなく藤竜也も正体を明かし、昔のようにチームを組んで事件にあたることになる。

ついでに、近藤正臣も藤竜也の正体に気付き、ウラデカとしての報酬目当てに彼らに協力することになる。

なお今回のゲストは宮口二郎、東ちずる、

そして菅貫太郎。
物語のパターンとしては、藤竜也たちの捜査で犯人やその動機がつきとめられ、

そこへ戸川京子が正式な命令を伝え、報酬そして殺しに使う銃を渡す。
藤竜也はそれを仲間たちに知らせ、あわせて報酬の小切手もそれぞれに分配する。
で、西村和彦や近藤正臣がザコを排除した上で、

ハードボイルド藤竜也がやってきて、黒幕を射殺するという運びになっている。
ただねえ、このクライマックス、いつものことなのだが、ほんとうにただ藤竜也が現れて、何か決め台詞を言うでもなく、無防備の相手を射殺するだけで、どうもカタルシスがないのだ。「必殺」のようなケレンに満ちた殺し方と比べると、いかにも地味である。

関係ないが、エンディングの小林沙世子。
90年代前半って何もかもが恥ずかしいね。
なお「裏刑事」、最近またBS11で放送が始まったので興味がある人は見てください。
次回はゲスト編です。
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