「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第25話 後編
- 2014/12/27
- 23:04
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第25話「恐怖からの脱出!サキは二度死ぬ」(1986年5月15日)
続きです。

お京と宮本さんは、関口の遺体を引き取った妹に話を聞きに行く。
妹「お兄ちゃんは家出して、ずっと行方不明だったんです。それが2週間前連絡して来て、恐ろしい組織に入ってしまった、抜けたいって!」
涙ながらに話す純朴そうな妹が、嘘を言っているとは到底思えない。
お京「とにかく、焼香させて貰うよ」
何気なく関口の遺影を見たお京、愕然とする。

その顔は、ライブハウスで会った関口とは全く別人だったからだ。
お京「ね、ね、あの写真があんたの兄さん? つまりあの人が死んだ関口、さん……?」
妹「はい」
お京「えーっ?」
何がなんだか分からず、困惑するお京。
徳永からサキの部屋に電話がある。
徳永「君の罪を償う方法が見付かったよ、出ておいで。時間は今から30分後の9時、場所は関口の死んだ宮藤駐車場だ」
サキ「分かりました」
サキは場所と時間をメモする。
しかし、その場所は忘れようとて忘れられない場所なのだから、わざわざメモする必要もないと思うんだけどね。まぁ、それを見てお京が駆けつけることになっているから、しょうがないんだけど。
お京は、疑問を抱えて再び雪乃の病室へ。
お京「一体これはどういうことなんだよ? 死んだ関口は見たこともない奴だった。じゃああん時あたいたちが会ったのは……あー、さっぱりわかんねえよ」
雪乃「最初の日、サキさんとお京さんが会ったのはやっぱり徳永一男だったのです」
お京「だって、落ちて死んだのは関口なんだぜ? ……あれ、あれぇ?」
混乱して、髪の毛をガシガシ掻くお京。
雪乃は、二人がライブハウスに来る前に、徳永たちが本物の関口の身柄を拘束し、徳永が関口に成り済まして二人を待っていたのだと推理する。そして非常階段から落ちたと見せかけて、用意していたフックを引っ掛けて下の階に着地すると同時に、仲間たちが本物の関口を突き落として殺したのではないかと。

お京「なんで奴らそんな手の込んだことを?」
雪乃「サキさん手強しと見て、精神的ダメージを与える効果を狙ったのでしょう」
お京「雪乃、お前とろいだけかと思ったら、結構脳ミソあんのな!」
雪乃「ぅもー、バカなこと言ってる時じゃありませんことよ!」
で、お京、サキのことが心配になってサキの部屋を訪れ、あのメモを見てサキの行く先を知るのだ。

お京が駐車場へ行き、非常階段を登ろうとしていたとき、既に二人は最上階の踊り場で会っていた。
徳永「苦しいかい? 苦しいだろうねサキちゃん。でも自殺に追い込まれた関口はもっと苦しかったんだ。苦しかったから楽ぅになろうと思って飛び降りたんだよ。見てご覧、俺はここから飛んだんだ。お前にそう仕向けられたんだ。だからお前も飛び降りろよ。不公平だろ? 飛び降りたら許してやる。さぁ、さぁ……」
途中から、関口になりきってサキをひたすら責める徳永。
サキは徳永の体を突き放すと、関口と同じようにそこから身を躍らせ、闇の谷間を「ああーっ」と悲鳴を上げながら落ちて行く。
お京「サキ!」
階段の途中から、地面に横たわるサキの体を見て、お京が叫ぶ。
徳永「はははは、やったぞ、スケバン刑事はこの俺が倒した。それも小指一本動かさずにだ! ははは、ははは……はっ」

勝利の高笑いを響かせる徳永の前に、怒りに燃えるお京が現れる。
お京「やりやがったな、サキを!」
徳永「そうとも、麻宮サキを俺は倒した。間違いなくこの俺がやったのさ!」
お京「てぇめえ、ぶっ殺してやる!」
徳永「お前ごときにやられる俺か!」
徳永はその場から飛び降り、関口として落ちたふりをしたのと同様、空中からフックを投げて支柱にひっかけ、滑車を使ってあっという間に路上へ着地する。
さすがのお京にもどうすることもできない。
徳永がなおも笑いながら立ち去ろうとしたその時、闇の中から、シュルルル、パン!と言う、あの音が聞こえてくる。

ハッとして振り向いた徳永の前に立つシルエット。

無論、それはサキであった!
徳永「そんな……!」
サキ「徳永、おんしゃと同じトリックをつこうたまでのこと、ただし、人を突き落とすような真似はせんちゃ」
サキの指差す方を見ると、そこにはセーラー服を着た人形が倒れていた。
しかし、協力者がいればともかく、サキひとりでそんな凝った偽装が出来るだろうか?
徳永「どうして見破った?」
サキ「平常心……おまんは乱れた人の心につけ込んで、自滅させようとする。一度迷路に落ち込んだこちらの目からは簡単なトリックが決して見破れん。けんどのう、うちは心には用い方があることを思い出したんじゃ。恐れる心には恐怖が住み着き、疑う心には疑惑が、恨む心には復讐心が住み着く。而(しこう)して、無我の心には平常心が住み着く。平常心で眺めれば、おんしゃのトリックなんぞ見破ることなど訳もないこと!」
徳永、人並みはずれた身体能力を持っている筈だが、ここでは裏をかかれたショックからか、全く抵抗できず、サキのチェーンでぐるぐる巻きにされてしまう。

と、ここでまたまた、スモークの中から「あははははははは」と甲高い笑い声が聞こえ、壮大な音楽をバックに蘭子、蛍、椿の三人娘が厳かに登場。

「どうやら徳永のトリックを見破ったようね」
「さすがスケバン刑事麻宮サキ」
「やはりお前を倒すのは、私達三人しかいないわ」
「でも今夜のところは見逃してあげる」
リボンを回しながら、サキの周囲をぐるぐる回る三人。
てっきりこの場で決着がつくのだと思っていたが……。

「次に会うのが楽しみね」
再び霧の中に吸い込まれていく三人。と言うことは……、
こいつら、まだ出るのかよ……orz
お京が感極まったようにサキに抱き付く。
お京「サキ、お前、どうして?」
サキ「お京、心配かけたの……すまんじゃった」
涙をポロポロ流して応えるサキ。
お京「てめえ、いつから正気に戻ってたんだよ?」
サキ「海じゃ、あの海の水……海がうちを救うてくれたんじゃ。うちはもう二度とうち自身の弱い心には負けんぞね」
ラスト、波に漂う「解任命令書」を映しつつ、幕。
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