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「俺たちは天使だ!」 第10話

俺たちは天使だ! VOL.5 【DVD】

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 第10話「運が良ければ特ダネだ」(1979年6月24日)
 冒頭、貯金箱を抱いた小さな女の子が麻生探偵事務所を訪れ、3日も家に帰ってこない父親を探して欲しいと頼む。警察に捜索願は出してあるらしいが……。

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 麻生「じゃあねえ、君はどうして此処へ……おっ、これは失礼」
 何気なく女の子の肩に手を回すが、女の子に見詰められてその手を放す。
 女の子「テレビで見た探偵さん、警察よりも頭良かったの」
 麻生「うん、そうか、しかし警察と違って探偵と言うのはね」
 女の子「お金、かかるのでしょう?」
 麻生「いや、うん、あの、う、かかるな……」
 女の子「お願いします、私の全財産です!」
 女の子は、持っていた貯金箱を差し出す。

 早速メンバーが集められる。ダーツやジュンは儲けにならないと反対するが、浪花節のナビや、同性のユーコは賛成する。結局、引き受けることになるが、麻生は「俺たちは1万円弱で引き受けるほど落ちぶれちゃいない」と、女の子からは1銭も受け取らないと宣言する。

 その父親、海山建設の経理係長・川村は、とある民家に女探偵・山西桃子(范文雀)たちに監禁されていた。川村を演じるのは、北村総一郎さん。

 彼は、会社と政治家との汚職の証拠となる領収書のコピーを、別の国会議員が欲しがっていると聞いて持ち出したのだ。彼はその国会議員に会わせてくれないと証拠は渡せないと言う。
 桃子「国会議員が証拠を欲しがっていると言うのは嘘、欲しがってるのは、この私……」

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 その後、たくあんに醤油をかけてご飯をかきこむ桃子さん。
 部下から、麻生探偵事務所が事件を嗅ぎまわっていると聞かされ、
 「麻生? あの気障なブーメラン野郎、何だって割り込んできたんだろう?」

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 ダーツがバイト先のディスコに来ると、桃子が身分を隠してダーツに近付いてくる。ダーツ、彼女と二人で延々と踊る。このダンスシーンがかなり長くて、少々胃にもたれる。
 美人に弱いダーツ、相手が商売敵とも知らず、桃子に川村の娘から依頼されたこと、貯金箱のことなど事細かに話してしまう。

 麻生は、海山建設を訪ね、重役から川村が会社の機密書類のコピーを持ち出したことを聞き出す。麻生はその場で川村の身柄と書類を取り戻してくれるよう100万円で依頼されるが、探偵の道義に悖るとキッパリ断る。

 ジュンは、その書類をネタに会社を強請ろうと言い出すが、麻生は危険が大きいと却下する。代わりに、そのネタを週刊誌に売ろうとする。で、ジュンに、トップ屋の谷村女史に当たらせることにする。

 鋭敏な桃子は、書類があの貯金箱の中に隠されていると睨み、麻生とジュンが出て行くのを確かめてから、変装して麻生事務所を訪ねる。事務所にはユーコしかいなかった。

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 桃子は、近所の商店街のものだと名乗り、キャンペーンの為と称してたくさんの貯金箱を持ち込む。

 しかし、女の子の貯金箱と全く同じものを用意していると言うのは、いささか無理がある。
 桃子は巧みに書類の入った貯金箱と、自分の持ってきたものとをすり替える。

 桃子の推測どおり、貯金箱の中に汚職の証拠となる領収書のコピーが入っていた。

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 さて、ここで実に久しぶりに谷村女史(結城美栄子)の登場となる。管理人がこの作品に惚れ込んだ要因のひとつである谷村女史だが、中盤まで出番がとても少ないのがとても悔しいのである。

 ジュンはそのネタの売り込み先を紹介してくれと頼んでいるのだ。
 谷村「何売んのよ」
 ジュン「さっき言ったでしょ、もっと真面目に聞いてくださいよ」
 谷村「えへへ、もう一度言ってよ」
 ジュンが谷村に耳打ちするが、

 谷村「聞こえないよ、そんなんじゃ、もっと寄らなきゃ」
 この辺の結城さんの台詞回しは絶品である。

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 谷村「いいから、ほら」
 髪をかき上げ、ジュンに直接耳打ちするようせがむ谷村女史。可愛い……。
 言うまでもなく、彼女はジュンが大のお気に入りなのだ。

 しかし、話を聞くとすぐ真顔になり、
 谷村「分かった、100万円なら売れるだろ」と、うけあう。

 ジュン「ほんと?」
 その途端、ジュンは急に立ち上がり、谷村女史を放り出して店を出て行く。

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 置いてかれて悔しそうな谷村女史。可愛い……。

 その後、麻生はダーツがのぼせている相手が「あくどいゆすりたかりで有名な女探偵・山西桃子」であることを知る。同時に、ユーコは、その桃子にまんまと貯金箱を盗まれたことを知る。

 そんなことは知らないダーツ、薔薇の花束を抱えて桃子の家へ遊びに行く。

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 桃子が適当にその相手をしていると、麻生がやってくる。ダーツは慌ててトイレに隠れる。
 桃子「お久しぶりね麻生さん」
 麻生「相変わらず商売繁盛のようだな……」

 麻生は、桃子が川村を監禁しているだろうと問い詰めるが、桃子はのらりくらりとかわす。
 桃子「せっかくお金の成る木を見付けたって言うのに、それがどっかへ消えてしまったんだとしたら、あなたの悔しさは良く分かるわ。でも勝負には引き際が肝心よ。負け犬の遠吠えはみっともないんじゃなくて?」

 桃子、麻生もタジタジのしたたか者の横顔を見せる。
 麻生「勝負は下駄を履くまで分からない。チャオ!」

 麻生はトイレに隠れているダーツに桃子の本心を教え、川村の居場所を突き止めるよう指示する。
 川村はその家の一室に監禁されていた。ダーツは救い出そうとするが、あえなく桃子の部下に殴られ、川村と一緒に縛り上げられる。

 桃子は、海山建設、汚職相手の議員にそれぞれ電話して、書類を5000万で買ってくれるよう取引を申し出る。

 桃子が取引先へ車で向かうのを麻生も尾行する。途中、ユーコに連絡して、警察にダーツたちを救出させる。

 桃子は会社と議員、それぞれから2500万ずつ金を受け取り、書類を渡そうとするが、その一瞬のタイミングを逃さず、麻生の放ったミニブーメランがその書類を掠め取ってしまう。

 後はまあ、ナビたちも加わって、いつもの乱闘シーンとなる。

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 桃子は騒ぎに紛れて、金を持って逃げようとするが、その面前にダーツが現れる。
 桃子はダーツに金を山分けして一緒に逃げようとお願いするが、そこへ麻生も現れ、

 麻生「無駄だ。仮にも惚れた女にこれ以上悪いことはさせたくない。ダーツ、そうだろ」
 ダーツ「そんなにカッコ良くないぜ」
 桃子「はぁー、私の負けね、麻生さん……」

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 麻生「さてと、後はあの金さえ手に入れば……ふふふっ」
 週刊誌にそのネタを100万で売る夢を見て、思わず笑みがこぼれる麻生。しかし、

 再び、谷村女史とジュン。
 コピーが100万になると聞いていたのに、話が違うと訴えるジュン。

 谷村「言ったわよ、でも、それはコピーが1枚しかなかったときのことでしょうよ」
 ジュン「えーっ?」

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 谷村女史がある週刊誌をジュンに示す。そこには既に汚職事件がでかでかと取り上げられ、彼らが苦労してゲットした領収書のコピーも載っていた。

 ジュン「うそっ」
 谷村「社員の間にも動揺する人が一杯出ちゃって、コピーを取って持ち出したのはどうやら川村一人じゃなかったみたいよ……ご苦労さん!」
 無価値になったコピーを引き裂くジュン。

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 ラスト、窓際で座禅を組んで反省している4人。
 ジュン「何故こう上手く行かないのかなぁ、毎回毎回」
 ナビ「どうしてなんだろうねえ」
 ダーツ「それは俺たちが天使過ぎるからかも」

 そう言えば、最近天使過ぎるアイドルとか言う人がいますねえ。どういう意味なんでしょ。

 今回、100万はおろか、1万円も手に入らず、その上、桃子に取られた貯金箱の代わりに、新しい貯金箱に改めてみんなで幾許かのお金を入れて女の子に返すことになったため、収支はマイナスとなる始末だった。

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 麻生「よし」
 全員「俺たちは、天使だ!」

 それでも最後はみんな元気に決めポーズ。


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コメント

范文雀さん、懐かしい・・・
すでに鬼籍に入られていたのですね。

谷村女史とジュンのやりとりは本当にいいですね。
「ジュンちゃ~ん」って独特の言い回しが特に。

Re[1]:「俺たちは天使だ!」 第10話(11/07)  

影の王子様

>谷村女史とジュンのやりとりは本当にいいですね。
>「ジュンちゃ~ん」って独特の言い回しが特に。

結城美栄子さん、撮影時30代半ばなんですが、とても可愛い……(そればっか)。

Re:「俺たちは天使だ!」 第10話(11/07)  

2015年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

>≧ラスト、窓際で座禅を組んで反省している4人のシーン…
 ジュン「何故こう上手く行かないのかなぁ、毎回毎回」
 ナビ「どうしてなんだろうねえ」
 ダーツ「それは俺たちが天使過ぎるからかも」

>この後ジュン?「金儲けってのはさぁ…」
 ナビ・ダーツ・ジュン「時には心を鬼にして!」
(ここでキャプテンをにらむ3人、ズッコケるキャプテン)と言う展開でしたね。いつも大金に目がくらんで大金を獲得しようとするのに、なぜか失敗するのかを4人もじっくり反省して振り返る?場面でした。

あと、この回のゲストでは「踊る大捜査線」の湾岸署の署長さんこと北村総一朗さんも出ていましたっけ。

Re[1]:「俺たちは天使だ!」 第10話(11/07)  

マシンX2000様
>2015年、明けましておめでとうございます。
>本年もよろしくお願いします。

おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

いつもながら細かいご指摘ありがとうございます。画像をベタベタ貼るので、慢性的に文字数制限にひっかかり、やむを得ず省略することが多いのです。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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