昨日何となく「宇宙刑事シャリバン」のDVD1を見る。
印象は変わらず、瞬間的なアクションと言うか、ビジュアルはしびれるほどカッコイイのだが、肝心のストーリーはあまり面白くない。「ギャバン」もシナリオは似たり寄ったりだが、やっぱ主演俳優の魅力の差だろうか? そのギャバン(大葉健二)、シャリバンの上司役として毎回のように顔を出すんだけどね。
数年前にちょっと紹介したことがあるが、9月のブログ消滅(自分で消したんだけど)の際に、どこかに行ってしまったので、改めて紹介したい。と言っても、1話だけね。ちなみの放送は1983~84年です。

串田アキラの燃えるOPをバックに、爆発ショットが冴えるタイトルバック。

ここの、細かくカットを割ったあたりが妙にカッコイイ。

残念なお知らせですが、シャリバンの相棒・リリィは、あまり思春期の少年の心に訴えかけるものがなかったです。ま、ギャバンの叶和貴子も似たようなもんだけど。

記念すべき第1話のサブタイトルは「幻夢」。センス良い。
新しい悪の組織・マドーが地球侵略のために日本を前線基地とすべく、日本支配を開始した。……別の国を前線基地にしたほうが良いと思うが。どう考えても永久に前線基地は作れそうもない。
で、ギャバンの跡を継いで、地球担当の宇宙刑事になったシャリバンこと伊賀 電(渡 洋史)。ここでちゃんと宇宙刑事になるための訓練の様子もインサートされるのが芸が細かい。

とにかく、暗躍を始めたマドーの手掛かりを追って新宿NSビルにやってきたシャリバン。
「三田寛子 ファンのつどい」と言うイベントが堂々と行われているが、三田寛子は出てきません。
ここで、

スキンヘッドの男と擦れ違うシャリバン。

バイきんぐの突っ込みの方かと思って振り向くと、

既に男の姿は消えていた。
時間にして数秒なのだが、実はこれ、最終回まで引っ張る壮大な伏線になっているのだ。いやぁ、無論知ってたけど、シャリバンが普通の敵と最初に遭遇する前に、彼(海坊主って言うんだけどね……まんま)が登場していたとは! ちょっと感動してしまった。感動するな。
あとはまあ、だらだらと戦うだけなので省略します。
シャリバンに限らないけど、終盤のルーティンワークのようなロボットなどをまじえた戦い、やめてほしかったけど、泣く子と地頭とスポンサー(バンダイ)には勝てないのだった。

そしてドラマを締め括るかっこよすぎるED。
太陽を背に、陽炎のように空気が歪む中、シャリバンのシルエットがゆっくりと近付いてくると言う、特撮ヒーロー番組の中でも群を抜いて美しいタイトルバック。何回見ても素晴らしい。
串田アキラの歌う「強さは愛だ」もめっちゃいいんだよね。曲も歌詞も。
~強い奴ほど笑顔は優しい
だって、強さは愛だもの
お前と同じさ 握った拳は誰かの幸せ守るため
倒れたら立ち上がり、前よりも強くなれ
苦しみを苦しみを越えようぜ Oh! Yes
俺たち男さ 男さ これで燃えない奴は日本人ではない(言い切ってしまった)。 
最後は、コンバットスーツの細部が見えるほど近付いて、

レーザーブレードを構え、

エネルギーの粒子のようなものをまといながら、
画面ごとぶった斬る! そして画面全体が青白く染まる。
かっこよすぎて死ぬ。
くどいようだが、ストーリーはあまり面白くないんだなぁ。うーむ。可愛い女の子も出てこない。惜しいなぁ。気になったら見てね。