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「三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎」その3


 「三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎」(1980年6月14日)
 の解決篇です。

 ネタバレ注意!

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 ホームズを風呂のフタの上に乗せたまま、入浴中の雪子。そんな奴いねえよ。

 雪子「所長さんじゃないとすると、誰が……?」
 ホームズ「にゃーお」
 雪子「ねえホームズ、お砂糖の中にも紅茶パックの中にも入ってなかったとしたら……? 一体誰なんだろう?」
 猫を相手に、事件について考えている雪子。大町が死んだ時の情景を思い浮かべる。

 雪子「あの時、誰かの手が紅茶カップを倒して……もしそれが意識的だったとしたら?」

 雪子は疑問を解消する為、ホームズをお供に、すぐ教養センターへ行く。
 受付の照明をつけようとするが、何故か付かない。
 雪子の「あれ、省エネだから電源切っちゃったのかな?」と言う台詞が時代を感じさせる。

 ホームズ「なーお」
 雪子「ホームズは良いなぁ、暗いところでも目が見えるから……」
 雪子はマッチを擦って、事務室のゴミ箱の中を照らす。思ったとおり、そこには使用済みのティーバッグがあった。雪子が「これだっ」と声を上げた瞬間、何者かに頭を殴られ、その場に昏倒してしまう。

 雪子は軽い脳震盪で済んだ。

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 彼女を見舞った後、野島と話す義太郎。
 義太郎「犯人は毒入りのティーバッグをすり替えたんじゃないでしょうかね。彼女はそれを探しに行って」
 野島「すると、殴った奴が?」
 義太郎「ええ……課長、血が!」
 義太郎は、ホームズの爪に血が付着しているのに気付く。ホームズが襲撃犯に抵抗した際についたものだろう。

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 戸村のギター教室の生徒を、相良みどりが教室に案内する。ギター教室は個人レッスン方式で、戸村は今、前の生徒の指導を行っているのだ。

 彼女が壁の時計を見ると、2時25分だった。

 2時30分になって、みどりが顔を出すが、戸村はまだ来ないと言う。みどりは「間違えてスタジオの方へ行っているのかも」と、生徒を連れてスタジオへ移動する。だが、スタジオにも戸村の姿は見えない。みどりと生徒は再び教室へ戻る。

 その間に、戸村は教室に来ていた。その後ろ姿に「先生、初めての生徒さんですけど……」と話しかけるが、戸村は椅子に座ったまま動かない。みどりが肩に手を掛けると、戸村はそのままくたっと倒れてしまう。そう、既に彼は首を絞められて殺されていたのだ。

 その時、壁の時計は2時34分を指していた。

 警察の捜査が行われる。犯人はたった4分の間に、戸村を絞殺して逃げると言う早業を演じたことになる。
 死体を別の場所から移動した形跡もなく、生徒も時間についてははっきり記憶していた。

 みどりは「戸村先生と結婚するつもりでした」と言って、泣き崩れる。

 義太郎はホームズに導かれて、近くの別の部屋に入る。と、その中は死体のあった教室と全く同じ内装だった。義太郎は課長を呼んで自分の推理を説明する。

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 義太郎「これを見てください。彼女はAの部屋からスタジオへ行って、4分後にAの部屋に戻った時に死体があった、そう証言しましたね。しかしですね、彼女が最初にいたのは、このBの部屋じゃないでしょうか? つまり死体は元からAの場所にあったんです。彼女はBの部屋を出て、スタジオに行き、戻ってきたのはAの部屋だった。こう考えれば4分間の殺人事件の謎は解けるでしょう?」
 野島「なるほど、回廊式の廊下で錯覚したと言う訳か……」
 義太郎「ですから犯人は、曽根か、案内をした相良みどり……」
 見取り図を使って視聴者にも分かりやすく説明する義太郎。

 しかし、その推理が正しければ、生徒にわざと錯覚させるよう誘導したみどりが犯人の一味であることは明白だろう。義太郎が「曽根か、相良か」とぼかしているのは、ちょっと不自然だ。

 自信満々の義太郎だったが、当の生徒がそれをきっぱり否定する。
 生徒「私が待っていた部屋にはブラインドから日の光がここまで差していました。スタジオに行って戻ってきた部屋にも同じところに日の光は当たってましたから」
 野島「間違いないのかね?」
 生徒「はい、それにこの部屋が東側ならなおさら、あの時間に日の光は入ってこない筈です」

 雪子が、入院しているベッドで手鏡を見ながらブラッシングをしている。
 そこへ悄然と、ホームズを抱いた義太郎が入ってくる。

 義太郎「まったくなっちゃいないよ。俺もホームズも、ダメ刑事のダメ猫だよ」
 雪子「二人ともそんなに悲観しないで。大町先生は死に際に吉田夫人を指差したんだとばっかり思っていたけど、あれは戸村先生の写真を指差したのね」
 義太郎「次の犠牲者を教えていたんだよ」
 確かに、大町が死んだ時、吉田夫人の背後の壁には講師たちの顔写真が飾ってあった。

 だけど、自分が死のうかと言うときに、わざわざそんなことするか?

 義太郎は、当然、相良みどりが怪しいと睨んでいた。だが、動機も分からなければ、部屋のすり替えトリックも分からないとぼやく。
 と、ホームズが、雪子の手にした手鏡に飛び掛って床に落とす。
 義太郎はホームズを叱りながら、手鏡を拾おうとして、部屋のすり替えトリックの真相に気付く。

 つまり、教養センターの周囲に聳え立つ高層ビルの壁面に太陽光が反射し、東側にブラインドのあったBの部屋にも、午後の日差しが飛び込んできたと言うわけだ。
 雪子は「さすが名刑事!」と、思わず義太郎の頬にキスをする。

 また、雪子は事務室で襲われた時、ポマードの匂いを嗅いだような気がしたと言い出す。

 本来なら、このまま真犯人を義太郎が名指しして事件の絵解きをするところだが、原作がそうなっているのか、尺が足りないので敢えてそう言う構成にしているのか、一旦、別の犯人のところへ義太郎が赴くのである。

 義太郎は、事務員の曽根を訪ね、その腕にホームズ引っかかれた傷を発見し、雪子を襲った犯人だと断定する。曽根はあっさり自分がやったと認めるが、彼が殺したのは大町ひとりだった。

 彼は真犯人に、会社の金の使い込みを知られ、脅されていたのだ。そこで、命じられるがまま、雪子がお茶の用意をしている僅かな隙に、毒入りティーバッグと普通のティーバッグとをすり替えていたのだと言う。

 この毒殺については、もう少し、トリックらしいトリックがあると思っていたのだが……。

 さて、いよいよラスト。
 夜。真犯人、相良みどりは、あの黒ずくめの衣装で、白川コーポの屋上に立っていた。

 みどり「沢子、全ては終わったわ」
 義太郎「相良みどりさん、やっぱりここでしたね……」
 曽根から、彼に大町殺しを命じた真犯人の名前を聞いた義太郎、当たりをつけてそこへやってくる。

 義太郎は部屋のすり替えトリックなどについて説明したあと、
 「金崎沢子が大町の家に会計事務所の仕事で寄った時、大町の家で一体何があったんですか?」

 最初はしらばっくれていたみどりだったが、そう聞かれて、あっさり話し始める。

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 大町たちによってたかっておもちゃにされたあと、涙を流す沢子。

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 このセミヌードも、ちょっとドキッとしてしまうショットだ。

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 (仮面ライダースーパー1より)
 このお茶目な妖怪王女がこんなことをしていたかと思うと、管理人はついコーフンしてしまうのである。

 みどり「あの晩、沢子は泣きながら電話を掛けてきたわ。もう生きてられないって……山村の名前だけ言って、電話を切ってしまった」
 義太郎「あとの3人は誰だか分からなかった。そこで君は黒ずくめの衣装に変装して、金崎沢子と名乗って3人の反応を確かめた。金崎沢子って、君の一体なんなんだ?」
 みどり「妹よ……、父と母は離婚して、私は家を飛び出してしまった。妹はきっと私のことを憎んでいたでしょう。でも、妹が上京した時に、すぐに連絡してくれて、お姉さんって呼んでくれたわ……私たちそれから本当に幸せだった」

 しかし、序盤で、義太郎は「沢子の両親は……」と、沢子の父と母が一緒に暮らしているとしか取れない発言をしている。沢子を引き取った父親か母親が、再婚したのだろうか? このみどりと沢子の家族関係については、説明が曖昧に感じる。

 義太郎「そこで君は、ここから山村を突き落とした。泉田を車で轢き殺した」

 そして曽根を脅して大町を殺させたのだ。……これも、わざわざ曽根にやらせる必然性は薄そうだ。それにそんなことをしたら、曽根の口から自分が犯人だと発覚する危険性を増やすことにもなる。

 それはともかく、みどり、最後の戸村とは、彼らの仲間とは知らず本気で愛し合っていたらしい。だが、つい最近その秘密を知り、思い悩んだ末、自らの手で戸村を絞め殺したのだった。

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 義太郎「僕にも君の気持ちが分かるような気がするよ」
 みどり「何が分かるの? 何が分かるって言うの?」
 義太郎「僕にも一人の妹がいるんだ。その妹がそんな目に遭わされたら、しかも奴らが社会的な制裁を受けずに図々しく暮らしていると知ったら……」
 みどり「私と同じことをした?」
 義太郎「ぼ、僕には出来ないだろうなぁ……」
 みどり「私はやったわ。愛してる男まで殺してしまった。でも、後悔してないわ」←しろよ

 義太郎は自首しようと勧めるが、みどりは「ありがとう」とだけ言って、そのまま下へ飛び降りる。

 直後、野島たちが駆けつけ、ほやほやのみどりの死体の周りに立ち尽くす。

 この結末も、1作目と全く同じである。ドラマだから良いようなものの、刑事が2回も目の前で殺人犯人に死なれると言うのは、懲戒免職クラスの大失態であろう。

 エピローグは、雪子が教養センターのバイトを辞めて、幸子と別れるシーン。
 幸子「うちのビルには結婚式場もありますから、その節にはぜひご利用ください」
 雪子「はい、是非ご利用させていただきます! ね、あなた?」
 義太郎「ああ、そいじゃホームズ、行こうか」
 雪子「あたしはぁ?」
 義太郎「俺について来い!」
 雪子「はぁい手書きハート

 すっかり夫婦気取りの義太郎と雪子、そして義太郎に抱かれたホームズを映しつつ、エンドクレジット。

 終わりです。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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