「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第18話 前編

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　第18話「サキ、男子校入学！？ツッパリ・ハイスクール！！」（1986年3月13日）
　人気のない夜の公園、赤胴高校の番長たち三人が歩いていると、霧の中から必殺仕事人みたいななりをした男が現れる。

　
　その名も「風」、青狼会の刺客である。演じるのはチェンジペガサスこと和泉史郎さん。
　無言で、「風」と刻印されたベーゴマを飛ばし、三人を一撃で倒す。

　西脇は、サキの部屋で勉強を教えながら、「番長連合」（笑）なるものを作ろうとしている黒駒高校によって、次々と近隣の番長グループが壊滅させられていると言い、彼らの次のターゲットである飯岡高校へ潜入するよう命じる。

　
　お京、雪乃の病室でキャンディーを一緒になめながら、ぼやいている。
　お京「飯岡ってのは、また男子校だぜ。まったくやんなるよなぁ～」
　雪乃「羨ましい限りですわ。凛々しき男性達に囲まれてのご活躍、雪乃も早く退院して、サキさんと一緒に戦いたい」
　お京「他人事だと思って気楽に言いやがって……」

　前回は、パン屋のおばちゃんに化けて男子校に潜入したが、今回はそう言う姑息な手段は使えず、

　
　不良っぽい学ランを着て、男子高校生になりすまし、堂々と転入すると言う方法を採る。

　まあ、どっからどう見ても女なのだが、ドラマのお約束で、誰にもバレないので安心だ。
　お京「だっせえな、それじゃあ大昔の番長だよ」
　サキ「うちもそう思うっちゃ」

　
　お京「あたいの見ろよ、これがギンギンに今風のツッパリスタイルだぜ、かっこいいだろう～」
　得意そうに大股で歩き出すお京。

　サキは麻宮竜馬、お京は中村慎太郎と名乗り、転入生として紹介されるが、空席の目立つ教室はシーンと静まり返ったまま。

　さて、飯岡の番長、川原順治（ジャンボ杉田）は部下から「番長連合」への対応をどうするのかせっつかれていた。川原は「番長連合」には加盟しないと断言するが、首謀者である黒駒高校への殴り込みには消極的で、なんとも煮え切らない。

　そこへ部下の一人がサキたちのことを知らせに来る。彼らはサキの素性を怪しんで調べに行く。
　部下たちがいなくなった後、ひとりぽつねんと座り、考え込む川原。

　
　川原（黒駒かな……）
　と、どこからか物音がする。同時に、川原の巨体が小刻みに震えだす。
　川原、緊張感に耐え切れなくなって、いきなり土下座して「ごめんなさい、すいません！」と謝る。

　
　「にゃおー」
　しかし、それは迷い込んで来た野良ニャンコだった（いい年して何がニャンコだ）。

　川原、見掛けによらず小心者だった。

　
　お京「つまんねえ学校だなぁ」
　サキ「だいぶ荒れとるのう」
　お京「どうするサキ？」
　サキ「まずは情勢を探ることっちゃ」

　二人は手当たり次第に生徒に話しかけて、情報（何の？）を集める。

　お京は番長グループにからまれ、部室（道場？）に連れて行かれる。
　川原「てめえまさか、黒駒のまわしものじゃないだろうな？」

　お京はニッコリ笑って数人投げ飛ばした後、ビー玉を四方の壁に投げ、跳ね返った玉で部下たちを一蹴する。そして広げて投げたハンカチの上にビー玉が集まる。

　
　しかも、全員のズボンのベルトを切って、パンツを剥き出しにすると言う、お前は快傑ズバットか、と言うような離れ業を披露する。
　お京「残念だが、俺は黒駒のもんじゃねえ、またな！」

　その黒駒、理事長室で、番長の黒木が報告している。
　黒木「赤道高校は我々の命令に従わないので壊滅させました」

　
　報告を受けているのは、影の総統の腹心・美智雄（だっけ？）。黒駒は青狼会の支配下に置かれていたのだ。
　美智雄「うまく番長連合をまとめあげれば、お前たちも青狼会の組織に入れてやる」

　
　黒木「ありがとうございます！　後は飯岡高校ですが、これも数日中にカタが付く筈です」
　美智雄「そうか」
　必要以上に顔を近づけて擦り寄らんばかりの黒木を鬱陶しそうに押しのける美智雄。

　黒木「なにしろ、風さんのお陰で大助かりでさあ」
　美智雄「風、頼んだぞ！」

　
　その場には「風」もいて、懐からわかば牛乳を取り出して湯呑みに注いで飲むのだった。

　黒木と美智雄のやりとりと言い、今回のエピソード、全体的にコミカルな味付けがしてある。

　後編へ続く。