「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第18話 後編

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　第18話「サキ、男子校入学！？ツッパリ・ハイスクール！！」（1986年3月13日）
　の続きです。

　美智雄から飯岡壊滅の命を受けた「風」、早速飯岡の番長グループの一人を血祭りに上げる。
　その、顔に「風」マークの痣をつけられた被害者が、校門に晒し者にされている。

　恥も外聞もない川原は、喫茶店にサキとお京を連れて行き、たくさんの料理をテーブルに並べ、「力になってくれ」と頭を下げる。
　そこへ部下の一人がやってきて、黒駒の番長グループが直接乗り込んできたと知らせる。

　
　彼らが学校へ戻ると、校門のところで飯岡と黒駒の番長グループが睨み合っていた。
　部下「あいつらですよ、兵隊集めてぶっ飛ばしますか？」
　この人、よく見たら、「スクールウォーズ」で貧乏で貧乏でしょうがなかった人じゃない？

　
　そう言って振り向くと、川原は既に逃走していた。
　部下「あれ？」

　サキ（あの男、一体どういう性格しとるんじゃ）

　ひとりで怯えていた川原の前に、「風」が現れる。
　必殺のベーゴマを投じるが、サキのヨーヨーが空中で衝突して阻止する。

　サキとお京が「風」の前に立ちはだかる。「風」はあっさり退却する。

　
　川原は「俺を守ってくれ、飯岡を守ってくれ、お願いします」と、恥も外聞もなくサキとお京に縋る。
　勢い余ってサキの神聖なおっぱいを触ってしまう川原、サキの逆鱗に触れ、ヨーヨーのチェーンで吹っ飛ばされ、柱に縛り付けられる。

　
　それでもとにかく川原と一緒に部室へやってくる二人。ここで学ランを脱ぎ捨て、セーラー服姿になる。

　川原は、貧乏で貧乏で仕方のなかった人（シンゴと呼ばれている）に、二人の歓迎会の為に酒を買って来いと命じる。だが、コンビニで無印良品コーナーあたりをうろうろしていたシンゴは、黒駒の連中に捕まってしまう。

　シンゴが捕まったと聞いても、川原はうじうじと考え込み、毛布を被って怯えを隠そうとしない。部下たちも大将の弱気が伝染して、その場にへたり込む。

　
　お京「なんだよてめーら、それでもチンチンついてんのかよー、男だったら戦ったらどうだ？」
　サキ「やめや、お京、ここにおるのはツッバリでもなんでもない、ただの意気地なしじゃ。うちらだけで戦いに行くぞね」
　お京「そうしようぜ、見損なったぜ、何が番長だ、何がツッパリだよ！」

　二人が行こうとすると、毛布の下から川原の声がする。
　「怖くねえのかよ～たった二人で怖くねえのかよ～」

　サキ「そら怖いっちゃ、うちだって、怖いがよ、けんど、戦いから逃げたら、うちに明日は見えてこん」

　二人が出て行った後、川原の頭にサキの今の言葉がリフレインする。

　川原「俺も男だーっ。女になんか負けちゃらんねえ。この戦いから逃げたら、俺たちに明日はねえ！」

　
　主体性のかけらもない川原たちは、サキに焚き付けられてあっさり勇気を取り戻し、二人の後に続く。

　
　河原で待ち構えていた黒駒と、飯岡が激突する。

　
　しかし、へっぴり腰の彼らの戦いには最初から関心のない「風」は、後ろの方であくびをしながら牛乳を飲んでいた。

　サキとお京が近付き、決闘を申し込む。彼らは場所を移して戦う。

　地下駐車場で「風」の強力なベーゴマに苦戦する二人だったが、なんとなく勝ってしまう。
　（ほんとに「なんとなく」としか言いようがない勝ち方なのだ）

　二人が河原に戻ってくると、黒駒を倒した川原たちが意気揚々と引き揚げてくるところだった。

　
　川原「これからも気合入れてツッパるからよ」
　サキ「その心意気じゃ」
　川原「ところで、サキよ、もう一度あの時の感触を……」
　サキ「何するんじゃ！　乙女の宝物に触るとは！」
　最後に強烈なビンタをかまして終了。

　こうして、美智雄の野望（？）はもろくも崩れ去るのだった。