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「快傑ズバット」 第20話「女ドラゴン 涙の誓い」(リライト版) 前編



 第20話「女ドラゴン 涙の誓い」(1977年6月15日)

 冒頭から、チャイナ服を着た美女が、青十字軍と言う、どっかで聞いたような名前の「悪の組織」の、川まで流れている広大な敷地の本拠地に単身潜入を図っていると言う、スリリングな幕開け。

 
 と、同時に、その肉厚で脂の乗った、いかにも美味しそうなヒップがででんと映し出され、いきなり期待値が跳ね上がる管理人の尻フェチセンサーであった。

 が、あっさり護衛の戦闘員に見付かってピストルを突きつけられ、御用となる。

 むさ苦しい男たちに取り囲まれ、その場で殺されそうになるが、

 
 青兵衛「どうしました」
 戦闘員「あ、ボス、こんな女狐が忍び込みやがったんで」

 そこへ猫を抱いた、ボスの青兵衛があらわれる。

 演じるのは、説明不要の三谷昇さん。

 ちなみに、OPクレジットでは、清兵衛となっている。

 青兵衛「用心にこしたことはない、殺しておきなさい」

 そう言って立ち去ろうとすると、早くも早川があらわれる。

 早川、戦闘員に銃を突きつけられるが、その腕をとって連射し、他の戦闘員たちの手から銃を弾き飛ばす。

 最後にその戦闘員に向けて引き金を引くが、弾切れだった。

 
 早川「あらっ……カッコわりぃな、こりゃ」

 早川、ピストルを顔の前に立て、少年のようにはにかんで見せる。

 無論、早川はむやみに人殺しはしないので、最初から弾切れだと知っていたのだろう。

 だが、そうやって遊んでいる間に、青兵衛に背中に銃を突きつけられたのは、マジでカッコ悪いのだった。

 さっさと引き金を引いていれば青十字軍の大勝利だったと思われるが、

 
 青兵衛「人の土地に無断で入ってきておきながら、随分勝手な真似をしてくれますね」

 余計なおしゃべりをしているうちに、案の定、早川に銃を跳ね上げられる。

 ちなみに、青兵衛の抱いている猫が、

 
 シャムとかペルシャとかじゃなくて、雑種の日本猫と言うのが妙に可愛いと思いました。

 早川「十文字青兵衛、新しく雇い入れた用心棒レッドドラゴンが来る前で残念だったな……あちらの可愛いお嬢さん、連れて帰るぜ」

 早川は彼らに銃を突きつけながら、女を保護しようとするが、意外にも、女は早川の腕を蹴り上げて銃を奪い、銃口を早川に向ける。

 
 令香「気の毒はあんたのようだね、早川」

 これには青兵衛もびっくりして、

 青兵衛「あなた、誰です」
 令香「自分で雇った用心棒の顔ぐらい、調べといて下さいよ、ボス」
 青兵衛「それじゃあ、あなたが……」
 令香「そのとおり」

 女は前髪を掻きあげ、右目に付けた眼帯を見せ付けると、

 
 令香「レッドドラゴンよ」
 早川「……」

 女の言葉にハッとする早川だったが、それは、目の前にいるのが自分の知っているレッドドラゴンとは全くの別人だったからだった。

 令香「さすがのあんたも驚いているようだね、早川さん、私のことは知らなかったのかい」

 レッドドラゴン、いや、その正体は秘密捜査官である令香は、早川の表情の変化をそう取るが、

 早川「いいや、7歳の時から鍛えた中国拳法・八卦掌の名手、女だてらにワルから悪へと渡り歩く用心棒……」

 しかし、青兵衛がレッドドラゴンの素顔を知らないと言うのも、考えればおかしな話である。

 一方で、令香が、本物のレッドドラゴンがあらわれたときのことを考慮してないように見えるのも奇妙である。

 たとえば、警察の手でレッドドラゴンが拘束されている……と言うのなら別だけどね。
 
 
 早川「ただし、その腕前は日本じゃ二番目だ」
 令香「へーっ、あたし以上のものがいるって?」

 ……にしても、令香、とても殺し屋には見えない丸顔がめっちゃ可愛いのである!!

 演じるのは毬杏奴(まり・あんぬ)と言う、面白い名前の人。

 改めて思うと、「ズバット」って、ゲスト女優の登場頻度&平均点がかなり高いよね。

 さて、ここから珍芸対決ならぬ、早川と令香の一騎打ちが行われる。

 レッドドラゴンになりすますだけあって、令香の身体能力は女性とは思えないほどだったが、

 
 戦いの最中、令香は警察手帳を落としてしまう。

 ……

 そんなもん持ってる潜入捜査員がいるかぁああああーっ!!

 それはともかく、早川もそれに気付いて、素早く手帳を拾って隠す。

 
 令香「それまでだよ、早川、八卦掌・白猿献桃!! やぁーっ!!」

 なんだか良く分からないが、令香は奥義を繰り出して早川を川の中に叩き込む。

 ちなみに、八卦掌とは中国拳法の流派のひとつで、白猿献桃と言うのは、その流派に実在する技の名前である。

 だが、次のシーンでは、早川はピンピンして東条と会っている。

 
 早川「俺はいま、ニセ女ドラゴンと戦ってきた」

 早川は、あの警察手帳を見せると、

 早川「警視庁第八課、加村令香……パリパリの女刑事だ」
 東条(パリパリ……お茶漬けパリパリ……)

 早川の斬新な擬態語に目の醒めるような思いのする登場であったが、嘘である。

 そう言えば、第11話では、東条もパリパリのエリートとか呼ばれてたっけ。

 早川「そしてお前の優秀な部下だ」
 東条「……」
 早川「東条、あんまり小細工すると彼女の命取りになるぜ」

 友達として忠告する早川であったが、東条は引き続き潜入捜査を行わせる。

 一方、駅前のタクシー乗り場に並んでいたみどりさんとオサム、真っ赤な服を着た女に割り込まれたので、慌てて抗議する。

 
 オサム「あ、割り込みですよ」
 みどり「あの、私たち、ならんでるんですけどー」

 ……

 ほんっっっと、みどりさんの巨乳、宝の持ち腐れだよなぁ。

 一度で良いからビキニを披露して欲しかった。

 
 レッドドラゴン「……」

 それはともかく、相手は左目に眼帯をつけた凄みのある女で、無言で二人を睨みつける。

 言うまでもなく、本物のレッドドラゴンだった。

 さっきも言ったように、東条たちが本物のレッドドラゴンの存在を忘れているように見えるのが、今回のシナリオの欠陥である。

 オサム「はっ」
 レッドドラゴン「私はレッドドラゴン、今まで私に逆らって生きていたものはいないよ」

 レッドドラゴンは低い声でそう言うと、さっさとタクシーに乗り込む。

 「ズバット大全」でも大人気ないと突っ込まれていたが、たかだかタクシーの割り込みをするにしてはあまりにご大層な台詞で、ちょっと笑ってしまう。

 ここは、無言のままの方が良かったと思う。

 
 青兵衛&令香「乾杯」
 マミ「にゃーお」
 青兵衛「マミ、要らないのー?」

 一方、青兵衛と令香はご馳走を前に(早川を始末した?)祝杯を上げていた。

 なお、青兵衛の抱いている猫は、さっきの猫とは明らかに別猫で、「ズバット大全」では複数の猫を飼ってることになっていたが、実際は、一匹の猫として撮りたかったのだが、撮影の都合で違う猫を使ってるんだろうなぁ。

 青兵衛「早速ですが、すぐにもやっていただきたいことがあります。例の早川ですがね、始末して頂きたいのです」
 令香「あっははははっ、もうお見せしたではありませんか、早川ならさっき私が……」
 
 令香は笑い飛ばそうとするが、

 
 青兵衛「私の目は節穴ではありませんよ」
 令香「……」
 青兵衛「お嬢さん、私はまだあなたを全面的に信用したわけではありません。信用して欲しかったら、確かに早川を倒したと言う証拠を持ってくることです」

 一見、飄々としたキャラだが、青兵衛はダッカーのボスの中でもかなりの知性派で、三谷さんの(大泉さんと違って)抑制の利いた演技のお陰で、底知れない怖さを秘めた強敵として見事に描かれている。

 その後、道を歩いていた早川を戦闘員たちが取り囲み、

 
 令香「今度は逃がさないよ、早川」
 早川「おやぁ、ほお、これはこれはお嬢さん……デートの申し込みとは光栄ですな」

 ……

 令香の白くてぷにっとしたほっぺ、可愛過ぎるんですけどぉおおおおおっ!!

 早川は少し戦ってから、脱兎のごとく走り出す。

 令香たちも追いかけるが、戦闘員が引き離されたところで、

 早川「もう芝居はしなくても良い、ここなら二人きりだ。レッドドラゴンのふりはしなくても良いんだ」
 令香「じゃあ、あなたはわざと二人きりになるために?」
 早川「危険を承知でレッドドラゴンの偽者を引き受けた理由はなんです」
 令香「……」
 早川「やはり何かあるんですね」
 令香「たった一人の弟を殺されたんです。あの十文字青兵衛に」

 ここで、横断歩道を渡っていた令香の弟が、青兵衛の車に轢き殺される様子が回想される。

 どうでもいいが、長坂さんのシナリオ、やたら「弟」が多い気がする。

 あと、「~兵衛」と言う名前も多い。

 
 青兵衛「あっはっはっはっ……」

 ただ、その際、青兵衛が堂々と顔を見せているのに、それっきり野放しにされているのはどうにも解せない話である。

 現職の刑事が目撃してるんだから、現行犯逮捕されるべきだろう。

 また、令香によれば、同じ方法で何人もの人間が青兵衛に殺されていると言うが、ますますもって青兵衛が逮捕されないのが不思議である。

 ちなみにシナリオでは、青兵衛の部下が犯人として出頭していることになっている。

 つまり、運転していた部下がやったことで、青兵衛の指示ではないと言い張っているのだろう。

 令香「私は許せない、あいつが大威張りで生きてるってことが」

 早川、弟の敵討ちをしようと言う令香の気持ちには理解を示すが、

 早川「しかし、無理だ。何せ、相手が大き過ぎます」

 率直に、令香の実力を値踏みして諌める。

 令香「青兵衛が私を信用しさえすれば、必ず隙が出来る筈です、そしたら……」
 早川「おやめなさい!! 東条刑事もあなたの復讐までは許可しなかった筈だ。それにあなたがニセの女ドラゴンであることはすぐに分かってしまう」
 令香「いいえ、方法はひとつだけあります、早川さん、私はあなたを倒します、そうしたら青兵衛も信用してくれるといいました」
 早川「……」
 令香「弟のような犠牲者をこれ以上出さないためにも私がやるしかないんです!!」

 いくら説いても、復讐に凝り固まった令香の決意は動かせなかった。

 つーか、親友の復讐のため(だけじゃないけど)に毎週悪人をぶっ殺している早川に「復讐はいくない」とか言われてもねえ……

 後編に続く。
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コメント

初めまして!「快傑ズバット第20話」で検索していてこちらにお邪魔させていただきました。
さて、第20話でみどりさんとオサム君が駅前でタクシーを待つ場面があり、画像で確認する限り駅名が「西河本駅」になっていると思いますが、この駅名で検索してみても全くヒットしません。JRなのか私鉄なのかも分かりません。
撮影時に駅名だけ別の看板を掛けていたとも思われますが、実在した駅なのか、架空の駅なのか、もしご存知ので教えていただければ幸いです。

Re[1]:日本じゃあ二番目だ!「快傑ズバット」セレクション 第20話 前編(09/11)  

JL6PQY様
コメントありがとうございます。

「西河本駅」ですが、実在の駅か架空の駅か、自分も良く分かりませ。撮影時の実在の駅としても今ではもうなくなっているか、名前が変わっているのではないでしょうか。「ズバット大全」を見ても、さすがに載ってませんでした。

本物と偽者

偽者のレッドドラゴン🐉(玲香)が警察から派遣されたスパイで後から来たのが本物のレッドドラゴン🐉のようですが、青兵衛が見極められないのも何だか不自然ですね😅

ところで何で眼帯の柄は龍ではなく蛾なの?

どうせだったら
「だが本物のドラゴンがやって来たらどうする?」
「心配ない、本物のレッドドラゴンは今頃空港で逮捕されているはずだ」
みたいな会話を入れた上で、レッドドラゴンがタクシーに乗った後に空港の隅で事切れている捜査官達のカットを入れるとかしておけば色々方付くんですけどね

Re: 本物と偽者

不自然ですよね。

Re: ところで何で眼帯の柄は龍ではなく蛾なの?

> 「だが本物のドラゴンがやって来たらどうする?」
> 「心配ない、本物のレッドドラゴンは今頃空港で逮捕されているはずだ」
> みたいな会話を入れた上で、レッドドラゴンがタクシーに乗った後に空港の隅で事切れている捜査官達のカットを入れるとかしておけば色々方付くんですけどね

全く同感です。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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