「少女コマンドーいづみ」第6話 その3
- 2014/09/15
- 18:55
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第5話「伝説の悪!サソリ」(1987年12月10日)
の、続きです。
明け方、ずーっと店にいたのか、健が出掛ける用意をしている。キューを分解してケースに入れ、店の外へ出ると恵子と佐織が待ち構えていた。
健「なんだよお前」
恵子「マッポの為に、命張ろうって言うバカがいるって聞いてね!」
健「男の世界に口挟むんじゃねえよ」
恵子「男、男って偉そうに、ウォータフロントの友情に男も女も関係ないんじゃないの?」

恵子の言葉に笑顔を見せる健。
1話では恋人同士のような雰囲気の二人だったが、2話以降、あまりべたべたした感じはしなくなる。そう言えば、「いづみ」では、「恋愛」が全くと言っていいほど出てこない。
佐織が茶化すように「二人とも気取っちゃって! レッツ・ゴー!」と先に立って歩き出す。そのタイミングで五十嵐いづみの「エスケープ!」のイントロが流れ出す。大好きなシーンだ。
三人は、ひとりで決闘場所へ向かう藤原をフェンス越しに待ち、

健「昨日の礼って訳じゃないけどさ、及ばずながら、助っ人するぜ」
藤原「ケッ、しゃらくせえ」

彼らが13番埠頭へ着いた頃には、空はかなり明るくなっていた。
不意に、藤原が立ち止まり、前方を見遣る。

埠頭には、既にいづみの姿があった……。美しいショットだ。

恵子たちがすぐに駆け寄る。
健「よっ、いづみ、来たな」
恵子「やっぱり来てくれたんだ!」
なんだかんだ言って友情に篤い彼らの姿を見て、管理人は少し胸が熱くなるのだ。
佐織「いづみさん、助っ人に来てくれたんですよね?」
いづみ「……」
いづみはここでも、極端に台詞が少ない。口を開きかけるが、結局何も言わない。
恵子「いづみ、アルバイト探してるの!」

藤原「へっ、ハイエナだな、まるで。お前らしいぜ……」
やがて、早乙女がサブとタツを引き連れて登場。ほんとに藤原の為の棺桶を作らせたのか、サブとタツが棺桶をがらがらと引き摺っている。
サブ、いづみたちの姿を見て、
「あいつらはなんだ?」
藤原「ハイエナさ、気にするな」

恵子「お前だよーっ、だ!」
藤原の台詞の後、健に向かって叫ぶ恵子。健も「おんおんっ」と吠える真似をする。
「健がハイエナだ」と言うことを言いたいのだろうが、正直、意味不明のシーンである。
サブとタツが、棺桶の中に敷き詰めた白菊の花弁の上から、藤原の警察手帳を摘み上げて見せる。
藤原はあえて怒りもせず、

藤原「ほー、凝った趣向だ。だけどよ、寸法が少し小さ過ぎるんじゃねえか、あん、おめえさんの棺桶にしちゃあよ!」
早乙女、藤原の挑発にたちまち怒り心頭に発し、腕のサソリが赤く染まる。

藤原、昨夜特訓した手錠投げを早速見せ、早乙女の腕に手錠をかけ、それに結んだロープを引っ張ろうとするが、逆に早乙女の怪力にずるずる引き寄せられて行く。
そして思い切り投げ飛ばされる。

藤原、あっさり自力で勝つことを諦め、急いでいづみたちのところへ向かう。
藤原「お前、いくらでアルバイト引き受ける?」
恵子「いいのっ?」
藤原「ケースバイケースだよ、いくらだ?」
佐織「家賃一月分」
健「プラス、グラス代!」
本人のいづみを差し置いて、外野が勝手に話を進めて行く。グラス代と言うのは、昨日店で割られたグラスのことだ。

藤原が快諾する。と、自爆していた早乙女が勢い良く突っ込んでくる。
藤原たちは左右にばらけ、いづみはドラム缶からジャンプしてかわす。

着地した時には、既にサバイバル・ソーを握っているいづみ。
ここから戦闘シーンになるが、今回は、武器も持っていない馬鹿力だけの男が相手、それに藤原が見ていると言うこともあってか、「バイオフィードバック」の発動はない。

数度、早乙女の攻撃をかわした後、
いづみ「足を!」
藤原「ホイ来た!」
二人で早乙女の足をロープで引っ張って、早乙女の巨体を宙に舞わす。

早乙女はコンクリートに頭を打って、あっさり気絶してしまう。
藤原「やったーっ!」
と、後ろで見ていた健が「あぶねえっ」と叫ぶ。
そう言えば、あれだけ意気込んでいたのに、健、何もしなかったな……。

振り向くと、倒した早乙女が復活して起き上がるところだった。
藤原「おっ、おお」

が、早乙女はそのままうつ伏せに倒れてしまう。
藤原「やっぱりやった……」
早乙女は、藤原の為に持ってきた棺桶に自分が横たえられ、サブとタツに引っ張られて退場。
番組が打ち切りにならなければ、後に早乙女も再登場していたかもしれない。
「復活!サソリ」みたいなサブタイトルでね。
続く。
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