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アニメ「はいからさんが通る」を鑑賞 第5話


 第5話「それいけ見習い花嫁」(作画監督・田代和男)

 第5話は、紅緒と少尉がオペラ観劇から路上へ放り出されたところから。

 この辺から、早くも「ドラゴンボールZ」的時間稼ぎが随所に見られるようになる。具体的には原作には出てこない蘭丸を登場させ、毒にも薬にもならないシーンを作ってストーリーを水増しするのである。ちなみに第1話は原作を40ページも消化しているが、この5話はたったの10ページほどしか進まない。

 紅緒を探していた蘭丸は、紅緒に早く帰ろうと促すが、少尉の「みるくほうるでアイスクリームorコーヒーいかが?」と言う言葉に、あっさり蘭丸を置いて少尉と喫茶店に入る。

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 あんな目に遭った直後なのに、少尉はご機嫌でクスクス笑いを漏らす。
 紅緒「あなたねえ、怒るってことを知らないんじゃないの? あたしはオペラ見物をめちゃくちゃにしてあなたに恥をかかせたのよ」
 少尉「それを怒る? どうして? あんな面白いオペラ見物は他の女の人とじゃできっこないでしょう」
 紅緒「あたし真面目です! あなたを面白がらせているつもりはありません!」

 紅緒「あなだって親の言いなりに結婚するのはイヤだと思うし、あたしだってこんな男勝りでおっちょこちょいだし、その上到底、美人とは言い難く……誰だって環のような女の子のほうが良いと思うの……」
 少尉「いやぁあなたみたいに自分のことを分かっている女の子も珍しいですね」
 紅緒「んっ……? あたし、これでも謙遜して言ったつもり!」

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 店の外から覗いている蘭丸。妙に男前である。
 蘭丸「何話してるんだろ、楽しそうに……コーヒー、地獄のごとく熱く、夜のように黒く、そして恋の如く苦く……甘きもの……」
 コーヒー以下は、フランスの政治家タレーランの言葉(一言一句そのままではない)。

 原作では、少尉がつぶやいている。

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 少尉、真剣な表情になり、紅緒に自分の顔を良く見て欲しいと訴える。
 紅緒(とてもよく整った綺麗過ぎる顔なのだわ……彫りの深い日本人離れした……明るい色の髪……透けるような頬……それに、よく表情を映し出す、不思議なハシバミ色の瞳……)

 少尉「僕はね日本人の父と、ドイツ人の母の間に生まれたんですよ」
 突然、自分がハーフだと告白する少尉。
 少尉「僕の母はね、ドイツの何処かにいる筈です。母もドイツの貴族の娘でした。父の留学中に二人は愛し合って……ところが母の家族が異国人との結婚を許さなかったんですね。生まれたばかりの僕を父に託して他家に嫁ぎました。父も僕を日本に残して外国暮らしをした挙句、向こうで亡くなりました。そしていわば、両親に見捨てられた僕を育ててくれたのが、伊集院の祖母でした……」

 幸福とはいえない少尉の生い立ちを知り、
 紅緒(見かけによらずかわいそうなのだわ。あたし、母性本能目覚めてしまう……)

 少尉「僕は大きくなるまで幾度も祖母の悲恋の物語を聞かされ……それで子供の頃から、いつかおばあさまの恋を実らせてあげるのだと思って大人になったんです」
 紅緒「なんですって? それじゃあおばあさまの為だけにラブ抜きの結婚を?」
 少尉「勿論、結婚後に愛し合えば良いのです」
 紅緒「ぬけぬけと誰でも愛すると言う訳にはいかんでしょうが! あなた自身の結婚に対する姿勢を問いたい!」
 紅緒はテーブルを叩いて追及するが、

 少尉「とにかく婚約を解消するつもりはありません。年を取った祖母にとって、このことだけが生き甲斐と言っていい程なんですから……」

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 紅緒「うぇーっ、な、なんちゅうおぞましきおばあちゃんコンプレックス、すなわちババコン! それであなたは何も感じないのですか? 不安とか、疑問とか」
 少尉「別に……」

 紅緒(おおー神よ、この美しい青年がかくも精神に異常を来しているなんて、異常だ、完全に異常だ! そしてあたしがババコンの犠牲者だなんて!)

 相手は誰でも良いのかと、怒った紅緒は席を蹴立てて店を出て行く。

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 翌日、女学校へ行くと担任教師に話しかけられる。
 教師「あなたは伊集院家にお片付けあそばすんですって?」
 紅緒「は、はぁ」
 教師「へーまあーあなたみたいな方が、名門中の名門へねー、お料理、お裁縫、全部丁のあなたがねー」
 紅緒「えっ、全丁? つまりオール1? あ、あたしそんなに成績悪かったんですか?」
 教師「悪いも何もあなた、学校始まって以来の出来の悪さ、甲乙丙丁、4段階の最低ざますよ」

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 ショックを受ける紅緒だが、やがて「ふふふふっ、あははははははっ、ケケケケッ」と、狂ったように笑い出して走り去って行く。

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 校庭でぼんやりしている環を見付け、話しかける紅緒。昨日の今日だけに、環は紅緒を避けるが、
 紅緒「待ってったら、あたし、結婚なんかしないわよ」
 環「でもあなた結婚前の行儀見習いに伊集院家に行くんでしょ?」
 紅緒「まあね」
 環「だったらもう決定じゃない……」
 紅緒「ところが、そうじゃないんだなー、知っての通り、あたしって掃除洗濯料理まるでダメのダメ女でしょ。それが行儀見習いの間に、ばれたらどうなるぅ? いくら少尉やおばあさまが嫁にと望んでも、あたしがひっどいところを見せりゃ、うふ、誰も嫁にしたいとは思わないでしょう?」
 環「じゃ、向こうから断らせる? まあ、紅緒、あなたってなんて頭が良いの! それでこそ親友よ!」

 紅緒の思惑を聞き、すっかり元気になる環。

 そんな企みなど露知らず、遂に、伊集院伯爵夫人の意を受けた奥女中・如月が車で花村家を訪れる。

 その移動中も、牛五郎が酒飲んでるところとか、蘭丸が踊っているところとか、どうでも良いシーンが挿入される。

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 花村少佐、あごなしばあや、如月が待っていると、ハート柄のピンクのもんぺに、ド派手な化粧を施した紅緒が登場し、みんなの度肝を抜く。

 紅緒「あいあーい、あたいのこと呼んだずら? あごなしばあちゃん? なんずら、父ちゃん?」
 ばあや「その格好は……」
 紅緒「あら、なして?今日はおよばれだで、お洒落してもんぺのアンサンブルで決めたずら。あっはっはは」

 サーッと青褪める如月。

 原作では、ハート柄にウサギの柄も混じっているのだが、アニメだと描くのが面倒になるので、ハートだけになっている。

 つづく。
                                      (C)大和和紀・講談社・日本アニメーション


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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